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正規の簿記の原則

財務・会計
2012年7月6日

正規の簿記の原則

正規の簿記の原則_001
正規の簿記の原則とは、企業会計原則の一般原則の一つで「企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない。」とするものです。

これは企業会計原則の、1.真実性の原則、2.正規の簿記の原則、3.資本取引損益取引区分の原則、4.明瞭性の原則、5.保守主義の原則、6.継続性の原則、7.単一性の原則の7つのうちの一つの原則です。

企業は様々な利害関係者(ステークホルダー)に取り囲まれて存在しています。そして、それらの利害関係者に正しい財務情報を提供するといった目的で企業会計は行われています。

正規の簿記の原則は、正確な会計帳簿をつけるために定めている原則です。

といっても漠然としていてよく分からないですよね。それでは、正規の簿記の原則はどのような事を満たす必要があるのでしょうか?例で考えてみたいと思います。

・網羅性
例えば、非常に重要な取引先への売上の情報がところどころ抜け落ちていたとします。この場合、必要な情報が抜け落ちているわけなので、正しい利益計算を行う事はできません。このような会計帳簿は正しい情報という事はできないと思います。

このことから会計帳簿は網羅的に記録されていることが必要であるとされています。

・立証性
例えば、仕入500万円との取引が会計帳簿に記されていたとします。しかしその内容については、何の証拠も残っていないとします。何を仕入れたか、どこから仕入れたかそういった情報が残っていなかったとします。

これでは、あとから検証を行う事ができませんし、なんだか不正も発生しやすそうですよね。このことから、企業会計は検証可能な証拠資料に基づいていることが必要とされます。

・秩序性
簿記は非常に秩序だった体系的な技術です。そのため、簿記のルールに則って記帳を行っていれば秩序性はクリアーされます。

このまんがでは、正規の簿記の原則を参考にパートの運営を行っていると言っています。

何を参考にしたかというと、1コマ目では、全ての要素をもらさないように練習するという網羅性を、2コマ目では後から検証できるように証拠を残しておくという立証性を参考にしたようです。

ちょっと信じられない感じですが、本人が正規の簿記の原則を参考にしていると言っているので、そうなのでしょう。 
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