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経営
2019年1月10日

クロスSWOT | SWOT分析の結果をさらに活用するのです

クロスSWOT
クロスSWOTとは、SWOT分析で抽出した企業内部の強み(S:strong)、弱み(W:weaknesses)、企業外部の機会(O:opportunities)、脅威(T:threats)といった情報を元に、自社の戦略を探っていくという方法の事をいうのです。

簡単に言うと、単なる情報整理であるSWOT分析から戦略策定につなげるための方法論です。

さて、この手のフレームワークは抽象的なことを沢山書いてもわかりにくいので、具体的に例を挙げていきたいと思います。
  • 内部環境と外部環境を掛け合わせます。
さて、クロスというぐらいですから、組み合わせで考えるのですが、どのように組み合わせるのでしょうか?

SWOTというぐらいですので4つの要素から2つの組み合わせを作るのでしょうか?その場合、ダブりを排除して、6通りを考えるのでしょうか?(この場合すべての組み合わせは(SW、SO、ST、WO、WT、OT)となります。)

でも、自社の強みと弱みを組み合わせた戦略、外部環境の機会と脅威を組み合わせた戦略などと言っても意味が分かりませんよね?

その為、組み合わせると言っても、内部環境であるS、Wと外部環境であるO、Tの組み合わせのみを考えるのです。この場合(SO、ST、WO、WT)の組み合わせのみを考えます。
クロスSWOT
  • どのような方向性を取るべきか
さて、上の図表で、各組み合わせの意味を示してみました。

S×O、つまり強みと機会を組み合わせて、自社の強みを活かして機会をとらえる方向性。色を付けて示した通り、重要な考え方です。
 
S×T、つまり強みと脅威を組み合わせて、自社の強みで脅威を克服するという方向性。

W×O、つまり弱みと機会を組み合わせて、自社の弱みではあるが機会があるので弱みを克服して機会をとらえるために何とかするという方向性

W×T、つまり弱みと脅威を組み合わせて、自社の弱みと脅威の組み合わせから発生する問題を克服するという方向性です。

経営資源に強い制約がある組織としてのセオリーとしては、S×Oつまり強みと機会を組み合わせる方向性を目指すという方法です。

弱みを克服するために限りある経営資源を費やすよりも、今持っている強みを活かす。さらに、外部環境の脅威に対応するために経営資源を費やすよりも、機会に対応することに集中するという考え方です。

もちろん、致命的な弱みや、脅威をそのままにしておくわけにはいきませんが、大きな方向性としては、S×Oが良いという事は覚えておくと良いと思います。
  • クロスSWOTは実務的か
このクロスSWOTが実際に機能するためにはいくつか前提条件があります。その前提条件を見ていきます。

1.しっかりとSWOT分析をする事
よく、このSWOT分析にあやふやな意見が混ざっていることがあります。

例えば、「店長の接客力が高い」といった強みを挙げたとして、この強みは本当に強みなのでしょうか?

言い換えれば、何を根拠に接客力が高いと言っているのでしょうか?根拠が示せるのならば、本当に強みだと考えられますが、そうでないなら単なる感想でしかない可能性があります。

そして、単なる感想の羅列を元に経営戦略を立てることは、危険ですので気をつけないといけません。

また、強みと弱みの切り分けもあやふやになりがちです。例えば、上の例で「店長の接客力が高い」といった事が本当だとしても、それが強みであるかどうかは不明です。

例えば、人を極力配置せずに徹底したローコストオペレーションを志向する企業の場合、店長の接客力は特に重要な要素にはなり得ません。

このように、SWOT分析自体がちゃんとやろうと思うと難易度の高い方法ですので、しっかりと取り組む必要があるのです。

2.論理立てて戦略を作ること
強みと機会を掛け合わせて戦略を構築するのがこのクロスSWOTですが、機会にだけ目を奪われて戦略を構築する例があります。

例えば、地域に子育て世代が増えると言った機会を見いだしたとします。

この場合、やりがちなのは、「地域に子育て世代が増えるから、子育て支援のお店をやる」といった戦略構築です。

一見すると、何の問題もないように感じられますが、自社の強みがこの戦略では言及されていません。子育て支援にかかわるような強みがあるならば、妥当な戦略と考えられるのですが、自社の状況が不明なので、この戦略がいいかどうかは判断できないのです。

また逆に、自社の強みだけに目を向けて戦略を考えると行った事もやられがちです。クロスSWOTがクロスしている意味を再度確認して、戦略構築を行う必要があるのです。

3.欲張りすぎ
また、クロスSWOTは戦略を絞り込む方向には向きません。強みと機会を掛け合わせることから、いくらでももっともらしい戦略を構築することができます。

その結果、あれもこれも捨てがたいと、あたかも大企業が市場全体を狙うような戦略を作りがちなのです。

しかし、戦略とは「戦いを略す」と書くように、戦わないことを決める事が肝です。そのため、一番の強みと、一番の機会を掛け合わせるといった気持ちで戦略を考える必要があるのです。

  • どこで戦うかを決めてからが事業計画
さて、このクロスSWOTで戦略の方向を決めてから、マーケティング戦略等に落とし込んでいきます。

ただし、小さな企業の新規事業等の相談では、やりたいことがすでに決まっていてそれを実現するための方策の相談といった切り口が多いのが現実です。

その場合は、クロスSWOTは参考程度になってしまうのですが、この方法だけが正解ではなく、戦略の方向性に示唆を与える方法でしかないため、「クロスSWOTの結果貴社はこうすべきだ」などと言って自分の考えを押しつけないようにしましょう。


こちらもご参考に
経営戦略の実務的な構築方法
アンゾフの成長ベクトル
マーケティング
2019年1月6日

クリティカルマス | ある点を超えると一気に普及が加速するポイントがあります

クリティカルマス_001
クリティカルマスとは、ある製品やサービスの普及が加速するポイントの普及率の事を言います。普及の弾みがつくポイントであるという事もできます。

通常、新しい商品やサービスは、最も革新的な価値観を持っている層に受け入れられます。(イノベーター)。その後、新し物好きな人々が利用していきます。(アーリーアダプター)この人々は所属しているコミュニティー内でオピニオンリーダー的な存在であることが多く、この人々の採用をきっかけに、普及に弾みがつくケースが多いのです。

通常、イノベーターとアーリーアダプターが採用した段階で普及率16%となり、大体この水準がクリティカルマスであるとされています。

この普及率を超えたとき、市場内での認知度が高まるであったり、ネットワーク外部性が効いてきて、その製品やサービスの価値が高まるといった事が起こるのでしょう。そして、そのようなことから普及に弾みがつくと考えられます。

このまんがではコンサルの先生がクリティカルマスについて説明をしています。それを受けて、「あんみつご飯定食」もある程度以上普及したら、爆発的に流行るはずと元気づけられたようです。客観的には難しいと思いますが、流行るといいですね。 
  • 実務的には
さてこのクリティカルマスの考え方ですが、実務的にはどのように使っていけば良いのでしょうか。

