まんがで気軽に経済用語

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店舗管理
2018年12月23日

POP広告

POP広告_001
POP広告(Point Of Purchase advertising)とはお客様の購買行動を促進するために、商品の近くに設置される広告のことを言います。

例えば、「値下げしました」「半額です」といった価格を強調するような広告、「○○の効能があります」などといった製品の効果を訴求するような広告、CMに出ているタレントさんを使ったイメージ広告などがあります。

このPOP広告は、販売促進するためにメーカー側から提供されることもありますし、販売店の店員さんが自らの商品知識を駆使して手作りする場合もあります。

店員さんの数は限られているため、POP広告を用いてお客様に情報の提供や、販売促進ができる点が優れていると言われています。また、「歳末の大売り出し」といったPOPを用いて店舗の雰囲気を一変させることもできるため、活用されています。

このまんがでは、マイク半額セールのPOPが沢山あったようで、最後のコマで男子生徒がマイクを買ってしまいそうになっています。
  • POP広告はお客様とのコミュニケーションツール
仮に店員さんの数に余裕があったとしても、何でもかんでも店員さんが説明するお店はちょっと嫌だと思います。

お客様としてお店に買い物に来るときには、自分の興味がある情報を知りたいわけで、押し売りされていると感じたら買い物が怖くなりますよね?

そうではなく、POP広告ならば自分が興味をもった商品についてだけ、追加の情報を入手することができるといった特徴があります。

過剰な接客は好ましくないので、さりげないコミュニケーションツールとなるPOP広告の活用でお客様とコミュニケーションを図ることが大切なのです。
  • 大切な観点
さて、そのような重要なPOP広告ですが、つければつけるほど良いというモノではありません。

お店の都合ではなく、実際のお客様の意思決定に役立つように作成しなければならないのです。

例えば、値下げをした際に、商品の陳列棚にひたすら「安売り、○○%OFF」などと張ってしまうと、お客様がどの商品に注目したら良いかわからなくなります。

また、伝えたいことが多過ぎてA4の用紙にびっちりと細かい文字で訴求点を書くといったPOP広告もあまり効果を上げません。これは、自分が消費者になったときのことを考えれば理解できるはずで、小さな文字でびっちりと情報が書かれたPOP広告を読む人はほとんどいないと思います。

こういったPOP広告ではなく、お客様の注目を促し、興味を喚起し、その商品をほしいなと思ってもらえるようなPOP広告を作成することが大切です。

この意味で、本当に買っていただきたい商品に絞って、わかりやすい言葉でPOPを作成することが重要です。

また、誰もが知っていること(例えば、ほうれん草は鉄分が豊富です!)ではなく、その商品を利用・消費することで得られる効果を訴求していく必要もあります。ほうれん草の例では、ほうれん草の旬にほうれん草を使った料理を提案するなど消費者の立場に立って考えると良いPOP広告になるでしょう。

経営
2014年7月30日

PEST分析 | 政治経済、社会技術をまんべんなく検討して世の中の動きを掴むのです

PEST分析
PEST分析とは経営の外部環境を分析するフレームワークの一つで、企業を取り巻く外部環境を、Politics(政治)、Economics(経済)、Society(社会)、Technology(技術)に分けて分析するモノになります。

企業は単独で存在しているわけではなく、企業を取り巻く外部環境の中に存在しています。そして、その外部環境は刻一刻と変化していっています。

また、企業が経営戦略を立てようとした場合、自社の置かれている環境を正しく認識しないと判断を誤ってしまう事になります。

例えば、法律で規制がある非常に高い参入障壁を持つ分野で事業を営んでいる企業があったとします。しかし、近く規制緩和が行われる見込みであり、参入障壁が低くなることが想定できるとします。

そのような外部環境を正しく認識せずに「うちの事業は安泰だから今年も去年と同じ戦略で行くよ」といった意思決定を行ったとしたらどうなるでしょうか?なんだか苦境に立たされそうな気がしますよね。

このように、自社の置かれている外部環境を正しく認識することはとても大切なのです。
  • そうはいっても
さて、そうはいっても漠然と「外部環境について考えてください」なんて言われても困りますよね。何と言っても世の中は常に変化していますし、考える手がかりがないと時間ばかり費やしてしまいそうですからね。

