RBVとは、自社の経営資源に基づく戦略のことを指す言葉でResource Based View(リソースベーストビュー)の頭文字をとった言葉で、バーニー(Jay B. Barney)が代表的な論者です。
日本語では、資源ベースアプローチといった感じにも訳されていて、「自社の経営資源、すなわち自社内部に目を向けていきましょう。」というイメージの言葉です。
ただ、漠然と自社内部の経営資源と言われてもイメージが付きにくいと思いますので、少し具体的な例を考えてみたいと思います。
例えば、荒川区の町屋に非常に美味しいと評判のパン屋さんがあったとします。(パン屋さんとかまんじゅう屋さんが弊サイトでは沢山出てきますが、別に小麦粉業界のステルスマーケティングをしているわけではありません。)
そして、このパン屋さんは卓越した技術に基づいた美味しいパンを焼いているとします。また、ベテランのパートさんが非常に気持ちのいい接客をしており、近所でも評判がいいとします。また、奥様は近所にある福祉施設の人と仲が良く、定期的にパンを納品することができるとします。
このような時に、この町屋のパン屋さんが自社の持っている経営資源(卓越した技術、接客技術、奥様の持つ人間関係)を元に経営戦略を立てていけば、競合他社との競争が有利になるという発想のことがRBVの考え方なのです。
なんだか当たり前のようなイメージですし、コアコンピタンスなど言った考え方に近いですね。
この考え方はポーターのファイブフォースモデルが企業の外部環境に着目しているのに対し、企業の内部環境に着目していると言われることもあります。
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