まんがで気軽に経済用語

「知らないから動けない」をなくしたい。 中小企業診断士が、現場視点で経営用語をまんがでわかりやすく解説しています。 読むことで、生産性が上がり、心に余裕が生まれ、社会全体がちょっと良くなる。そんな循環を目指しています。

電子商取引

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2025年7月4日

BtoB

BtoB_001
BtoBとはインターネットなどのネットワーク上で企業同士が商取引を行う事を言います。B2Bと表記されることもあります。またBtoBは(Business to Business)の略称です。

このBtoBのイメージとしては、卸売りから小売業が商品を仕入れる取引や、各企業に対して消耗品をECの仕組みを用いて販売するといったモノになります。

例えば、部品とか原材料をワザワザ電話やFAXなどで注文するのではなく、インターネットなどのネットワークを介して注文を行うといった事が行われています。

部品や原材料は、非常に多種多様なモノがありすべてを管理しようと思うと手間がかかります。(ということはコストがかかります。)

そこで、例えばABC分析などを行い、金額的にそれほど重要でないような商品については発注点を決めて定量発注方式などを採ると便利です。

そして、このような多品目の発注の場合、電話やFAXで伝えようとすると非常に手間がかかりますので、インターネットなどのネットワークを介してデータ形式で注文をすると、発注側も、受注側も助かりますよね。

また、消耗品の発注など、企業が最終消費者となるというケースもあります。

関連用語
EC(電子商取引) 
CtoC 
BtoC
BtoE
BtoG
フルフィルメント  
クリックアンドモルタル
ピュアプレーヤー

■BtoB ECの具体的メリット

このBtoB取引をインターネット上で行う「BtoB EC」といったものが今日では行われています。(特に名前をつけるほどの内容でもないのですが、便利にしたいという世の中の人の気持ちが、世界を良くしていっていますね。)

このBtoB ECでは企業の購買業務を効率化することができます。

2025年時点で具体例を出してしまうならば『モノタロウ』や『ASKUL』といったBtoB向けのECサイトがあります。これらのサイトでは、法人アカウントでログインすることで、発注履歴管理、定期発注、請求書払いなど法人ならではの機能を使うことができます。

これにより、経理・購買業務の手間が削減され、コストダウンや人的ミスの低減といった効果も期待できるのです。

モノタロウ等の狙いとしては、ビジネスユースで不便な部分を効率化し、顧客を掴むと言った観点になります。(2025年時点では昔ながらの非常に分厚いカタログも活きていますが、売る側も買う側も双方に利便性が高いBtoB ECに徐々になっていくことが想定されますね。)

これらの企業の他にも、製造業向けの部品ECサイト「ミスミ」や、建設業向けの工具販売「プロツール.com」など、業界特化型のBtoB ECも多数存在します。

■BtoBマーケティングの特徴

BtoBにおけるマーケティングは、BtoCと異なり「専門性」などが重視されます。また、見込み客が取引をしやすくなる仕掛け(具体的には見込み客が社内稟議を通しやすくする仕掛け)等も重要となってきます。

■BtoBマーケティングにおける価格面

また、BtoCで使われるような心理的な価格制作のテクニック(端数価格など)もあまり有効ではないため、愚直に対応していくことがとても重要となっています。さらに言うと取引先の決裁構造を逆算して、取引先企業の想定決裁者が持つであろう専決権(その人のレベルで決裁できること)も考慮した価格設定なども行われます。

例えば、想定する決裁者が30万円までであれば専決権を持っていると考えるならば、機能面や納品ロットなどを調整して30万円に満たない価格設定にすることが合理的です。

専決ラインの図
図表:企業ごとに「課長は30万まで」「部長は50万まで」など専決ラインがあるため、想定される決裁者の権限に合わせて、価格・納品条件を調整することがBtoBの戦略になります。

■BtoBマーケティングにおける商品・サービス面

意思決定者はその商品やサービスについて知り尽くしている可能性が高いです。そのため、有効な機能に絞った商品・サービス開発が肝心です。この考え方の流れで、一般的には巨大なロットでしか購入できないような商品を、多少割高でも小ロットで販売するといった方法も考えられます。

また、サポート面も重視される傾向があるため、サポート面で勝負することも十分にありえます。(あくまで傾向です。売ろうと考えている商品やサービスの特徴から考えることが重要です。)

