まんがで気軽に経済用語

「知らないから動けない」をなくしたい。 中小企業診断士が、現場視点で経営用語をまんがでわかりやすく解説しています。 読むことで、生産性が上がり、心に余裕が生まれ、社会全体がちょっと良くなる。そんな循環を目指しています。

経済学
2013年6月5日

外需関連株

外需関連株_001
外需関連株とは、内需関連株に対する言葉で、企業業績に占める輸出の割合(外需の割合)が相対的に大きな企業の株式の事を言います。しばしば株式を公開して市場で取引可能な企業に限定してこの外需関連株と言われます。

内需の業績に占める割合が大きい企業が内需関連株と言われています。この外需関連株も同様に、
 
輸出の割合が大きな企業→業績に対する外需の影響が大きい→外需関連株

といった連想で外需関連株と呼ばれているのです。

■外需関連株はどんな株?

と、輸出の割合が大きな企業と言われても抽象的でイメージが付きにくいですよね。この外需関連株とは具体的には、自動車や電機、機械といった銘柄となります。

また、外需関連株は、輸出での儲けが業績を左右しますので、為替レートの上下に比較的大きな影響を受けてしまいます。

そのため、通貨当局が為替介入を行うといった行為も外需関連株の材料(相場を上下させる要因)となったりするわけです。

■外需関連株と世界経済の影響

外需関連株はその定義上、国内よりも海外需要の影響に大きく業績が左右されます。世界経済の景気循環と強く相関する傾向がありますし、主にその企業が進出している国の景気動向に大きく業績が左右される傾向があります。

そのため、例えば米国が主な販売先ならば米国の景気動向などに強く影響を受けます。

またカントリーリスクにも左右されます。急に関税率が上がったり、排外主義が台頭したり、主力商品が販売しにくくなる規制が導入されたり始まったりと様々なリスクが想定されるのです。

マクロ的に見れば、IMFやOECDなどが世界経済の見通しを定期的に発表していますが、この見通し次第で多国籍に展開している自動車・機械・半導体といった輸出依存度の高い株価が上下しやすい傾向があります。

リーマンショック(2008年)のような世界的な景気後退局面が発生すると、外需関連株は大きな下落となるリスクもあります。

身近な例では、為替相場が大きく変動しただけでも外需関連株の株価は上下します。このように投資家は、世界経済全体の動向をよく診ていく必要があるのです。

■外需関連株のメリットとデメリット

外需関連株の魅力は、国内市場とは異なる成長エンジンが働くことです。国内市場の成長が鈍化したとしても、外需を取り込めれば成長を続けることができます。

とくに、人口ボーナス期の諸外国の市場は成長余地が大きく、その成長を取り込めれば大きく企業が成長する余地があったりするのです。

他方で、為替変動のリスクだけでなく、地政学リスクなどが内需関連株よりも強くマイナスに働くことがあります。


よく言われる言葉を使うならば、いわゆるハイリスクハイリターンなわけです。ただし、様々なリスクは相互に打ち消し合うことも多いため、意外と一方に直線的に動くことは少なかったりします。

■内需関連株との組み合わせ

リスクが打ち消し合うと述べましたが、内需関連株と外需関連株を両方保有することで投資全体のリスクを下げることができる傾向があります。

例えば、円高局面においては内需関連株は輸入する財が安くなるため業績には有利に働きがちです。他方で、外需関連株は輸出時に不利になるため逆向きに株価が動く傾向があります。
  • なぜ円高局面で輸出が不利になるの?
1ドルが150円から120円に円高になったとした場合を考えます。

150円販売している財は最初は1ドルで売ることになります。

円高後は150円で販売している財を1.25ドル払わないと入手できなくなります。

つまり、同じものが何もしていないのに1ドルから1.25ドルに値上がりしたのと同じことになるのです。

関連用語
Jカーブ効果
為替リスク
経済学
2013年6月3日

外貨準備高

外貨準備高_001
外貨準備高とは、各国の通貨当局(政府とか中央銀行ですね)が保有している外貨のことを言います。

この外貨とは具体的には、通貨だけでなく外国の国債などの債券であったりします。(外貨準備高と言ってもただ持っているだけではなく、運用しているのですね。)

他には、SDR(IMF(国際通貨基金)の引き出し権)やIMFリザーブポジション(出資金に応じて、IFMよりいつでも借りられるお金の事です)、金(カネじゃなくてキンです)があって、合計4種類となります。

■準備した外貨準備高の増減

さて、この外貨準備高は為替介入の際に増減します。というのは、円安に誘導したい場合には、市場で円を売却して外貨を購入しますし(外貨準備が増える)、円高に誘導したい場合には、市場で外貨を売却して円を購入するためです。(外貨準備が減る)

どうでしょう、この世に説明をすると、「円安への誘導は無限に可能だけど(通貨当局なら、円は無限に発行できますから)、円高への誘導には限界があるのでは?」と考えられませんか?

というのは、円高へ誘導したい場合(過度な円安を食い止めたい場合)、市場介入できる限度は外貨準備高までとなるためです。

■外貨準備と日本経済への影響(どうして外貨を持つの)

外貨準備高は日本経済にとっては、通貨の安定性を示す指標となっています。為替介入をする際の実際の実弾になりますし、対外的な信用を担保する役割にもなります。

日本のお財布に外国のお金(国債などで運用しているもの含めて)が沢山あれば、使いたいときにいつでも使えますよね。ドルが必要になるのがわかっているなら、普段からドルを持っていたら安心ですよね。

このように、国においても海外との取引に備えてドルを持っていれば安心ですし、急に為替介入をする必要が出た時にもドルを備えておくと安心です。

国債金融市場においては、外貨準備が潤沢である国は「支払い能力が十分にある」と考えられるため、信用を得ることが出来ます。その結果、通貨危機などを避けやすくなります。

逆にこの外貨準備が少ないと、「大丈夫?」と不安に思われる可能性があります。例えば、自国通貨が安くなった時に、外貨準備高が潤沢であればドルを打って自国通貨を買うといった為替介入で自国通貨の価値を支えることが出来ます。しかし、外貨準備が少ないと自国通貨が安くなったときに買い支えることができません。

その結果、投機筋などに売りを浴びせられて通貨危機を招くことがあるのです。

なお、我が国は外貨準備高は非常に潤沢ですが、その多くの部分が米国債です。そのため、米国の金融政策の影響を大きく受けます。

■外貨準備と通貨危機ーアジア通貨危機について

こんなことが起こるわけがないと考えるかも知れませんが、実際1997年にアジア通貨危機が発生しました。

タイのバーツ危機を発端に、韓国、インドネシアなどの通過価値が急落してしまいました。

タイが外国からお金を借りていたのですが、十分な外貨準備高がない(と市場に)みなされたため、タイバーツ売が売りを読んで通貨の価値が大きく下がってしまったのです。

その結果、投機筋も含めて一気に売りを仕掛け、大幅な通貨価値の下落と金融システムの大混乱を招いてしまったのです。

この経験から、潤沢な外貨準備高を持っておくことが重要であるとされているのです。

■自国だけで備えないー多国間でスワップ協定を結ぶ

このアジア通貨危機を教訓に、チェンマイイニシアチブという多国間スワップ協定(相互に自国通貨と外貨を交換する協定)が結ばれています。

その結果、外貨準備高の減少が多少あっても外国からスワップを通じて外貨を確保できるので通貨危機に対する抑止力を高めることにつながっています。
経済学
2013年6月2日

為替介入

為替介入_001
為替介入とは、政府や中央銀行が自国通貨の為替相場を安定させるために、市場に介入することを言います。(外国為替平衡操作)

具体的には、外国為替市場で通貨の売買を行うといった行為となります。

さて、一国の政府や中央銀行が外国為替市場に介入するわけですから、その効果は一般的に言って絶大なものとなります。

その為、実際に市場で売買を行わずに、「介入するよ!」と言ったメッセージを発して、介入への警戒感で市場の過熱を抑えるといった事も行われています。

このまんがのように、為替が急激に動くと実体経済に悪影響を及ぼす場合があるので、為替介入が行われることがあるのです。 (とくに外需関連株に影響が強く出ます)

■為替介入の種類

この為替介入の種類にはいくつかあります。まずひとつ目は「単独介入」で自国だけが動いて為替介入をこなう一般的なイメージの為替介入となります。

ただし、自分の国だけの対応になりますので、国の経済力によってはそこまで大規模な介入ができないケースもあります。(我が国であれば相当大規模に介入が可能で、投機筋のポジションを軒並みロスカットに追い込むことも可能だったりしますが)

この他には「協調介入」といった方法もあります。こちらは、他国と共同して同じ方向に介入するといった動きになります。市場としては複数国が一度に介入してくるので流れが一気に変わるのです。(さすがに複数の主要国に対抗はどんな投資主体であっても無理ですから)

代表的には2000年9月のユーロ買い協調介入や、2011年の東日本大震災の際に、円高阻止でG7が協調介入したという例があります。

円相場に対する協調介入では、このときは1ドル79円前後で推移していた円相場を81円近辺まで一気に変動させたという実績があります。


いずれにしても、為替相場の急激な変動は多くの国で好ましいとは考えられていないため、為替介入が来る可能性があります。為替の急変動を元にした事業戦略を立てる際は、このリスクも考えて行く必要がありますね。

