まんがで気軽に経済用語

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組織論
2018年12月24日

ステアリングコミッティ | プロジェクトを利害関係者が集まって運営していきます

ステアリングコミッティ
ステアリングコミッティとは、組織やプロジェクトを運営する運営委員会の事を指す言葉です。英語ではsteering committeeと表記されます。ステコミなどとも略されることがあります。

ちなみにsteerは舵取りとかそんなイメージの言葉です。車を運転する人は『ステアリング』という言葉を聞いたことがあると思います。

大きなプロジェクトを実施する際には、通常、関係する部署も多くなりますし、関係する人員も非常に大きくなります。

このような時にどこかの部署が主導権をとって勝手に「経理から会計に強い人材を5人こっちに出して!」なんてことを言い出したら、調整が大変なことになってしまいますよね。

そこで、プロジェクトの目的を達成するための関係者や、企業全体の立場を代表する人を集め、「プロジェクトの運営委員会を構築してそこで意思決定や関係各所の利害調整を行いましょう」というのがこのステアリングコミッティを設置する目的となります。

このようなステアリングコミッティを設置することによって、プロジェクト内での利害調整を行う事ができたり、全社的な利害の調整が可能となったりと言った利点があります。
  • 調整にコストがかかる
どのようなプロジェクトでもそうなのですが、関係者が多くなるとコミュニケーションにコストがかかるようになります。

言った言わないのもめ事になるのは最悪ですが、そこまで行かなくても、情報共有がうまくいかなくなるとプロジェクトがうまく回らなくなります。

そのため、定期的に情報共有する場を設けて行く必要があります。

また、どれだけ事前に綿密な計画を立てたとしても想定していなかった問題は生じるモノです。

そのため、関係者の中でもある程度の決裁権を持つ人間を集めて重要事項を調整するといった場が必要になるのです。

例えば、急に問題が生じ、当初の仕様を実現しつつ納期に間に合わせるためにはコストをかけて開発部隊を増員する必要が出たとします。

この際に、現場レベルではせいぜい今以上に努力すると言った精神論的な解決策しか採ることができません。

しかし、あらかじめ設定されていたステアリングコミッティであれば、コスト増を容認して人員を増強するといった意思決定や、場合によっては当初の仕様を簡略化し、実装しない機能を明確にして現状の人員体制のまま納期を守るといった決定を行うことができます。

このように、プロジェクト自体の舵取りをできるだけの権限を持った人をステコミに集めるのです。
経営
2015年12月28日

スクイーズアウト | 少数株主を締め出して経営を楽にする方法です

スクイーズアウト

スクイーズアウトとは、企業買収などで少数株主を排除して、対象となる企業を完全子会社化する事を言います。英語ではsqueeze outと表記されます。

スクイーズアウトと言った言葉が締め出すといった意味であることから、合併の際に(少数株主を)締め出すといったイメージとなります。

■どうして完全子会社にするの?


さて、株式の過半数を保持していれば、取締役の選任が行えるので、会社の経営権が手に入ります。また、株式の3分の2以上を保持していれば特別決議が行えるので、定款の変更や事業の譲渡等が行えます。

そのため、ワザワザ完全子会社にしなくとも良いと考えられるかもしれません。

しかし、完全子会社化しておけば、株主を管理するコストも削減できますし、株主総会の招集手続きを省略することも可能となります。(持ち回り決議が可能となりますので)

また、親会社と子会社で利益相反が発生した場合、通常は子会社側が不利になるような経営判断がなされます。

しかし、少数株主が子会社側に残っている場合、少数株主の権利に配慮する必要が出てくるため、そのような思い切った経営判断が難しくなります。

企業をわざわざ子会社化したと言うことは、企業グループ全体での最適化を図ると言った目的があり、子会社の都合に配慮することで最適化が難しくなるのであれば本末転倒です。

そのため、少数株主を排除しておく必要があるのです。



■相手が売らなければそれまで?



とはいえ、株式ですから相手が売却に応じなければどうにもならないのでは?と考える方もいるかもしれません。

「どんなに高額の買い取り希望を出しても、相手が売ってくれなかったらそれまで」ですよね?
しかし、そんな事を言っていたらスクイーズアウトはかなり難しくなるため、方法が用意されています。


■定款を変更して

まず、親会社は多数の株式を持っていることが想定されますので、定款変更が可能となります。

そして、定款変更ができるのならば、種類株の発行と全部取得条項付き種類株式方式を組み合わせて、少数株主が持っている株式を金銭を交付することによって取得する事ができるのです。

(もちろん定款変更には特別決議が必要なので議決権の3分の2以上を押さえていないとこの手法は採れません)
  • 中小企業の事業承継の際にも
このスクイーズアウトは事業承継の際にも経営者に経営権を集中させる目的で実施されます。

以前はあえて親族に株式を分散させる事が多く、株式を分散させた人の睨みがきいているうちは安定株主として機能していました。

しかし、事業承継が発生して後継者の代になった途端に株主としての権利を主張してくる(法律的には全く問題のない行為なのですが、実務上経営の安定が脅かされます)といったことが発生しています。