・市場の分析のために使う
まず考えられるのは、そのまま素直に市場についての分析をする際に使えます。

例えば、ある商品が開発されて、大体16%近い普及率まで来れば一気に市場が拡大すると言うことができます。

もし、先行者利益を狙いに行く戦略を考えているのならば、普及率16%以上の商品はもはや先行者利益を狙える対象とはならないと判断できますので(爆発的な普及期に入ると、市場占有率の維持のために規模の拡大、つまり投資を求められます。)その分野に参入しないといった意思決定が可能です。

逆に、市場の拡大に合わせて関連商品を販売する(例えば、スマートフォンのケースを販売するなどの商売)ならば大いに算入する価値が出てきます。

・目標の設定のために使う
または、16%というのは経験則ですが概ね普及率が16%まで来れば導入が加速するということがわかっています。

これを利用して16%を当面の目標として掲げるという事が考えられます。

例えば、自社内の企業文化の変革を狙う際に闇雲に全員に新しい企業文化の変革を働きかけるのではなく、コアとなる16%程度の人に集中的に働きかけていくといった事が考えられます。

このクリティカルマスの理論が正しければ、その後は一気に企業文化の変革が進みますので全員に向けた漠然としたメッセージではなく、少数の人に向けた強いメッセージを送ると行った事が考えられるのです。

関連用語
イノベーター
アーリーアダプター
アーリーマジョリティ
レイトマジョリティ
ラガード
先発優位(先行者利益)
マーケティング
2015年1月16日

グーテンベルグ仮説 | 値段が上がっても下がっても売れ行きが変わらない価格帯がある!

グーテンベルグ仮説
グーテンベルク仮説とは、消費者にとっては、価格が多少変動してもあまり需要に影響を与えないような価格帯があるという考え方です。

一般的に、価格が上がれば需要は減少し、価格が下がれば需要は増加します。平たく言いかえれば安くなれば沢山売れるし、高くなれば少ししか売れなくなるという事ですね。

そして、このような一般的な傾向はあるものの、細かい値段については、心理的価格政策といったテクニックがあります。

例えば、端数価格と言ってほんの少し値下げして非常に安く思わせる(1,000円ではなく、980円にするといった感じです)、あえて高い値段をつけて良いものだと思わせて需要を喚起する威光価格(参照:スノッブ効果)といった方法です。
  • 価格の上下が需要を上下させません
こういったお話に加えて、グーテンベルグ仮説によると、値段が多少上がり下がりしても需要に影響を与えない価格帯があるという事が言われています。

そして、このような価格帯では、値段を下げても需要は増えず、値段を上げても需要が減らないので、可能な限り高い値段を付ける事が望ましいと考えられます。(売上を最大化できますからね)

例えば、「この種のTシャツは2,600円ぐらいかな?」といった感覚が定着しているのならば、2,500円にしても、2,700円にしてもそれほど需要が増減しないというイメージです。(この時の2,600円という感覚を参照価格と言います。)

また、参照価格が定着しているケースとしては缶ジュースが挙げられます。「缶ジュース?値段は見ていないけど130円ぐらいだよね?」といった風になんとなく相場観がありますよね?

そして、この相場観から多少値下がりしても「えっ!?缶ジュースが120円だって?じゃあ買わなきゃ!」とはなりませんよね?こういった風に、値段が多少下がっても需要はあまり変わらないような状況を示すのです。

(もっとも、缶ジュースの場合、値下がりしてもあまり需要が増えないけれども、値上がりすると極端に需要が落ちるといった慣習価格という感覚が定着していると言われています。)

経営
2014年10月23日

クロスライセンス | お互いの持っている特許を活かして新たな価値を生むのです

クロスライセンス
クロスライセンスとは、特許権を持っている企業同士がお互いの持っている特許権を相互に利用できるようにする契約の事を言います。英語ではcross licenseと表記されます。

このクロスライセンスを結べば、契約の当事者同士は特許権の使用料を支払わずに、お互いの特許を利用できます。

例えば、斉藤商店がパンと一緒に食べると非常に美味しい餡を開発し、それの特許を取得していたとします。

また、佐々木商店は餡とうまく合う小麦粉のブレンドの特許を持っていたとします。

しかし、その両方の会社とも、イマイチ自社の特許を活かしきれていなかったとします。というのは、「餡だけあっても…」「餡にあう小麦粉があっても…」といった状況であったためです。

このとき、斉藤商店と佐々木商店がクロスライセンス契約を結び、斉藤商店はアンパンを、佐々木商店は最中を開発したとします。

この例では、どちらの企業も、自社の持っている特許権だけでは作り出せなかった製品を作り出しました。

このように、相互に特許権を利用できるようにすることによって、今まで作り出せなかった製品を作り出せるようになるケースがあるのです。
マーケティング
2014年10月16日

グループインタビュー | 集まってもらってインタビューをするのです

グループインタビュー
グループインタビューとは、調査の対象となる人を集めて、各自に自由に発言してもらうようにすることによって情報を収集する調査手法です。

もちろん、「はい、それでは自由に意見交換してください。」といった感じで行うのではなく、司会者が質問を行うなど、ある程度方向性のコントロールは行います。

注意点が色々あります

さて、司会者が質問を行うわけですから、効果的な調査を実施するためには、あらかじめ何らかの仮説を持っている必要が出てきます。

何の仮説も持たずに行き当たりばったりで質問をしていても、せっかく設けたインタビューの機会が無駄になってしまうと考えられますよね。

また、情報源が大手メディアに限られている人たちをターゲットとしているサービスを提供する会社が、調査対象者を自社サイトで募集してしまうと変なことになりますよね?

(インターネットを使わない層にサービスを提供したいのに、インターネットを使う層を集めていますからね。)

さらに、司会者が非常に巧みに議論を誘導したり、参加者の中に非常に発言力の強い人がおり、議論がその人の意見で左右されるような状況も望ましくないですよね。

このように、グループインタビューは注意すべき点が多数あります。

しかし、インタビュー対象者が相互に意見交換をすることによって、当初考えてみなかったような深く意義のある情報が入手で切る可能性があるといった利点もあります。

関連用語
デプスインタビュー
経営
2014年9月30日

グロースキャピタル戦略 | 投資家と企業の利害が一致するのです

グロースキャピタル戦略
グロースキャピタル戦略とは、企業がリスクマネーを運用する投資ファンドなどを利用し、M&Aを実施して企業価値を向上させていく戦略のことを言います。英語ではGrowth Capitalと表記します。

企業は、リスクマネーを活用することによって事業拡大を図ることができ、投資ファンドは投資機会を得ることによって収益の獲得を目指すといった、いわゆる利害関係が一致する方策となります。

投資ファンドは、自ファンドが提供した資金を活用によって向上した被投資会社の株式などを市場で売却することで投資を回収し、また、キャピタルゲインを得ることを目的として投資を実施するのです。
財務・会計
2013年10月4日

クラウドファンディング | 不特定多数の人からお金を集めて事業を実施していくのです

クラウドファンディング
クラウドファウンディングとは、不特定多数の人からインターネットなどを経由してお金を集める事を言います。

この言葉は、群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた言葉なのですね。英語ではcrowd fundingと表記されます。

