QRとはクイックレスポンスの事で、売り上げが上がるような商品を、迅速に供給できる体制を整える事を言います。英語ではquick responseと表記されます。
小売業、特に衣料品や雑貨などを取り扱うようなお店では、売り上げの良い商品を素早く供給するといった事が非常に重要となります。
例えば、雑誌やTVなどのメディアで紹介されたような商品の売上が急激に伸びるといった事もあり得ますし、原因は分からないけれども、急激に顧客の支持を集める商品といった事もあり得ます。
このような場合、品切れを防いだり、最小限に抑えるために、迅速に商品を供給さえできれば、売り上げを上げることができると考えられます。(逆に品切れのままにしておくと機会ロスが発生してしまいます。)
また、衣料品などでは、迅速に商品が供給できなければ無意味になってしまうといった事起こります。
例えば冬物のコートの売れ行きが良かったとして、その追加発注の商品が春先に納品されてきても、あまり意味がないのはなんとなくわかりますよね?(春先にコートは買わないですよね?)
このように、サプライチェーン全体で売上の取れるような商品の情報を共有していき、売れ筋の情報を掴んだら、迅速にその商品の製造・供給を行えるようにしましょうというのがQRの発想です。
また、ここでサプライチェーン全体でと書いたように、このQRを実現するためには、製販の連携が不可欠となります。
また、このようにQRが実現していれば、過大な在庫を持つ必要はなくなりますので(売れたら追加で発注できますからね)在庫費用を削減できるといった利点もあります。