関連用語
為替リスク
覆面介入
経済学
2013年6月1日

外需

外需_001
外需とは、国外で発生する需要のことを言います。この外需という言葉は、単純に国外の需要(単純に輸出と同義)として使われる場合と、純輸出(輸出-輸入)の額を指し示す言葉として使われる場合の二通りあります。

このように、国外で発生した需要であるところは共通していますが、一言で外需と言っても、純額として捉えるか、総額としてとらえるかの違いがあるのです。

さて、純額で捉える場合は、貿易黒字が発生していれば外需がプラス、貿易赤字が発生している場合は外需がマイナスとなります。

みなさまもよく耳にする、GDPの構成要素として外需という言葉が使用されている場合は、この純額となっています。

【GDP=内需+外需(純輸出)】
といった計算式ですね。

しかし、総額で捉える場合は、貿易赤字が発生したとしても、輸出の額がゼロでなければ外需はプラスになります。

このように、同じ言葉を使っていても相手がどのような意味で使っているかを意識しないと思わぬ食い違いがあるかもしれませんね。

■外需が景気動向にどのような影響を与えるのか

外需は輸出企業を中心に我が国の景気動向に影響を与えます。円安局面では日本製品が海外では安く買えますので輸出増大からの外需拡大と言った流れになります。

その結果、外需関連企業の業績が良くなり、設備投資や雇用が増えて日本景気が良くなるという波及効果が出てくるのです。

他方で、海外の景気悪化に伴い、海外での日本製品への需要が減ると、輸出減少からの外需減となります。

その結果、外需関連企業の業績にブレーキが掛かり景気全体へも悪影響につながっていくのです。

このように、外需は我が国の都合ではどうにもできない要因ですが、フィードバックループを通じて我が国の景気自体を左右する要素となってくるのです。


関連用語
外需関連株
経営
2013年5月31日

貸し渋り

貸し渋り_001
貸し渋りとは、金融機関の都合で企業に対する融資を控えたり新たな条件を付けることを言います。金融機関側の都合ですので、個別企業の財務内容がかわらなくとも、新規とか追加の貸し出しを渋るという事になります。言葉通り、貸し出しを渋るという現象ですね。

この貸し渋りは、お金を貸さないというだけではなく、貸すけれども厳しい条件を付けるといった事が行われる事があります。

例えば、従来よりも金利を高くする、担保を追加で要求する、連帯保証人の要求などを行うといった事ですね。

さて、どうして貸し渋りといった現象が起こるのでしょうか?経営マンガの中の人は貸し渋りという言葉を聞くたびに「金融機関はお金を貸すのが商売なのに変だよね?」という素朴な疑問を感じたものです。
  • リスクを回避したい
この貸し渋りは、リスクを回避したいという金融機関側の思惑から来ているのです。

例えば、景気が減速していけば、好況時と比較して、融資したお金が不良債権となる可能性が高まってきます。

その為、リスクを避けるためにそもそもの貸し出しを減らすとか、何か問題が生じた時に備えて、担保を取っておくとか連帯保証人を付けるといった発想になります。

もちろん、金融機関の経営判断として、そういったことを行うのはある程度仕方ないと思われますし、適正な業務であると考えられます。

しかし、過剰に貸し渋りを行うと社会全体として資金を必要としている企業にお金が回らなくなりますし、貸し渋りが景気の減速を助長してさらに貸し渋りを招くといった悪循環になる可能性もあります。

関連用語
貸しはがし
店舗管理
2013年5月23日

過剰在庫 | 過剰在庫とは?原因・デメリット・改善策を中小企業向けにわかりやすく解説

過剰在庫_001
過剰在庫とは、在庫を適正在庫数量を超えて過剰に持ちすぎている状態のことを言います。企業が保有している在庫水準にはいわゆる適正量があり、それを超えていることを示す言葉です。

■必要な在庫量を持つ意味って?

小売業などを営む上で、ある程度の在庫を持つことは当然必要なこととなります。というのは、在庫がなければ消費者が商品を購入することができませんし、せっかくお客様が来店した時に、欲しい商品がなかったという機会ロスという非常に残念な結果が出てしまう為です。

また、機会ロスはその時だけの問題ではなく、お客様に「品揃えの悪い店」といった印象を持たせてしまうと決定的に顧客を失うことにも繋がりかねないのです。また、タイムベース競争を志向する場合などは、在庫を持っていることが決定的に重要だったりします。

このように、ある程度の在庫を持つことはお店の運営を適正に行うために役立つという面があります。

■在庫の持ち過ぎはダメ

と、適正に在庫を持つことの重要性は言うまでもないかもしれませんが、在庫を持ちすぎるという事も、考えものなのです。

というのは、在庫を持ちすぎると、在庫の保管費用がかかりますし、在庫に投入している分の現金が固定化されてしまい、資金繰りの悪化にもつながってしまうのです。

また、在庫の整頓作業は付加価値を生みませんし、ずっと在庫で持っていることによって在庫が陳腐化する、また品質が劣化して売り物にならなくなる(廃棄ロスの発生)といった問題点も生じるかもしれません。

このような過剰在庫のデメリットを列記すると以下のようになります。

  • 資金繰り悪化(在庫に投じた現金がそのまま滞留するため、運転資金の不足要因となる)
  • 保管コストの増大(倉庫も用意しないといけませんし、管理する人件費も必要になります。また、保険料などもかかります)
  • 廃棄ロス・陳腐化リスク(ナマモノなのは生鮮食品だけではありません。洋服なども陳腐化して腐って定価で売れなくなってしまいます。)
  • 整頓工数の増大(邪魔な在庫でも、棚卸しや管理に工数がかかります)
  • 利益の圧迫(在庫に投入した現金には金利がかかっています:在庫金利
このように在庫は大切な資産であるのですが、資産を管理するために費用がかかると言った側面もあるのです。

■過剰在庫を防ぐには

過剰在庫を防ぐためには、売れるものを過不足なく在庫しておくという理想論を何処まで追求するかにかかってきます。

このためには、ABC分析を実施するとともに、需要予測の精度向上を図る必要があります。(どの商品を重点管理するかの分析手法:ABC分析

また、滞留在庫を可視化して少しでも市場価値が残っている間にどんどん赤字でもいいので処分すると言った思い切りが必要になります。

在庫を多く持つことは安心に繋がりますし、それを否定するものではありません。しかし、それが過剰だと経営リスクに繋がります。

よく、大量の商品を「安く仕入れられた!」と胸を張って教えてくださる社長がいますが、売れなければどんなに安く仕入れても無駄になってしまいます。その原点をもう一度思い出していただけると嬉しいです。

うちはそんな事無いよとおっしゃる方も多いと思いますが、倉庫の隅に20年前に仕入れたカーテンの生地が眠っていませんか?冷凍庫の隅にブリが凍っていませんか?『ナショナル』という銘が入った住宅設備が保管されていませんか?(ナショナルは現在のパナソニックが2008年まで使っていた商号です)

■過剰在庫が産む見えないコスト

過剰在庫にはこのようにお金がかかると言った側面以上に、見えないコストがかかるという面があります。在庫金利や保管費用など見えるコストを中心に上では指摘しましたが、実際には現場の作業効率を下げる見えないコストのほうが大きな影響を及ぼします。

例えば、倉庫の中にものが多すぎれば、欲しい商品を探してくるのも大変です。そして仕事で大変だということは、作業時間がかかって、コストがかかるということと直結します。これによって補充や陳列の導線が悪くなって、作業あたりの時間がどんどん伸びていきます。

また、ものなどがぎっしり詰まっていれば新商品を入れたくてもスペースをまずは開けるという対応をする必要が出てきます。

そして、スペースを開けるという意思決定をできればいいですが、「わざわざ既存の商品をどかしてまで売れるかどうかわからない新商品を入荷しなくてもいいのでは」となってしまう可能性もあるのです。

この結果、売れるチャンスをのがしてしまい機会ロスをもたらす可能性があります。この種の判断の遅れは財務諸表には現れにくいですが、確実に利幅を削っていきます。

さらに棚卸し作業などは余計な在庫が沢山あったら最悪です。担当者総出で棚卸し作業をやると思いますが、在庫の量が増えれば増えるほどその苦労が増えていきます。

このように、作業の遅延や判断の遅延といった見えないコストが企業を蝕んでいくのです。

さらに、従業員の確保にも悪影響を与えます。常に作業がしにくいお店や企業というのは常に従業員に負荷がかかるということです。働く人からすると、仕事のコスパが悪くなるため従業員の定着や採用にも不利に働いてしまうのですね。

関連用語
滞留在庫
生産管理
2013年5月2日

官能検査

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官能検査とは、人間の感覚を用いて行う検査の事を言います。官能評価とか、官能試験などと呼ばれることもあります。

(この官能という言葉は、人間の五感すなわち視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚を指しています。つまり五感で行う検査という意味なのですね。)

さて、「人間の感覚を用いた検査?なんか主観的で信頼性が劣るんじゃないの」と考えた方もいるかもしれません。

でも、美味しいお酒かどうかを測定器を持ってきて「この値が○○だからこのお酒は美味しい」とか、香水の品質管理を行う際に、「この数値が○○だからこの香水はいい香りだ」なんて言うのも少し違うような気がしますよね。

このように、人間の感覚で評価するようなモノ、例えば味や香りなどには非常に相性のいい検査方法であるという事ができます。

但し、やはり、上で挙げたような「人間の感覚を用いた検査?なんか主観的で信頼性が劣るんじゃないの」といった問題点はあります。

というのは、、人が検査するので体調や心理状態にも影響を受けてしまいます。また、外部の気温や湿度が異なっていたら同じものを検査しても違う結果が出てしまうかもしれません。

そのため、次のような対策を行って官能検査の精度を高める必要があるのです。
  • 見本の用意
ダメな例と、良い例を置いておけば、検査する際に比較することができるので検査精度が高まります。
  • 検査環境を一定に保つ
検査環境が日によって暑くなったり寒くなったりしたら検査結果もおかしくなりそうですよね。

また、夕方になると強烈な西日が差しこむ環境なんて言うのも検査には向いていないと思います。
  • 訓練
最後は訓練です。できるようになるまで訓練する。いわゆる精神論です!

