まんがで気軽に経済用語

「知らないから動けない」をなくしたい。 中小企業診断士が、現場視点で経営用語をまんがでわかりやすく解説しています。 読むことで、生産性が上がり、心に余裕が生まれ、社会全体がちょっと良くなる。そんな循環を目指しています。

店舗管理
2025年6月2日

ABC分析

ABC分析_001
ABC分析とは在庫管理や販売管理などで大量の管理対象の物品を管理するにあたり、何らかの観点でグループ化してそのグループ単位の中で重要なものを重点的に管理する手法です。

例えば、在庫品を売上高順に並べて累積売上高が80%くらいまでのものをAグループ、90%くらいまでのものをBグループ、これらのグループに入らないものをCグループとして管理する手法を変えることが考えられます。もっとも、このグループを何%でわけるかは扱う物品によって変えてよいと言われています。

このように分類してみると全体の80%程度の売り上げをしているAグループは品目的には少数でしかないことが多く、この少数の重要な品目を重点的に管理すると効率的であるとするパレートの法則に従った考え方です。

下の図のようにパレート図を作成してみると、わずかな品目で大きな割合の売上を上げているケースが多いということがわかります。(パレートの法則を応用しているんですね。)

パレート

このまんがでは、売れ行きの非常に良いおにぎりがAグループであると言えます。そして、このおにぎりを重点的に管理すると言っています。

関連用語
定量発注方式
定期発注方式
簡易発注方式
ダブルビン方式 
デシル分析

実務面からの加筆:
色んな本を読むとこのABC分析は重要視されているのですが、実際にはABC分析どころではなく、なんの記録も取っていない事業者の方も多くいらっしゃいます。

分析が難しければ、まずは記録を取るところから始めるとよいです。

記録を取らないと、本当は売れていなくても印象に残った商品を沢山売れていると誤認してしまうことがあります。

難しいことをしたくないなら、まずはコンビニでノートを買ってきて、今日売れた商品を正の字でいいので記録してみましょう。

その記録が儲かるあなたの商売への第一歩だとkeieimangaは考えます。

初出:2011/11/30
更新:2025/06/02

情報
2013年3月23日

APS(アフィリエイト)

ASP(アフィリエイト)_001
ASP(アフィリエイト)とは、アフィリエイト・サービス・プロバイダーの略称で、インターネットなどで、成功報酬型の広告を配信するプロバイダーのことを言います。

アフィリエイトを行う側のイメージとしては、広告案件を取ってきてくれる代理店という感じですね。代理店のイメージですので、複数の販売元の案件を持ってきてくれます。

また、広告を取ってきてもらうと共に、ASPが間に入ることによって、契約などのややこしい手続きもASPに任せる事ができます。

逆に、広告を出稿する側からは、広告を出稿する先を探してきてくれるようなイメージです。自社の製品やサービスを販売してくれるサイトを探す事や、そのサイトの運営者と個別に契約を結ぶとなると非常に大変です。

しかし、ASPに任せることができればだいぶ楽になりますよね。 

まあ、簡単に言うとこのASPはインターネット上の広告代理店のイメージです。

さて、アフィリエイトを始めようとする場合、このASPと契約をしない事にははじまりません。というのは、ASPと契約をして売り物を確保しないと、売り物がないお店になってしまいますから。

※同じASPと表記して、(Application Service Provider) アプリケーション・サービス・プロバイダーを指す場合もあります。

■ASPの役割と仕組み

ASPは広告を出したい会社と、収益を得たい人(会社)を結ぶ仲介役になります。これは卸売業者の社会的意義である取引数最小化の原理のようにASPがあることで広告を出したい企業と広告を掲載して収入を得たい人や企業を少ない取引数でマッチングすることができるのです。

例えば、とあるゲーム会社が自社開発のゲームアプリの広告を出稿したいと考えたとします。その時ASPを経由すれば、そのゲーム会社はASPとだけ契約すれば広報が可能となります。