■BtoBマーケティングにおける流通面

商品などの納入ロットが大きくなりがちですので、どのように商品を届けるかなどを詳しく設計する必要があります。

お客様が何で困っているかを考え、例えば納期面で困っていると想定するならば、即納などの体制を整えるなどの工夫が重要です。

また、発注者が都内の本社であっても実際に利用するのが地方の現場だったりすることも想定されます。発注元と納品先を明確に区分することも想定していくと良いでしょう。

■BtoBマーケティングにおけるプロモーション面

ロットや金額が大きくなる。また、専門的になりがちであることから、リアル販売ではいわゆる営業さんがおこなう人的なプロモーションが主流です。

しかしネット販売を前提としているBtoBではあまり営業さんの営業に経営資源をさくことが難しいと考えられます。また、競合他社は一般にASKULなどの大企業となりますので、自社の専門性に焦点を当ててどの切り口でプロモーションをかけて行くかを考慮する必要が高いです。

いずれにしても、競合を比較的簡単に調べることができますので、競合他社と比較して自社がどのようなサービスを展開していくのかなどをポジショニングマップなどで整理するととても有益で、他社とのどのような違いを打ち出していくかが明確になったりします。


初出:2013/04/04
更新:2025/07/04


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2013年4月9日

BtoG | 対行政と商売をすることをいいます

BtoG_001
BtoGとは、インターネットなどのネットワーク上で、企業と政府・地方自治体が行う商取引の事を言います。B2Gとも表記されます。また、BtoGは(Business to Government)の略称です。

政府とか地方自治体に対してEC(電子商取引) を行うという発想ですから、BtoBの相手先が政府とか地方自治体になったイメージですね。

さて、企業が政府とか自治体相手に行う商取引とはどういったモノでしょうか?

もちろん、ノートとか筆記具といった消耗品を販売するようなものもありますが、一番イメージしやすいものは、いわゆる公共事業の入札といったモノだと思います。

公共事業の発注に近年では電子入札制度が導入されたりしているため、このような事業もBtoGとなるのです。
  • BtoGの取引には利点がある

1.お金を確実に回収できる
このBtoGですが、一番の利点は取りっぱぐれの心配がないと言うことです。どれだけ売上を上げても、どれだけ利益を確保しても、現金が回収できなければ何の意味もありません。

しかし、対行政・対政府との取引の場合は取りっぱぐれの心配はありません。つまり確実にお金が回収できる取引であると考えて良いのです。

2.対外的な信用が増す
BtoGの取引ができる企業は、ある程度の信用があります。行政の担当者は信用できない企業に仕事を頼むことは基本的にはありません。

そのため、BtoGの取引を行っている企業は、ある程度信用することができる企業であると言うことができるのです。

3.ロットが大きい
発注ロットは一般的に企業に提供する事を考えると大きくなる傾向があります。また、橋梁の工事などは行政系の案件でしか受注する機会がないと考えられることから、業種によってはBtoGが必須となるケースもあります。
  • BtoGにはデメリットもある
1.利幅が薄いケースがある
BtoGの場合、確実にお金を回収できるといった利点はあるのですが、基本は入札となるためそれほど利益的にうまみのある商売ではない可能性があります。

先方が呈示してきた仕様に対して最安値を呈示した企業が勝つというのが原則となりますので、中小企業経営のセオリーである差別化等はあまり有効ではありません。

2.関係性の構築が難しい
また、入札が基本となり、担当者も数年おきにほぼ必ず異動しますので、関係性の構築が難しく、純粋に価格勝負となる傾向があります。

3.支払いサイトが長いケースがある
支払い条件等も融通は基本的には利きません。そのため、行政側の都合で呈示された支払い条件を受け入れることができるかどうかを事前に検討しておく必要があります。


関連用語
CtoC 
BtoC
BtoE
フルフィルメント  
クリックアンドモルタル
ピュアプレーヤー
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2013年4月8日

BtoE

BtoE_001
BtoEとは、インターネットなどのネットワーク上で、企業と従業員が行う商取引の事を言います。B2Eとも表記されます。また、BtoEは(Business to Employee)の略称です。