と、精神論云々は冗談ですが、適切な教育訓練をOJToffJTで施すことは非常に重要なことですね。
経済学
2013年4月30日

可処分所得

可処分所得_001
可処分所得とは実際の収入から、税金・社会保険料といった直接的に支払い義務のある費用を支払った手残りのことを言います。

この可処分所得という言葉は、自由処分できる(好きに使える)『可処分』と収入『所得』を組み合わせた言葉で、「自分の自由に使えるお金」といった風な言葉です。簡単に言うと、一般的に言う、「手取り」という言葉をイメージしていただければと思います。

そして、この可処分所得をどう使うか、もしくは将来の消費のために取っておくか(貯蓄するか)を考えていくわけですね。

可処分ですから、消費しても、貯蓄してもいいというわけです。取っておくか(貯蓄するか)、使うか(消費するか)というわけですから、可処分所得は次のような計算式で表すことができます。

可処分所得=消費+貯蓄
  • 固定的にかかる費用はどう考えるの?
ここで、「家賃とか、電気代・水道代とかの絶対に払わなきゃならないお金はどう考えるの?」って疑問が出てくるかもしれません。(家賃などは企業経営でいう所の固定費になります。)

この家賃とか水道光熱費は確かに払わなきゃならないものです。しかし、別に国や地方公共団体が、「あなたの収入は○○円だから、家賃は○×円ね」と言っているわけではないですよね。

言い換えるとあなたが選択して今のところに住んでいるわけですから、可処分所得から支払っていると考えるのです。(実際には可処分じゃないと思いますけど、そうなっています。)

■可処分所得を例えるなら

身近な例ですが、おこづかいを考えてみます。おこづかいの使い方は人によって様々ですよね。例えば、もらったら全部お菓子で使っちゃう子とか、将来欲しいもののために貯蓄しておく子などがいます。

ただ、おこずかいには税も社会保険料もかかりませんので、全部可処分所得であることは上の説明から理解してもらえると思います。(お小遣いがめっちゃ多額で贈与税なんかが発生する例外の場合は「お小遣いー贈与税=可処分所得」となってしまいます。)

■じゃあどれくらい消費に回すの?

さて、この可処分所得ですが、全額使う人ばかりじゃないのは直感的に理解できると思います。うえの例だと貯金する子供がいましたよね。

この消費に回す割合を可処分所得に対する割合で平均消費性向といいます。

「平均消費性向=消費額÷可処分所得」という計算です。

さて、この消費性向は、所得によって割合が異なっています。これは、所得が少ない人は生きるための消費(水道光熱費や食糧費など)の比率が多くなるため、消費性向が高く、富裕層ほど消費性向は少なめになるという傾向です。(富裕層は浪費しているイメージですが、全体の傾向としては貯蓄に回る割合が高いのですね。)

また、将来への不安感によって消費性向は変わります。おこづかいの例ならば、お小遣いは基本的に毎月もらえるはずですので消費性向は平均すると限りなく100%に近くなるはずです。

しかし、将来の生活の不安があったり景気が悪くなる見通しだった場合は、将来に備えて貯蓄に回す人が多くなります。

その結果、平均消費性向が下がるため、可処分所得が伸びるような政策を行っても消費が思ったほど伸びないと言った減少も発生するのです。

経営
2013年4月22日

カウンターパーティーリスク | 取引相手由来のリスクが存在します

カウンターパーティーリスク_001
カウンターパーティーリスクとは、取引相手に由来するリスクの事を言います。信用リスクの一種ですね。

相対取引の相手側を示す「カウンターパーティ」という言葉があります。その言葉に「リスク」という言葉を付けているわけなので、取引相手由来のリスクというわけです。

さて、この取引相手由来のリスクとは、取引相手が契約内容を履行する前に破綻してしまう事や、そもそも契約内容を守るつもりがないような場合を言います。

具体的には、金融機関が他の金融機関にお金を貸したのですが、お金を返してもらう前に貸した先が破たんしてしまったりするような状況です。
  • 直接取引の場合に顕在化する可能性がある
株式や先物などを取引所を通した取引の場合は、ほとんどこのカウンターパーティリスクを考慮に入れる必要はありませんが、直接取引の場合は信用リスクの一種として一応考慮に入れておく必要があります。

どんなに相場で儲けても、カウンターパーティーリスクが顕在化してしまえばそのもうけは意味がなくなってしまうため、注意深く対応する必要があります。

また、経済危機が発生しているような場合には、相手が大手の金融機関だと言っても安心はできません。

そのため、そういった危機が訪れた際は取引所での取引を優先した方が安心でしょう。

  • 取引所を通す場合はあまり気にしなくても良いが…
ただし、仮想通貨のような取引をする際には例外的にカウンターパーティリスクが問題となります。

実際に取引所がハッキングされ仮想通貨が流出するなどと言った事故が発生しているため、取引所自体のリスクも考えた投資計画を立てる必要が出てきます。

そのため、取引所を精査するのは当然ですが、ある程度取引を分散させ、万が一事故に巻き込まれても被害を最小限に留めると言った方策をとる必要があります。

また、取引所に仮想通貨を置いておくのではなくコールドウォレットなどに移すといった方法も考えられます。

いずれにしても自分の身を守るのは、自分です。最低限の自衛措置は常に考えて行動することが重要なのです。
情報
2013年4月20日

開封率

開封率_001
開封率とは、メールマガジンなどを配信した人の中で、正しく受け取った人がどれだけの割合で開封してくれたかを表す指標です。

(メールアドレスが古かったといった理由で、メール自体が届いていない人は計算から除きます。)

例えば、2,500人にメールを配信してそのうち、2,000人にメールが届いたとします。そして、200人がメールを開封してくれたとすると、開封率は10%になります。

【200人÷2,000人=0.1】と計算します。

送付した2,500人ではなく、届いた2,000人の方を計算に使うという事に注意してくださいね。
  • 開封した人数
さて、この開封率という指標ですが、メールを開封してくれた人の人数を正確に把握することはできないといった問題点があるため、正確な開封率を測定するという事は非常に困難です。

それでも、開封率を高めていくことは、大切な施策ですので、開封数を推定する為に色々な方策をとっています。 

例えば、開封人数は、メールマガジンの内容に沿った行動をした人の数とか、アンケートを取る、画像をHTMLメールに埋め込んで、取得数を見るといった方法で推定していくのです。

(画像の埋め込みは精度が高そうですが、画像を取得しないで文章だけをよむ人は数えられないといった問題があります。)

■開封率を高めるためには

件名や送る時間によって反応が変わると思えませんか?

例えば、興味を引くような件名だったり、読むことができそうな時間に送られたメールだったら見ようと思うかも知れませんが、ありきたりなタイトルだったら開きもしないはずです。また、深夜にメールが届いても読まないで埋もれてしまいがちです。

このように、ある意味常識的な対応で開封率を高めることができたりするのです。

そして、「興味深い件名をつける」というだけでは、単なる精神論ですが、いくつかのパターンを試してみて反応の良い件名を使っていく(ABテスト)などの最適化をしたり、読者に合わせて調整していくことなどをしていくことが重要です。

関連用語
精読率
注目率
 
財務・会計
2013年4月2日

買掛金 | 買掛金とは?未払金との違い・仕訳・支払サイトの管理まで解説

買掛金_001
買掛金とは、仕入れ先から商品などを購入した際に発生した営業上の債務の中で、未払いの分を言います。

例えば、商品や原材料、製品などを掛け(後で支払うという条件です。つけのイメージですね)で仕入れた際には買掛金と呼ばれます。

おまんじゅう屋さんが、仕入れ先から原材料として「あんこ」を仕入れたり、 店頭で販売するジュースを仕入れた時に、後払いにしたようなケースが買掛金に該当します。

これに対して、本業の仕入れとは関係なく、単に後払いするようなケースでは未払金と呼ばれるのです。こちらはまだ払っていないお金といったイメージです。

上の例では、 おまんじゅう屋さんが、商品の売れ行きを良くするためにPOP広告を発注したりしたようなケースです。一般的にこういったケースでは、POP広告の費用はつけにして後払いにしても、未払金という扱いになります。

