CFOとは(英語:chief financial officer)の頭文字をとった言葉で、そのまま訳すと最高財務責任者のことを言います。
イメージとしては、会社の財務関係の事柄を取り仕切る役職といった感じで、一般的に日本企業のの経理部長よりも職務は広範にわたり、責任も権限も強いものとなります。
単に部門の長というだけではなく、経営側の人間として企業の意思決定に直接かかわっていくといった役職です。
具体的には、企業外部の利害関係者(ステークホルダー)に財政状況と経営成績を知らせる財務会計のみならず、企業の管理会計として予算管理や原価管理、保険、また企業ファイナンス領域も一手に引き受けるといった感じです。
経営資源の四大要素である「人もの金情報」の金を司るというイメージです。まさに経営陣の一翼をになっている役職となります。
私はこのお店のお金を司ってる金庫。今度 CFO って名乗らせてもらおうかしら。
ふふふのふ、他にお金を司ってるだけではCFOは名乗れないわ。CFOを名乗るには私の右腕として企業価値を高めるための様々な方法を一緒に考えてもらうことになるのよ。
かぎられたお金という経営資源を使って、どうやって経営していくかを考えないといけないのよね。
■CFOは責任が大きいです
そしてこの業務の広範さや責任の重さからから、経営全般を取り仕切るCEOに次ぐ重責を担っていると一般的にされています。
最高財務責任者ですのでステークホルダーに対してのアカウンタビリティも司っています。
そして金という非常に重要な経営資源を司るため、単なる金庫番ではなく経営戦略の策定・実行なども任務となっています。
投資家が重視するROE などを向上させるような責任も負っておりますので、 限られた金という資源を利用してどうやって企業価値を向上させていくかという視点を持つ必要があるのです 。
その意味で単なる経理部長ではないのです。
■法的な地位ではありません
さて、日本企業でもこのCFOという肩書を付ける場合がありますが、この役職は取締役のように法律で決まっている役職ではありません。
またこの CFOを務めるために、特別な資格などは必要ありません。CFOというと、なんとなく公認会計士やMBAホルダーのようなイメージがありますが別に公認会計士さんやMBAホルダーでなくても CFOの地位につくことは可能です。
解説で出てきた用語・関連用語