まんがで気軽に経済用語

「知らないから動けない」をなくしたい。 中小企業診断士が、現場視点で経営用語をまんがでわかりやすく解説しています。 読むことで、生産性が上がり、心に余裕が生まれ、社会全体がちょっと良くなる。そんな循環を目指しています。

マーケティング
2015年9月7日

レ点ビジネス | 漢文のレ点は日本人の知恵の結晶ですが、レ点ビジネスは不誠実さが漂っています

レ点ビジネス
レ点ビジネスとは、本来不要なはずのオプションを当初無料とのうたい文句で契約させるビジネスモデルのことを言います。

このように説明すると「当初無料だったら問題ないじゃない」と考える方もいるかもしれませんが、割と不誠実なビジネスモデルだったりします。

よく、携帯電話を契約に行くと「ココにチェックを付けてもらえればもっと割り引けますよ?ひと月は無料なので、契約後二三日たったら解約してくださいね。」などといった営業を受けた人も多いと思います。このような本来不要なオプションを(一定期間無料だからと言って)契約させるイメージです。
  • 退蔵益
話は変わりますが、退蔵益といった言葉をご存知でしょうか?金券などを購入した人は経験則として、全部使わない(つまり発行した金券はすべて戻ってこない)といった事から言われている言葉です。

どういう事かというと、例えば、当初100万円分の金券を発行したとして、期限までに実際に回収した金券が99万円だった場合、差額の1万円については、そのまま企業の利益となるという事です。(とても美味しい話ですよね?こういった利益を退蔵益と呼ぶのです。)

このような退蔵益を見越したビジネスモデルを退蔵益ビジネスなどと呼びます。

そして、このように、自ら購入した金券であっても、机の奥にしまいこんでしまったり、忘れてしまったりして使わない人がいるという事はレ点ビジネスを考える上でも重要なのです。 
  • 同じ考え方です
上述のように、人は自ら購入した金券であっても、利用することを忘れる場合があります。また、本来不要なはずのオプションであっても、同様に解約忘れが一定の頻度で発生します。(膨大な数の人を扱えば、かなり正確にどの程度が解約忘れになるかを想定できるはずです。)

一つ一つは月々数百円のオプションですから、働いている人などにとっては「いちいち解約するのも面倒だな」と思わせておいて、そのオプションの存在自体も忘れてしまうような場合があるので、解約忘れが出がちなのです。

但し、そうはいっても月300円の利用料の不要なオプションであっても、年間にすると3,600円になるので解約忘れをすると結構な痛手になります。

逆に、このようなビジネスモデルを構築している側にとっては相手のミスを待てば良いだけなので非常に美味しいビジネスモデルであると考えられます。

個人的には相手のミスに付け込んでお金儲けをするようなビジネスはちょっとやりたくないですが、儲かる仕組みであることは間違いないと思います。

もっとも、新規顧客ばかりを厚遇し、既存顧客をないがしろにしたり(参考:ドコモのMNPの割引き上限回数設定から考える、既存顧客を大切にするという商売のセオリー)このようなレ点ビジネスを繰り広げたりしていると、既存の大手キャリアはどこかで手痛いしっぺ返しを食らいそうですが…

経営
2015年4月30日

レスポンシビリティ | 仕事をしようとする際には責任はつきものです

レスポンシビリティ
レスポンシビリティとは一般的には責任と訳される言葉です。企業では非常に重視されている概念です。(この言葉を使わないにしても、責任は重視される考え方ですよね。)これを英語で表記するとresponsibilityとなります。

さて、組織で働いていると、仕事を依頼したり、逆に仕事を依頼される事が出てくると思います。

そして、その仕事を相手が受託した段階で、仕事を完遂するという責任(レスポンシビリティ)が発生するのです。

難しい言い方をあえてしましたが、「誰か、このパンを3丁目の田中さん宅に配送してくれないか?」との問いに、あなたが「わかりました、私が対応します」と仕事を受けた段階で、あなたには3丁目の田中さん宅にパンを配送する責任が生じるわけです。

そして、その責任を果たすことが当然の事として期待されてくるのです。
  • 責任と説明責任
さて、このレスポンシビリティによく似た言葉でアカウンタビリティといった言葉があります。こちらは説明責任と訳される言葉で、単に責任を果たすだけではなく、それを説明するという責任もあるんだよといった概念です。