さて、この買掛金や支払手形などを仕入債務と呼ぶことがあります。仕入債務のイメージとしては仕入れに伴って発生する債務というイメージですね。

そして、この仕入債務という言葉から、買掛金を説明してみると、「仕入債務のうち、支払手形を発行しないような債務」という事ができます。

いずれにしても、「仕入れ」「後払い」「手形を発行しない」といった事がキーワードとなるのですね。

■買掛金の会計処理について

買掛金は後で払うと約束したお金です。例えば、小麦粉を100円で仕入れて後で払う場合

(借方)仕入100円/(貸方)買掛金100円

といった仕訳になります。この仕訳の意味は、仕入れという費用が100円発生し、買掛金という負債が100円同時に発生したということになります。

そしてこの買掛金を支払った際に

(借方)買掛金100円/(貸方)現金・預金100円

といった仕訳を行います。この仕訳は、買掛金という負債が100円分消滅し、現金預金が100円減ったということを意味します。

こういったふうに仕訳で表現しておけば、決算時点で貸借対照表を作成し、いくら借りているか、いくらかしているのかを表示することが可能となります。

■買掛金管理のポイントと実務上の注意

買掛金は単なる会計処理の話ではなく、資金繰りや信用管理に直結します。

うっかり支払いを忘れると、信用をそこなってしまって将来の取引条件に悪影響を及ぼす可能性がありますのでしっかりと管理することが重要です。

そして、この買掛金の支払いは一般的には支払いサイトという言葉で決められています。(例えば、月末締め翌月15日払いなど)

買掛金が増えるような支払いサイトの有利な改定(支払いサイトが伸びる)などがあればキャッシュ・フロー計算書上の営業キャッシュフローの増加要因になるのですが、中小・小規模事業者においては、キャッシュ・フロー計算書はちょっと抽象的です。

そのため、売掛金などの売上債権の回収(回収サイト)などと合わせて管理していく資金繰り表を作ると、安心して経営に徹することができるようになります。

日本政策金融公庫の用意している資金繰り表のフォーマットを利用すると簡単に作れますのでぜひ取り組んでみてください。(検索キーワード:公庫 資金繰り表 フォーマット)
(参考:日本政策金融公庫HP https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_chusho.html
財務・会計
2013年4月1日

元金均等

元金均等_001
元金均等とは、住宅ローンや事業資金などの借入金の返済の方法の一つで、支払期間の最初から最後まで、元金分を均等に分割し、毎月の利息部分をそれに加えて返済するという方法です。

借り手側は、元利均等に比べて元金が素早く減る為、支払総額が少なくて済むというメリットがあります。

但し、当初は金利分が大きくなるため支払総額が大きくなるといった欠点もあります。

■元金均等方式では総支払額は少なくなるが、最初の利息負担が重い

例えば、返済方法を元金均等として1,000万円の住宅ローンを組んだ人がいたとします。そして、このローンは年2.4%の金利がかかるとします。また、毎月の元金支払金額は5万円だったとします。

この場合、最初の一回目は元金部分の5万円に加えて2万円分を支払います。(つまり、最初は7万円支払うのですね)

ここから、最初の月は元本が全額残っているため利息も高く、月の支払総額は多くなります。

しかし、月を追うごとに残債が減るため、利息が下がり、支払額も軽くなります。

といった特徴があるのです。

■元金均等方式のメリットとデメリット

■メリット

  • 支払総額が少なくて済む
  • 長期的な利息負担が軽い
これは利息を別に支払っているイメージですから、支払総額は結構圧縮できます。
  • 元金の減少が早いため、借換え時に有利

■デメリット

  • 初期の返済額が高く、家計負担が大きくなりやすい
  • 支払額が月ごとに変動するため、資金繰りの予測が難しい
よく言われるデメリットですが、支払い額は徐々に減っていきます(元本が減れば、元本✕利率の利息も減りますよね?)ですので、月ごとの変動は実務的にはほとんど問題になりません。

■中小企業での活用と借換との関係

中小企業では「支払総額を抑える」という観点から、元金均等が選ばれるケースもあります。借換を前提にした借入では、元本が早く減る=信用補強に使えるという意味で、財務戦略としても有効です。


借換をする場合は、企業の与信枠の範囲で借りる形になりますから、企業の事業価値から2000万円まで借りられるという与信枠の場合、元金均等方式で借入をしていれば、借換の際に調達できる真水の事業資金が増えます。

例えば、現在の負債の元本返済が進んでおり後600万円になっていれば、

借入額2000万円ー現在の負債元本600万円=1400万円

と2000万円の借入を新たに起こし、現在の借入をソレで返す場合にこのようになります。

■まとめ:元金均等は「総額重視」の方向け

元金均等は、支払総額を抑えられる合理的な方式ですが、初期のキャッシュフローへの負荷は若干大きいため、資金繰りに余裕のある人・法人向けといえます。

ただ、まんがにある通り、返済額が徐々に変化していきますので返済表を見ながら返済計画を立てるのが大切です。(実務的には、初月の返済額を毎月用意すると考えても、足りなくなることはないため良いのですが)

なお、元金均等では返済額が高くなりやすいため、資金繰りが厳しくなると「支払いが滞るリスク」も意識しておく必要があります。

支払の遅延が発生すると、契約上の「期限の利益」(分割返済の権利)を失い、一括返済を求められるリスクもあるため、返済計画の見直しや、事前の金融機関との相談が重要です。

財務・会計
2013年3月31日

元利均等

元利均等_001
元利均等とは、借入金の返済の方法の一つで、支払期間の最初から最後まで均等額で返済し続けるという方法です。

多くの方は住宅ローンでこの元利均等方式を利用すると思いますが、借り手側としては、最初から最後まで返済額が一緒なので、わかりやすいといった長所があります。そのため、返済の見通しが立てやすく、家計の見通しも立てやすいのです。

■元利均等方式では最初は利息の支払いが多い

でも、「あれ?最初は借りた全額に対して利息がかかるけど、元本が少なくなった最後の方はほとんど利息がかからないよね?」って思われる人もいるかもしれませんね。

確かにその通りで、同じ金額を支払うと言ってもその内訳が異なってきます。

例えば、1,000万円の住宅ローンを組んだ人がいたとします。そして、このローンは年2.4%の金利がかかるとします。そして、毎月の支払金額は5万円だったとします。

この場合、最初の一回目では支払総額の2万円分が利息になります。(つまり、元本は3万円しか減らないのです)

そして年数がたち、元本が経るにつれて利息の割合が減っていき、最後の一年などは事実上ほぼ元金を返すようになります。

このことが、借り手側のデメリットになります。つまり最初のうちは、元金均等方式に比べ元本の減り方が遅くなるので、返済総額が多くなってしまうのです。

■元利均等方式のメリットとデメリット

■メリット

  • 毎月の支払い額が一定で、家計・事業の支払い管理がしやすい
借り入れをした際に、月10万円の返済と決まっていれば、そのお金を用意すると最初に決まるので計画が立てやすくなります。
  • 初期の支払負担が軽いため、借入額が大きくても返済しやすい
住宅ローンなど年収の数倍を借りる場合に有効です。
事業で年商の数倍を借りたいですって?それは、もう一度よく一緒に考えてみましょう。

■デメリット

  • 元金の減少が遅いため、支払総額は多くなる
  • 長期間の借り入れでは利息負担が大きくなる
返済表を金融機関がくれるはずですので、よく確認してください。最初の数年はほとんど元金が減らないです。その結果、返済期間を通じて見れば借り入れした金額よりかなり多くの金額を払うなんてザラにあります。
  • 借り換えをする時に、元金の返済があんまり進んでいないことが問題となりがち
  • 経理上の仕訳がめんどくさい
仕訳は、減った元金と利息分をわけて行う必要がありますので、返済表を見ながら行う必要があります。地味に面倒ですがちゃんとやらないと、決算書ができませんよ。

■元利均等と元金均等の比較

似た用語に元金均等方式といったものがあります。両者の違いを簡単にまとめてみました。
項目 元利均等 元金均等
毎月の返済額 一定 徐々に減る(均等分した元金+利息なので)
利息総額 多くなりやすい 少なくなりやすい
元金の減り方 最初は少しずつ 一定額ずつ減る
初期負担 軽い 重い
家計管理 しやすい やや不安定
向いている人 毎月の支出を安定させたい人 総返済額を少しでも抑えたい人

■借換について詳しく

中小企業においては、借り入れを起こしたとしても元金をすべて返し終える前に「借換」を行うケースが多くあります。その際に、金融機関が事業の価値から想定しているであろう与信枠が2000万円だった場合、以下のような感じになります。

2000万円の借入ー残っている元金=今回真水で調達できるお金

例えば、1400万円まで元金返済が進んでいれば、

2000万円ー1400万円=600万円

と600万円の事業資金を調達できます。

ここでのポイントは返済額はほとんど変わらないで追加の事業資金が得られるということです。このような借入を繰り返すことで、負債額は減りませんが、事実上の資本として借入を利用する(疑似資本)となって来るのです。
※資本性劣後ローンとは別の話です。

■元利均等のまとめ

元利均等は、毎月の返済額が一定で管理しやすいため、キャッシュアウトの予測を立てたい人にとって非常に便利な方法です。

ただし、返済総額では不利になる場合もあるため、借入時には「元金均等方式」としっかり比較した上で判断しましょう。

金融機関によってはこれではない元金均等返済方式がデフォルト(金融の記事でこの用語を初期値の意味で使うのは不適切かもしれませんね)になっています。

■余談

お金を返せ無くなりそうだったら、すぐに金融機関に相談してみてください。あなたにとっては特別なことかもしれませんが、金融機関からすれば特別なことではありませんので、

引き落とせませんでした

期限の利益喪失(一括して返してください)

