まんがで気軽に経済用語

「知らないから動けない」をなくしたい。 中小企業診断士が、現場視点で経営用語をまんがでわかりやすく解説しています。 読むことで、生産性が上がり、心に余裕が生まれ、社会全体がちょっと良くなる。そんな循環を目指しています。

Job

組織論
2011年12月17日

職務記述書(job description)

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職務記述書(job description)とは職務の内容について詳細に記述したものです。職務を分析して作成します。

企業の側では仕事の中身をはっきりさせておくことによって職務給を決めたり、採用活動や人事異動等に役立たせることを目的としています。

また職員や将来の職員の側では、仕事の内容が明確になっていれば、求職者の入社してからの雇用のミスマッチを防止することも可能となります。その上、職務が明確化されているので目標設定を行いやすくなります。

(漠然と営業リーダーのポストに就きたいと考えるより、営業リーダーの仕事は○○であって、△△といった権限があり、この職務は□□といった知識や技能を求められると定義されている方が目標にしやすいと思います。)

このように様々な利点がある職務記述書を有効にしておくために、定期的なメンテナンスを行う必要があり、また客観性を確保するために第三者に作成してもらうケースもあります。

この職務記述書に記載される代表的な内容は以下の通りです。

1.責任と権限について
その職務はどのような責任があってどのような権限を与えられるのかを記述します。

2.具体的な職務の内容と範囲
その職務の内容は何であり、その範囲はどこまでであるかを記述します。

3.担当者に求められる要件(知識・技術・技能・資格など)
その職務を担当するに当たりどのような知識や技術が必要であるのかを記述します。

4.期待される結果
その職務に求められる結果はどのようなものであるかを記述します。

このまんがでは学食のおばちゃんがバイトの学生を採用したようですが、具体的にどのような仕事をやってもらうか決めかねていたようです。

そこで最終コマで昔作っていた職務記述書を引っ張り出してきました。この職務記述書を使って何をやってもらうのかを決めるのでしょう。
組織論
2011年12月12日

職務充実(job enrichment)

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職務充実(job enrichment)とはハーズバーグが提唱した考えで、自らの仕事を垂直的に拡大することです。これは、現在やっている仕事よりさらに多くの事を管理できるようにしたり、さらに大きな裁量権を持たせるなど、より上位レベルでの職務を担当させることです。

この職務充実は従業員の仕事に対するマンネリ感をなくし仕事への意欲を高めたり、より能力を高める方法の一つとなっています。

スーパーマーケットの例に考えてみます。たとえば、いつもレジを打っている人が店長からその時間帯のリーダーとして一緒の時間に働いている人の管理や統制などの仕事を任せられるイメージです。このように、 職務を充実(垂直方向に)させて動機付けを行うとよいと主張したのがハーズバーグです。

このまんがでは、3コマ目でサブリーダーに任命された生徒が急にやる気を出しています。やはり、権限や責任を付与されてできることの幅が広がるとやる気が出るようですね。

■職務拡大と職務充実の違い

どちらも仕事の量を増やす工夫です。それぞれが従業員にとってもやる気が高まりますと言った理論的な背景は記事に書きましたが、こちらでは違いと言った線で整理してみたいです。

簡単な表を作ってみましたが、どちらもポイントはモチベーションの強化を狙っています。

仕事が充実していたら働く方も楽しいよねという素朴な発想をしっかりと理論化しているイメージです。

項目 職務拡大(job enlargement) 職務充実(job enrichment)
提唱者 アージリス ハーズバーグ
方向性 水平的に仕事を広げる
沢山のお仕事ができるようになる
垂直的に仕事を広げる
より裁量や権限を付与する
具体例 レジ係が品出しも担当する レジ係がシフトリーダーになる
効果 単調感の軽減、多能工育成 責任感・裁量拡大による動機づけ
留意点 業務過多による疲弊リスク 責任過多によるストレスリスク

これらの表から「随分都合の良いことを言っているな」と感じられる方もいるかも知れません。まさにそこが問題で、会社の都合を従業員の道ベーションを高めるという大義名分で仕事の量や質を増やすわけですから、ちゃんとした処遇や評価にも反映させることが求められます。

関連用語
職務拡大
組織論
2011年12月11日

職務拡大(job enlargement)

職務拡大_001
職務拡大(job enlargement)とはアージリスが提唱した考えで、自らの仕事を水平的に拡大することです。現在やっている仕事と同レベル(同じ水準)の仕事を行わせることを言います。

このように現在やっている仕事と同レベルの仕事を行うことによって、仕事に変化を持たせて従業員の仕事への単調感を少なくする、職務経験を多様に積ませ、いわゆる多能工の育成を行うなどのメリットがあります。