また、株式を相続した人や従業員に株式を持たせていたのがそのままになっているなど利害関係者が増えてくると、株主の管理も大変になりますので、事業承継を契機に経営者に株式を集中させる事が行われています。

特に、近年の事業承継では親族内での事業承継だけでなく、親族以外の人が引き継ぐことも多くなっているため、経営権の集中は重要となってきます。

解説で出てきた用語・関連用語
定款
二段階買収
安定株主
経済学
2015年1月13日

スノッブ効果 | 人と同じモノを持つなんて嫌だという心理から生まれる効果です

スノッブ効果
スノッブ効果とは、手に入りにくいモノほど余計に欲しくなり、逆に、みんなが簡単に手に入るモノはあまり欲しくないという現象のことを指します。英語ではSnob Effectsと表記されます。

「みんなが持っていないから欲しい。」とか「なかなか手に入らないから、たまたま見かけた時に衝動買いする」といった風に、モノそれ自体が持っている『使用価値』以上に希少であるといった事に価値を感じるといった心理です。(意味的消費記号的消費誇示的消費に近い考え方かもしれませんね。)

さて、このスノッブ効果は端的に言うと、「自分は他人とは違う」という事を示したいという心理から生まれるのです。その結果、そのモノを消費している人が増えれば増えるほど、自分がそのモノを消費した際に得られる満足が減少するといった結果をもたらします。

「他人と同じモノは嫌。他人が持っていたり使っていないモノを所有したり使いたい!」と言った事を、みなさんも経験したことがあると思います。このような感覚をちょっと硬く言うと上のような説明になるのですね。
  • 具体的には
さて、具体的にどのようなことなのでしょうか?例えば、豪華な夕食が食べられるくらいの金額を費やして、ちょっと高級なペンをあなたが購入したとします。

このとき、隣の席の同僚やクラスメートが同じものを使っていたら少しがっかりしてしまいますよね。

逆に、周りを見回して誰もそういったモノを持っていなかったら満足感が高まると思いませんか?(ちょっと嫌らしい心理ですね。まあ、スノッブという言葉自体に「知識・教養をひけらかす嫌な奴」といったニュアンスがありますからね。)

また、ある画期的な商品が発売された際には嬉しくて持ち歩いていたにもかかわらず、みんなが使うようになると、かっこ悪いような気がして、使わなくなるといった感じも近いかもしれませんね。

ただ、決してそのように感じる人が天邪鬼なのではなく、個性を出したいと願う自然な心の動きであると考えられます。

関連用語
経営
2014年10月27日

スケールカーブ | スケールメリットを具体的に図で示したものです

スケールカーブ
スケールカーブとは、規模の経済すなわちスケールメリットがどのように効いてくるかを図に表したものを言います。

「生産数が増えるごとに一単位当たりの生産コストが下がりますよ」というのが規模の経済、すなわちスケールメリットの説明ですが、これを図に表したものに特別な呼び名がついているといったイメージです。

カーブを描くからスケールカーブとなんだか安直なネーミングですね。でも、このスケールカーブを使って企業を分析することもできるのです。
  • 並べてみましょう
さて、規模の経済性が強く働くような業種では(いわゆる固定費型ビジネスですね)生産量が多くなるほど、一単位当たりの生産コストは下がっていきます。

この事を利用し、生産数量順に事業者を並べてみれば、なんとなくではありますが、どこの企業がコスト的に苦境に陥っているかを判別することが可能となります。

そして、こういった情報があれば様々な交渉に活かすことが可能になるというわけです。
もっとも、コストが下がる要因としては範囲の経済経験曲線効果、逆に規模が大きすぎることによって生ずる規模の不経済といった考え方もあるので、あまり正確なモノではありません。

そのため、一定の目安として使うといった慎重な運用が必要になります。
経営
2013年9月19日

ストックオプション | 不確実な将来を約束することで現在の頑張りを引き出す切り札です

ストックオプション
ストックオプションとは、会社が従業員や取締役に対して、あらかじめ定めた一定の価格で自社株を購入する事ができる権利を与えることを言います。

株式を買う選択肢を与えるという意味合いの言葉です。

さて、「はぁ?株を買う権利なんかもらったって、なんになるの?その分お給料でもらった方が良いよ」と思う人もいるかもしれませんね。

でも、この『株を一定の価格で買う権利』というのは場合によっては『金のたまご』になりえるのです。

例えば、自社株を100円で購入する権利をもらったとします。そして、権利を行使しようと考えたとき、自社の株価は500円だったとします。

このような場合、権利を行使することを選択すれば、一株当たり400円が確実に手に入ります。(500円のモノを100円で買う権利を持っているわけですから、権利を行使した時点で400円のキャピタルゲインが約束されるのですね。)

どうでしょう?ストックオプションが金のたまごに見えてきませんか?
  • ベンチャーとの相性がいい仕組みです。
さて、このような金のたまご的な制度ですが、大きな弱点があります。それは、株価が低迷したら一切意味をなさないという事です。例えば、上の例で株価が50円に低迷していたとします。

その場合、100円で購入できるストックオプションは何の価値もないですよね?(市場で50円で取引されているモノをワザワザ100円では買わないですよね?)