となるよりも、事前相談が断然有利です。

なお、「税金や社会保険料を払わなければ金融機関にお金を返せる」というのはお金を返せなくなっている状況ですからソレがわかった段階で必ず金融機関に相談してください。

※税金や社会保険料は破産しても逃げられない負債になりますから、破産すれば免責される金融機関の借金より優先して返すのが重要なんですよ。

関連用語:
元金均等

経営
2013年3月19日

カントリーリスク

カントリーリスク_001
カントリーリスクとは、企業などがどこかの国で事業活動を行う(販売先であった、生産拠点であったり)際に、相手の国が原因で発生するリスクのことを言います。

これは、相手国の企業が資金ショートを起こして倒産するとかそういった事とは関係なく発生するリスクです。

どんなに業績の良い企業と取引をしていても、相手先企業のある国に問題が発生したら安心とは言い難いですよね。

例えば、取引相手がいる国でクーデターが発生して、取引相手企業の資産がクーデター政府に没収されてしまう、相手国政府がデフォルトを起こしたことによりハイパーインフレが発生する。

また、生産拠点を置いている国が自国資本を優遇するため、外資に非常に厳しい条件を突き付けてきたりといった事が起こりうるのです。

そして、この種のリスクの相手国が原因となる一企業にはどうにもできないようなリスクをカントリーリスクというのです。

■カントリーリスクへの対策

カントリーリスクは本質的には予測不能ですし、一企業が対策できるような内容ではありません。しかし、だからといって何もしないわけには行きませんので、幾つかの考え方を整理します。

■取引国の分散

一つの国だけに頼らずに幾つかの国に分散することが対策の一つです。A国だけに完全に依存していた場合、A国で問題が発生したら大ダメージを受けますよね。

このような場合に、B国やC国も含めて事業を展開していればダメージを少なくすることが可能です。ただし、トラブルの発生確率は当然増大しますのでそこは意識しておく必要があります。

■保険での対応

リスク対応の王道といえばやはり保険です。保険でリスクを移転するという発想です。この場合お金を払ってリスクを保険会社に移転するという発想です。

破滅的な影響を受けるようなリスクについては保険で移転することが重要になってくるのです。

■その他のリスク対応の考え方

・リスク回避
そもそも危険な国や事業に投資しないという考え方です。しかし、カントリーリスクは予測が困難ですからリスク回避を考えすぎると何もできなくなってしまいます。

・リスク低減
上で述べた複数国への分散や、契約の工夫でのリスク低減を考えることが可能です。

・リスク保有
究極的には起こったら仕方ないとリスクを自社で抱え込むのも考え方です。対策の仕様がない種類のリスクは割り切って自社で保有するのも考え方です。

関連用語
地政学リスク
オペレーショナルリスク
BCP
情報
2013年2月15日

下位互換性 | 性能的に劣る下位機種でも使えるという事です

下位互換性_001
下位互換性とは、下位の機種で上位の機種のデータなどを取り扱えることを言います。必ずしも、新旧の区別ではなく、機能面の上位下位の区別になります。(新しい≒機能が充実している(上位)となりがちですが、イコールではありません。)

この下位互換性は、プロ仕様のソフトウエアで作ったデータが、エントリークラスのソフトウエアで操作できる。または、CDプレーヤーでDVDやブルーレイディスクが再生できるようなイメージです。(実際にはできませんが。)

ただし、全ての機能が使えるとは限らず、上位版が備えている機能の一部だけ使えると言った形になる事が多くなります。(そうでなければ、上位版の意味がありませんから。)

■下位の機種でも上位機種のモノを扱える

正確ではないのですが、一番典型的な下位互換性のイメージは、旧ソフトウエアで、新ソフトウエアの作ったデータを操作できるというイメージです。

新しいソフトウエアの方が機能面で充実していることが多いので、新しい方が上位、古い方が下位になります。

そして、下位のソフトウェアでも上位のソフトウエアで作成したデータを使うことができるといった事をさして下位互換性というのです。


■下位機種で使えるようにするためには配所が必要となります


下位互換性とは、機能面で劣る下位の機種で機能の充実した上位機種のデータなどを取り扱えるというイメージとなります。

そして、この下位互換性を実現するためには、一般的に上位の機種・ソフトウエアが、作成したデータなどを下位の機種・ソフトウェアで使えるように意識して設計する必要があります。

■チープな機種でも使えるの?



onnanoko_bustup
せっかくデータを送ってもらうんですけど、私は廉価版しか持っていないんです。

onnanoko_bustup
ええ、そうなんです…え、先生が持っているソフトは最高級版なのは存じているのですが、それで作ったデータを私のソフトでも読めるんですか?

onnanoko_bustup
そうなんですか。なら、データでいただければと思います。

neko_negane
下位互換性があって良かったですね。



この下位互換性はいまいちつかみにくい言葉ですが、一言で言えば、グレードの低い機械でも使える事を指します。

廉価版を買っても、上位版で作ったモノを使えると言ったイメージです。
組織論
2013年2月12日

カフェテリアプラン

カフェテリアプラン_001
カフェテリアプランとは企業の福利厚生の形態の一つで、従業員があらかじめ用意されているメニューの中から自分に必要なサービスを選択する方式の事を言います。

これは、バイキング形式のレストランで、自分の好きなモノを選んで食べるというイメージで、自分の好きなサービスを選ぶというものです。

例えば、自分の勤めている企業に保養所があったとします。その保養所は温泉地にありファミリー向けの設備が充実しているとします。

しかし、単身世帯で温泉に行くのはあまり好きでない人にとってはそのような保養所があっても福利厚生の役割を果たしていないと考えることができます。(使わない人にとって、その保養所があってもなくても同じですよね?)

このような人であっても、単身世帯向けの保養施設があれば利用するかもしれません。ただ、予算の制約もあるので様々な福利厚生の用意をすることはなかなか難しいのです。

そこで、各人が持っている予算の範囲内で自分に合った福利厚生メニューを組み合わせるという発想が生まれました。

大規模な保養所を持っていた場合、誰も利用しなくとも、保養所の維持管理費や減価償却費が発生するため、費用が固定費的にかかります。

そこで、そのようなモノを持つことを止め、その分使い勝手の良い形で還元しようという発想ですね。

■カフェテリアプランのメリットとデメリット

カフェテリアプランは自分の好きなものを自分で選べるということが利点です。人それぞれ趣味嗜好が異なりますので、全員に適合するような福利厚生は難しいですし、もし仮にそれを目指すならばものすごい量・種類の福利厚生メニューを用意する必要があります。

また、そのために膨大な量を用意しても一つ一つのサービスとしてはそこまで稼働率が上がらないため、どうしても無駄が大きくなります。

カフェテリアプランなれば、従業員が自分に必要な福利厚生を自分で選べるようにすることで皆に適合するサービスを提供することができるのです。例えば、旅行好きの人は旅行系のサービスを、子育て中の人は保育サービスを、自己啓発を志向する人にはeラーニングなどスクール系のサービスと言った形です。

これら多種多様のサービスを従来型のように固定費として抱え込まずに必要に応じて支出できると言った点が企業にとっても有利な点です。

他方で、制度設計が複雑になるといった問題もあり、運用コストが増えるケースも散見されます。

また、色々なメニューはあるけど決め手になるほどお得ではないといった形もありえます。(例えば、保養所を用意するのではなく、割引対応になるケースが多くどうしても民間の宿泊予約サービスと競合します)その場合は、結局は利用されないと言ったことも発生します。

なお、こういった福利厚生のアウトソーシングを一手に請け負っているベネフィット・ステーション(ベネフィット・ワン社のサービス)などといった福利厚生が存在します。
組織論
2013年1月16日

確定給付年金

確定給付年金_001
確定給付年金とは、年金支給額を固定して(確定させて)、そこから保険料を算出するといった仕組みです。給付が確定しているので「確定給付年金」と言います。

この逆に、拠出額が決まっていて、給付額が決まっていない年金制度もあります。こちらは拠出額は確定しているので「確定拠出年金」と言います。

この確定給付年金は、いわゆる普通の年金制度のイメージとなります。通常の年金では、例えば老齢になったら毎月○○万円支払われます。この支払われる金額は、あらかじめ決まっているのですね。
  • 確定給付年金のメリットとデメリット
確定給付年金ならば、個人はもらう額が確定している(給付額は確定している)ので安心できますよね。また、運用は各個人が指図する必要はなくプロが一括して行ってくれます。

このことから確定給付年金ならば個人は特にに資産運用に対する知識を求められない年金制度です。
 
しかし逆に言うと、あらかじめ支給額が確定されているため、インフレなどが発生しても本来的には対応することができません。

また、資産運用に自信があるとしても、自分は運用に関与できないといった事もデメリットです。

それでは、企業側のメリットとデメリットについて見ていきます。

企業の側では、従業員を長期的に雇用するためのインセンティブになりうるというのがメリットです。

しかし、運用が失敗したら穴埋めをする必要があるというリスクや、そもそも年金制度を維持する事に大きなコストがかかるという風にデメリットの方が大きな制度であるという事ができると思います。
組織論
2013年1月15日

確定拠出年金

確定拠出型年金_001
確定拠出年金とは、自分が拠出した金額とその運用損益の合計が給付額になるという年金制度です。確定しているのは拠出額なので「確定拠出年金」と言います。

