まんがで気軽に経済用語

スポンサードリンク

消費財

マーケティング
2011年10月9日

専門品 | 専門品を買うための労を消費者は惜しみません

専門品_001
専門品とは消費財を購入のされ方で最寄品買回品、専門品と分類したうちの一つです。

この専門品は消費者が特定の製品を指定して購入するものです。このような専門品は消費者は購入するために労を惜しまず、良いものがあると聞けばかなり離れた場所まで買い物に出かけます。

価格は、最寄品や買回品と比べてかなり高く、購買頻度は非常に低くなります。

具体的には、楽器や自動車や宝石、高級時計などが該当します。

専門品についてまとめると以下のようになります。

1.行動
遠方のお店を訪問するなど購入に当たり特別な努力を行う。

2.購買頻度
購買頻度はごく低い。

3.価格帯
一般に非常に高い価格帯。

4.商圏
極めて広域になります。そのため、場合によっては専門品が欲しいために上京してくるといった事すら起こります。

このまんがでは、フレンチホルンを素材に専門品の説明を行っています。フレンチホルンという楽器を買うためには場合によっては海外の工房を訪問することを考えるとも言っています。

最寄品である食品を買うために海外の生産者を訪問するなんて考えもしませんよね。それを考える余地があるほど、特別な努力をしてもよいと思わせるのが専門品なのです。
  • 専門品を取り扱う場合は
専門品は、消費者が極めて厳しく比較検討するものとなります。そのため、どれだけ商品知識をもって販売できるかが重要となります。そのため、人的販売が非常に重要になります。

また、お店も高級感を持つことが重要となります。場合によっては一生に一度のお買い物となるわけですから、間接照明なども組み合わせて商品を際立たせるような陳列が大切になります。

また、しっかりと接客できるスペースを設けることも必要です。場合によっては、商品の陳列数を犠牲にしてでも、接客用にソファーを置くなどの工夫も重要です。
  • 在庫管理について
在庫管理については、極めて厳格に管理する必要が出てきます。流行に左右されないものが多いとは考えられますが、技術の進歩による陳腐化などが発生してしまうと大きなロスが生じますので、必要十分な数量を確保することを心がけましょう。

  • 顧客管理について
専門品を販売する場合は、顧客管理が重要となります。顧客との関係性を構築し、顧客生涯価値(LTV)を最大化できるように適宜連絡を取る等工夫をしていくことが重要です。

マーケティング
2011年10月7日

買回品 | 購入するために比較検討しながら「買いまわる」商品です

買回品_001
買回品とは
消費財を購入のされ方で最寄品、買回品、専門品と分類したうちの一つです。

この買回品は消費者が価格や品質を比較していくつかのお店を見て回ったりしながら購入するものです。まさに消費者が「買いまわる」というのがこの買回品のイメージです。

価格は、最寄品に比べて比較的高く、購買頻度は比較的低くなります。

具体的には、家具や家電、衣料品などが該当します。

買回品についてまとめると以下のようになります。

1.行動
複数のお店を回り、機能やデザインなどを比較検討する。

2.購買頻度
比較的購買頻度は低い。

3.価格帯
比較的高い価格帯。

4.商圏
比較的広域にわたり、近隣の消費者だけでなく多少遠方から購入のために訪れます。

このまんがでは、コンポを素材に買回品の説明を行っています。3コマ目で言われている通り、それを買うためにほうぼうを買いまわるといった事が買回品の特徴となっています。
  • 買回品を取り扱う場合は
この最寄品、買回品、専門品という分類は相対的なモノですが、買回品を自社が扱っている場合は、消費者がしっかりと比較して購買することができる売り場づくりが重要となります。

このまんがの例のコンポの場合、家電の販売店となるので次のような点に気を配った販売が重要となります。

まず、しっかりとテーマ性をもって訴求します。例えば新年度ならば、新社会人や学生さんが利用することが想定されてますので、利用シーンを思い浮かべることができるように訴求することが重要です。

また、店舗の従業員によるしっかりとした接客販売(人的販売)も行う必要があり、消費者の質問に答えられるだけの商品知識のある従業員の配置が重要となります。

このほかには、お店の雰囲気(気持ちよく店舗でお買い物していただけるように、照明や音楽など)に気を配るといった点にも注意が必要です。

また、服飾系の商品を取り扱うならば、陳列も展示陳列を検討する必要があります。

・在庫管理について

在庫管理については、シビアに管理する必要が出てきます。特に流行が強く表れる商品の場合は、定期発注方式などを用いて重点管理をしていかないと、陳腐化してしまい商品ロスが発生しますので注意が必要です。

マーケティング
2011年10月5日

生産財 | 何かを生産するために使われる商品は生産財です

生産財_001
生産財とは生産者が原料や製品、設備、サービスなどを生産するために使用されるものです。財はその使用目的によって、消費財と生産財とに分類することができますが、消費者が自分で使用しない場合生産財となります。

具体的には、布や針や糸、工業用ミシンなど製品の材料や製品を作るための道具となるものです。あまり一般消費者の目には触れませんが、経済的には非常に大きなウエイトを占める財となります。

生産財と言うと比較的価格が高いように思われるかもしれませんが価格の工程ではなくどのように使うかが重要となります。

また生産財にも耐久生産財と非耐久生産財というものがあります。そのためどのように使うかという生産財か消費財という軸と、耐久度による耐久財か非耐久財という軸の二つで財が分類されるのです。