上の例では、3丁目の田中さん宅に配送するにしても、どのような経路で配送するのか、しっかりと安全性に配慮して運転をしているのかといった風に、配送するといった責任を果たす事に加え、その業務が適切である旨の説明をする事が求められるのです。

■個人責任と組織の責任

このレスポンシビリティは個人単位で発生するだけでなく、組織全体についても発生します。

個人は与えられた業務を遂行していく責任を持ちますが、組織はその結果についての責任を社会全体体に対して負います。

例えば、とある製品を企業が開発したとします。そして企業は製品仕様から製造ラインを構築し、従業員各位に製造を指示したとします。

その場合、従業員個人は指示された仕様で製品を作る責任があります。

他方で組織は、製品対して責任を負います。言い換えれば、製品に製造上の瑕疵があった場合、組織が責任を負います。これの考え方がコーポレートレスポンシビリティとなります。

なお、従業員個人に対して責任を問えるかは指示通りに製造したかどうかが重要です。指示通り製造していなければ、個人責任として懲戒の対象にすることは可能かも知れません。

しかし、企業側は欠陥品が出回らないようにするための適切な検査体制を整えていなかった、指示を徹底する事ができなかったという点から非難を免れることは困難です。

また、CSR(企業の社会的責任)という言葉を類義語で上げますが、こちらは組織のレスポンシビリティを拡張した考え方で、社会的な責任も果たすことが重要ですよという考え方となります。
財務・会計
2014年9月25日

レベニューセンター | 収益のみに責任を負わされるなら色々抜け道がありそうです

レベニューセンター
レベニューセンターとは、収益のみに責任を負う部門のことを言います。英語ではrevenue centerと表記されます。

このように書くと「収益のみ?つまり利益に責任を負うプロフィットセンターの別名ね。」と考える方もいると思いますが、ちょっと違います。

このレベニューセンターは収益のみに責任を負うので、プロフィットセンターのように利益については気にしなくても良いという考え方になります。

収益ですから、ざっくりというとお金が入ってくる取引だけに責任を持つという事ですね。これは、お金が出ていく費用と収益の差額である利益とは異なる考え方であるという事がポイントです。
  • 収益のみに責任を?
と、収益のみに責任を負うというのがイマイチ良く分からないと思いますので、身近な例を挙げて考えてみたいと思います。

例えば、営業の仕事をしている人が、売上だけに責任を持てといわれたらレベニューセンターといった発想となります。売上は典型的な収益科目ですからね。

でも、売上だけに責任を持つってよくよく考えたらおかしいですよね。というのも「いやいやちゃんと粗利に責任を持ってもらわないと…」となりそうですからね。

この粗利に責任を持つとなると、売上という収益と、売上原価という費用の双方に責任を持つのでプロフィットセンターとなります。

■レベニューセンターの課題

レベニューセンターは英語の意味そのままに収益とかかれています。上の例のように、収益だけに責任を持っていますので、売上至上主義に陥りがちです。

例えば、適切な権限設定をしておかなければ粗利や他部門を犠牲にしてでも沢山売った方が勝ちとなりがちです。

例えば、採算ラインギリギリまで値段を下げて売れば、基本的には売上数量は伸びるはずですし、売上数量×単価の売上高も伸びてきます。

また、材料費を際限なくかけて、伊勢海老のエビフライ定食を1000円ですなんてやれば、これも売上は伸びると考えられます。(美味しいかどうかは別ですが、話題にはなります)

更に、無茶な短納期で仕事を受けて来れば、競争力を持つため売上につながるでしょう。(そんなスタイルの営業さんに煮え湯を飲まされてきたシステム開発の人を知っています)

こういった売上だけに責任を負わせるならば、そのような行動をする誘因がレベニューセンターには存在しているのです。

またこれを避けるためには、純粋なレベニューセンターではなくなりますが、一定の費用意識を持ってもらう仕組みを取り入れること(プロフィットセンターに考え方を寄せていく感じです)や、適切な権限設定などの工夫が行われます。

適切な権限設定をしないと、このまんがのような粗利(会社や組織の利益)を気にしない行動を誘引するというお話ですね。

関連用語
BU
インベストメントセンター
コストセンター
生産管理
2014年6月23日

連続観測法 | ずっと観察していると細かく問題点を抽出できます


連続観測法
連続観測法とは、対象の稼働状況を把握するための方法の一つで、観察対象がどのような作業をしているか連続して観察し、記録するといった方法の事です。文字通り、連続観測、つまりじっと見ているという感じの方法で、ストップウォッチなどの道具を活用します。
  • つきっきりで観察します
さて、この連続観測法はずっと継続して観察するという方法です。ずっと見ているわけですから、細かい作業などの問題点をかなり詳細に抽出することができるといった事がメリットとなります。

しかし、ずっと観察する人を見ていないといけないわけですから、ワークサンプリング法などと比較すると労力が非常に大きくなってしまいます。

そのうえ、連続して観測するわけですから基本的には一人の観測者は一人の作業者しか見ることができません。(よね?)