従業員に対して電子商取引を行うという発想ですから、いわゆる社販EC(電子商取引) で行うといったイメージですね。

また、従業員向けの取引ですから、インターネットではなく社内向けネットワークであるイントラネット上で行う事も可能となります。

このBtoEはいわゆる社内販売だけにはとどまりません。ここまででしたら、単にネットワーク上で社内販売をやるというだけですからね。
  • 社内販売プラス…
このBtoEが単なる社販と異なり、様々な福利厚生サービスをインターネットなどのネットワーク上で行うといった利用法があります。

つまり社内販売プラス、福利厚生サービスといったイメージなのですね。

例えば、従業員があらかじめ用意されている様々な福利厚生のプランから自分で選んで利用するようなカフェテリアプランとしても利用されています。

色んな福利厚生プランがあるのに、いちいち説明していたら非効率ですので(毎年分厚いカタログを配っていたら大変ですよね?)オンラインで利用申請をできるようにしているのです。 

このように、BtoEで福利厚生を行えば、運用コストが下げられるといったメリットがあるのですね。
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2013年4月6日

オンラインモール

オンラインモール_001
オンラインモールとは、複数のECサイトが集まり一括で買い物できるWeb上の商業施設です。
出店や利用の仕組み、顧客と店舗双方のメリットをわかりやすく解説します。

<簡単な説明>
オンラインモールとは、複数のEC(電子商取引)サイトが一つのWebサイト上に出店している形態を言います。

イメージとしては、インターネット上のショッピングセンターとか、商店街といった感じです。

つまり、そこに行けば、沢山のお店があって欲しいものが手に入る商業集積をインターネット上にも再現しようという発想なんですね。

■オンラインモールの顧客側のメリット

では、顧客にとってオンラインモールがあるメリットってどのようなことでしょうか?

現在は検索エンジンが非常に強力なため、別に個別のEC(電子商取引)サイトであっても訪問することに不便はないかもしれませんよね。

でも、顧客にとってはオンラインモールに一回登録すれば個別のEC(電子商取引)サイトに情報を登録する必要はないですし、オンラインモール内のお店ならば一括で決済ができたり、ポイントを共通で使えたりといったメリットがあります。

なんだか商店街が独自で共通ポイントカード+地域通貨を作って顧客を囲い込むのと同じようなイメージですね。

■オンラインモールのお店側のメリット

お店側はオンラインモールに出店するためには、出店料を払ったり売り上げの数%をモール側に支払う必要が出てきます。

簡単に言うと、独自でやるよりも費用がかかるんですね。

でも、オンラインモールに出店する事には大きなメリットがあります。

というのは、オンラインモール側の決済システムが使えたり、オンラインモールの強力な集客力を活用できるというメリットです。

■オンラインモールにお店を出すということ

オンラインモールに出店するという事は、商店街にお店を出すようなイメージになるので、商店街を通るお客様が買い物客になります。(商店街にお店を出すので費用は高めです。)

その逆に、独自にECサイトを開くというのは、荒野の中にお店を出すようなものです。たまたま目の前を通るお客様はほとんどいないので自分で努力してお客様を集めてこなければなりません。

土地代がかからないので費用が安くなるけれども、整地とか(フルフィルメントを考える必要があります)には費用がかかるのでトータルで考えたときに、本当に安いかどうかは一概には言えません。

■ オンラインモールの集客力とマーケティング戦略

オンラインモールの集客力って何でしょうか?

オンラインモールは、たくさんのお店が集まっている「インターネット上の大きな商店街」です。たとえば、大型ショッピングモールに行くと、洋服、食べ物、本、ゲーム…いろいろなお店がありますよね。または大型の商店街など、その商業施設自体が集客力を持つというイメージです。

そして、人がたくさん集まる場所では、偶然立ち寄ったお客さんが「ついで買い」をしてくれることも多いですよね?