そこで、PEST分析という風に、政治と、経済、社会、技術といった分野に分けて分析しましょうというフレームワークが生まれたのです。

こういう風に切り口があれば「『政治』は、法改正があって、税率も変わるし、『経済』的には物価がインフレ傾向になっているか。『社会』面では、この地域の若年層の人口が増加気味で、『技術』的には、革新的な新技術が誕生したんだよね…」といった風に切り分けて考えることができますよね。

こちらもご参考に
経営戦略の実務的な構築方法 
店舗管理
2013年9月16日

PLU | 値段と商品コードを別々に管理するとすごく便利です

PLU
PULとは、小売店側が独自に作成するバーコード(これをインストアマーキングと言います)の中に、価格情報を含めていない仕組みのことを言います。略さずに表記するとprice look upとなります。

「あれ?値段の情報が入っていないって言っても、レジを通ると値段が分かるよね?」という疑問出てくるかもしれませんね。もちろん、どこかで値段の情報を持っていないとレジで値段を出すことはできません。

そのため、このPLUでは、レジで商品コードを読み取った後、該当する商品コードを元に商品マスタを参照してその商品の価格を見に行くという仕組みになっています。

その様な仕組みなので、値段の情報をバーコード自体が持っていなくても大丈夫なのですね。

と、イマイチわかりにくいかもしれませんので、具体例を示してみます。 

例えば、商品マスタ上に「商品コード1番はトウモロコシで価格は198円」と登録しておきます。(こういった値段の付け方を心理的価格政策のうちで端数価格と言います。)

そして、実際販売するトウモロコシには商品コード1番のバーコードを付けておくのです。

すると、レジを通った際、「商品コード1番のモノが来たから…(商品マスタを検索中)…198円です」といった風にPOSレジが動くのです。

プライス(値段)をその都度、ルックアップ(見に行く)といったイメージですね。
  • 何が便利なの?
さて、インストアマーキングを行う際には、バーコード自体に価格情報を埋め込むといった事も可能です。(これをNonPLUと言います)

「なんかそっちの方が簡単じゃない?」という声も聞こえてきそうですが、PLUには大きな利点があります。

例えば、「トウモロコシだけど旬が過ぎたから一括して値段を下げて処分したい」と考えたとき、バーコード内に価格情報が埋め込まれていると、すべての商品のバーコードを直す必要が出てきてしまいますよね?

でも、PLU形式ならば、商品マスタの価格情報を更新するだけなので手間が少なくて済みます。

このような利点があるため、量り売りをしないような商品についてはPLUという仕組みでバーコードを付与されるケースが多いのです。 

関連用語
NonPLU
ソースマーキング 
情報
2013年4月7日

PV

PV_001
PVとはページビューの事で、ページが何回閲覧されたかというアクセス数の考え方の一つです。英語ではPage Viewと表記されます。グーグルAnalyticsではページビュー数と表示される指標です。

「え、アクセス数の考え方の一つってことは、アクセス数にはいくつかの指標があるってことだよね。」って思われた方もいるかもしれませんね。

そうなんです、アクセス数と一口で言っても、今回のPVとか、UUセッション数といった、いくつかの考え方があるのです。

PVは簡単に言うと、訪問者が何ページ読んだかの累計を示しています。だから、この指標には何人が来たかは関係ない指標です。

例えば、100人が来て1ページずつ読んでも100PVですし、1人が100ページ読んでも100PVです。基本的には、PV≧UUという関係になります。

さて、あなたがTOPページからこの記事にたどり着いたとします。その場合、【TOPページの閲覧→PV+1】
【本記事の閲覧→PV+】で PVは2になります。
 
このように、PVを伸ばすためには、訪問者に様々な記事を見てもらうような方策が有効となります。本サイトでも、サイドバーにおすすめ記事を載せたり、記事間でリンクを張っていますよね。それは、色んな記事を見てもらいたいからなのです。
情報
2013年4月6日

PPC広告

PPC広告_001
PPC広告とは、ペイ・パー・クリックの略で、Webサイト上に表示されている広告がクリックされた場合にのみ費用を支払うクリック保証型の広告のことを言います。英語ではPay Per Clickと表記されます。

用語としては、クリック保証型広告全般を指すのですが、現在ではおもに検索エンジン(グーグルとかヤフーですね)上に出稿する広告を意味しています。

あなたが検索エンジンで何かの言葉を検索した時に、画面の上の方に広告がでたりしませんでしたか?

その広告がPPC広告のイメージとなります。そして、この広告はあなたがクリックして、広告の出稿者のサイトを訪れた時だけ、出稿者に課金します。
  • 興味があるからクリックする
さて、あなたがPPC広告をクリックしたとします。それはなぜですか?少なからず広告の中身に興味があったからじゃないですか?