そのため、たくさんの人を観測したいのならば、たくさんの観測者が必要となるので、まじめにやろうと思うと観測に必要なコストも多く発生します。

また、あなたの仕事ぶりを『連続観測』すると言って、誰かがずっと見ていたらどうでしょうか?普段通りの仕事ができそうですか?少なからず意識してしまい、普段よりも頑張ってしまいそうですよね。

という事は、連続観測法で得られた結果は必ずしも普段の仕事ぶりと一致するとは限らないという問題があるといった事もデメリットです。
  • 文明の利器を使います
さて、連続観測法には上で挙げたような問題点がある為、ビデオカメラを活用するといった事が行われています。ビデオカメラを用いれば、観測者を一日、被観測者へ張り付けておく必要がなくなりますし、観測される側の人も人の目で見られているとの意識は少なくて済みます。
経営
2013年12月15日

レピュテーションリスク | 評判とか風評ってとっても大切なんですね

レピュテーションリスク
レピュテーションリスクとは、組織の評判が悪くなることによって発生するリスクの事を言います。風評によるリスクといった感じですね。

さて、企業は様々な利害関係者(ステークホルダー)に囲まれて存在しています。その為、企業は自らの評判をある程度気にして運営することが大切となってきます。

例えば、「あのお店は儲かっているらしいけど…必要な人員を配置していなくて、従業員が一人でも休むとお店が回らなくなるから、慶弔でも休ませないらしいよ?」とか、「あのお店は、品質が悪いものでも平気で販売するからあんまりお勧めしないよ?」といった風な評判が立ったらどうでしょうか?

そしてこのような評判は事実かどうかに関わらず独り歩きしがちです。でも、どうでしょう、あなたがお客さんの立場だったら、事実かどうかとかはあまり関係なく、ヤッパリ少し敬遠しますよね?

このような事をレピュテーションリスクというのです。

■評判を守るためにはーレピュテーションリスクの対応方法ー

レピュテーションリスクは単なる噂かも知れませんし、風評かも知れません。しかし、企業経営においてはそれを無視する事はできません。

根も派もない噂ならば無視をするのも一つの選択肢ですが、それが広がって悪い評判がますます悪い評判を招くといったことも起こりえます。

逆に異物混入などの不祥事があったとしてもすぐに謝罪し再発防止策を構築し伝達することで「ちゃんとしている信頼できる企業だ」とマイナスをプラスにすることすらできます。

最悪なのは、不祥事を隠したり変な言い訳や責任転嫁をする場合です。そうなると、上場企業では株価下落など、通常の企業では取引停止などが発生してしまうのです。

逆bに考えてみてください。あなたが企業の担当者だっとします。その際、取引先が非常に評判の悪い事件・事故を発生させたとしたら通常の感覚なら取引を躊躇しますよね?(取引先の経営の根幹を揺るがすリスクが有るため、様子を見るというのは正しい選択だったりします)

そのような些細な取引の躊躇が積み上がれば、業績に多大な悪影響を与える事がありうるのです。

なお、米の買い占めで米価のつり上げを狙ったとして、戦前の鈴木財閥の中核である『鈴木商店焼き討ち事件』というのが発生しました。これは鈴木商店側の見解では全くの誤解だったそうですが、評判悪化(レピュテーションリスク)が具現化してが焼き討ちまで至ってしまったということです。

そのため、事実でないならば事実でないと説明することも大切なのです。

その意味で、自社サイトを作っておくことは重要です。口コミサイトでお店の評判などが発信されることがありますが、自社の公式見解を表明する場所を作っておくことが重要になってきます。