ネットの世界でも同じで、オンラインモールは一度アクセスしたお客さんが、他のお店にも興味を持つチャンスを作れます。これにより、個別のお店よりも集客しやすくなるのです。

硬い言葉で言い換えるならば、オンラインモールの最大の強みは、プラットフォーム全体のトラフィックを個別店舗が享受できるという点です。

具体的には、大型モールでは月間数百万PV規模のアクセスがあり、その一部が検索やモール内回遊によって自店舗にも流入します。これにより、新規顧客獲得コストの削減が可能となってくるのです。

■モール内の広告やイベントも利用できる

オンラインモールでは、モール全体でのセールやポイントキャンペーンが行われます。これは、個別の店が一からお客さんを集めるよりも、はるかに多くの人に見てもらえる大きなチャンスです。

逆に言えば、参加が義務付けられるといった面もあります。(ショッピングモール全体で春のお花見フェアをやっていたら、自分のお店も当然参加する必要がありますよね?)

このように、多くのオンラインモールでは、モール全体での広告出稿・SNS施策・メールマガジン配信などが行われています。

店舗側はこれらの波及効果を利用することで、個別に広告予算を大きく割かなくても認知を広げられます。特にシーズンイベントや共通ポイント施策と組み合わせることで、購買単価やリピート率向上が期待できます。

ただ、上で触れたようにフェアーに参加するわけですからちゃんと粗利を確保できるような設計をしていかないと、たくさん売れたけど赤字だったみたいな悲しいことも発生してしまうので注意が必要です。

■失敗しない出店のポイント

オンラインモールへの出店時のポイントは実際のショッピングモールへの出店時と同じです。それは、出店する前にかかるお金と売る工夫を考えようと言った点につきます。

オンラインモールにお店を出すときは、「お客さんがたくさん来そう!」というワクワク感がありますよね?でもそのワクワク感だけで決めないことが大事です。

オンラインモール出店する場合に「想定外のコスト」と「差別化不足」が発生しがちですので、そこに注意が必要ですよ。

■コスト面の検討

まず、出店料や売上から差し引かれる手数料がどれくらいかをしっかり確認しましょう。

出店料、販売手数料、決済手数料、モール指定の広告費など、固定費・変動費を正確に試算します。特にモール内広告やキャンペーン参加費は、参加がほぼ必須である場合が多く、ここを見落とすと粗利を圧迫します。

モールのキャンペーンやセールに参加するときは、売れたら利益が残るように値段を決めることが大事です。たくさん売れたのに赤字だった…なんてことになったら大変ですからね。

ゲームでいうと、売上という「得点」があっても、出店料や手数料という「減点」が多ければ、最終スコアは低くなると言ったイメージです。

■差別化面での検討

また、モールの中には同じようなお店がたくさんある場合もあります。自分のお店を目立たせる工夫(商品写真、説明文、レビューの数など)をしないと、お客さんに気づいてもらえません。

同業他社との差別化ポイントは何でしょうか?それを明確にしましょう。価格競争に巻き込まれないためには、オリジナル性(独自デザインや限定品)、付加価値(セット販売や特典)、顧客体験(迅速な配送、丁寧な梱包、アフターサポート)といった要素を組み合わせるのが有効です。


最後に、自社SNSやメルマガなど外部経路からの流入も確保することが望ましいです。モール依存度が高いと、イザという時(規約変更や手数料改定など)に弱い立場におかれてしまいますので。

関連用語
BtoB
CtoC
BtoC
クリックアンドモルタル
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2013年4月5日

ピュアプレーヤー

ピュアプレーヤー_001
ピュアプレーヤーとはクリックアンドモルタルに対する言葉で、EC(電子商取引)のみを行っている事業者の事を言います。

クリックアンドモルタルは、EC(電子商取引)+実店舗でシナジーを追求する商売のやり方ですが、ピュアプレーヤーは、インターネット等のオンライン上でのみ商売を行うというやり方です。

イメージとしては、ネット専業の通販会社といったイメージですね。

さて、このようなピュアプレーヤーにはどのような利点があるのでしょうか?