このことを逆に考えると、ストックオプションの権利を持っている人は、企業価値向上に大きなインセンティブを持つという事です。

そして、これがミソなのですが、ストックオプションの発行自体はそれほど大きなコストは発生しません。

そのため、設立間もないベンチャー企業が優秀な人材を確保するといった目的にも使えるのです。(「もし、宝が見つかったら沢山分け前をあげるから、仲間になってよ」といったふうに一攫千金の約束をして宝探しの船に乗ってもらうといった感じですね。)
組織論
2013年9月4日

スカンクワークス | 本当のイノベーションは少数精鋭の組織で生まれるというお話

スカンクワークス
スカンクワークスとは既存の組織から独立した少数精鋭のチームで、革新的技術や製品の開発を行う事を目的とした組織のことを言います。

もともとは、アメリカのロッキード社にあった秘密開発部門が『スカンクワークス』と呼ばれていたことから、このような組織をスカンクワークスと呼ぶのです。

さて、このスカンクワークスは少数精鋭・極秘開発・高い独立性という、少年の心を刺激する魅力的な単語で説明されます。

このような組織では、日常の開発活動から切り離され、ハイリスクハイリターンの技術開発を行っていきます。

(もっとも、少数精鋭・極秘・高い独立性という要素のある組織をワザワザ構築したうえで、日常の開発活動は行わないですよね?)
マーケティング
2013年6月13日

スペンドシフト | 安ければいいという時代は終り、消費の考え方が変わってきてる

スペンドシフト_001
スペンドシフトとは、お金や時間などの消費の仕方が変わってくることを意味します。spend(消費)がshift(転換)するといったイメージですね。

これは、従来の、「より多くより安く」という考え方ではなく、「価格は高くとも価値のあるモノを手に入れたい」と多くの消費者が考えるようになってきたという指摘です。

そして、その価値も自分だけの経済的な価値の追求ではなく、自分の所属しているコミュニティにとって価値のある事や、環境問題にまで広がっているという事です。

例えば、従来は、同品質で500円のコーヒーと600円のコーヒーが並んでいたら、基本的には500円の方が売れていました。

しかし、割高な600円の方であってもフェアトレード(巨大な購買力で買いたたくのではなく、あえて生産地が持続可能な価格で購入するといった意味です)といった付加価値があればそちらを進んで選択すると言った消費行動があるという事です。

このように、消費のパラダイムが変化しつつあるのではないかという指摘をスペンドシフトというのです。
店舗管理
2013年5月15日

スーパーマーケット

スーパーマーケット_001
スーパーマーケットとは、食料品を主に取り扱っており(食料品の構成比が70%を超えており)セルフサービス形式で、店舗面積が250平方メートル以上の小売業業態のことです。英語ではsupermarketと表記され、SMと略されることもあります。

さて、やけに具体的な数値が出てきましたね。実は、この定義は経済産業省が行っている商業統計で『専門スーパー』に位置付けられるお店の定義なのです。

『専門スーパー』とは、店舗面積が250平方メートル以上で、セルフサービス形式の販売、取扱商品の構成比として衣食住のいずれかの商品が70%を超えるというものです。

そして、その専門スーパーの中で食(生鮮三品などですね)の構成比が高いものを特にスーパーマーケットと呼んでいるのです。
  • スーパーマーケットが安い秘密
スーパーマーケットは比較的、低価格で商品を販売しています。それでは、なぜ低価格で商品を提供することができるのでしょうか?

もちろん、お店毎に違う方法を採っているとは思いますが、低価格販売を実現する基本的な考え方についていくつか挙げてみたいと思います。

(これらの方法は今となっては、どれも当たり前のことかもしれません。しかし、スーパーマーケットという業態が生まれた時には画期的な考え方だったのです。)

・セルフサービス
昔の小売業は対面販売が基本だったそうです。お客さんが欲しがる商品を棚から取り出して販売するという、今の薬局みたいなイメージですね。

しかし、スーパーマーケットは「いつも買っている食料品などだったら、ワザワザ商品を詳しく説明する必要もないし、その人を雇う分安くしたらどうかな?」といった発想で、セルフサービス方式を導入しました。

