フリーミアムとは、基本サービスは無料で提供しますが、追加のサービスや高度な機能、ゲームなどでは強い武器などを利用するためには有償で提供するというビジネスモデルの事を言います。英語ではfreemiumと表記します。
このフリーミアムはフリー(無料)という言葉とプレミアム(割増料金)を組み合わせた言葉で、文字通りフリーの顧客と割増料金を支払う顧客が共存するといったイメージとなります。
さて、このフリーミアムを簡単に言うと、無料で多くの機能を利用してもらい、そのうちの一定割合の人が有償でサービス等を購入してくれれば元が取れるという発想のビジネスモデルです。
このようなビジネスモデルは、ITの発達が背景となって広がってきました。というのは、IT技術を用いたビジネスの場合、無料で製品やサービスを提供する費用が無視できるほど小さいため「どんどん無料で利用してもらってその中の一部の人だけ有償利用してくれればいいよ」といった発想が成り立つのです。
例えば、あなたが何らかの映像コンテンツを作ったとします。このコンテンツをネット上で配信する場合、視聴者が増えたとしてもほとんど無視できるような追加コストしかかかりませんよね?
(すごくたくさんの人が見てくれたため、サーバーの増強が必要となるという事は考えられますが、それも、視聴者一人あたりの費用として考えたら小さな比率になると考えられます。)
でも、一昔前のようにネット配信という機能自体が普及していなかったらどうなるでしょうか?ビデオテープとかカセットテープにコンテンツを入れて配る必要がありますよね?という事は、一昔前に同じような事をやろうとしたら莫大な費用が発生してしまったのです。
このように技術の進歩によって、大量の人々に無料で製品やサービスを利用させ、そのうちの数%だけがお金を払ってくれれば成り立つといったビジネスモデルが成立したのです。