この逆に、給付額が決まっている年金制度もあります。(現在の年金制度のイメージですね)こちらは給付額の方が確定しているので「確定給付年金」と言います。
  • 確定拠出年金のイメージ
確定拠出年金のイメージとしては、自由に下せない証券会社の口座に毎月お金を払い込み、その運用の結果を老後に受け取るという感じです。また、証券会社の口座なので、どのような運用を行うかは各個人が指図するのです。

気づかれたと思いますが、この制度は、運用成績が良ければ非常に有利ですが、運用成績が悪かったら悲惨なことになってしまいます。

極端なことを言うと、「運用成績が悪くて年金がなくなってしまったって?そんなの自己責任だよ!」といった風に言われてしまうという事です。

では、なぜこのような怖い年金制度があるのでしょうか?それは、個人にも会社にも一定のメリットがあるためです。

個人にとっては、運用成績が良ければ利益は全て自分のものです。また、自分の口座なので、転職しても非常に簡単に持っていけるという利点もあります。

また、企業にとっても、運用に伴うリスクを従業員に肩代わりさせることができ、拠出金を支払った後は年金債務を認識する必要がないといった利点があります。

もっとも、このような年金制度を用いる場合、企業は個人に対してしっかりとした投資教育を行う必要があるとされています。

その様な教育を怠って「じゃあ明日から勝手に運用してね」という風にしてはいけないという事ですね。

このまんがでは、先生たちが「確定拠出年金」を運用するための教育訓練を受けています。最終コマでは先生が一攫千金を狙っているようですが、企業は運用成績に対しては責任を負わないため、一攫千金を狙うならばそのリスクについてもしっかりと考える必要がありますね。
マーケティング
2012年12月18日

開放的チャネル政策

開放的チャネル政策_001
開放的チャネル政策とは、販売先を限定しないチャネル政策のことを言います。このチャネル政策を採る場合、取引を望むところについては基本的にどこでも販売を行います。

この開放的チャネル政策は媒体業者の数を最大化することを目的としているため、広く・多くの消費者に製品やサービスを届けることができるとされています。

また、このようなチャネル政策を採れば、消費者が製品やサービスを目にする機会も増えるため、主に最寄品を販売するためにはとても有効であるとされています。

しかし、製品やサービスを販売してくれる取引先をコントロールすることは難しくなります。

例えば、販売する場所の統制(○○県でだけ先行販売するといった事)は基本的に行えませんし、取引先が自社製品をロスリーダー(客寄せのために採算度外視の目玉商品とする)といった事も防ぎにくいのです。(注)

(注)あまり自社の製品を安く販売されるという事は望ましい事ではありません。そのようなことがなされると、製品価格の相場が下がってしまい、消費者が希望小売価格では高いと感じるようになってしまうからです。

関連用語
マーケティング・チャネル
選択的チャネル政策
排他的チャネル政策
マーケティング
2012年12月9日

価格バンドリング

価格バンドリング_001
価格バンドリングとは、複数の製品・サービスを販売する際に、組み合わせ価格として単品として販売するよりも安く販売することを言います。

良くあるセット販売のイメージですね。「単品よりもお安くなりますので、ご一緒にポテトは…」という感じです。

但し、価格バンドリングと称するためには、一緒に販売する複数の製品・サービスが補完的(「ハンバーガー」と「ポテト」みたいな関係)か無関係(「ハンバーガー」と「ねじ回し」みたいな関係)であることが必要です。

例えば、ハンバーガーとチーズバーガーといった代替的な食品の場合はこの価格バンドリングには該当しないというわけですね。

この価格バンドリングは上手に使えば、抱き合わせ価格のように、お客様にとってもお得感がでますし、販売側にとっても客単価の向上が見込めます。

■価格バンドリングの注意点

一昔前(というかかなり昔)におもちゃ屋さんがゲーム機のソフトに全く売れない別のソフトを抱き合わせで買わせたみたいなことがありました。このようなことをしてしまうと、非常にお客様は不快な気持ちになります。

売り手側の論理は十分に理解できるのですが、それはあくまで売り手側の論理です。その結果、顧客の離反を招いたら何にもなりません。

また、企業側の立場で考えても、バンドル価格を設定することで利益率の定価をもたらす可能性があります。わざわざセット販売してお得感を訴求しなくても売れるような商品(例えばチキンナゲットとソース)であれば、価格バンドリングを行うことで利益率が単純に低下すると言った事が発生します。

そのため、どのように価格バンドリングを活用するかを考えていくことが重要なのです。

関連用語
クロスセル
バンドリング
アンバンドリング
店舗管理
2012年12月7日

カテゴリーキラー | そのカテゴリーを駆逐してしまうので、カテゴリーをキラーするというのです

カテゴリーキラー_001
カテゴリーキラーとは、取り扱う商品を特定の分野に絞り込んだ小売業の業態のことを言います。このカテゴリーキラーは大きな店舗で、徹底したローコストオペレーションを行い、豊富な品ぞろえと低価格を武器に販売していくお店です。

また特定のカテゴリー(商品分野)に絞り込んだ品揃えを徹底して追求するため、近隣の小売業はそのカテゴリー(商品分野)で対抗することが難しくなってしまいます。

イメージとしては大きなお店を構えて低価格かつ圧倒的な品ぞろえで勝負する、家電専門店、おもちゃ専門店、紳士服専門店といった感じです。

■対抗するのは難しくなります

このようなお店が自分のお店の側に出てきたら大変ですよね。様々な商品を少しずつ揃えてるようなお店では、基本的に対抗することは難しくなります。

例えば、あなたが生鮮三品以外も扱うような中規模のスーパーマーケットを営んでいたとします。

その時、近くに大規模なおもちゃ専門店が進出してきたらどうでしょうか?通常は総合的な品ぞろえの一環として取り扱っているに過ぎないスーパーマーケットのおもちゃ売り場では、対抗しきれないですよね?

このように、カテゴリーキラーが進出してくると、その商圏内の競合店で取り扱っている同一カテゴリーは生き残ることが厳しくなります。

このことから「(競合店の競合)カテゴリーを殺す店」→カテゴリーキラーと名付けられたのです。 
neko_akire
めちゃくちゃ強力な競合店が出店してくるって?

kitsune_odoroki
聞いたよ。なんでも有名なカテゴリーキラーで、大量に仕入れてすごく安く売るらしいよ。ファンシーショップ業界の黒船だっていう話みたいだね。

neko_akire
これで、この界隈のファンシーショップは全滅してしまうかも知れないよ。僕たちもフリーマーケット行きかぁ…

onnanoko_bustup
大丈夫よ。きめの細かいサービスカテゴリーキラーと違った客層を狙って行くから。老舗の底力を見せてあげるわ。


■カテゴリーキラーのビジネスモデル

ただ、このカテゴリーキラーを実現することは非常に難しいビジネスモデルとなります。

■1.ローコストオペレーション 

基本的には薄利多売の商売となりますので、店舗にかかる費用を抑えるために郊外に出店するなどの工夫を行います。また店舗自体の造作も必要最低限にするという形事が行われます。

例えば郊外にある大型家電量販店などの天井を見上げてみてください。お店によっては鉄骨がむき出しだったりします。

もちろん鉄骨がむき出しであってもお客様にとっては何の関係もありません。そのため本質と関係ないところは徹底してコスト絞り込むのです。

■2.知名度を高めやすい

このカテゴリーキラーは特定の商品カテゴリーを大量に扱いますので、品揃えがいいと言う名刺性を比較的簡単に得ることができます。

そのため、例えば家電が欲しければ『○○電気』、おもちゃが欲しければ『○ザラス』といったふうに、すぐに認知してもらいます。

■3.大量仕入れ

店舗展開を行い、グロスとして非常に大量の仕入れ行います。その結果価格交渉力が高まり、仕入れ値を安くすることが可能となります。

ただし、大量に仕入れるため商品が陳腐化するなどのリスクを負うこととなります。そのため、商品の在庫管理は徹底して行う必要がありますし、また死に筋になってるような兆候が出てきた場合すぐに見切り販売を行う必要があります。

■カテゴリーキラーの競合

このカテゴリーキラーは一時猛威を振るいましたが、近年ではインターネット販売などが台頭してきており、価格面でネット販売の方が安くなるようなケースも散見されます。

そのためカテゴリーキラーとして名声を得た企業は、単なる安売りを施工するのではなくもっと他の事をやろうと考えています。

しかしこういった考え方は小売りの輪理論で指摘されているとおり高コスト体質を招きます

今後カテゴリーキラーという業態はこういうのは理論で指摘されている通り、また別の低コストな業態の参入を許してしまうのか、それとも新たな業態になり得るのか非常に興味深いですね。


解説で出てきた用語・関連用語
小売業
ローコストオペレーション
経営
2012年10月6日

過剰設計

過剰設計_001
過剰設計とは、いわゆるオーバースペックの事を言います。これは、製品を利用する人が必要とするよりも大幅に超過した性能を持っている状態を言います。

性能が良ければその方がいいんじゃないの?と考える方もいらっしゃると思いますが、そうとは言い切れないのです。

例えば、あなたは家電製品についている機能のすべてを利用していますか?押したことのないボタンがついていませんか?