他方、広告を掲載して収益を得たい人の側もAPSと契約を結べば広告を掲載することが可能となります。

また、成果報酬型広告の掲載と相性が良く広告出稿側は成果が出たときだけ支払う事が可能ですし、広告掲載側は成果が上がれば比較的大きな額の報酬を見込めるのです。

■取引の流れと個人や小規模事業者が広告掲載する場合の考え方

収益を得たい人から見た取引の流れとしては
  1. ASPへ登録する(A8.netやもしもアフィリアイトなど)
  2. 広告案件を選択する
  3. 記事やサイトなど自社媒体へ掲載
  4. 成果発生(成果→審査→確定というながれがあります)
  5. 成功報酬支払
と言った形になります。なお、収益を得たいアフィリエイターの側からすると、絞り込んだ特定ジャンルでPVを集めれば少ない閲覧数でも成果に結びつきやすくなります。(例えば釣り情報サイトなら、釣り関係の案件の成約率は高くなります)

他方で、ジャンルを絞らずに膨大なアクセス数を集めて売り込むといった方法もあります(芸能関係のゴシップを扱うなど、とにかくPV至上主義でやる場合)。どちらの方法も大変ですが、個人での収益目的の場合は絞り込んだ特定ジャンルのほうが成果が上がりやすいと考えられます。

関連用語
アソシエイト 
情報
2013年3月23日

ASP

ASP_001
ASPとは、インターネットなどを介して自社の開発したビジネス用アプリケーションを使用させるサービスのことを言います。英語ではApplication Service Providerと表記されます。

このASPを利用することによって、自社でグループウエアなどを開発・保守を行わなくても、回線さえつながっていればその機能を使うことができます。

顧客は、このASPを利用すれば自社でサーバを維持管理する必要もありませんし、ソフトウエアを開発する必要もありません。

このため、ASPを利用することによってシステムの運用や保守にかかる費用を節約することができるのです。

もっとも、サービスの特性上、自社向けに完全にカスタマイズされたものを使用するためには追加の費用が必要となりますし、機密性の高い情報の取り扱いには、注意を要する(専用回線を引くとか、VPN回線とする)等の制限はあります。

※ASPと表記して(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を指すケースもあります

■ASPの利用事例と注意点

ASPはシステムを保有する必要が無いので中小企業における業務効率化等にとても便利です。勤怠管理システムやグループウェア、会計システムなどを自前で開発したらすごく大変なコストが掛かります。

そして、コストは開発費だけではなくその保守運用についてや、保守運用ができる組織を維持するコストまでかかります。

これに対してASPの利用であれば導入コストの削減ができるうえ、サーバの保守管理やバージョン管理などが外部業者に委託できます。そのため社内のIT部門のリソースも少なくて済みます。(全くなくすことはおすすめしません。それこそベンダロックインされますので)

他方で、外部事業者への依存度が上がりますし、大切なデータを外部に預けることになるのでしっかりと防御されているかどうかなど契約を確認しておく必要が必要になります。

また、サーバ停止時にどのような対応をしてくれるのか、データは移行できるのかなどについても確認しておく必要があるでしょう。

関連用語
SaaS
クラウドコンピューティング 
情報
2013年2月18日

ARPU

ARPU_001
ARPUとは(Average Revenue Per Use)の事で、全ユーザ一人あたりの平均月間売上高の事を言います。この指標は主に、通信事業での加入者一人あたりの売上高として使われます。

これとよく似た言葉でARPPUというのがありますが、こちらは課金ユーザ(有料会員)一人あたりの平均売上高の事です。こちらは、ユーザ数≠課金ユーザ数とならないような、ソーシャルゲームやストレージサービスなどのWeb上の各種サービスで使われる指標になります。

(通信事業では基本的にユーザ=課金ユーザなので(回線を使っている以上お金を払っているので)ARPPUとワザワザ言う必要がないのかもしれませんね。)

また、ソーシャルゲーム業界でこのARPUを用いる場合、全ユーザ一人当たり(無課金ユーザも含めて)の月間売上高になります。

例えば、100人ユーザがいて、月間売上高が20万円のサービスがあったとします。(ただし、課金しているのは20名だけです。)