事実でないことや誤解に基づく悪評を口コミサイトに書かれた場合、しっかりと公式なチャネルで反論できるようにしておくことが大切なのです。

ストーリーで解説経営用語
サービスリカバリー
第2話 集中出店は効果的?効果が大きくなればリスクも大きくなります
 
経営
2013年5月31日

連鎖倒産

連鎖倒産_001
連鎖倒産とは、取引先などが倒産することによって資金の回収が滞り、資金ショートを起こして倒産することを言います。

何処かの企業が倒産することによって、ドミノ倒しのように連鎖的に倒産する事から連鎖倒産というのです。

例えばA社がB社に100万円を貸していたとします。また、A社はC社から50万円を借りていたとします。

そして、C社への返済はB社から現金を回収した後のタイミングであったため、特に資金を用意せず、「B社から回収したお金でC社へ支払えばいいや。」と考えていたとします。

この時、B社が急に倒産して100万円が回収できなくなったらどうなるでしょうか?

何もしなければA社は資金ショートを起こして、たとえ黒字であったとしても倒産してしまいます。(参考:黒字倒産

この様な事を連鎖倒産というのです。

■連鎖倒産を防ぐための工夫

中小企業診断士としてはまず第一選択肢としては経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)を満額つみたてておくことを推奨します。

いざというときに積立金の10倍まで借り入れを行うことができますし、一定期間かけてから解約すれば掛け金が全額戻ってきます。

このように、まずは経営セーフティ共済(倒産防止共済と通称されます)を満額になるまでつみたてておくことが有効な対策です。

それと同時に、与信管理を徹底することも重要です。とくに回収が危うくなってきた場合、早期の債権回収や債権の量を調整するなど機動的に動くことが重要です。

また、取引先を十分に分散し、売掛金の回収リスクを特定の事業者に集中させないことも重要です。

■明日からできる対策

とはいえ、与信管理の仕組みを作るのは大変かもしれません。そのため、すぐにできて効果的な対策を一つお伝えします。

それは、発行した請求書の支払期日をしっかりと管理し、入金が一日でも遅れたら必ず取引先へ電話連絡などをすることです。

多少うるさいと言われても「お金のことですからきっちりしておきたいのです」と言っておけばよく、ちゃんとしている事業者だと、真っ当な取引先からは却って信頼につながったりします。

なにより、借金を支払う順番は「うるさい順」にと相場が決まっていますので、あなたの事業もうるさい先にならないといけないのです。
経営
2013年5月4日

レギュラーチェーン(RC)

レギュラーチェーン(RC)_001
レギュラーチェーンとは同一資本で直営で多店舗展開した組織を運営する大きな規模の小売業のことを言います。

似た言葉のフランチャイズチェーン(FC)は、外部の資本が契約をむすんで同じ店名を名乗る形態ですし、ボランタリーチェーン(VC)は多数の独立した小売業が自主的に組織を作るといったイメージです。

これらの形態は、複数の資本を利用して多店舗展開しています。例えば、同じ「○○コンビニ」でもこっちのお店は「三河屋さん」がやっていて、あっちのお店は「みまつやさん」だったり、「直営店」だったりします。

このように色々な資本を利用して素早く成長することができるのですね。

これに対して、レギュラーチェーンは自分の資本で多店舗展開しているようなイメージですね。

自前の資本で多店舗展開をするので、お店に対する統制は非常に強く効きます。しかし、自前の資本なので素早い拡大は難しいという面があります。

■レギュラーチェーンのメリットとデメリット

レギュラーチェーンは、自社による直営店展開になるため、各支店に対する統制レベルがとても高くなることです。そのため、お店のオペレーションを統一するといったコンセプトならば、どのお店に行っても同じ体験ができる事です。

サービス水準や品揃え等を均一化する事は直営店ですから意思と経営資源を注ぎ込めば可能になります。そして、同一屋号で多店舗展開するぐらいですから、その意志も経営資源も持ち合わせているのが普通になります。

そのため、お客様は同じお店だけど妙にローカライズしたサービスを受けることはなく、基本的には同じサービスの提供を受けられます。

他方で、自社資本だけを活用した展開になりますので成長スピードはFCなどに比べると限定的になります。

拡大路線を突き進むならば、資金調達を別途行う必要があるため、大きく広げるのに時間がかかると言ったデメリットが有るのです。

関連用語
ナショナルチェーン
リージョナルチェーン
ローカルチェーン  
法務・支援施策
2013年3月20日

連帯保証

連帯保証_001
連帯保証とは、主たる債務者と連帯して債務を弁済する事を保証するという事です。保証の制度の一つです。

さて、この「連帯して」という所から非常に厳しい義務を保証人は負う事になります。あなたも「(連帯)保証人にだけは絶対なるな※」との言葉を聞いたことがあるかもしれません。では、どうして(連帯)保証人になってはいけないのでしょうか?
※保証人になってくれと頼まれるような場合、連帯保証人を指しているケースが非常に多いのです。