ここで注意する点は、同じものであっても、最終消費者が使うものは消費財となります。たとえば同じ布や針、糸であっても、個人が使用するものは消費財となります。

neko
ファンシーショップの場合ってほとんど消費財を売っているって事でいいのかな。

onnanoko_bustup
そうとも限らないのよ。だってウチで売ってる針とか糸とかはハンドメイド作家の人が使うのであれば生産材だしね。

neko
あとあれだね。うちの商品を転売してる人にとってはこれはどうなんだろう。

onnanoko_bustup
うーん、お店で買って転売で儲かるってすごいよね。



■消費財との比較

この生産者が使用するという定義から消費材と比較して次の事を言うことができます。

■1.顧客の特徴

少数の顧客が地理的に集中している(工業地帯のイメージです)。あくまで生産財となりますので B to B が中心となってきます。

そのため心理的価格政策などの対消費者向けのテクニックはあまり通用しません。
 

■2.購買数量

大量購買。このため相手が価格交渉力を持っていることも多く、対消費者のようにこちらで決めた価格がある程度通用するということもありません。

またその生産財市場の大きさも特徴となります。生産財市場自体が目立ちはしませんが非常に大きな市場です。そのため取引される商品材のロッドも大きくなります。

■3.顧客の専門能力

コストパフォーマンスをシビアに検討する専門家。

このまんがでは、1コマ目で食品は常に『消費財』になるか?と聞いています。2コマ目では、先輩が同じねぎであってもお弁当の材料となる場合は生産財になると言っています。それを受け、生産財、消費財とは使用目的での分類であると言っています。

このことから同じものであっても、使用目的が違えば生産財にも消費財にもなりうると言っています。



解説で出てきた用語・関連用語
BtoB
非耐久財
消費財
マーケティング
2011年10月4日

消費財 | 自分自身で最終消費するものはなんであれ消費財になります

消費財_001
消費財とは最終消費者が個人や家庭で使用するために購入するものです。財はその使用目的によって、消費財と生産財とに分類することができますが、最終消費者が自分で使用する場合消費財となります。

具体的には、食料品から洗濯機や冷蔵庫のような家電、PC、衣料品、マッサージサービスなどのように個人が使用するようなモノやサービスのイメージとなります。

一般的な小売業家電量販店で買ってくるような商品が消費財であるとイメージしてもらえればと思います。

この区分は商品のものというよりも、誰が利用するかといったところに視点をおいた区分になります。

例えば同じ商品であっても、家庭で消費するのであれば消費財となりますし飲食店などの食材になるのであれば生産財となります。 

また長く使う消費財は耐久消費財、一度しか使わないような商品については非耐久消費財といった形で分類がされます。

neko
さすがにウチの商品は全部消費財だよね。

onnanoko_bustup
そうねファンシーショップの商品は基本的に消費税になると考えられるわね。

hiyoko
ふふふ甘いのね。ファンシーショップでも生産財になり得るもの売ってるわ。そもそも消費財と生産財はどう使うかの区別だから、何が生産財になるのか分からないのよ。

■生産財との比較

最終消費者が個人や家庭で使用するために購入するという定義から生産財と比較して次のようなことを言うことができます。

■1.顧客の特徴

多数の顧客が全国に分散している。また組織だった購入行動を行いません 。そのため心理的価格政策などのテクニックが有効に機能する場合があります。

■2.購買数量

少量購買が中心となります。

■3.顧客の専門能力

一般消費者が顧客層なのでイメージ等で判断されます。逆にいうと、イメージ訴求が有効である。

・消費財を販売するビジネスで考慮すること 
誰に売るのかを明確にすることが非常に重要となります。お客様確かに日本全国どこにでもいます。また色々な人が消費財をかってくれると思います。

しかし誰のための商品なのかこれを明らかにすることが結果として、良い成果につながります 。

その上でどうやって売っていくかまたどのような商品が好まれるかと言ったことを常に研究していく必要があります。

いずれにしても消費財を適切に販売するということは商売のセオリーに従ってやって行くことに他なりません。


このまんがでは、3コマ目で食品は常に『消費財』になるか?と聞いています。しかし4コマ目ではそうとも限らないと言っています。

一見、食品は最終消費者が消費するために購入するもののように思えますが、 お弁当屋さんがお弁当の材料に使用するといったケースでは『消費財』ではなく『生産財』となります。

解説で出てきた用語・関連用語
心理的価格政策
耐久財
非耐久財
生産財
スポンサードリンク
サイト紹介
まんがで気軽に経営用語を学んじゃおう。難しい・なじみのない経営用語でも、まんがなら簡単に親しめます。
まんがで気軽に経営用語について
協力者募集について
弊サイトキャラクターおよびイラスト募集について
TOP絵一覧
  • RSS
  • Twitter
索引
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
英字 A B C D E
F G H I J
K L M N O
P Q R S T
U V W X Y
Z
数字 1 2 3 4 5
6 7 8 9 0
ライブドアさんから
badge
リンクについて
本サイトはリンクフリーです。リンクいただきましても特にご連絡は不要です。
もしバナーが必要でしたらこちらをご利用いただければ幸いでございます。

header
電子書籍を出してみました
  • ライブドアブログ
project
◆経営マンガのポッドキャスト
ポッドキャストで気軽に経営用語 ◆経営マンガのツイッター小説
経営マンガのツイッター小説
Facebook