例えば、「素晴らしい楽曲を作ったけど、みんなに届けるためには資金が足りないのです。それなのでお金を出してくれたら…」という風な案件があったとします。

その案件に、「見返りを求めずにお金を出してください。」という寄付としてお金を集めたり、「お金を出してくれたら作った楽曲を提供します」といった風に『購入型』としてお金を集めたりすることができます。

(この購入型の場合、事前に売上のめどを立てたうえで作るのでリスク低減にも役立ちますね。)

また、「楽曲が売れて収益が上がったら、出資者でシェアしましょう。」という『投資型』のイメージでお金を集めることもできます。

このように、クラウドファンディングは、従来の資金集めの概念を変えたのですね。

関連用語
クラウドコンピューティング
クラウドソーシング
財務・会計
2013年9月21日

クレジットスコアリング | 数値化して融資を判断する手法です

クレジットスコアリング
クレジットスコアリングとは、統計的なモデルを用いて、法人や個人の信用度を数値化し、それを元に融資を決定するというアプローチのことを言います。スコアリングシステムなどとも呼ばれます。

■一般的な融資審査のイメージとクレジットスコアリングの違い


融資というと、銀行等の融資担当者が経営者の人物を見たり、担保の有無を確認したりと非常に専門的かつ属人的なアプローチのように思われるかたもいるかもしれません。

例えば、事業計画を基本はしますが、融資の申込者の評判や、金融機関とのこれまでの付き合いを考えつつ融資の判断を行い、「この企業からは追加の担保を取る事は難しいけど、社長の経営に対する姿勢が良いので今回の融資は前向きに検討します」みたいな判断が介在するようなイメージです。

そして、融資できるかどうかギリギリの線の場合は、「連帯保証人をお願いできないのなら、社長の家屋敷を担保に入れてください」などといったように交渉を行い、最終的な融資の可否は融資担当者の高度なノウハウに依存しているようなイメージです。

このような融資判断は、高度なノウハウなので上手く活用できれば非常に強力なアプローチとなります。しかし、ノウハウの蓄積に時間がかかりますし、融資の判断にも時間がかかります。

これに対してクレジットスコアリングの場合は、個人のノウハウを活用してというよりも、様々な情報を元に、企業の信用度を数値化し、その数値をもとに与信枠の設定の可否について迅速に判断するといったイメージになります。

■審査業務の省力化に役立ちます


例えば、消費者金融やクレジットカードなどの大量の申込者がいるような場合、いちいち融資担当者が判断するとお金も時間もかかってしまいます。

そして、融資を受けたいと言ったお客様は急いでいるケースが多く、早く融資を実行できるというのは大きな価値となります。

また、統計的に判断できるだけの大量の過去データの蓄積もありますので、このようなクレジットスコアリングというアプローチが採られるのです。

■クレジットスコアリングモデルを活用した融資の問題点

と、なんとなく良さそうな言葉がたくさん並んでいますが、問題点もあります。

一つは、企業の新規事業に対する資金ニーズに対しての対応は難しいということです。特に、創業期の場合は、過去の実績という融資判断のための情報が不足しているためクレジットスコアリングで融資判断をすると、必要額の融資が難しいと言った問題が存在しています。

今後、AI技術などが進展し、経営者の行動パターンや事業形態、立地などのビッグデータと返済されないリスクの関係性などが見えてくれば、もっとクレジットスコアリングモデルが活用され、精度が上がってくるかも知れませんね。

解説で出てきた用語・関連用語
経営
2013年9月11日

グッドウィル | 積み重ねてきた信用がモノを言って、こうした力を生むのです

グッドウィル
グッドウィルとは、会計的に使われるときは『のれん』といった意味になりますが、会計的に使われない場合は、信用とか目に見えないプラスの価値の総体を指す言葉となります。

イメージ的にはブランドとか、信用とか、信頼とかそういった好意的な言葉が指す漠然とした良いものを指す言葉なのですね。

例えば、「あの会社の看板を付けていれば安心よね」といった顧客からの信用や、「○○さんのところなら支払いは確実だから、今回は協力して、この部品は通常より早く納品します」といった取引先からの信用といったものです。

そして、この種の信用は長い年月をかけて構築していく必要があるのです。

但し、この種の信用をすぐに獲得する方法もあります。例えば、大手のフランチャイズチェーンに加盟するといった方法です。

このような場合、たとえ見知らぬ土地で開店したとしても「あのお店はできたばっかりだから…」といった風にみられるではなく、「あの会社は有名なコンビニだから…」といった風にみられます。

また、場合によっては、「○○というコンビニがウチの近くにできてうれしいな。」なんてお客さんがいて、フランチャイズチェーン自体が持っている固定客がそのまま自店の固定客になるといった事も起こります。

その為、フランチャイズチェーンに加盟するという事は、こういったグッドウィルを得られるといった利点もあるのです。

いずれにしても、グッドウィルとはこういった目に見えない信用とか良いものの総体を示す言葉なのですね。 
生産管理
2013年8月26日

クリティカルパス | プロジェクト管理をするうえで一番大切な工程群です

クリティカルパス_001
クリティカルパスとは、あるプロジェクトを最短の納期で終了させるために運営する際に、最も重要なタスクが通る経路のことを言います。言い換えると、このクリティカルパスのタスクに遅れが出た瞬間に、プロジェクト全体の納期が遅くなります。

例えば、カレーライスを作るというプロジェクトを考えてみたいと思います。

カレーライスを作る場合、『野菜などの下ごしらえ』、『食器の用意』、『カレーを調理』、『米を炊く』、『盛り付け』が考えられます。

このうち、『野菜などの下ごしらえ』は必ず『カレーを調理』の先に来ます。(切っていないタマネギを丸ごとカレーに入れないですよね?)

また、『食器の用意』『カレーを調理』と『米を炊く』の工程の後に『盛り付け』が来ます

整理すると、次の図のような感じになります。
クリティカル
そして、この図から、プロジェクト全体の納期を決めているルートが見えてくると思います。

例えば、『米を炊く』工程のみ5単位の時間がかかり、他の工程は2単位の時間がかかるとしたら、どうでしょうか?

『米を炊く』と『盛り付け』の工程以外の工程を急いでやっても全体の納期は変わりませんよね?