チェーン展開を行っているスーパーマーケットなら、セントラルバイイング方式を取り入れています。

これは本部が一括して仕入れることで、大量に仕入れて仕入れ単価を安くしようという考え方です。

・大量販売
セントラルバイイングで一括して大量に仕入れるという事は、大量に販売しないとなりません。

その為、チラシなどを用いて特売を行い、価格を上げ下げして消費者に購買意欲を持たせるようなHigh Low戦略を採っています。
店舗管理
2013年5月6日

スーパーセンター

スーパーセンター_001
スーパーセンターとは、スーパーマーケットと総合ディスカウントセンターを併せ持ち、EDLPを志向している形態の店舗のことを言います。

特徴としては、ワンフロアで、集中したレジを配置しており、徹底したローコストオペレーションを志向しているという事です。

イメージとしては、大きな平屋のお店で、食料品店(スーパーマーケット)+衣料品やスポーツ用品などを取り扱っているようなお店です。

日本でも、少し郊外にある大きな規模のお店はこのような形態を採っている場合があります。(イオンが出店している「イオンスーパーセンタ」とか北関東の人にはおなじみの「ベイシア」といったお店のイメージですね。)

さて、このような業態は、アメリカの「ウォルマート」が開発した業態とされています。それなのでHigh Low戦略ではなく、EDLPというキーワードが出てくるのですね。

関連用語
カテゴリーキラー
パワーセンター
ハイパーマーケット
ホールセールクラブ
キャッシュ&キャリー
GMS
ボックスストア
ネイバーフッド・マーケット
 
ハード・ディスカウンター
アウトレットストア 
法務・支援施策
2013年2月11日

スーパーマジョリティー(絶対的多数条項)

スーパーマジョリティ_001
スーパーマジョリティー(絶対的多数条項)とは企業の買収防衛策の一つで、株主総会での決議に必要な要件を定款によってあらかじめ厳しくしておくという方策のことを言います。

企業を支配することを目的として、株式を買い集めたとしても、実際には株主総会を開催し、現経営陣から経営権を奪うとか、合併を決議するといった手続きが必要となります。
 
つまり、株式を集めただけではまだ不足しているという事です。

スーパーマジョリティという方法は、この株主総会の段階での意思決定を縛り買収を行いにくくするという方策です。

例えば、取締役の解任は株主の過半数の賛成があればできます(旧商法では特別決議が必要だったのですが、今は解任しやすくなっています)。

しかし、定款の定めでこの取締役解任の要件を厳しくできるのです。そのため、容易には解任できないように、「90%以上の賛成がないと解任できない」といった風にあらかじめ定めておくといった手法がこのスーパーマジョリティ(絶対的多数条項)と呼ばれるのです。

このような条項を定めておくことによって、「あそこに企業は買収するにしても、より多くの株式を集めなければならないし、色々苦労しそうだから…」とけん制して買収者の意欲を殺ぐことを目的としているのです。

このまんがで言っている定款変更には株主総会で特別決議を経なければいけません。こちらは、出席株主の過半数の賛成では足りず、三分の二以上の賛成が必要なのです。

そのため、三分の一は確実に押さえているとする現経営陣側が安泰だと言っているのですね。

関連用語
クラウンジュエル
焦土作戦
ゴールデンパラシュート
ティンパラシュート
第三者割当増資
ホワイトナイト 
ポイズンピル
期差任期制度
パックマンディフェンス
経営
2013年2月5日

スピンアウト

スピンアウト_001
スピンアウトとは、既存の組織の一部が分離して、新しい組織を作る事を言います。但し、元の組織との関係性が希薄な場合を、このスピンアウトという言葉を使います。(関係が濃い場合場合はスピンオフと言います。)

イメージとしては、社内ベンチャーが上手くいって、そのまま独立した別会社になるといった感じですね。その際に、出資を受けたり、親会社から様々な支援を受けられるようなケースがスピンオフに該当します。

逆に、社内ベンチャーが独立した際に、資本関係を持たないようなケースをスピンアウトと言います。

スピンしてアウトするといった言葉のイメージの通り、本当に、 飛び出してしまうという感じですね。

さて、このスピンアウトのメリットはスピンオフと同じように、小さな企業は、意思決定を素早く行えることができるため、効率的に新事業を行っていくことができるといった事になります。

大きな会社では、意思決定の迅速さにどうしても欠ける傾向があるため、小回りが利かないのです。その点、小さな会社では迅速な意思決定ができるため、有望とみなせる分野に経営資源を集中することができるのです。

関連用語
カーブアウト 
経営
2013年1月28日

スピンオフ

スピンオフ_001
スピンオフとは、既存の組織の一部が分離して、新しい組織を作る事を言います。元の組織との関係性が深い場合、このスピンオフという言葉を使います。(関係が薄い場合はスピンアウトと言います。)

イメージとしては、社内ベンチャーが上手くいって、そのまま独立した別会社になるといった感じですね。その際に、出資を受けたり、親会社から様々な支援を受けられるようなケースがスピンオフに該当します。

では、なぜそのようなことをワザワザ行うのでしょうか?「社内ベンチャーに出資したり、経営を支援するくらいなら、最初から自社の内部に抱え込んで仕事をすれば、規模の経済範囲の経済が働くからもっと効率がよいのでは?」という考えもあるかもしれませんね。