このように、基本的には興味がある人がクリックしてくれるというのがこのPPC広告の最大の利点です。

自サイトの取り扱っている内容に興味がない人をどれだけ集めても意味はありません。例えば、経済学の非常に専門的な議論を行っていて、結果として「素人お断り!難解、経済学」という本を売りたいサイトがあったとします。

このようなサイトが「子猫の世話の仕方」みたいな情報を知りたい人を誘導して来ても、ほとんど「素人お断り!難解、経済学」という本は売れそうにないですよね?

そのため、興味がある人たちだけを集めるためにお金を支払うというPPC広告は非常に合理的な広告手段なのです。

(興味がない人が広告を見ても、興味がない人が見る→クリックしない→費用が発生しない。といった流れが想定できるのです。)
店舗管理
2011年12月18日

PI(Purchase Index)値

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PI(Purchase Index)値とは、レジ通過客数1000人当たりの売上高や売り上げ点数という指標です。

これは他店との商品の売れ行きの比較を行う際に、店舗規模や来店客数が異なるためそのままでは比較できずに正確な判断に使えないといったことから生み出された指標です。

このPI値が分かれば自店でどれだけ売れるはずという基準が分かるので、その基準と現状との乖離を分析することで販促や、陳列など様々なことに役立てることが可能となります。

このPI値の計算式は次のようになっております。

買上点数÷レジ通過客数×1,000

例えばお客様が10人来店されて2点カレー粉が売れた場合を考えてみます。このPI値は買上点数÷レジ通過客数×1,000で算出しますので、2点÷10人×1,000=200となります。

この意味は1000人来店があった場合200点売れるということです。そして例えばその地域の一般的な競合店のPI値が400だったとした場合、何らかの問題があると判断することができるのです。

このまんがでは生徒が1コマ目でおにぎりがいくつくらい売れているのかを聞いています。それに学食の先生が200個と答えていますが生徒さんは納得していないようです。

彼はどうやら、学食の競合となっている購買との売り上げの差を気にしているようです。ただしお客さんが多ければ売上数量は大きくなるので単なる数量だけでは比較できないと感じているようです。

最終コマではお客さん1000人当たりの売上数量を比べようと言っていますが、このように指標化して考えればお客さんの数が異なっていても比較できると言っています。
経営
2011年7月3日

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

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PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、企業の複数の事業を市場成長率と、相対的市場シェアの高低によって分析し、全社レベルで最適な経営資源を実現するための手法です。

これは、先日解説した経験曲線
と、製品ライフサイクルから導き出された考え方です。すなわち、

1.どのような製品であっても、成長は鈍化する時が来る。
2.シェアの高い製品は、累積生産量が増やせるためコストを下げる事が可能である。
3.成長性の高い製品はそれだけ資源の投入が必要である。

という前提のもと、縦軸に市場成長率を、横軸に相対市場シェアをとった図を作成し、分析します。

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花形製品
 花形製品はシェアが大きいため、コストを下げる事が出来るため資金流入は大きいですが、市場成長力が大きいため、その分資源の投入も必要であります。資金の流入はそれほどありません。

問題児
 問題児は、シェアが小さいためコストは十分に下がっていませんが、市場成長力が大きいため、資源の投入は必要です。そのため、資金の流出が発生します。

金のなる木
 金のなる木は、シェアが大きいため、コストを下げる事が出来るため資金流入は大きく、市場成長力は小さいため、資源の投入はあまり必要でないです。資金の流入が多く、まさに金のなる木です。

負け犬
 負け犬は、シェアが小さいためコストは十分に下がっていませんし、市場成長力は小さいです。資金の流入はそれほど無いもしくは、赤字になっている場合が多いです。


PPMの欠点としては、上のまんがで指摘されている通り、

1.モチベーションの低下と自己成就的予言
「負け犬」に位置づけられた人々の動機付けは非常に難しくなり、しかも「負け犬」のレッテルが貼られてしまうと、その事業部は内外双方の人がそのようにみる事によって、本当に負け犬になってしまいます。