この時、このカレーライスプロジェクトの納期は『米を炊く』『盛り付け』工程がクリティカルパスとなってきて決定されているのです。

このことから言えることは、プロジェクト全体の納期を管理する際にはクリティカルパスを重点的に管理する必要があるという事です。
情報
2013年8月8日

クラウドソーシング | みんなの力を使って仕事をするのです(但し『みんな』とは面識がない模様)

クラウドソーシング_001
クラウドソーシングとは、インターネットなどを通じて、不特定多数の群集(クラウドと言います)に仕事などをお願いする事を言います。英語ではcrowdsourcingと表記されます。

この、英語表記を見て「あれ?クラウドコンピューティングと違う?」と思われた方もいるかもしれませんね。そうなのです、このクラウドソーシングのクラウドは(crowd)群衆の意味になり、クラウドコンピューティングの(clowd)雲とは異なるのです。
  • 誰かに仕事をお願いする(従来のやり方)
さて、従来では「仕事を誰かに依頼しよう」と考えたとき、誰かを雇用するか、どこかのプロにアウトソーシングするといった事が行われていました。

誰かを雇用すれば当然、人件費は固定的に発生(固定費)しますし、いろいろと管理すべき内容も増えていきます。

また、それを嫌がってアウトソーシングを実施しても、プロに個別の仕事を依頼するといった形となるので、仕事を依頼する側にとってはあまり手ごろな価格で依頼することはできませんでした。(もちろん、変動費化できるといったメリットはあります。)
  • クラウドソーシング
クラウドソーシングでは、仕事をあらかじめ登録されているクラウド(群衆)に一斉にお願いします。そのため、基本的には「誰に頼もうか?」とか「どうやって仕事をしてくれる人を集めようか?」といった問題からは解放されます。

そして、一般の人たちが、一斉に取り掛かるため、非常に素早い納期で仕事を終えることができます。

また、一般の人たちに向けて、コンペ形式で仕事をお願いすることも可能です。このコンペ形式を簡単に言うと「このお題で提案してください。一番いいと思った人の提案を採用しますので。」みたいな仕事のお願いの仕方です。
  • 一般の人たちっていうけど
さて、『一般の人たち』と連呼しましたが、別に「仕事を素人にお願いするので、安かろう悪かろうですよ」といった感じではありません。

例えば、腕のいいデザイナーの人が海外に住んでいて、コンペに応募してくるといった事も考えられますし、(こういう物価の差を利用したライフスタイルってイイですよね?)在宅勤務を希望しているプロが仕事をしたりするわけです。

インターネットは世界を狭くしましたが、このクラウドソーシングは働き方や組織における資源の調達方法そのものを変える可能性があるのかもしれませんね。

関連用語
クラウドファンディング
情報
2013年8月8日

クローキング | なんで見る人によって表示内容を変えることがスパムなの?という疑問に答えます

クローキング_001
クローキングとは、Webサイトを運営する上で、アクセスする人によって異なる内容のWebサイトを見せるといった事を指します。英語ではcloakingと表記されます。

このクローキングとは、どちらかというと否定的なニュアンスが含まれている言葉です。

「えっ、別にアクセスする人で表示するコンテンツを分けるだけだよね?それのどこがまずいの?」といった風に思われる方もいると思います。

確かに、アクセス元によって最適なコンテンツを配信していくといった発想は、とても良いと考えられます。


しかし、検索エンジンの巡回ロボットが来た際に、通常の閲覧者に表示する内容ではなく、検索エンジンに好まれるようなコンテンツを提供するような行為がなされるような場合は注意が必要です。

このような行為がなされると、検索エンジンの有効性が低下する場合があるのです。そして、検索エンジンの有効性が低下するような行為は、検索エンジン側からすると非常に嫌われる行為です。
  • 具体的にどういった行為?
 例えば、検索エンジンには素晴らしいコンテンツを見せ、検索順位を上位に表示されるようにします。

しかしそれでは収益性に劣る為、、実際の閲覧者には広告だらけのコンテンツを見せるといった行為をします。

すると、検索エンジンの上位表示といった結果を受けながら、広告に最適化されたサイトを読者に見せることができるのです。

どうでしょうか?このような行為が横行すると、「あの検索エンジンで検索した結果って、イマイチだね…」みたいに思われてしまいますよね?

その為、検索エンジン側では非常に嫌う行為なんですね。もちろん、通常の利用者にとっても迷惑な行為ですよね。
マーケティング
2013年8月6日

クローズドキャンペーン | 購入者限定のキャンペーンを閉じられたキャンペーンというのです

クローズドキャンペーン_001
クローズドキャンペーンとは、自社の商品の購入やサービスの利用を行った顧客のみが参加できるキャンペーンのことを言います。

例えば、「○○を買って応募すれば、○○の1年分が当たる」などと言って、商品に封入されている応募券や、商品のバーコードをはがき等に貼付して送るといったキャンペーンを見たことがありますか?

それらのキャンペーンは、商品の購入が前提とされているので、クローズドキャンペーンであるという事ができるのです。

この場合、誰でも参加が可能であるオープンキャンペーンとは異なり、商品を購入しないと参加することができないといった制限があります。(商品を買わないと、応募券やバーコードは入手できませんからね。)

購入者限定という事で、閉じられたキャンペーンという事ができるんですね。 
店舗管理
2013年5月29日

クリンリネス | お店をきれいにしておくと言うことがどうして基本なのかを説明します

クリンリネス_001

クリンリネスとは、店舗などを清掃することを表す言葉です。

どんなに素敵なお店であっても、清掃が行き届いていなくて薄汚れていたらなんとなく魅力がありませんよね。(清掃が行き届いていないお店は、そもそも素敵なんかじゃないと言われそうですが。)

逆に、清掃が行き届いて、清潔な印象のあるお店はなんとなく好印象になると思います。

■クリンリネスには経営上の効果があります


■1.お客様を呼べます

例えば、不潔な感じのするパン屋さんと、清掃の行き届いたパン屋さんどっちで買い物をしたいでしょうか。

不潔なお店の方が利便性があるとか、安いとか、おいしいといったそのほかの魅力がないと選びませんよね?

逆にいえば清潔にしておくと言うことはそれ自体が一つの魅力となります。

このように考えていただければクリンリネスの大切さが理解いただけると思います。

■2.仕事がはかどります

クリンリネスは対お客様の業務だけでしょうか。「クリンリネスはお客様向けに大切な業務だよね。逆に言えば、お客様のための業務だよね。」と思われている方もいるかもしれません。

しかし、クリンリネスの大切さはそれだけにとどまりません。

例えば、常にお店を綺麗にしておけば、作業の邪魔になったり、お客様にとって危険なモノは表に出ていない状態となります。

また、「あの道具どこに仕舞った?」みたいなロスも少なくなると考えられます。

■3.販売ロスや廃棄ロスを防げます

また、商品が整然と並んでいれば、補充業務も早くなって機会ロスを防止できると考えられます。

売り場が空いていたら目立ちますし、目立てば補充作業をもれなくする事ができます。

また逆に、商品が多すぎて廃棄ロスが発生しそうな場合も早め早めの対応を行う事ができます。

閉店時間が近くなってきているのに、大量に在庫がある事が目で見てわかれば、値引きをするなどの方法をとるはずですから。

onnanoko_bustup
お店をきれいにしておきなさいって昔教わったのよね。

hiyoko
なので、いつもお店の掃除をしているんですね。

onnanoko_bustup
そうよ。クリンリネスはお店の運営の基本よ。これは別に精神論じゃなくって、お客様も来店しやすくなるし仕事もしやすくなるし、商品のロスが減るしでいいことばっかりなの。