実店舗を持たないわけですから、消費者と直接やり取りをして情報を収集する事は困難ですし、「ネットで売れなければ実店舗で売ればいいや」といった考え方もできませんよね?(まあ、こういう考え方をしているとダメっぽいですけど。)

でも、実店舗を持たない分だけ、店舗にかかる固定費がかからないので低コストで事業が可能になりますよね。また、店舗の陳列キャパシティという制約がないため、ロングテールを追求できるといったメリットもあります。

■ピュアプレーヤーはお店を持たないから運営費が軽い

ピュアプレーヤーはお店を持たないため、家賃などの固定費をかけずに安く運営することができます。そのため、大量の在庫を保有してロングテールを狙うなどの手法を取ることができます。

他方で、実店舗を持たないことからイマイチ信頼性が薄いですし、顧客と直接の接点がないことから顧客の生の情報の不足といった課題が出てきます。

また、ネット販売は究極的には同じ商品ならより安いほうが良いという価格での叩き合いになりますが、実店舗がないことから付加価値をつけにくいと言った問題もあります。(お店を持っていれば、使い方の提案もできるかも知れませんが、そういった事が困難です)

これらの問題があるため、近年ではクリック・アンド・モルタル的に実店舗も一緒に持ったりする方法、オムニチャネル化する方法などが模索されています。

関連用語
BtoB
CtoC
BtoC
フルフィルメント
オンラインモール
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2013年4月5日

クリックアンドモルタル

クリックアンドモルタル_001
クリックアンドモルタルとは、EC(電子商取引) と実店舗でシナジーを狙っていくという手法を言います。

クリックして購入するのが、EC(電子商取引)で、モルタルが(セメントみたいな建築資材で作られている)実店舗になります。文字通りインターネット上でクリックして、実店舗で販売も行うといったイメージですね。
  • どのようなシナジーが生まれるのでしょうか?
例えば、コーヒー豆を焙煎して販売するような事業を考えてみたいと思います。

コーヒーを自宅で淹れて飲むような人であっても、ワザワザ焙煎したての豆を購入するような人は少ないです。そのため、潜在的な顧客は沢山いても、そういった潜在顧客を顕在化させるといった事を行う必要があります。

簡単に言うと、「焙煎したてのコーヒー豆」という商品の価値を伝えていくことが大切なのですね。

商品の価値を伝える。ECサイトで長々と説明文を書くというアプローチも、もちろんありますが一番手っ取り早いのは、コーヒー好きの人たちに次のような事を言いながら実際に飲んでもらう事だと思います。

「コーヒー豆は生鮮食品ですから、粉にしたコーヒーは時間がたつとあまりおいしくありません。一番いいのは、生豆を焙煎してそれほど時間のたっていないモノを、飲む直前に挽いて粉にして飲むことですよ。」

そして、このようなアプローチをとるためには、やはり実店舗があればやりやすいですよね。

こういった場合、実店舗での潜在顧客の掘り起こしが、ネット販売の売上向上に結び付き、ネット上で見た潜在顧客が実店舗を訪れるといった効果が期待できます。

このほかにも、実店舗が有名であれば、宣伝に経営資源をあまり投入しなくてもある程度の売り上げを見込めます。(有名な○○ってショップのネット通販なら、あんまり宣伝しなくても、ある程度売れそうですよね。)

また、クリックアンドモルタルの形態なら、店舗の在庫を活用できるので効率的であるという事ができます。

関連用語
BtoB
CtoC
BtoC
フルフィルメント
ピュアプレーヤー
オンラインモール 
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2013年4月5日

フルフィルメント

フルフィルメント_001
フルフィルメントとは、EC(電子商取引) などにおいて、商品の発注を受けた後、その商品をお客様の元に届けるまでの活動を言います。ネットショップ運営者や物流担当者にとって不可欠な言葉となります。

■フルフィルメントとは具体的にどんな業務?

このフルフィルメントに該当する業務は、主に「受注の処理、商品のピッキング、梱包、発送処理、代金の回収業務」などが該当します。

主にと言っていますが、以下のような要素をすべて含みます。

  •  受注処理
  •  商品のピッキング(棚から取り出す作業)
  •  梱包
  •  発送処理
  •  代金回収
  •  返品対応
  •  在庫管理
  •  顧客対応(アフターサービスなど)
つまり、受注後に発生するすべての業務が対象です。(なので、主にと反射的に使って説明していますが、日本語としてはあんまり良い書き方じゃないですね。)

■なぜフルフィルメントが重要なの?

