まんがで気軽に経済用語

「知らないから動けない」をなくしたい。 中小企業診断士が、現場視点で経営用語をまんがでわかりやすく解説しています。 読むことで、生産性が上がり、心に余裕が生まれ、社会全体がちょっと良くなる。そんな循環を目指しています。

THE

経営
2012年4月29日

スタック・イン・ザ・ミドル(Stuck in the middle)

スタック・イン・ザ・ミドル_001
スタック・イン・ザ・ミドル(Stuck in the middle)とはコストリーダーシップと、差別化戦略を同時に追い求めて中途半端(どっちつかず)になっている状況を言います。そして、こうした企業は往々にして業績の低迷に苦しめられると言われています。

ここで、コストリーダーシップとはコスト優位性を追求する戦略です。例えば、基本的な歯の汚れを落とすといった機能を備えた低価格の歯磨き粉を市場に提供するような戦略です。

差別化戦略とは何らかのユニーク性を打ち出していき、それを使って優位性を発揮しようとする戦略です。歯磨き粉で例えると、歯周病予防の効果を前面に打ち出したり、歯を白くするといったプラスアルファの効果を訴求するような戦略です。

じゃあ、安くて差別化されている商品が最強じゃないの?コストリーダーシップと差別化戦略を同時に追求したらとても良いじゃないかと考える企業がでてきます。確かに差別化された製品を安く作れる企業はとても業績が良くなりそうですよね。

しかし、一般的にはコストリーダーシップと差別化戦略は互いにトレードオフ(どちらかを向上させるともう一方が悪くなる)といった関係性を持っているのでなかなか上手くいかないのです。身もふたもない言い方をすれば、差別化するためには金がかかるのです。

そのため、差別化するためにコストをかける事と、コストリーダーシップのためにコストを下げる事はなかなか両立しにくそうですよね。

ここに、3種類の車があるとします。一つは高いですが、非常に差別化されたカッコいい車です。二つ目は、ありきたりなデザインですがちゃんと走るし抜群に安い車もあります。三つ目は、なんとなくかっこいいし、それなりに安い車だとします。

この時、一つ目の高いけどかっこいい車は差別化戦略を選択した結果生まれた製品であると考えることが出来ます。
 
また、三つ目の抜群に安い車はコストリーダーシップを選択した結果の製品であると考えられます。ここで、二番目の中途半端な車を作ってしまうのが、スタック・イン・ザ・ミドルといった状態であるという事です。

このまんがでは恰幅の良いおじさんが先生に経営の悩みを相談しています。先生は、先生のやっている学食ではコストリーダーシップを採用して上手くいっているし、ライバルの購買は差別化戦略を採用して上手くやっていると言っています。

その言葉を聞いておじさんは、中途半端な自社の戦略がイマイチだと気が付いたようです。そして、この中途半端な状態をスタック・イン・ザ・ミドルといいます。
経営
2011年9月30日

OJT (on the job training)

OJT_001
OJT(on the job training)とは、仕事の場面で、『計画的』『継続的』『意識的』に指導し、知識、技術、技能を身に着けさせることを言います。

よくある誤解として、新人を仕事の場に配属し、先輩や直属の上長が場当たり的に仕事を教える事をOJTと考えることがあります。

しかし、これでは『計画的』『継続的』『意識的』に指導していませんし、指導する人の能力や指導にかける意欲などによって効果のばらつきが大きくなってしまいます。

その意味で、計画なきOJTは育成ではなく単なる選抜や放置と同義語だったりします。そんな人材育成を受けた記憶がありませんか?そんなことからはなるべく脱却したいものですね。

今回のまんがでは新入生を1コマ目でOJTで育成すると宣言しています。それをうけて、2コマ目でまず新入生の現在の力量を見積もっています。

そのうえで、3コマ目で現状を認識し一定期間後に達成したいレベル感を決めて、具体的な育成計画を作成していっています。

最終コマでは、『計画的』『継続的』『意識的』に行った指導の効果が表れてレベルアップしています。こころなしか新入生が大きくなった気がしますね。

■OJTを成功させるためのポイント

OJTは計画的、継続的、意識的が重要ですと示しましたが、ここが抜け落ちているOJTが横行しています。

そうならないようにするためには、相手の習熟度合いを確認しつつ教えることが重要です。

例えば、楽器の練習では計画に従って徐々に難しい曲に取り組むと考えられますが、これは習熟度合いを確認しながら進んでいくことが重要です。

仕事でも、目的を明らかにして、何を経験してもらうかを計画して実施することが重要です。そして、計画に従って業務を経験してもらい、習熟度を定期的に測定していくことが重要になってきます。

その意味で、計画には習熟度のチェックも入れておくことが重要になってきます。よく学校などで定期的にテストを行うのも合理的な考え方なのですね。(不合格だとちゃんと補習をやってくれるような学校だと更に合理的です)

また、指導者側に立つ人と信頼関係を構築することも重要になります。安心して簡単なことでも質問できるような雰囲気を作ることも指導者側のしごとのうちです。

そのため、一昔前によく聞いたような「一回教えたら覚えてくださいね。何度も聞かないでくださいね」みたいな指導スタイルは良くない指導スタイルになります。

あくまでOJTは仕事を教えるためのプロセスではなく、人を育てるためのプロセスになるので、わからなかったら何度でも気軽に聞くことができるのが重要だったりするのです。

関連用語
理解を深めるストーリー:意識が高くてもちゃんとした計画が無ければそのOJTは単なる名ばかりOJTです。
Off-JT
自己啓発 
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