でも、大きな企業ではなかなか迅速な意思決定ができないという欠点があります。大きな船は、なかなか方向転換が難しいのです。(参照:規模の不経済

この点、小さな企業は、意思決定を素早く行えることができるため、効率的に新事業を行っていくことができるのです。

関連用語
カーブアウト 
経営
2013年1月8日

水平的競争

水平的競争_001
水平的競争とは、流通の段階の同じ事業者間で生じる競争を言います。(流通は川に例えられることが多く、消費者に近い方を川下、商品を製造している側を川上と表現することがあります。これから、川上どうしが直接競争する、川下どうしが直接競争する→同じ段階での競争のイメージ→水平的競争という風にイメージしていただければと思います。)

この水平的競争とは垂直的競争に対する言葉で、いわゆる通常の競争のイメージになります。

例えば、製造業者同士が製品のシェア争いをする競争や小売業者同士が同じ商圏内で競争するといったイメージですね。
経営
2013年1月7日

垂直的競争

垂直的競争_001
垂直的競争とは、流通の段階の異なる事業者間で生じる競争を言います。(流通は川に例えられることが多く、消費者に近い方を川下、商品を製造している側を川上と表現することがあります。これから、川上と川下が直接競争する→上下の競争のイメージ→垂直的競争という風にイメージしていただければと思います。)

例えば、製造業と小売業は流通の段階が異なります。そのため、なかなか競争関係になりくいと言えます。(お菓子メーカが作った製品を小売業者が消費者に販売するという事になるので、通常はむしろ協力関係になると考えられますね。)

しかし、小売業者が自らお菓子を企画して製造に乗り出したらどうでしょうか?(プライベートブランド(PB)というやつですね。)この場合、製造業者と小売業者は競合関係になります。

小売業が作ったプライベートブランドのお菓子が沢山売れれば、製造業が作ったお菓子(ナショナルブランドと言います)の売れゆきは悪くなると考えられます。 

このように、流通の段階が異なる事業者間で生じる競争を垂直的競争と言います。

このまんがでは、垂直的競争という言葉を聞いて、学年間の競争を思いついたみたいですね。また、2コマ目では「稟議書を作成する」と言っています。この稟議書を用いる事によって、自身の権限を越える事柄を提案する制度を稟議制度と言います。

関連用語
垂直統合
水平統合
水平的競争
マーケティング
2012年10月18日

ステルスマーケティング

ステルスマーケティング_001
ステルスマーケティングとは、第三者を装った者が、消費者に気づかれないように宣伝を行う事を言います。気づかれないように行動する「ステルス」と宣伝行為である「マーケティング」を組み合わせた言葉です。(マーケティングという言葉は宣伝だけを意味するわけではないのですが、言葉として通りが良いのでこのような用語になったのだと思います。)

「ステマ」と略される事があり、こちらの言葉の方がおなじみかもしれませんね。

このステルスマーケティングの古典的な手法は、サクラを使って、行列を作って人気店であるかのように偽装する行為や、知り合いに口コミを頼むと言った手法です。

このような古典的な手法に加え、今日では、インターネットを使ってのステルスマーケティングが行われることがあると言われています。

例えば、ブログなどを執筆している影響力のある人物が、報酬を受け取ったうえで第三者的な立場を装いながらある企業の製品を賛美するといった行為です。

このような場合、情報の受け手は第三者の口コミ情報であると錯覚して情報を受け取ってしまうため、ある意味、消費者をだましていることになるのです。

そして、消費者をだますという行為がこのステルスマーケティングが良くないとされる理由の一つになるのです。
  • 関連する用語
このステルスマーケティングに関連する用語としてパブリシティペイドパブリシティといった言葉があります。

これらの違いはなんでしょうか?

パブリシティもペイドパブリシティも第三者が宣伝するわけですからある意味では、ステルスマーケティングと似ているわけです。

しかし、パブリシティやペイドパブリシティには消費者をだます意図はありません。

パブリシティは、報道機関が自らの判断で記事を掲載するわけですし(批判記事を書かれる可能性もあります)、ペイドパブリシティにしても、広告である旨は明記されるので消費者をだましているわけではないのです。
経済学
2012年7月28日

スタグフレーション

スタグフレーション_001
スタグフレーション(stagflation)とは不況とインフレが同時に起こる状態を指す言葉です。

インフレが起こると、物価が継続的に上昇します。このインフレの原因の一つとして、好景気があると言われています。これは、好景気なのでみんなが色々なモノを欲しがり、その結果需要が供給を上回ってモノの値段が上がるためです。

その反対に、通常は不景気の場合にはモノの値段が下がります。これは、需要が減退するため、供給の方が需要よりも大きくなるためです。(参考:デフレ

しかし、不景気にもかかわらずモノの値段がむしろ上昇してしまうような現象が発生することもあります。この場合は、モノの値段は上がるし、使えるお金も減るしで非常に生活は苦しくなってしまいます。