スーパーマーケットを例に考えてみます。たとえば、いつもレジを打っている人が品出しを手伝うようなイメージです。

レジ打ちは接客を行うお店の顔ですが、余裕があるときに品出しを手伝いを行うことによって、お客様の商品の場所に対する問い合わせに素早く回答できるようになったり、品出しも手伝えるような人材になると考えることができます。

このまんがではパーカッションの男子生徒がアピールの効果もあって今やっている楽器だけではなく、新しい楽器を任せてもらえるようになったようです。

最終コマではその結果、やる気が出たと言っています。 

■職務拡大のデメリット

いっけんすると仕事の範囲が増えて良さそうな感じがします。従業員本人にとっても任せられる仕事が増えて充実感が増しますし、何より会社にとってはスキルも伸ばしてもらい多能工化することが可能です。

しかし、会社側の都合としてはそうですが、「仕事が多すぎて大変」という気持ちはすごくネガティブ名のものになります。そして、この職務拡大を計画なく行えば、最終的には「仕事が多すぎて大変」という状況に陥ります。

会社側とすれば「空いている時間があるなら、他のことをやってほしい」なのかも知れませんが、「バッファ」が無い働き方は、緊急事態への対応能力を奪いますし、あまり良いことはありません。

更に、専門性が必要な職域で職務拡大と称して無関係な仕事や広く浅く担当させるなどをすれば、習熟度が下がるリスクも大きくなります。

高い専門性を求められる保育士さんという仕事を考えてみます。

保育士さんが子どもに関係することを職務充実でやっているなら専門性は下がらないかもしれませんが、例えば共済の販売業務や保育園の関連グッズの販売なんかを始めたら、保護者からすれば専門性の低下を危惧すると考えられます。

また、往々にして職務拡大は単なる労働強化であって、評価制度や報酬に反映されないケースが多いです。そのため、この面でも不満が出やすい危険性があるということを制度運用時には考えておくことが重要です。

関連用語
職務充実
経営
2011年9月30日

OJT (on the job training)

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OJT(on the job training)とは、仕事の場面で、『計画的』『継続的』『意識的』に指導し、知識、技術、技能を身に着けさせることを言います。

よくある誤解として、新人を仕事の場に配属し、先輩や直属の上長が場当たり的に仕事を教える事をOJTと考えることがあります。

しかし、これでは『計画的』『継続的』『意識的』に指導していませんし、指導する人の能力や指導にかける意欲などによって効果のばらつきが大きくなってしまいます。

その意味で、計画なきOJTは育成ではなく単なる選抜や放置と同義語だったりします。そんな人材育成を受けた記憶がありませんか?そんなことからはなるべく脱却したいものですね。

今回のまんがでは新入生を1コマ目でOJTで育成すると宣言しています。それをうけて、2コマ目でまず新入生の現在の力量を見積もっています。

そのうえで、3コマ目で現状を認識し一定期間後に達成したいレベル感を決めて、具体的な育成計画を作成していっています。

最終コマでは、『計画的』『継続的』『意識的』に行った指導の効果が表れてレベルアップしています。こころなしか新入生が大きくなった気がしますね。

■OJTを成功させるためのポイント

OJTは計画的、継続的、意識的が重要ですと示しましたが、ここが抜け落ちているOJTが横行しています。

そうならないようにするためには、相手の習熟度合いを確認しつつ教えることが重要です。

例えば、楽器の練習では計画に従って徐々に難しい曲に取り組むと考えられますが、これは習熟度合いを確認しながら進んでいくことが重要です。

仕事でも、目的を明らかにして、何を経験してもらうかを計画して実施することが重要です。そして、計画に従って業務を経験してもらい、習熟度を定期的に測定していくことが重要になってきます。

その意味で、計画には習熟度のチェックも入れておくことが重要になってきます。よく学校などで定期的にテストを行うのも合理的な考え方なのですね。(不合格だとちゃんと補習をやってくれるような学校だと更に合理的です)

また、指導者側に立つ人と信頼関係を構築することも重要になります。安心して簡単なことでも質問できるような雰囲気を作ることも指導者側のしごとのうちです。

そのため、一昔前によく聞いたような「一回教えたら覚えてくださいね。何度も聞かないでくださいね」みたいな指導スタイルは良くない指導スタイルになります。

あくまでOJTは仕事を教えるためのプロセスではなく、人を育てるためのプロセスになるので、わからなかったら何度でも気軽に聞くことができるのが重要だったりするのです。

関連用語
理解を深めるストーリー:意識が高くてもちゃんとした計画が無ければそのOJTは単なる名ばかりOJTです。
Off-JT
自己啓発 
インターンシップ

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