顧客側としては、商品を発注しただけで、発注した商品が確実に素早くきれいに届くというのはある意味当たりまえだと捉えていると思います。

例えば、あなたがネット通販で何かを発注する場合、その商品が問題なく届くことを期待しているから発注するわけですよね。

そして、このように期待が裏切られた場合、「もう二度とこの会社では注文しない」といった決定的な悪い感情を発注先に抱くと考えられます。

このように、受注した商品を無事に顧客に届けるという事はとても大切な業務なのですが、企業側としてはココのコストは削りたいというのが本音です。だって、このフルフィルメントにお金を沢山かけたからと言って売り上げが上がるわけではないですからね。

■フルフィルメントはコストと効率のバランスが鍵

このようにある意味守りの業務(完ぺきにできてゼロ。できないとマイナスにしかならない業務)ですから、企業としては、フルフィルメントの品質を落とさずに、コストを削減する工夫が求められます。  

たとえば以下のような工夫です

  • 倉庫の動線改善によるピッキング効率の向上
  • 自動梱包機の導入
  • 配送業者との契約見直し
  • 外部フルフィルメントサービスの活用
とはいえ現実的は専門業者に依頼する方が望ましいでしょう。特に経営資源が乏しい小規模・中小企業者においては販売と商品力向上に注力することのほうが費用対効果が良いと考えられます。

なお、効率よく物流を行うために2次元バーコードなどが用いられています。

■フルフィルメントセンターと外部委託

フルフィルメントセンターは、ネットショップなどの物流業務を一括代行する拠点になります。在庫保管、在庫管理、ピッキング、梱包、発想、そして返品対応までやってくれます。

AMAZONや楽天がこのフルフィルメントセンターを運営しているのが有名ですね。

ただし、自社運営よりもコストは割高になります。他方、出荷スピードや在庫管理の精度などは極めて良くなりますし、顧客満足度の向上も期待できます。

そのため、ネットショップが小規模で自社運営できる規模を超える規模になった段階でフルフィルメントセンターへの委託を検討してくとよいでしょう。

■まとめ

フルフィルメントは「表に出ないが売上を左右する重要業務」です。
  
EC運営においては、商品だけでなく体験全体を届けることが顧客満足につながりますよ。


関連用語(以下の用語と組み合わせて理解すると、EC業務全体の仕組みが見えてきますよ)
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2013年4月4日

BtoC

BtoC_001
BtoCとはインターネットなどのネットワーク上で企業と個人が商取引を行う事を言います。B2Cと表記されることもあります。またBtoCは(Business to Customer)の略称です。

一方が企業で、もう片方が個人でインターネット等を用いて取引をする。一番初めに思い浮かぶイメージは、いわゆるネット通販ですね。

■BtoCは地理的な限界を克服できます

さて、ネット通販では、実店舗が持つ地理的な限界を克服することができます。

例えば、栃木県宇都宮市で洋品店を営んでいたとしたら、基本的には、宇都宮市周辺がそのお店の商圏になりますよね。この場合、逆に言うと東京や大阪などのお客様へはなかなかアプローチできないという事ができます。

しかし、BtoCなら、この地理的な距離は克服できます。売っている商品にもよりますが、遠隔地の顧客に直接販売を行う事も可能となるのです。

ただし、ネット通販では「商品がある」と表示されていても、実際には出荷できない在庫が含まれていることがあります。そのため、本当に出荷可能な有効在庫を正確に管理することが極めて重要です。

■BtoCで求められる在庫管理

上で少し触れましたが、BtoCビジネスでは、顧客の「今すぐ欲しい」に応えることが重要です。そのため、受注した商品がすぐに発送できないと、顧客満足度を大きく損なう可能性があります。

たとえば、「在庫あり」と表示されていたのに、実際には予約済みで発送できなかった。このような事態はBtoCでは致命的です。

週末に子どもの運動会で使いたい応援グッズを買うことを考えます。

これがサイト上は「在庫あり」と表示されていたから購入したのに、実際には在庫切れでしたという謝罪のメールが来て送られてこなかったとします。

そのようなことが発生したら、かなり良くない感情をそのお店に持つはずです。せっかくの子どもの運動会の応援が上手くできなかったわけですから。

このように、本当に自由に販売できる在庫=「有効在庫」を明確に区別し、リアルタイムで把握・管理することがネットショップの運営には欠かせないのです。

■ちゃんと在庫管理をしないことによるBtoCにおける在庫トラブルのリスク

  • 注文後に「在庫切れ」が発覚してキャンセル → クレーム
  • 売れてから在庫の所在が不明 → 納期遅れ
  • 本来の有効在庫が少なくて、広告打ったのに在庫切れ → 機会損失
こうしたリスクを防ぐには、「受注残」「予約」「不良品」などを除外した有効在庫を日々チェックして、システム上などで反映する仕組みがとても重要なのです。