■クリンリネスの要素

しっかりと掃除することは大切ですが、クリンリネスの要素を考えて対応すると効果的に実施することができます。

乾かして、輝かして、整理する、整頓するといった感じです。

■1.乾かす

まず、しっかりと乾燥させておくことが大切です。机でも何でも、湿っていたら気分が良くないですし、雑菌が繁殖したりして不潔です。また、床が滑ってお客様が転んだりしたら本当に大変なことになります。

そのため、しっかりと乾燥させておくことが重要です。

■2.輝かす

光り輝くぐらい磨き込むイメージです。もちろん、これは心構えですが埃が積もっているようなことのないようにしましょう。

■3.整理する

いらないモノは捨てしまいましょう。いらないモノを管理する手間は目に見えませんが、莫大な手間がかかっています。

例えば、掃除用具入れに使わないホウキが入っていて、それを毎日よけて掃除道具を取り出しているとします。

うっかりすると倒れかかってくるので、片手で押さえて掃除用具を取って、掃除後にしまうため清掃のたびに1分余計にかかっているとします。

毎日3回清掃しているので1日3分、1ヶ月で90分、1年で1,080分の無駄が発生しているとして、時給1000円の人が働いていたら、邪魔なホウキ1本が18,000円の無駄を生んでいます。

粗利が30%の小売業の場合、これだけで年間6万円分の売上を失っていることになっています。

■4.整頓する

モノを捨ててからしっかりと整頓していきます。捨てる前に並べても効果は薄いので、この順番はとても大事ですよ。

このように、単なる清掃ではありますが、徹底して行う事には非常に大きな意味があるのです。

情報
2013年4月19日

クリック率

クリック率_001
クリック率とは、インターネット上での広告成果を見るための指標の一つです。単純に言うと、広告が表示された回数に対して何回クリックされたかを示すよう指標ですね。

この指標は【クリック率=クリック数÷インプレッション数】で計算することができます。

例えば、百回クリックがされていた広告があったとします。そして、その広告は一万回表示されていました。この場合のクリック率は100÷10,000=0.01となります。1%というわけですね。

このクリック率とは上の計算式の通り、CTRと同じ考え方となります。
  • どんな考え方から来ているの?
広告はクリックしてもらってこそ初めて効果を発揮するという風な考え方から来ている指標です。

例えば、アフィリエイトサイトや物販のサイトを紹介するような場合では、何度広告を見せたとしてもあまり意味はなく、自分のサイトに来てもらわないと、売上にはつながりません。
 
そういった場合、どれだけ広告をクリックしてくれたかを測定して、よりクリック率の高い広告表現に改善していくことが大切です。
  • 費用対効果
さて、インプレッション保証型広告などで一万回の表示を500円で購入したとします。

その場合、一回でも多くクリックされた方が費用対効果が高くなりますよね?

例えば、1回しかクリックされなければ、1クリックあたりの単価は500円になります。(クリック率は0.01%です。)

しかし、上の例で500回クリックされたとすれば、1クリックあたりの単価は1円になります。(クリック率は5%です。)

この場合、単純にクリック率が高い方が費用対効果が高いという事ができます。

しかし、クリック保証型広告の場合は、クリック率と費用対効果は無関係となります。クリック一回当たりで課金するという広告出稿方法ですから、クリック率が高いという事はそれだけ多くのお金を支払うという事になりますし、クリック率が低ければそれだけ支払うお金が少なくて済みます。 
情報
2013年4月5日

クリックアンドモルタル

クリックアンドモルタル_001
クリックアンドモルタルとは、EC(電子商取引) と実店舗でシナジーを狙っていくという手法を言います。

クリックして購入するのが、EC(電子商取引)で、モルタルが(セメントみたいな建築資材で作られている)実店舗になります。文字通りインターネット上でクリックして、実店舗で販売も行うといったイメージですね。
  • どのようなシナジーが生まれるのでしょうか?
例えば、コーヒー豆を焙煎して販売するような事業を考えてみたいと思います。

コーヒーを自宅で淹れて飲むような人であっても、ワザワザ焙煎したての豆を購入するような人は少ないです。そのため、潜在的な顧客は沢山いても、そういった潜在顧客を顕在化させるといった事を行う必要があります。

簡単に言うと、「焙煎したてのコーヒー豆」という商品の価値を伝えていくことが大切なのですね。

商品の価値を伝える。ECサイトで長々と説明文を書くというアプローチも、もちろんありますが一番手っ取り早いのは、コーヒー好きの人たちに次のような事を言いながら実際に飲んでもらう事だと思います。

「コーヒー豆は生鮮食品ですから、粉にしたコーヒーは時間がたつとあまりおいしくありません。一番いいのは、生豆を焙煎してそれほど時間のたっていないモノを、飲む直前に挽いて粉にして飲むことですよ。」

そして、このようなアプローチをとるためには、やはり実店舗があればやりやすいですよね。

こういった場合、実店舗での潜在顧客の掘り起こしが、ネット販売の売上向上に結び付き、ネット上で見た潜在顧客が実店舗を訪れるといった効果が期待できます。

このほかにも、実店舗が有名であれば、宣伝に経営資源をあまり投入しなくてもある程度の売り上げを見込めます。(有名な○○ってショップのネット通販なら、あんまり宣伝しなくても、ある程度売れそうですよね。)

また、クリックアンドモルタルの形態なら、店舗の在庫を活用できるので効率的であるという事ができます。

関連用語
BtoB
CtoC
BtoC
フルフィルメント
ピュアプレーヤー
オンラインモール 
経営
2013年3月28日

黒字倒産

黒字倒産_001
黒字倒産とは、帳簿上は黒字(利益)が出ているにもかかわらず倒産してしまう事を指します。黒字なのに倒産してしまうので、黒字倒産です。

そのまんまの用語ですね。

さて、黒字なのに倒産?って思われた方もいるかもしれません。損失が沢山出て、結果として倒産するというのはイメージが付きやすいと思いますが、黒字なのに倒産ってどういうことなのでしょうか?
  • 現金と利益は違います
黒字になるってどういうことだと思いますか?一番素朴でわかりやすい答えが「お金が増える事」ですよね。

でも、お金は増えないけれども黒字になるってことがあり得るのです。「どういう事?」って思われた方もいると思いますのでご説明をします。

まず、黒字とか赤字というのは会計上の概念であって、現金の動きとは関係ない話なのです。

例えば、商品を100万円仕入れたけれども、一つたりとも売れなかった場合を考えてみます。

現金を使ってしまったけれども、売り上げが発生しないという、大赤字のイメージになりますよね?でも、この段階では赤字ではありません。

なぜかというと、この段階では100万円の現金という資産を使って、100万円分の商品という資産を買ったに過ぎないからです。

そのため、このまま決算日を迎えた場合、貸借対照表上の資産の部(流動資産)に商品を100万円分計上して終わりです。(損益計算書は関係しないため、赤字も黒字も出ません。)

どうでしょうか?直感と異なる結果ですか?