この場合、ARPUは全ユーザの平均月間売上高なので、20万円÷100人=2,000円/人となります。

また、ARPPUは課金ユーザの平均月間売上高なので20万円÷20人=10,000円/人となります。

■ARPUのビジネスでの活用

ARPUはユーザ単価を把握するために活用できる指標です。この指標を時系列で(時系列というのが大切です。単体ではなく変化を見るのです)見ていくことで利用単価の増減や新プランなど様々な施策の効果、ユーザ離脱の影響などを見ていく事が可能です。

このARPUが高いサービスをビジネスの視点で言い換えれば1人当たりの売上が大きいサービスだということができます。

沢山利用してくれたり、課金してくれたり、広告を見てくれたり、サービスを使ってくれたりするユーザが多いという事です。

つまり、時系列で見ていく中でARPUが減少しているならば課金率が下がっているか、課金単価が下がっているかのどちらか(場合によってはどちらも)なので、対処方法を分解して考えることが可能なのです。

なお、ARPUは売上÷ユーザ数ですから、未課金者を切り捨てる方向に行けばARPUを高めることは可能です。そして未課金者が0になればARPPUと同じところまで高まります。

しかし、それは分母を削っただけになりますので利用者基盤を縮小させ、将来の見込み顧客を切り捨てる行為になってしまいます。

そのため、ARPUを増やすならば、分母(総ユーザ数)を削るのではなく、分子側(つまり売上側=課金者数×課金単価)を増やすことに注力することが重要です。
情報
2013年2月17日

ARPPU

ARPPU_001
ARPPUとは(Average Revenue Per Payed Use)の事で、課金ユーザ(有料会員)一人あたりの平均月間売上高の事を言います。

文字通り、( Per Payed Use)課金ユーザ一人当たり、(Average Revenue)平均収入といった意味になります。

通常、サービスを利用するユーザの中でお金を支払うユーザは一部になります。これは、そもそも一般的なネット上のサービスが基本的な機能を無料で提供して、追加的な機能を有料販売するというビジネスモデルであることが多いためです。

そのため、有料でサービスを購入する人がどれだけのお金を使うかといった視点の指標としてこのARPPUが考案されたのです。

例えば、100人ユーザがいて、月間売上高が20万円のサービスがあったとします。(ただし、課金しているのは20名だけです。)

この場合、ARPPUは課金ユーザの平均月間売上高なので20万円÷20人=10,000円/人となります。

■ARPPUとARPUとの違い

さて、このARPPUという言葉と似た概念にARPUがあります。一文字違いなのでややこしいので、この機械に整理して捉えてみましょう。

まずARPPUのおさらいですが、「お金を払ってくれている人の平均額」という考え方になります。

他方でARPU(Average Revenue Per User)の頭文字を取ったものであり、ARPPUから『Payed』つまり『支払った』が抜けているのがわかります。

つまり、ARPUは「すべてのユーザの平均額」を見る指標となってくるのです。

前述の

100人ユーザがいて、月間売上高が20万円のサービスがあったとします。(ただし、課金しているのは20名だけです。)

という条件ならば、

再掲になりますが
・ARPPUは課金ユーザの平均月間売上高なので20万円÷20人=10,000円/人となります。
他方でARPUは
すべてのユーザの平均額なので20万円÷100人=2,000円となるのです。

これは課金率(課金者÷全ユーザ)とARPPUをかけ合わせても求められるのですが、これらの指標を観察することで課金ユーザを増やす施策をするべきか、課金ユーザ一人あたりの単価を上げる施策をするべきかの戦略判断が可能となってきます。(なんとなく難しく書いていますが、客数を増やすべきか、客単価を上げるべきかのお馴染みの議論です。)

なお、物事には正解はありませんが、サブスクやソーシャルゲームなどではARPPUのほうが売上の伸びを牽引するための指標とされることが多い傾向がありますよ。

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