そして重要なのでネットショップのシステムを導入する際は、システムのウリになっているケースが多いのです。

もっともどんなに優れたシステムを使っても、有効在庫数量を把握するのはしっかりとしたオペレーションに依存しますのでそこは注意が必要ですね。

関連用語
EC(電子商取引) 
CtoC
BtoB
BtoE
BtoG
フルフィルメント  
クリックアンドモルタル
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2013年4月3日

CtoC

CtoC_001
CtoCとは、インターネットなどのネットワーク上で消費者同士が直接商取引を行う事を言います。C2Cと表記されることもあります。また、CtoCは(Consumer to Consumer)の略称です。

どうでしょうか?このように、消費者と消費者が直接やり取りをして、商取引をするという形態は新しいと感じますか?

おそらく、「商品はお店から買うもので、消費者同士がやり取りするのってネットが普及してからだよね?」といった風に考える人もいると思います。

でも、このような形態は、インターネットが普及する前から存在していました。

例えば、消費者がバザーやオークションといった場所で自分の不用品を消費者に対して販売するといった形態も消費者同士が直接に取引を行っているという事ができますよね。

■CtoCは世界中を相手とできます

そして、このようなバザーやオークションをインターネットを使って世界中を対象として行うという発想が、いわゆるネットオークション等のCtoCとなるのです。

ネットオークションならば、世界中に顧客がいて、世界中に売り手がいます。その為、従来であれば買い手のつかなかったような商品であっても買い手がつく場合もありますし、世界中の人が相手になるので、探していた宝物に出会えるかもしれません。

このように素晴らしい仕組みなのですが、得体のしれない個人と直接取引をするっていうのも不安ですよね。

その為、CtoCを支援するようなサービスも発達しています。例えば、決済を代引きで行えるようにしたり、出店者や入札者を評価して悪質な参加者を排除するようなサービスですね。

■CtoC取引の種類

このようなネットを活用したCtoC取引には、大きく分けて二つのやり方があります。

一つ目はオークション型です。これは値段が決まっていなくて、買いたい人がどんどん値段を上げていき、一番高い値をつけた人が買える方法です。

代表的なイメージは競売方式のヤフオクなどですね。個人制作のグッズなど多種多様なものが販売されており、ハンドメイド作家などの作ったものでは驚くほど高額な値段がつくケースもあったりします。

二つ目は定額型で、あらかじめ決められた値段で「欲しい」と思った人がすぐに買える方法です。フリマアプリでの売買はこのタイプが多いです。

この定額販売型は、メルカリやラクマといったフリマアプリが該当します。取引スピードや価格の安定性を求めるユーザーには定額型が好まれる傾向があります。(欲しいものの価格がわからないなんて不安だよって思う人にはこちらのほうが向いています)

■CtoCのメリットと課題

CtoCの良いところは、いらなくなった物を簡単に売れることと、ほしい物が安く手に入ることです。世界中の人とやり取りできるので、珍しい物も見つかります。低コストで売買ができますし、分かる人には分かるレアな品が入手できたりします。

また、個人の販売チャネルが強化されることで国際取引も容易になり、ニッチな需要にも対応できるのです。これは一昔前には事実上不可能だったことですからとてもすごいことですね。

ただし、相手がどんな人か分からないので、まんがで書いたように届いた物が写真と違ったり、送ってこなかったりするトラブルもあります。

また、品質保証は基本的に販売相手も素人ですから不確実ですし、偽造品や詐欺リスク、送ってこないだけでなく、送ったけど配送トラブルがあったなどの課題も伴います。

このようなリスクが伴うため、安全にCtoCを使うために、運営している会社は様々な工夫をしています。たとえば、お金を運営会社が一度預かって、商品が届いたら売り手に渡す仕組み(エスクローといいます)や、相手の評価を見られる機能、本人確認制度などがあります。