では、倒産になる例を挙げます。

今度は、現金を50万円しか持っていない会社が100万円分の商品を2か月後払いの掛け(後払いとか「つけ」といったイメージです)で仕入れたとします。

今回は、商品10万円分が30万円で売れて現金が入ってきたとします。この場合、売上原価が10万円で30万円の売上になっているので20万円が黒字になります。

しかし、この後は一切売れずに支払日を迎えたとします。

請求された100万円に対して現金は80万円しかありません。つまり、黒字だけど倒産してしまいました。

こういった現象を黒字倒産というのです。

関連用語
資金ショート
情報
2013年3月25日

クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティング_001
クラウドコンピューティングとは、インターネット上にある資源から、ソフトウエアを利用したり、サービスを受けることを言います。

まるで雲の彼方に様々な資源があって、よく分からないけれどもサービスやソフトウエアを使えるといったイメージです。
 
このような、インターネット等を用いてソフトウエアやサービスを利用するという発想は、ASPSaaSなどといった形態で昔からありました。

しかし、ASPやSaaSといった形態では「どこの会社が…」という風に、雲の向こうにはサービスなどを提供している企業があり、利用者はある程度意識をしていたのです。(契約を結んでいたりして、割としっかり意識をしていました。)

これに対し、クラウドコンピューティングではこの雲の向こうを意識しないといった点が特徴となっています。

(もちろん、雲の向こうにはサービスを提供している企業がいるのですが、それがどこであるかはあんまりユーザは意識していないのです。)

文字通り、よく分からない雲の彼方にある、サービスやソフトウエアを使って、手元に成果物を取り出すという感じです。

関連用語
クラウドファンディング
 
経営
2013年3月6日

グリーンメール

グリーンメール_001
グリーンメールとは、ある会社の株式を買い集め、影響力を行使するもしくは影響力を行使すると脅すことによって高値で買い取らせるという事を言います。

高値で買い取らせる相手は、影響力を行使されたら困ると考える人たちです。これは、株を買われた会社の経営陣や株を買われた会社のと関係が深い会社になります。

例えば、ある投資家が、あなたが経営している会社の株を買い集め、「新しい取締役を送り込んで経営に参加するぞ」なんて急に言って来たら困りますよね。

このように、グリーンメールとは「影響力を行使されたら困る」と感じさせて高く買い取らせるので、一種の脅迫みたいな手法なのです。
法務・支援施策
2013年2月2日

クラウンジュエル

クラウンジュエル_001
クラウンジュエルとは、買収を仕掛けられた企業が、自社の魅力をあえて手放してしまい買収のうまみをなくすという対抗策のことを言います。

このクラウンジュエルという言葉は、王冠についている宝石から来た言葉です。
  • どういう事?
素晴らしい宝石がついている王冠を想像してみてください。そして、あなたは想像もつかないの富を持っているとします。

今回、あなたは素晴らしい宝石がついている王冠が売りに出ているのを見つけ、買い取ろうとしたとします。

この時、あなたは王冠の価値だけではなく、宝石の価値も含めて買収したいと考えているのです。

そのため、王冠を買い取ろうと考えた後、王冠についている宝石が取り外されたら、王冠を買おうという意欲が減退するはずです。

これと同様に、買収されそうになった自社の魅力的な資産などを、あえて譲渡してしまい自社の魅力を失わせる。その結果、買収を断念させるという買収への対抗策がこのクラウンジュエルという方法なのです。
  • 具体的にはどういう事をいうの?
例えば、ほとんど追加の投資が必要ないけれども安定して稼ぐ事業(PPMでいうところの「金のなる木」ですね)を、あえて譲渡してしまう。または、非常に許認可を受けにくい分野の許認可を受けている事業を譲渡してしまうといった事が考えられます。

いずれにしても、重要な資産を譲渡するわけですから、株主の価値を損なうようなやり方でこのクラウンジュエルを行うと、株主から取締役の善管注意義務や忠実義務への違反として訴訟を起こされる危険があるので注意が必要です。
  • 訴訟なんて大げさじゃない?
株価が100円の株価の企業を一株当たり200円で買収したいという会社が現れたとします。そしてあなたはその会社の株を持っていたとします。

しかし、現経営陣が経営陣としての地位を保全するためにクラウンジュエルを行って、企業価値を決定的に損なったとします。

その結果、買収したいと考えていた企業は手を引きました。現経営陣は良かったと胸をなでおろしましたが、株価は50円に低迷してしまいました。

さて、現在の経営陣にとっては良い結果ですが、株主であるあなたはどのように考えるでしょうか?

このまんがにあるように、このクラウンジュエルは、取締役会の決議で行う事ができます(重要な資産の譲渡が行えます)。そのため、クラウンジュエルはある意味、現経営陣にとっては簡単な方法ではあるのですが、株主価値を損なうようなやり方をすると、株主から訴えられるリスクもあるのです。

関連用語
焦土作戦
ゴールデンパラシュート
ティンパラシュート
スーパーマジョリティ(絶対的多数条項)
第三者割当増資
ホワイトナイト
ポイズンピル
期差任期制度
パックマンディフェンス
経済学
2013年1月23日

グリーンジョブ

グリーンジョブ_001
グリーンジョブとは、国際労働機関(ILO)が提唱した考え方で、環境にやさしい分野の仕事の事を言います。従来のブルーカラーやホワイトカラーに対し、グリーンカラージョブとも呼ばれます。

このグリーンジョブをちゃんとした言葉で書くと「環境への影響を持続可能な水準まで低減し、かつ経済的にも成り立つ仕事」と言った風になります。環境面だけでなく、経済面も要件に入るんですね。

これは、どんなに環境によくとも、行政から多額の補助金をもらわなければ成り立たないような仕事では、ずっと続けるのが難しくなるという所から来ているのだと思います。
  • どんな分野があるの?
例えば、環境にやさしいとされる太陽光発電や風力発電、バイオマスエネルギーなどの分野の仕事がグリーンジョブとなります。また、リサイクル関係の仕事もそうですし、自動車産業でも、低燃費の自動車を作ることを追求すればグリーンジョブになります。

いわゆる環境関係の仕事だけでなく、環境保護に寄与すれば該当するというので、かなり広い産業がグリーンジョブとなるイメージです。

という事は、これからの世の中では、仕事の大きな部分がグリーンジョブになるんでしょうね。
財務・会計
2012年11月4日

繰延資産(その2)

繰延資産(その2)_001
繰延資産とは、既に支払い義務が発生している支出する費用のうちで、その費用の効果が将来にわたって発生するため、一旦資産に計上しておき、将来にわたって費用化していくような資産の事を言います。英語で表記するとdeferred chargesとなります。

このような繰延資産の考え方は収益とそれを得るために使われた費用は同じ期間に計上するという考え方(費用収益対応の原則)から来ています。

そして、この繰延資産がいわゆる通常の資産(流動資産固定資産ですね)と大きく異なる点は現金化できない資産だという事です。

現金にならない資産?費用化するための資産?何のことかよく分からないですね。

誰かに対する債権でもないし、形があるわけでもない。単に費用を将来に繰り延べるために存在する資産。なんというか、貸借対照表上、置き場所がないから便宜上、資産として計上しておくといったイメージです。

(この繰延資産は容認規定なので「計上しなければならない」のではなく、「計上できる」といった考え方になります。原則は一時費用化なのですね。)  

と、抽象的な話を続けても混乱するだけなので、具体的な例を示していきたいと思います。

この繰延資産に該当する資産は、「創立費」、「開業費」、「開発費」、「株式交付費」、「社債発行費」、「新株予約権発行費」などです。

資産なのに「○○費」とついていることからも、通常の資産と毛色が異なることが見て取れると思います。

以下、「創立費」を例に考えてみたいと思います。「創立費」は上で挙げたように、

1.既に費用は支払済みです。
例えば、「創立費」は会社を作るときに払っているはずの費用ですよね。

2.誰かに対する債権でもないし、形もないので換金できません。
例えば、「創立費」を換金すると言っても、どうやって換金するかわかりませんよね?

