NonPULとは小売店側が独自に作成するバーコード(これをインストアマーキングと言います)の中に、価格情報を含める仕組みのことを言います。
Nonとつくので価格情報を『含めない』といった印象を与えるかもしれませんが、NonはPLU(プライスルックアップ、価格情報を参照する)に係るので、価格情報を『参照しない』→予め価格情報を持っておかないと値段が分からない→値段をあらかじめバーコード内に入れておくといったイメージとなります。
■バーコードに値段情報を持っておく
このNonPULは、主に生鮮三品のように量り売りを行うような商品で良く用いられている方法です。
よく惣菜コーナーなどで重量を測ってバーコードを発行するような売り場があります。
このような場合に、 plu のバーコード発行して対応しようと考えると、全ての量り売りを利用する商品で、考えるすべての重量についてデータを用意する必要があります。
例えば10 G の惣菜と11 G の惣菜。これは値段が変わりますのでデータを用意しておく必要があります。
しかしNonPULであれば価格情報をバーコードに持たせますので、どのような重量になっても対応することが可能です。
つまり量り売り業務が非常に楽になるということです。
価格情報をバーコード内に含めておくわけですから、モノによって重量が異なるような商品についてはこういったバーコードの付与方法の方が便利なんですね。
細いグッズがたくさんあって値段を作るのは大変だね。
ファンシーショップってそういう業態よね。鉛筆とか、消しゴムとか、安くて細かい商品がたくさんあるから。
選ぶ方は大変楽しいけど、お店の人は大変だよね。
いちいち商品マスタに登録してられないからね 。だからバーコード自体に価格情報を持たせてしまうのよ。
■アイテム数が多い場合も
またこのNonPULは商品アイテム数が非常に多いような商品にも用いられます。超えた非常に多いような商品を一つ一つ管理していたら大変になりますので、バーコードに価格情報を持たせてしまうといったことが行われます。
プライスをルックアップしないといった事が有利な場合は、このNonPULが採用されるのです。