もし押したことがないボタンがついているならば、その家電製品はあなたにとっては過剰設計なのです。そして、そのボタンは大多数の消費者が押したことがないボタンだとすると、そのような機能はそもそも必要なかったのかもしれません。

そして、使わない機能を実装していなければ、その家電製品はもっと低コストで製造できたのかもしれないのです。(過剰設計によって消費者かメーカーのどちらかもしくは両方が損をしているのです。)

■企業側から見た過剰設計の害

もうはっきりと害と書いてしまおうと思います。過剰設計は、企業側の製造原価の上昇を招き、市場競争力の低下を招きます。

消費者からすれば必要十分の機能がついていればいいのに、「できるから搭載する」とか「他社と違いを強調するために搭載する」などと余計な機能をつけるようなイメージです。

それでも売れるなら良いですが(かつては日本製の信頼に寄りかかって使わない機能のついた家電を高く売るような商売を行って、信頼の切り売りをしていたように指摘されていました)、最終的には消費者がついてこなくなり、コスト増に見合った販売価格の設定が難しくなります。(コストプラス法での価格設定が難しくなる)

さらに、余計な機能がついていることで製品の保守性が下がったり(スマホなどのバッテリーが交換できなかったり、家電が壊れたら修理できないなど)、肝心の品質管理が追いつかなかったりとあまりいいことがないのが現実です。

ただし、正しく使えば、強みになることもあります。意味のわからないほど品質の高い商品という差別化した売り方などは十分にあります。ただ、それもそういったコンセプトを持った場合にできる方策で、漫然と高い品質を追求すると弊害のほうが目についてきてしまいます。

関連用語
コストリーダーシップ戦略

キャンペーン記事:経営マンガマラソン
財務・会計
2012年9月8日

勘定科目法

勘定科目法_001
勘定科目法とは費用を固定費変動費に分ける方法の一つで、勘定科目ごとに固定費と変動費に分ける方法です。

これは例えば、減価償却費は固定費、水道光熱費は変動費といったように、勘定科目ごとにこれは固定費、これは変動費と分解する方法です。

もちろん、水道光熱費を変動費としても、基本料金という固定費部分が存在していますし、減価償却費も操業度が著しく向上すれば追加の設備導入が必要となるので変動費的な要素もあります。

しかし、それを言っていたのではいつまでたっても固定費と変動費に分解できないため、ある程度割り切って分解してしまいます。

この方法は、固定費と変動費を分解する人の主観に頼ってしまうため若干客観性に欠けるという欠点がありますが、実務では広く用いられています。

このまんがでは、課題として固定費と変動費になる勘定科目を探させています。具体的な勘定科目で考えるのでこの勘定科目法はわかりやすいのですね。

但し、このまんがで出てくるように給料は固定費として扱われることが多いですが、4コマ目で言っているように、変動費的な側面も持っています。 これは、操業度が増えれば、残業で対応するため、割増賃金を支払いますし、操業度が著しく増えれば、人を追加で雇うといった事があるためです。

■勘定科目法と他の方法の違い

勘定科目法はわかりやすいのが最大のメリットですし、中小企業(その中でも小規模事業者寄り)の費目分析ではよく使われます。

何より、社長や従業員が直感的に理解しやすいというのは理論的に優れているかどうかというよりも、現場の改善に役立てやすいという直接的なメリットとなります。

さて、この方法に対して高低点法といった方法もあります。詳しくは別記事で解説していますが、売上の増減と費用の増減をグラフ化して、切片のある一次関数の形で表現する方法です。(割り切った方法ですが、分析しないよりは全然いいです)

この他には、最小二乗法(最小自乗法)といった方法もあります。こちらは、統計的に費用と活動量(売上)の関係を近似処理するので計算自体は簡単(Excel等の表計算ソフトが使えれば算出方法など知らなくても出来ます)ですが、データを集めるのが結構面倒です。

中小企業支援の現場では最小自乗法で使うデータを集めたり、その意味を理解してもらうことが難しかったりします。

これらの意味から、勘定科目法が支援現場では第一選択肢となりがちです。

■勘定科目法の実務的な活用と限界

勘定科目法による固定費・変動費の固変分解は経営改善の第一歩としては極めて有用です。売上高に対する費用構成を把握することは原価の変化を早期に察知する事ができますから。

しかし、分けた後にどうするかも併せて考えていかないとあまり意味が無くなってしまうというのも注意が必要です。(知るだけでも意義はありますが)

例えば、電気代の増大は一般的には「変動費」の増大に当たるので、本当に操業度(売上)が増えたのかを確認する必要があります。また、人件費や外注費などの主要な費目のチェックだけでも十分に効果があります。(人件費は一般的には固定費(もしくは準固定費)、外注費は変動費に分類されます。)

分けて把握しておけば、無駄が何処になるのか、改善策はどうなるのかが見えやすくなります。

ただし、他方で分類することが目的になってしまうと、実務的に改善のスピードが下がってしまいます。とくに中小・小規模事業者は管理会計に割くための経営資源が乏しいケースも多いため、緻密な分析を目的とするのではなく、経営判断を助けることを目的として運用していくほうが望ましいでしょう。

■勘定科目法についてのまとめ

簡便に使え、理解もしやすいですしデータも揃えやすいため中小・小規模事業者支援現場では第一選択肢となりがちですが、主観的な分け方なので正確性には若干の難があります(でも、ものづくり補助金や再構築補助金など数千万円レベルの補助金申請レベルでは十分な精度が出ますよ)



経済学
2012年9月6日

管理価格

管理価格_001
管理価格とは、企業の価格政策が基となって人為的に決定されれる価格の事を言います。一般的に価格は需要と供給のバランスによって決定されますが(管理していない状態)、価格を管理して、需給とはかかわりなく企業が価格を付ける事から管理価格といいます。
 
一般的な差別化されていない商品(砂糖などのように、どこのメーカーのものを買ってもあまり変わらないような商品)で、供給する業者が多数ある場合には、値段が高ければ需要が減って買い手がつかなくなるので、この管理価格は成り立ちにくいと考えられます。

しかし、ある企業が市場を独占していたり、少数の企業が市場をコントロールしていたりする場合(寡占)、この管理価格が成り立ちます。

例えば、あなたが料理に使う塩を買いに行ったとします。

塩は料理に必需品なので値段がある程度高くても買う必要がありますが、基本的にどこのメーカーの塩でも大差がないものなので、複数の選択肢があれば値段の安い方が好まれます。

この時に、供給するメーカーが一社だった場合はどうなるでしょうか?

この場合、塩メーカーには競争相手がいないため、値段は多少高くとも消費者は購入するしかありません。その場合、独占的な塩メーカーはある程度好きな値段を付けることができます。

同じケースで、塩を供給するメーカーが多数あった場合はどうでしょうか?

この場合、高い塩を売っている業者からは無理に買う事はないので、価格は自然に需要と供給の均衡点に落ち着いてきます。

このように、管理価格が成り立つためには、市場が完全競争の状態でない事が必要です。

また、政策上の都合で行政側が価格を統制するといった事もこの管理価格の一種です。

明示的に談合しなくとも、このような管理価格が成り立つ余地があるというのが、価格カルテルとの違いですね。
経済学
2012年9月6日

完全競争

完全競争_001
完全競争とは、市場で完全な競争が行われた場合を想定した、理想的な競争のモデルです。

このような状態のとき、価格は需要と供給の均衡する点で決定され、いかなる市場参加者も自分の都合で価格を決めることはできず、価格は与えられるものとなります。(すべての市場参加者はプライス・テイカ―となります。)

この完全競争の状態とは次の要素を満たす場合とされています。

1.市場に多数の売り手と買い手が存在している状態で、どの市場参加者も非常に小さく、どのような行動を採っても、他の市場参加者に影響を与えない状態であること。

2.すべて商品は、同じ種類である限りほかの商品で代替可能である。

例えば、砂糖という商品であれば、どこのメーカーのモノを購入しても全く違いがないという事です。そのような場合、価格が購入の決め手となると考えられます。(極度にコモディティ化が進んでいるイメージですね。)

3.売り手も買い手もすべての市場参加者の情報を知っている。(売り手と買い手に情報の非対称性がない)

4.市場への参入や退出は完全に自由である。(参入障壁撤退障壁がない)

どうでしょうか?ほとんど非現実的な条件が並んでいますよね。これは経済人モデルと同じように理論的なモデルで、複雑な現実をこのような完全競争という単純なモデルに置き換えて分析しようという考え方です。このような前提に立って実際の経済活動を眺めることによってさまざまな有益な理論を導き出すことが可能となっています。

このまんがではある商品について完全競争という状態になっていることを示しています。

1コマ目では、買い手はすべての情報を知っている為、ワザワザ高い方では買い物をせず、2コマ目では買い手は規模が小さいので他の市場参加者に影響を与えることができないと言っています。

3コマ目では、商品に差別化する要因が全くないため、購入してもらうためには単純に値段勝負になっている事、価格は市場の相場をそのまま受け入れるしかないという事を言っています。

4コマ目では、自由に新規参入ができるという事を言っています。

少し厳しい条件ですが、このような条件が満たされれば、需要と供給の均衡点で価格が決定される完全競争という状態になるのです。
組織論
2012年8月20日

官僚制の逆機能

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官僚制の逆機能とは、官僚制組織という組織構造のデメリットの事を言います。

官僚制組織はマックス・ウエーバーが提唱した組織構造で問題なく運用されていれば極めて効率の良い組織です。しかし、残念ながらいろいろな種類の問題が発生しがちであると言われています。