このような現象をスタグフレーションと言います。 これはスタグネーション(stagnation)『不景気』とインフレーション(inflation)の合成語です。

このまんがでは、製造業の社長がコストが上昇した結果モノの値段を上げないとやっていけないと言っています。

その結果、物価は上がりましたが景気は悪くなったので先生の生活が苦しくなったと言っています。まさに、「働けど働けど なお我が暮らし楽にならざり ぢっと手を見る」 といった心境ですが、それを生徒に指摘されてむっとしているようです。
経営
2012年6月29日

スイッチングコスト | スイッチングコストを高めて顧客流出を防止する方法と競合のそれを低くする方法

スイッチングコスト_001
スイッチングコストとは、現在利用している製品やサービスからの乗り換えの際に発生するコストの事を言います。切り替え費用ともいい、特定の製品・サービスから別のモノに切り替える際に発生するコストです。

このスイッチングコストが高ければ顧客が流出することを防ぎ囲い込みを行う事ができます。逆に、顧客を確保するためには他社のスイッチングコストを下げるための方策をとると効果的です。
  • どのようなコストがかかるのか
このスイッチングコストには単に金銭面だけのコストだけではなく、手間がかかる・新しいことを覚えるのが面倒だという心理的なコストも含まれます。

このようなコストがあるため、消費者は現状の製品やサービスより新製品、新サービスが明らかに優れているように見えたとしても、簡単には乗り換えたりしないのです。

以下、代表的なスイッチングコストを見ていきます。

1.金銭的コスト
スイッチングコストと言われて、多くの人がはじめに思い浮かべるコストがこれです。

文字通り、買い換えにともなって発生するコストとなります。そのまま現状のモノを使い続ければ発生しないコストであるため、一番目に見えやすいコストであるといえます。

2.心理的コスト
新しいモノを利用する際には、操作方法を一から覚える必要が出てきたりします。これが、実は大きなコストとなっています。

例えば、ずっと昔からある携帯電話(いわゆるガラケーというやつですね)を使っている人がいるとします。

あなたは携帯電話屋さんで働いており、その人に新しくスマートフォンを勧めているとします。

あなたは、昔からの携帯電話に比べ、新しいスマートフォンは非常に優れていると力説しますが「ワザワザ覚えるのが面倒」といった理由で断られてしまいました。

この場合、昔からある携帯電話を使っている人は心理的なコストが大きいため、スマートフォンに乗り換えることを拒否したと考えられます。

仮に金銭的コストが低くても(スマホをただ同然で提供すると言っても)この心理的コストが乗り越えられなければその人はいつまでも古い機械を使い続けるでしょう。

3.機会コスト
手間がかかるというのは、多くの人は意識しませんが大きなコスト要因です。

通常、新しいモノを導入しようとした際には、比較検討をします。その場合、比較検討に要した時間がそのままコストとなります。また、2.の心理的コストも新しいことを覚え直さなければならない(つまり覚える時間がかかる)といった意味で機会コストを嫌っていると言い換えることも可能です。

また、企業などの組織で別のシステムを導入するとなると、大きな機会コストが発生します。仮に現在使用しているシステムの競合他社が1割安く提案してきたとしても、新しいシステムになれるまでのコスト、教育訓練のコストなどの機会コストがかかります。

時給1000円で雇用しているとすれば、システムに不慣れなために年120時間、システム研修のために10時間費やした場合、一人あたり130,000円ものコストが余計にかかります。
さらに、超過勤務等で対応したとすると、最悪の場合従業員の離職率の上昇といった問題まで発生します。

このような機会コストは大きなスイッチングコストとなるのです。
  • 顧客を囲い込むためにスイッチングコストを高める例
よくあるポイントプログラムはスイッチングコストを高めるための方法として使われています。

家電屋さんなどで莫大なポイントがたまっているとすると、なかなかほかの会社のお店に乗り換えにくいですよね?

また、極めて強力なアフターサービスを行って行くと言ったことも考えられます。

これらの正攻法だけでなく、顧客に負担を強いるといった方法でもスイッチングコストを高めることが可能です。

この例として、携帯電話を途中で解約すると違約金を取られるといった事もこのスイッチングコストを高める方法の一つです。

また、サービスの解約の方法をわかりにくくすることで解約を諦めさせるといった事も行われています。(実例は挙げませんが、解約しにくいサービスといえばいくつか心当たりがあるはずです。)

もっとも、こういった顧客に負担を強いる方法は長期的に見ると信用を食い潰すことになるのでおすすめしません。
  • 競合他社のスイッチングコストを引き下げる方策
逆に言うと乗り換えてもらうためには、このスイッチングコストを低くすればよいのです。

例えば、携帯電話の途中解約の違約金を負担してあげるといった事が考えられます。

また、操作しやすい製品を作り、新たに覚えなければといった心理的なコスト・機会コストを引き下げるといった方法が考えられます。

操作のしやすさは品質ですので、その意味で品質の高い製品サービスを構築すれば報われるのです。

また、比較検討をサポートするような十分な情報開示を行う事も考えられます。

スイッチングコストが発生する要因を考え、それを打ち消すような方策を考えることで顧客に対して購入を促す事ができるのです。

このまんがでは、レジの機種を変えた事が原因で、夜遅くまで操作を覚えるためにかかってしまったようです。この新しい機械の操作を覚えるといった事もスイッチングコストの例です。


