未払金とは、まだお金を支払っていない債務で、営業活動に伴う取引以外で発生したものを言います。
例えば、事務用品や機械や装置を買って、それを後払いにした場合等が未払金扱いとなります。
- お金を払っていないだけなら
さて、この未払金と混同しやすい言葉に買掛金というのがあります。こちらは、仕入れ等通常の営業活動をしていく中で生じたものを指します。
例えば、パン屋さんが小麦粉を仕入れたりする際に、すぐにお金を払わなかったらそれは買掛金になります。
このパン屋さんにとっては、小麦粉の仕入れは原材料の仕入れですから、通常の営業活動になるわけです。
そのため、買掛金になるというわけです。
これに対して、このパン屋さんがパンを焼くためのオーブンを買ったり、その電気代を後払いにしたりした場合は未払金となるイメージです。
通常の営業活動かどうかで、未払金と買掛金というふうに言い方が変わるといったイメージですね。
- 会計上は
さて、この未払金は通常は流動負債という扱いになります。厳密には、流動負債と固定負債は正常営業循環基準とワンイヤールールの二つで分類するのですが、おおむね、1年以内に支払うことが多いので、ほぼ流動負債扱いになります。
簿記を学ぶと、費用が発生した段階で未払金が発生し、実際に支払った際にその未払金がなくなるといった風に教わると思います。
しかし、小さな企業などは会計処理上、お金を支払った段階で費用を計上しているケースが多くあります。
もちろん、税理士の先生や会計担当者がそのように処理しているので忘れる場合ないと思いますが、そのように処理した場合は、翌年度に実際に支払ったときにしっかりと未払金勘定を減らすようにしましょう。