これらによって商品の未発送や支払い未履行といったトラブルを抑止し、安心して取引できる環境を提供しています。

何より、市場の信頼性を担保することがCtoCプラットフォームを提供する企業の生命線となります。みなさんも信用できない魔窟みたいなサイトで大切なものを売ったり、高額なものを買ったりするのは嫌ですよね?そのため、ちゃんとやらないとアカロフのレモン市場になってしまうのです。


関連用語
EC(電子商取引)
BtoB
BtoC
BtoE
BtoG
フルフィルメント
クリックアンドモルタル
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2013年4月3日

EC(電子商取引) | ネットで売るから全世界を相手にして商売をすることができます

EC(電子商取引)_001
EC(電子商取引)とは、eコマースなどと言われ、インターネットなどのネットワーク上で商取引を行う事を言います。英語ではelectronic commerceと表記されます。

このECという言葉を聞いてどのようなサービスが思い浮かぶでしょうか?多くの人は、インターネット上のショッピングサイトが浮かぶと思います。

でも、インターネットなどのネットワーク上での商取引なので、別に業者対個人(これをBtoCと言います)に限りません。

例えば、業者同士が取引を行うBtoBや個人同士が直接取引を行うCtoCといった形態も考えられますよね。(個人同士の取引としてはネットオークションなどで直接やり取りするといったイメージです。)

■地理的な制約を越えて

売り手も買い手も、地理的な制約をほぼ無視できるというのがこのEC(電子商取引)の大きなメリットとなります。

例えば、北海道のジャガイモ農家の人が、従来は地元でしか流通していなかったような特別なジャガイモを遠隔地である首都圏に直接販売できるといった事が可能となるのです。

実店舗は立地にかなりの部分左右されますが、EC サイトにおいては率はそこまで大きな制約条件にはなりません。どこに存在していても日本全国また世界各地を相手に商売ができるというのは非常にECの画期的なところです。

このように商圏を大きく拡大できるといった事がこのECの大きな魅力なんですね。

■ECは当たり前になってきている 

このように非常に便利なものですからECは現在においてほぼ当たり前のものになってきています。

一昔前は決済がハードルが若干あったのですが今ではクレジットカードを持ってる人も増えましたし決済手段も多様化していますので決済に関するハードルはかなり下がってます。

そのため、Eコマースはまだまだ成長の余地があると考えてる人たちも多くくいます。 

■簡単に自分の店をオープンできます

商売に関わる配送業務など従来ならば全て自分で考えなければならなかったことを一括して委託することも可能となります。

また、ECサイトを非常に簡単に作ることができるサービスも存在しています。

しかし、簡単にできるからと言って法令を守らなくていいということではありません。

必要な法令は必ず守る必要がありますしその意味で伝統的な商売と流通形態が変わっただけで他には何も変わっていません。

特に商売に関する責任については従来の商売とまたは変わりませんのでその点は注意が必要です。 

neko
うちの店どんどんECで売って以降と考えているけど大変だね 。

kitsune
そうだね商圏が広くなるから競争相手も広くなるんだね。

neko
仕入れたもの売るんだとやっぱり価格勝負になるからオリジナリティなるもの売ってかないと厳しいかもしれないね。

■マーケティングが重要です

EC サイトの場合立地に左右されないというのが非常に大きな強みとなります。しかしこの強みは競合他社も全てが同じ土俵となります。

そのため、あなたお店でしか売れないもの、あなたのお店ならではの品揃え、あなたのお店ならではの売り方など、競合他社との違いを明確に出す必要があります。

そうしないと、どこの店で買っても同じものが買えるのならば一番安いものを買うのが合理的ですので、簡単に安売り競争に陥ってしまいます。

この意味でたまる小売業ではなくその他の業種、例えば菓子製造業などの従来はなかなか広域にまた、直接消費者に販売できなかったような業種にとって大きなチャンスがあると考えられます。

小売業で独自の商品を品揃えするの非常に大変ですが、製造業であれば ア太郎お店が作ったものは基本的にオリジナル商品であると考えられます。

そしてオリジナルと商品であれば、世の中に例えば1万人に1人欲しがるような商品を作ったとすれば十分商売になります。

ただいずれにしてもどういったものが売れるかという消費者ニーズをよく考えて製品を作る逆算して製品を開発するといったアプローチが重要となってきます。

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