さて、連帯保証の厳しさを以下にあげていきます。

例えば、あなたがAさんの連帯保証人になった場合を想定して説明していきます。
  • Aさん(お金を借りている人)がどうであれ、いきなりお金を返せと言われる可能性がある
まず、債権者(お金を貸している人)はAさんに(お金を借りている人)に請求する事なく、いきなり連帯保証を行っているあなたに「お金を返せ」と請求することができます。

これって、理不尽ですよね?急に自分に言ってくるのではなく、「まずはAさん(借りている人)に返済を求めてください」って言いたいですよね?(これを催告の抗弁権と言います)

でも、あなたは連帯保証人です。それなので、この催告の抗弁権は認められていません。つまり、「まずはAさんに言ってください」とはいう事ができないのです。
  • Aさんに財産が残っていても、請求されたら、借金はあなたが支払う必要がある。
また、あなたがAさんがお金を持っていることを知っていて、更にそれを証明できるとします。その場合、「Aさんはお金を現に持っています。そして、これを証明できます。だからAさんから先に取り立ててください。」って言いたいですよね?(これを検索の抗弁権と言います)

しかし、このような主張も、あなたには認められていません。

どうですか、連帯保証って怖いですよね。逆に考えると、これだけの力があるからこそ、債権者は連帯保証を取りたがるのです。

関連用語(というかもっと保証人に酷な制度)
根保証
情報
2012年9月17日

レコメンドエンジン

レコメンドエンジン_001
レコメンドエンジンとは、自動的にユーザに適合した商品やサービスを推薦する事を言います。文字通りレコメンド(推薦)をエンジン(生成する)といったイメージですね。

例えば、ネットで物を買った際に、「この商品を買った人は、○○といった商品を購入しています」といったメッセージが表示されているのを見たことがあるかと思います。

このような、メッセージはレコメンドエンジンで自動的に生成されていて、お客さんにもう一品勧めて客単価を高めたいというのが目的です。

自動的にクロスセルを行ってくれるという事ができるかもしれませんね。

さて、このレコメンドエンジンはどのようなモノを勧めてくるのでしょうか?例えば「紙おむつ」を買ったお客さんに対して、ただやみくもに「ビール」を勧めるのでしょうか?
もちろん違いますよね。この紙おむつとビールの例は、紙おむつを買うお客さんは一緒にビールを買うケースが多いという経験則から推薦しているのです。

また、似たようなユーザ(購買履歴や年齢や収入などの様々な属性が似ている)が購入しているモノを推薦するという手法もあります。

このまんがでは、似たような購買動向のユーザが何を買っているかを勧めているようですね。 

こういったちょっとした意思決定支援システム(DSS)は今や日常生活に様々な部分で入り込んでいるのです。
経営
2012年8月6日

レッドオーシャン

レッドオーシャン_001
レッドオーシャンとは激しい競争環境の血みどろの海のことを言います。といっても、競争はあるのが当たり前なので実質的には通常の市場の事を指します。

これは、ブルーオーシャン戦略の説明でブルーオーシャンとの対比で既存の市場を説明したことから来ています。

すなわち、ブルーオーシャンとは新市場であり、競争のない青い海である。これに対して既存の市場はレッドオーシャンであり、血で血を洗う競争が行われているとした事から来ています。

この競争が激しい市場(レッドオーシャン)では、競争の果てに製品がコモディティ化してしまったり、儲からなくなってしまったりするとされていいます。

このレッドオーシャンでは通常市場と同じように競争がありますので、様々な競争戦略を駆使して生き残っていく必要があります。

このまんがでは、受験勉強は競争が激しいレッドオーシャンであると言っています。通常の受験は、やることが決まっているわけですから(戦う土俵は決まっているわけですから)、その中でより高いパフォーマンスを発揮した人が勝つという感じです。

そうなると、血で血を洗うような激しい競争が待っているというわけです。その結果、レッドオーシャンになる(海は血で染められて赤くなる)というイメージです。

大人の競争とは、ここが異なる部分ですね。大人になると、自分で戦う土俵を選ぶことができますし(得意なことで勝負するという選択肢があります)、場合によってはブルーオーシャン戦略のように、自らの土俵を作り上げることもできます。