3.これらの費用の効果は将来にわたって発生する費用です。
「創立費」の効果はその企業が存続していれば効果を発揮し続けると考えられます。

という特徴を持っています。

そして、「創立費」は名前の通り、とても費用的な感じが強いと思います。というか、どう考えても費用ですよね?

でも、単純に発生した期の費用にしてしまうと問題が生じます。それは3.の『将来にわたって効果が発生する』という要件が「費用収益対応の原則」に抵触するのです。

そのため、便宜的に繰延資産という箱を用意しておいて、そこから将来にわたって(創立費は5年で)費用化していくというイメージになるのです。

なんだか、減価償却に近い考え方ですよね。

そして、この固定資産は貸借対照表上は次のような位置に表示されます。(流動性配列法の場合)
このように、一口で資産と言っても、流動資産、固定資産、繰延資産に分類されるのです
繰延資産
関連記事
繰延資産(その1)
経営
2012年10月23日

クローズド戦略

クローズド戦略_001
クローズド戦略とは、競合他社からの追随を防ぎつつ、自社製品を事実上の標準(デファクトスタンダード)とすることを狙う戦略のことを言います。

特徴としては、基本的に自社内の経営資源を使って、製品の開発を行っていく点です。そのため、企業外部の資源を利用できるオープン戦略と比較して、開発の速度が遅くなったり、普及が限定的になる傾向があります。

しかし、この、クローズド戦略が成功すれば、非常に大きな利益を得ることができます。一人勝ちに近い状態をもたらすことができると言われています。

例えば、マイクロソフト社のwindowsを考えてみれば、成功したクローズド戦略が非常に大きな効果をもたらす事が実感できると思います。

このまんがでは、クローズド戦略を用いて新しい傘を開発しています。基本的にこの戦略を用いる場合には、自社の経営資源しか利用することができないため、非常に多くの経営資源をつぎ込んだようです。

研究開発の努力の甲斐があり、この傘は標準規格となったようです。(デファクトスタンダードかデジュールスタンダードかは書いていませんが、ともかく標準規格になったとのことです。)

そして、標準規格となった傘を作った会社ですから、研究開発の努力は報われる(利益をもたらす)可能性が高いと考えられます。
情報
2012年10月9日

クリックスルーレート(CTR)

クリックスルーレート_001
クリックスルーレートとはWebサイト上の広告の効果を示す指標の一つで、広告が表示された回数に対してどれだけクリックされたかを示します。(Click Through Rate)CTRと表記される場合もあります。クリック率という言葉も同義です。

クリックスルーレートが高いという事は、サイト訪問者が広告を見て反応していると考えることができます。

このクリックスルーレートは【広告のクリック数÷広告の表示数】で算出します。

例えば、10,000人がサイトに訪問して同数回広告の表示があったとします。その時に、100回のクリックがなされた場合のクリックスルーレートを算出してみたいと思います。

この場合
100÷10,000=0.01
となります。

このことから、今回掲示している広告のクリックするレート(CTR)は1%であるという事ができるのです。

そして、このクリックスルーレート(CTR)の高い広告は効果の高い広告であるという事ができます。

インターネット上の広告ではこのように実際の反応を計測できるという点も強みになります。というのは、テレビや新聞に掲示した広告では、何人ぐらいの目に入ったかは推測できますが、実際にどれだけの人が興味を持ったかは知りようがないのです。

しかし、インターネット上の広告ではこのクリックスルーレート(CTR)といった指標を計測することによってある程度は広告の効果を推定することが可能となるのです。

このまんがでは、広告に出ていたお店にメガネの先輩が行ってサングラスを買っています。このお店は以前から存在していたようですが、後輩の目には入っていなかったようです。

この交通広告はどうやら効果をあまりあげていないようですが、クリックスルーレートを測定することができないため、いつまでも残ってしまっているようです。

状況としては、たくさんの人が広告を見ているが反応している人はほとんどいないといった状況のようですね。
組織論
2012年10月8日

グループシンク | みんなで考えることの弊害を指摘した言葉です

グループシンク_001
グループシンクとはアーヴィング・ジャニスによって提唱された考え方で、合意するという目標があるため、議論の対象となっている事柄を批判的に評価しなくなるといった傾向の事です。

日本語では集団浅慮などと言われます。集団浅慮というと、言葉のイメージがとても伝わりやすいと思います。

一人で考えて判断したらそんなバカなことはないだろうと思うような事が案外、集団で議論しながら考えると見落とされたりするといったイメージです。

■3人寄れば文殊の知恵だけど

日本には、3人寄れば文殊の知恵という言葉があります。衆知を集めるととても良いアイディアが出るといた言葉で、みんなの知恵を集めることにとても肯定的な考え方です。

しかし、グループシンクという、みんなで集まって考えると良くないといったことも言われています。日本語的には集団浅慮といった感じです。

また、衆愚政治などと言った概念もありますね。

neko
これから会議を始めます。

kitsune
僕は値上げをしてこのお店は客単価を上げる方向に行くといいと思います。

panda
でも客単価じゃなくって、客数を増やす方向にもってった方がいいと思うんだよね。

onnanoko_bustup
そもそも客単価って漠然としているから、商品単価と購入数に分解した方が…

kuma
僕は、客単価を上げるために商品単価を下げて、それ以上いたくさん買ってもらうようにした方がと思います。

onnanoko_bustup
いろんな意見が出てきていいわね。最初に私が発言すると、議論が引っ張られちゃうから黙っていたけど、実は方向性については意見があって…

tanuki_2
リーダー役の人のうまい進行で実りの多い会議になりました。



■集団で考えると


例えば、過去実際に発生していたにもかかわらずココでは地震など絶対に起こらないと考えたり、事故が起こった際の訓練をすると、事故が実際に起こりえるとの印象を与えるから訓練をしないという意思決定がなされるようなケースです。(書いていて嫌になりますね。)

普通の人でも一人で考えれば「そんなバカな?」と思うような結論ですが、グループシンクに陥っている場合には、偉い先生が集まったとしても、このような結論に至る場合があるのです。