2.質的評価が難しい
経営資源の蓄積(ノウハウなど)は評価が難しいため適正に評価されない場合があります。

3.新規分野の展開の手掛かりにはなりにくい
PPMの分析対象は既存事業であるため、新規事業へ進出すべき方向を見出すことは難しいです。
経営
2011年5月30日

PDCAサイクル | 計画と 実績の差異の検証を回し続ける事が重要です

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PDCAサイクルとはP(Plan)計画、D(Do)実行、C(Check)評価、A(Action)改善のサイクルを回し、品質の向上、業務の改善を継続的に行っていく事です。

この4つのプロセスの結果を次のP(計画)にフィードバックする事により継続的に改善していくことが目的となります。

この例では、計画を立てて、実施する所で終わらせるのではなく、結果を評価し、改善策を考え次の計画につなげていく事までやっています。

つまりやりっぱなしではなく、やった結果を生かす事が大切であるという事です。

  • PDCAの具体的手順


P:Plan 計画
pdcaサイクルはまずプラン(計画)から始まります。何はなくても計画がなければその後の実行も評価も改善もできません。

ただ、実務的にはこのプランについては完璧なものを作るために時間をかけて pdcaサイクルを回せないということが発生します。

せっかく計画を立てるのであれば優れた計画を立てた方がよさそうですよね?

しかし pdcaサイクルを回しながら改善していきますのでプランについてはとりあえず暫定的なものであると割り切って作るのも一つの考え方です。

ただし暫定的に計画を立てるとはいえその後の検証まで踏まえた計画を立てていくことが望ましいです。

具体的には定量的といって数字で測れる計画を重視して行きます。例えば営業であれば営業回数などを計画に盛り込んでいく必要があります。

D:Do 実行
では実行段階です。この段階ではなるべく計画通りに実行するように努めていきます。

ただし計画通りに物事が進むようなことはほとんどありえません。

そのため計画から実績が乖離したとしても諦めずに進めていきます。

またこのDoの段階で大事なことが一つあります。それはしっかりと行動を記録に残しておくことです。

この記録が以後のチェックおよびアクションで生きてきます。逆に言えばプランで立てた実行計画に対して Do の段階で記録を残しておかなければ pdcaサイクルは決して回らないのです。

C:Check 評価
チェックの段階では実際に計画したい内容が実施できているかどうかを確認します。


ここでよくある誤りとして目標に届いたから良かった目標を超過したからすごく良かった目標に届かなかったから全然駄目だったと単に良し悪しを評価するという考え方です。

pdcaサイクルは継続的な改善を図ることが目的であるため今回計画が実行できたかどうかは本質的なところではありません。

そうではなく計画よりよくできたのであればなぜよくできたかという要因分析が重要です。

逆に計画を下回った場合なぜ計画を下回ってしまったかという要因分析が重要となります。

A:Action 改善

アクションとしてチェックで検証した結果を受けて改善策を考えていきます。

そのためしっかりと何が要因で計画と差異が出たのかを明確にしておかなければ改善策は出せません。

他に計画を下回ってしまったというだけの分析であれば、前期よりももっと頑張りましょうと言う精神論に近い何の役にも立たない改善策しか出てきません。

そうではなくこれこれこういう理由で計画を下回ってしまった故にこのような政策を取るというふうに考えていく必要があるのです。

  • PDCAサイクルは回し続ける必要がある


さてこの PDCA はサイクルという名前が後に着いています。

名前には意味がありサイクルというだけあって継続的に何度も何度も回し続けるということが意図されています。

そのため単年度の事業として考え pdcaサイクル一度だけ回すというのは本質的には pdcaサイクルではありません。

  • PDCAサイクルの例

例えば pdcaサイクルをパン屋さんが回すとします。

最初に販売計画と生産計画を立てるとします。

この計画は数で測れるようにする必要があります。

具体的には、子育て世代のお客様に10ヶ食パンを売るという計画を立てたとします。

そして計画を立てた後はしっかりと子育て世代に10個パンを売ることを目的に活動を行います。

目標を立てることの弊害なのですが仮にパンの売り上げは非常によく、
目標期間の途中で目標を達成してしまったとしても手を緩めてはいけません。

しっかりと期限いっぱいまで販売活動がんばり最終的に売れた数で検証するということが必要です。

そして計画期間が終了した後売れた数と計画を検証します。

この例では売れた数のほうが多いわけですからなぜ計画よりたくさん売れたのかを突き詰めて考えていきます。

そしてその結果得られた知見を持って次回の計画にフィードバックしていくというのが pdcaサイクルの考え方です。

このサイクルを何度も何度も繰り返し業務プロセスを継続的に改善していくことが重要なのです

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