解説で出てきた用語・関連用語
機会コスト
ベンダロックイン


マーケティング
2012年5月6日

ストアロイヤルティ(store loyalty)

ストアロイヤルティ_001
ストアロイヤルティ(store loyalty)とは、あるお店を高く評価して、繰り返し繰り返し選考するという消費者心理を表した言葉です。一言でいうと、特定のお店に対する忠誠心であるという事ができます。(ロイヤルティ(loyalty)とは忠誠心と訳される言葉です。)

ストアロイヤルティが高いお客様は、そのお店の常連さんという事ができますので、こういったお客様が増加すればお店の経営に非常に良い影響を与えるという事ができます。

例えば、常連さんが一人もいない食堂と、常連さんが100人くらいいる食堂では、常連さんが多い食堂の方が経営は安定しそうですよね。

それでは、このストアロイヤルティを向上させる方法はあるのでしょうか?いくつかの例を挙げてみたいと思います。
  • ポイントカードを導入する。
なんか当たりまえすぎる手法ですが、有効であると言われています。皆さんの中にも、ポイントがたまるからと、特定のお店を愛用している人がいるかもしれませんね。

この手法にはもう一つ狙いがあって、ポイントカードの発行時に顧客の属性を取得することによって、どういった層がどのような商品を好むのかの情報を収集するといった事もなされています。

もっとも、今はどこでもやっている手法であるのでそれだけではロイヤルティが高まらないかもしれないです。
  • 優秀な販売員

お店に気さくで、とても商品について良く知っている販売員さんがいるとストアロイヤルティが高まる要因となりえます。

例えばあなたがコーヒーがとても好きだとします。良くいくお店には、コーヒーにとても詳しい販売員さんがいて、自分の好みに合わせて最適なコーヒー豆などを提案してくれるとします。

どうでしょうか?なんだかそのお店に対して信頼感が出てきませんか?

このほかにも、お客様へDMやチラシを配布して継続的にコミュニケーションを取る、売り場や品ぞろえに変化をつける等の方法があると言われています。

このまんがでは独特のセンスを持っている先輩があるお店に通い詰めています。この先輩は4コマ目で言っている、商店街のお店に対して絶大な信頼を寄せているようです。このような状態がストアロイヤルティが高い状態であるという事ができます。

それにしてもこのお店、店員さんはなんか適当に接客しているっぽいですね。 
経営
2012年4月29日

スタック・イン・ザ・ミドル(Stuck in the middle)

スタック・イン・ザ・ミドル_001
スタック・イン・ザ・ミドル(Stuck in the middle)とはコストリーダーシップと、差別化戦略を同時に追い求めて中途半端(どっちつかず)になっている状況を言います。そして、こうした企業は往々にして業績の低迷に苦しめられると言われています。

ここで、コストリーダーシップとはコスト優位性を追求する戦略です。例えば、基本的な歯の汚れを落とすといった機能を備えた低価格の歯磨き粉を市場に提供するような戦略です。

差別化戦略とは何らかのユニーク性を打ち出していき、それを使って優位性を発揮しようとする戦略です。歯磨き粉で例えると、歯周病予防の効果を前面に打ち出したり、歯を白くするといったプラスアルファの効果を訴求するような戦略です。

じゃあ、安くて差別化されている商品が最強じゃないの?コストリーダーシップと差別化戦略を同時に追求したらとても良いじゃないかと考える企業がでてきます。確かに差別化された製品を安く作れる企業はとても業績が良くなりそうですよね。

しかし、一般的にはコストリーダーシップと差別化戦略は互いにトレードオフ(どちらかを向上させるともう一方が悪くなる)といった関係性を持っているのでなかなか上手くいかないのです。身もふたもない言い方をすれば、差別化するためには金がかかるのです。

そのため、差別化するためにコストをかける事と、コストリーダーシップのためにコストを下げる事はなかなか両立しにくそうですよね。

ここに、3種類の車があるとします。一つは高いですが、非常に差別化されたカッコいい車です。二つ目は、ありきたりなデザインですがちゃんと走るし抜群に安い車もあります。三つ目は、なんとなくかっこいいし、それなりに安い車だとします。

この時、一つ目の高いけどかっこいい車は差別化戦略を選択した結果生まれた製品であると考えることが出来ます。
 
また、三つ目の抜群に安い車はコストリーダーシップを選択した結果の製品であると考えられます。ここで、二番目の中途半端な車を作ってしまうのが、スタック・イン・ザ・ミドルといった状態であるという事です。

このまんがでは恰幅の良いおじさんが先生に経営の悩みを相談しています。先生は、先生のやっている学食ではコストリーダーシップを採用して上手くいっているし、ライバルの購買は差別化戦略を採用して上手くやっていると言っています。