ただ、それを指摘したところで授業をサボる言い訳にはならないですよね。

■レッドオーシャンでの戦い方(とくに中小企業の戦略)

さて、「この市場はレッドオーシャンだ。だからブルーオーシャンを目指すべき」なんて発言しても全く意味のない理想論でしかありません。

殆どの市場は前述の通りレッドオーシャンですからそこでどう戦うかが重要になってくるのです。

これには色々な理屈がありますが、経営資源に制約がある中小企業・小規模事業者にとっては基本的には他社と違うことをするという差別化戦略がセオリーになります。

他社と違うことをやって、違う軸で選んでもらうことが重要になります。

例えばパン屋さんではヤマザキパンや第一パンなどと単純な値段や品質で競争してもなかなか勝負が難しい(できないとはいいませんが、商売をやる旨味は全く無いと考えます)、違いを打ち出すことが重要になります。

自然酵母を使うとか、小麦粉の挽き方が違うとか、味の工夫など大企業との違いを打ち出すことが重要です。

そしてソレはホンの少しの差でも良かったりします。「自社ならは」の打ち出しが重要になってくるんですね。

なお、この他に、コスト競争で戦うというコストリーダーシップというのもあるのですが、それは大企業の専売特許だと理解しておいてください。

自社よりも競合が弱い分野に経営資源を活かして乗り込むという方法も考えられますが、自社もその脅威に常にさらされているので、差別化という参入障壁を築き上げることに力を注ぐほうが望ましいでしょう。

つまりレッドオーシャンは避けるものではなく、「戦略で乗りこなす」ものなのですね。
生産管理
2012年2月4日

連続生産

連続生産_001
連続生産とは、同一製品を一定の期間続けて生産する方式です。個別生産やロット生産と比較して注文一件当たりの金額が比較的小さくなりますが、生産量は多量となります。

この連続生産方式は多量に生産するものを、事前に決めてある同じ仕様で繰り返し生産を行う生産方式です。

たとえば、お菓子工場のように製造ラインがかっちり組んであって、そこを材料が流れていくうちに製品になっていくようなイメージです(もちろんすべてのお菓子工場がそうだとは限りませんが)。

この連続生産形式を採る場合、注文の形式は主に見込生産となります。そのため、あらかじめ決定してある仕様で需要予測に基づいてどんどん作ってしまいます。

また、製造品種は少品種となり、数量は多量となるため、少品種多量生産という事ができます。

この個別生産形式では、主に製品別レイアウト(フローショップ)型のレイアウトがとられ段取りの頻度がとても少なくなると言われています。

このまんがではイベントの需要予測に基づいて、お菓子の生産を行っています。どうやらケーキを製造しているようです。今回の50個が完成したとしても、引き続き製造は続けて行くと言っています。

このように同一製品を一定の期間にわたって製造し続ける事が、連続生産のイメージとなります。
マーケティング
2011年10月16日

レイトマジョリティ

レイトマジョリティ_001
レイトマジョリティ(後期多数採用者)とはロジャース(Rogers)が採用者モデル理論(イノベーター理論)の中で新しいアイディアや製品・ライフスタイルの採用の早さで人々を分類したうちの一つです。最後から2番目、過半数が採用した後に採用するといった保守的な採用行動を行います。

この採用者モデルは新しい物事を採用する速さの順で、イノベーター(Innovators)、アーリーアダプター(Early Adopters)、アーリーマジョリティ(Early Majority)、
レイトマジョリティ(Late Majority)、ラガード(Laggards)の5つに人々を分類しています。

このレイトマジョリティといわれる人々は、自らの所属する集団でその集団の平均よりも後に新しい
アイディアや製品・ライフスタイルを採用します。保守的で猜疑心を持った人々ということができます。

このレイト
マジョリティの割合は市場全体の34%程度言われています。あるものが流行りだしたとき、みんなが採用しているからと言って採用する人がレイトマジョリティーのイメージとなります。

また、製品ライフサイクルの成熟期にはレイトマジョリティとラガードの一部が主な購入者であるといわれています。

今回のまんがでは、2コマ目以降に出てくる学生さん3人がレイトマジョリティのイメージです。この3人はみんなが買ったから購入したと言っています。
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