また、グループシンクに陥りやすい状況も存在します。

集団凝集性が高かったり、専制的なリーダーに率いられている場合には異なる意見を出しにくくなります。

また、議論が進んで議論を収束させようと言った流れになった際は、議論を収束すべきと言った同調圧力が強く働きますので、あえて考慮すべき内容を提起する事には非常に勇気が必要です。

しかし、正当な批判であればしっかりと述べていくことが集団にとって非常に大切なのです。

■グループシンクを避けるために

このグループシンクを避けるためには、あえて異質な意見を持った人を受け入れる事が重要であるとされています。

その意味で、ダイバーシティは重要なのです。また、事情によって多様性が確保されていない場合には、あえて批判的な意見を言う人を役割として作るといった方法もあり得ます。

この場合は、役割で批判しているといった事を明確にし、個人的な好き嫌いとは関係がないことを明確にしておくと批判的な意見が言いやすくなるでしょう。

また、リーダーが個人的な見解を議論の冒頭に言わないようにする事も重要です。リーダーは良くも悪くも影響力が強いので、個人的な意見を言うとどうしても全体の議論がそちらに引っ張られてしまいます。

このまんがでも、「災害など起こさないのが仕事である」との意見が出されています。こういった意見には反対を述べにくいのですが、集団のために有用な意見ならばしっかりと述べることが重要です。

また、リーダー役の人が異論を受け入れるように最後のコマで述べていますが、リーダーの振るまいとしてとても重要な対応です。




解説で出てきた用語・関連用語

同調圧力
ダイバーシティ
集団凝集性

キャンペーン記事:経営マンガマラソン 
情報
2012年10月8日

クリック保証型広告 | 広告がクリックされる回数を決めて広告を出すことが可能です

クリック保証型広告_001
クリック保証型広告とはインターネット広告の課金方法の一つです。これは、広告が一定回数クリックされるまで広告の掲載を保証するといった方法です。PPC広告とも言います。

■クリック保証型広告は顧客候補の行動を保証する


このクリック保証型広告は、ユーザのクリック回数を保証してくれます。このクリック回数は具体的な指標であるため、●回といったら●回です。

そのため、●●回のクリック保証型広告となった場合には、●●回が消化されるまでは掲載され続けます。

そのため、広告のデザイン等に難があって、広告をクリックされにくいようなモノであっても、一定の回数のクリックは保証されます。

とはいえ、そのような広告を出稿するような場合、クリック後のコンバージョンもあまり期待できないでしょうから、効果はあまり期待できないかも知れません。

逆に言えば、クリックの回数が一定回数に満たない場合広告掲載期間が延長されます。言葉のイメージ通り、広告として○○回分のクリックを購入するといったイメージですね。

■クリック保証型広告の出稿側のメリット


このクリック保証型広告の場合、広告を出稿する側にはクリック数が保障されるという大きなメリットがあります。

しかし、このメリットは広告会社の側に立つと、逆にクリック数を保証しなければならないという事は大きなリスクです。

バナーのデザインや広告のメッセージが悪く、消費者が広告をクリックする気が起こらないような広告であっても、クリック数を保証しているため既定のクリック数に達するまで掲載を続けなければならないのです。

このまんがのように、クリックされなければいつまでも掲載し続けるような事も発生するかもしれませんね。(そのような事態を防ぐため契約で身を守ることになります)

また、クリックが保証されるため、広告出稿者にとっては、効果検証がやりやすいと言った利点もあります。クリック●回あたりに△△円の売上が発生したなど、ある程度のクリック数を購入すれば、統計的に把握することが可能となります。

その結果、購入するクリック単価とクリック数で必要なコストが、売上で獲得できる利益が見積もれるため、かなり精度の高い対応が可能となります。

キャンペーン記事:経営マンガマラソン  

関連用語
インプレッション保証型広告
成果保証型広告 
アフィリエイト
アソシエイト
PPC広告 
財務・会計
2012年9月15日

繰延資産

繰延資産_001
繰延資産とは、既に支払ったけれども効果が将来にわたって現れるような費用を、経過的に資産として計上するものです。単に経過的に資産として計上されているだけですから、その繰延資産は基本的に換金することはできません。

繰延資産というのはこういったモノなのですが、それではどうしてこのような考え方をする必要があるのでしょうか?

既に払った費用だったら、交通費とか、人件費のように支払った期の費用にして良いと思いませんか?また、お金に換えられないのに資産って変ですよね?

これを説明するためには、企業会計の目的にまでさかのぼる必要があります。

  • 企業会計の目的
企業会計の目的の一つとして、期間の利益を正しく算定するという事があります。そして、この期間の利益を正しく算定するためには、費用と収益を対応させる事が必要であるとされています。

この考えから、売上という収益を上げたなら、その収益を上げるために使われた費用のみが対応する費用になるという、売上原価といった考え方が生まれています。(どれだけ仕入れても、売れた分しか企業会計上は費用にならないのです。)

この考え方からいくと、例えば企業を創業するために支払った費用はどうでしょうか?その費用は企業が続く限り効果が続きますよね?

そういった事から例えば企業を創業するために支払った「創立費」は繰延資産として計上することが認められています。

もっとも、この「創立費」は換金することができない資産なので、いつまでも資産にしておいては貸借対照表上、資産の額が過大になってしまいます。そのため、一定の期間で償却することが必要であるとされています。

このように企業会計のルールはいろいろなバランスを取って作られているんですね。

関連記事
繰延資産(その2)
マーケティング
2012年6月5日

クロスセル

クロスセル_001
クロスセルとはある商品やサービスを購入した顧客に対して、関連する商品やサービスを勧めて一緒に買ってもらう事を狙う販売手法の事です。一度は耳にしたことがある「ご一緒にポテトやドリンクはいかがですか?」というフレーズが、この言葉を端的に示しています。

そして、関連商品と一緒に購入した場合、割引価格にするといった事が良く行われます。(抱き合わせ価格

このクロスセルには様々なやり方が考えられます。ポテトの例は上で出しましたので他の例をいくつか挙げてみます。

例えば、車を買った人に自動車保険を勧めるであったり、パソコンを買った人にウイルスセキュリティーソフトを勧める、預金をしに来たお客さんに投資信託を勧めるといった事も考えられます。

また、ECサイトでは「この商品を買った人は、○○といった商品を購入しています」といったメッセージを表示したり(レコメンドエンジンの活用)、「あと○○円買ったら送料無料」といったサービスを提供するといった手法も行われています。

ただし、これはやりすぎるとお客さんに嫌がられるので節度を持って行う事が大切です。あなたが、コンビニにおにぎりを買いに行ったとします。そこで、「一緒にドリンクはどうか?」としつこく言われ過ぎると嫌になりますよね?

また、お金を預金している銀行から、クレジットカードやローン、投資信託、果ては生命保険の案内が毎日のように来たら、うっとおしいを通り越して最悪ですよね?

この話の教訓は、ほどほどが大切といったところです。

このまんがでは客単価アップのためにクロスセルを行おうとしています。しかし、3コマ目のように、押し売りまがいの事をやってしまい苦情が殺到してしまいました。もう一品買ってもらうといった発想はよかったのですが、やり方が良くなかったですね。
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