その言葉を聞いておじさんは、中途半端な自社の戦略がイマイチだと気が付いたようです。そして、この中途半端な状態をスタック・イン・ザ・ミドルといいます。
経営
2012年3月2日

垂直統合

垂直統合_001
垂直統合とは自社の生産・流通過程での川上や川下へ対して拡大を目指した統合の形態です。例えば、小売業が卸や製造に乗り出す場合や、製造業が直接小売り活動を行うようなイメージです。

垂直統合を行うことにより、自社で生産・流通の要素を内製化するため品質向上が見込める事や、製品・サービスの安定供給や中間段階でのコスト削減が見込めます。

また原材料の売り手や自社の製品の買い手に対して、自社の交渉力をアップさせることが可能となります。これは原材料の売り手に対しては、別にその会社から無理に買わなくてもよいという事ができるようになりますし、買い手に対しても別にそこの会社に無理に卸さなくてもよいという事ができるようになるためです。

垂直統合の例として、小売業が川上の企業を統合し流通や生産を行うことなどが考えられます。アパレルでのSPA(生産から販売まで行う)などはこの垂直統合の例です。

このような垂直統合はシナジー効果を期待しやすいと言われています。

このまんがでも男子生徒がシナジー効果が見込めると言っています。ただ、やはり慎重に考えるべきなので、先生はよーく考えてから決定しますと言っています。 

関連用語
水平統合
垂直的競争
水平的競争
経営
2012年2月29日

水平統合

水平統合_001
水平統合とは同業他社同士の統合など、同業での規模の拡大を目指した統合の形態です。これは、モノの生産から消費者への販売までのバリューチェーンの中で、同じ段階の企業(小売なら小売、製造なら製造同士)が統合するという事です。

この水平統合を行えば単純に事業の規模が大きくなりますので規模の経済を追求できます。また、市場での影響力を強めることも可能となります。

この水平統合はM&Aや、系列化、アライアンスなどの方法を用いて実現することが可能となります。

例えば、製造業同士の業務提携で生産拠点を統合することは規模の経済の追及に該当しますし、原材料の仕入れの数量を増やして、仕入れ単価の低下を目指すといった点はファイブフォースモデルでいうところの買い手としての交渉力の強化に該当します。

このまんがでは、水平統合を目指して提携交渉を行っていたようです。結果はどうやらうまくいかなかったようですが、もしうまくいっていればなかなか規模の経済の効果がでて収益性が改善されたかもしれないですね。

関連用語
垂直統合
垂直的競争
水平的競争
経営
2012年2月20日

ステークホルダー

ステークホルダー_001
ステークホルダー(stakeholder)とは日本語では利害関係者と訳され、会社と利害関係を持つ主体の総称です。

例えば、株主は企業業績によって上下する株価や配当に関心を持つでしょうし、従業員も雇用関係に関心を持っています。また、課税当局は税収を気にするでしょうし、取引先や金融機関も利害関係を持っています。また、地域社会の一員としての責任もあります。

このように企業は様々な利害関係者に囲まれて存在しているのです。

そして、企業はこれらの利害関係者の利益を調整することを考えながら行動しなければならないのです。

例えば、株主の利益だけを考え従業員の雇用をないがしろにする、地域社会に公害をばらまくといったことは許されないのです。

このまんがでは、ステークホルダーとしての株主や従業員、顧客の満足は得られているようです。しかし4コマ目では債権者が自分の利益を考慮してくださいと言っています。このようにステークホルダー間の利益を調整して行動しなければならないのです。
マーケティング
2011年10月17日

スキミングプライス

スキミングプライス_001
スキミングプライス(上澄み吸収価格)とは新製品を市場に投入する際の価格設定の方法の一つで、製品の導入初期に高めの価格を設定しすることをいいます。新製品を市場に投入する際の価格設定の方法はこのスキミングプライス(
上澄み吸収価格)とペネトレイティングプライス(市場浸透価格)があります。

このスキミングプライスを採る狙いとしては、早めに投下した資金の回収を図ること、ブランドイメージの確立等があります。

このような価格政策をとるためには以下のような条件が必要であるといわれています。

1.製品の差別化ができている
他社と同じものを高く売るということは困難です。

2.価格弾力性が小さい
価格が変化しても需要はそれほど変わらないということです。すなわち、価格を安くしても需要はそれほど増えませんが、価格を高くしても需要はそれほど減らないということです。

3.参入障壁が高い
容易に他社が参入できる市場で高価格を維持することは困難です。
 
また、このような価格帯を主に受容するのは、イノベーター理論でいうところのイノベーターといわれる人々となっています。

このまんがでは、メガネの先輩が高くてもそれだけの価値があると言っています。同様のカメラの2倍くらいの値段をつけたとしても、このメガネの先輩のように購入する層がいるため 
スキミングプライス(上澄み吸収価格)が可能となります。
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