ワンストップサービスとは、いくつかの分野のサービスを一回で済ますことができる状態を言います。文字通り、ワンストップ(一回止まるだけ)で全部完了するイメージです。
一つの事業者が一カ所で様々なサービスを提供するといったイメージですね。
■ワンストップサービスでお客様を囲い込むというメリット
このような、利便性を強調することによってお客様を囲い込むような効果が期待できます。これは、顧客側にとっては便利になるというメリットがあります。
そして、顧客側が便利になるということは、企業側にとっては顧客の囲い込みができるといった事がいえます。
例えば、コンビニに行って、お金を銀行からおろし、住民票を取って、夕飯の買い物もすると言うように、コンビニという場所に行くだけで必要なものやサービス、手続きを全て行えるような事をワンストップサービスと言います。
このような場合、消費者にとってはコンビニに行くだけで必要な事がほとんど揃うので、コンビニにいく動機が生まれるのです。
また、一つの金融機関で、保険も、預金も、投資信託もすべて販売しているような場合もワンストップサービスという事ができますね。
この場合も、顧客にとっては金融機関に行くだけで金融関係の必要が一度ですむので便利なのです。そして便利なので、その金融機関は他の金融機関よりも顧客を引きつけることができる要因となるのです。
ウチのお店に来るお客さんって、この後あちこちに出かけているみたいなんですよ。どうにかもっと便利にできないのですかね。
そうねぇ。役場にお願いして住民票でも発行できるようにしようかしら。後は、生鮮三品を取り扱って晩ご飯のおかずも用意できるようにしようかしら?
ワンストップサービスってわけですわね。でも、生鮮三品なんかおいたらコンセプトがぶれるから危ないと思うわよ。
客数と客単価を掛け合わせて計算することができます。
そして、このワンストップサービスは、一人のお客様へ多数のサービスを提供する事で客単価を上げる事ができるのです。
上の例で出てきた金融機関が保険や預金、投資信託を販売する場合、それぞれのサービスで収益を得る機会が生まれます。
その結果、客数は一定であっても客単価を高める事が可能です。そして、客単価を高める事で、結果として売上を増やすことが可能なのです。
このまんがでは学食に行けば全てが揃うようにサービスを設計しています。このようなサービスをワンストップサービスと言います。
解説で出てきた用語・関連用語