このような問題を官僚制の逆機能と言い、このような問題を皆さんは「あの組織は官僚的でね…」といった批判めいた言葉で指摘するのです。

それでは、官僚制の逆機能とはどういった事でしょうか?具体的に見ていきたいと思います。
  • 規則にないから…
「規則にないから対応できません。」このような言葉を聞いたことがありますか?規則になくても、ちょっと気を利かせば出来そうなことでも、官僚制組織の元では、規則が非常に強いためなされない事があります。

それがたとえ顧客にとって非常に重要なことであってもです。例えばバーゲンで購入した不良品を返品しに来たお客さまに対して、「割引品は返品はできない」との対応を行って、長年にわたっての上顧客を怒らせてしまうようなケースもあります。この場合、この顧客のLTV分だけ組織は損失を受けます。
  • 私の責任では…
「それは私の責任ではありません」といった、責任回避の言動がなされることもあります。
  • セクショナリズム
自部門の利益を優先して組織全体にとって最適な意思決定を行わないといった事もあります。

例えば、別の製品を製造している部門と共同で仕入れを行えば物流関係のコストが半減できるような案件があったとします。しかし、それをやってしまうと自部門に仕入れの権限が無くなってしまうような場合に、その案件を握りつぶすような事が行われます。

これは、組織全体では利益になりますが自部門にとっては不利益になるためです。

上の例はどこかで聞いたような例ですよね?それだけ官僚制組織の逆機能はありふれた現象であるという事です。

この他にも秘密主義や、権威主義、規則を守る事が目的化するといったような問題が発生すると指摘されています。

このまんがでは、どうやら研修を行っているようです。このような、規則にないからできないという対応は官僚制の逆機能として発生するような問題点です。

でも、規則が作られた本当の目的に立ち返って考えたならば、2コマ目のような対応は不適切であるように考えられます。 
組織論
2012年8月19日

官僚制組織

官僚制組織_001
官僚制組織とはマックス・ウエーバーが提唱した組織構造で、公式化された権威を基礎にした、安定した組織のことを言います。

課長が担当の部長の命令に従うのは、課長よりも部長の方が権威が高いためという事で、一般的なピラミッド型のライン組織がこの官僚制組織のイメージです。

また、官僚制の言葉通り、行政組織や軍隊などの典型的な組織はこのような官僚制組織になっています。このような組織は合理的で安定的な組織であるという事ができます。

といっても、官僚制組織はあんまり評判が良くないですよね?「あの組織は官僚的だ」というような言い方は決してほめ言葉では使われていないと思います。

しかし、この官僚制組織は外部環境に変化が乏しい時期ならば非常に合理的かつ効率的に働きます。

例えば、規則に基づいて組織が運営されるので、行動方針も明確ですし、方針に沿って効率的に業務を遂行することができます。

また、組織は専門によって分けられるので、各専門部門ではいろいろなノウハウが蓄積され非常に効率的に行動をすることができます。

但し、これらの特徴が悪い方向に出ると、官僚制の逆機能と呼ばれる官僚制組織の問題点が噴出します。

このまんがでは、学校の組織について書いています。この学校の組織はまさに官僚制組織であり、極めて迅速に、トップの判断が末端までいきわたっています。 
法務・支援施策
2012年7月11日

株式消却

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株式の消却とは、企業が買い戻した自己株式を消却して発行済み株式を減少させることを言います。

自己株式を市場から買い戻すことを自社株買いと言いますが、この自社株買いを行うと市場の株式数が減少するので、一株当たりの利益が増える、純資産の圧縮によるROEの向上などといった効果があるため、株価の上昇に結びつくとされています。

■自社株買いと株式消却のイメージ

これは、塩水が入った鍋を沸かして、水が少なくなると、残った塩水の塩分濃度が高くなるといったイメージが近いと思います。希薄化の逆のイメージですね。

そして、この自社株を消却する(自己株式の消却)することにより、取得した自社株が再び市場に流通しないことが確定するので、こちらも株価の上昇に結びつくと言われています。

なお、自社株買いをして償却しない場合は金庫株と呼ばれる状態になります。

他方で、増資して株式が増える場合、塩水を薄めるイメージになりますので希薄化と呼ばれます。

■株式消却のメリットと注意点

株式消却には、株主にとってプラスとなる面が多くありますが、すべてのケースで株価が上昇するとは限りません。

株式消却のメリットとしては以下のような点があります
  • 発行済株式数が減るため、1株あたりの価値(EPS)が向上
同じ100円の利益でも、100株発行している会社と50株の会社では一株あたりの利益がバイになりますよね?
  • 企業の自己資本が圧縮されることでROEが向上し、効率的な経営を印象づける
  • 株主に対して利益還元を行っているというポジティブなシグナルになる

一方で、株式消却の注意点は以下のとおりです
  • 株式消却に使われた資金は、将来の投資や配当に使えたはずの資金である
  • 経営陣が株価対策として一時的に行っているだけで、企業価値の本質的な改善に繋がらない場合もある
このような構造があるため、株式消却すると言った発表がなされても、その効果は企業の財務状況や消却の意図をよく見極める必要があります。

本質的には、市場平均よりも大きな価値を自社の事業を通して提供するのが経営者の仕事ですから、株式消却で株主にお金を返すというのはいかがなものかと個人的には思ったりします。

■まんがで言っている株式消却

このまんがでは株式消却の授業を受けている男子生徒が授業中に眠ってしまったようです。

自分の体が消えていくイメージの夢を見たようですが、この株式消却には、株式が消えてしまうというイメージと、夢の中で言っていた「われわれ一人一人の価値が向上する」(残った株式の価値が上がる)というイメージが近いですね。

■株式消却の手続きと流れ

会社が株式を消却するためには、ちゃんと手続きをする必要があります。まずは、他人の株式を勝手に消却することはできませんので、持ち主から株式を買い集めます。(自社株買い)

そのうえで、この株式を会社法に基づいて消却していくのです。手続きとしては、取締役会の決議(会社法178条第1項)を経て、登記手続き(会社法第915条)と言った形になります。

ここで注意は、細かい手続き論を覚えようとするのではなく(実際にやる場合は専門家の助言を受けてやる形になると思います)、こういった手続きが必要がという事を知っておくことです。

いずれにしても、ちゃんと法的に消却を行うことが重要で、償却を行うと株主の議決権比率なども変わってくるため透明性を持ってちゃんと開示していくことが重要なのです。

生産管理
2012年6月8日

改良保全

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改良保全(Corrective Maintenance:CM)とは、故障を未然に防ぐ・故障しても修理がしやすいように設備を改良する事を言います。

イメージとしては、切れにくい電球を開発するであったり、もし電球が切れてもすぐに交換できるように改良するであったりが考えられます。

■改良保全の狙い

この改良保全は今後の保全の手間を減らして保全にかかるコストを削減することを狙いにしています。

上の例を使うと、今までは通常の電球を使用していたのですが、長寿命のLED電球に切り替えて、この保全にかかるコストの削減するといった事が考えられます。この長寿命の電球への切り替えは、保全コスト削減に寄与するので改良保全という事ができます。

■改良保全と予防保全の違い

保全をあらかじめ防ぐんだったら「予防保全」と同じじゃん。「改良保全」なんて新しい名前をつけること無いよねと思うかもしれませんが、この2つの保全活動は目的やタイミングが異なります。

いくつかの観点から簡単にまとめてみます。
  • 目的
予防保全は、「故障を予防する」ことです。他方で、改良保全は「故障が発生しても、修理や交換gな簡単になるように改良すること」です

  • 実施時期
予防保全は故障前に定期的に実施します。予防ですからある意味当然ですよね。他方で、改良保全は故障した際の反省などを踏まえ、恒久対応として改良します。
  • 実施例
予防保全は、定期検査時に行うオイル交換です。これは、別に壊れたわけではないですが、壊れないようにオイル交換をしておくと言ったイメージです。

他方で、改良保全は部品自体を交換しやすい機構へ変更するイメージです。


このように、予防保全は現状を故障なく維持することを狙いとしておりますが、改良保全は今よりも良くするための改良策となっています。

■改良保全と事後保全

このように、改良というと、なかなかよさそうな考え方ですよね。

でも、この保全方法も必ず選択されるわけではありません。例えば、壊れた後に取り換えた方が結果として安上がりとなる場合については相変わらず事後保全の考え方が用いられます。

例えば、安く大量に事務用ボールペンを入手できるのであれば、インクの切れにくいボールペンに多額のコストをかけて改良するようなことはせず、インクが切れたら新しいのに取り替えるといった事が行われるのです。

■改良保全のメリットと注意点

ここまで、改良保全の違いを異なる保全活動を通して洗い出してきましたが、メリットと注意点についても整理します。

改良保全のメリットは
  • 保全の手間が減る(点検・修理が容易になる)
  • 故障リスクが減り、稼働率が向上
  • 長期的には保全コストの削減
といった点が挙げられます。

しかし一方で、初期コストがかかるため、すべての設備に改良保全を適用するのは非現実的です。コストと効果を見極め、重点的な設備から改良するのが現実的な運用方法となってきます。

また、物事というのはバランスがありますので、特定の部分だけ改良しても上手くいかない事もあります。

いつも壊れる部分を改良したら、負荷がかかって壊れると致命的な部分が壊れてしまってといったことすら起こり得ますので。

■改良保全とまんがの例

このまんがでは、なんだかよく分からないモノが大きな音を立てています。これは電池が切れると音が出ると言っています。

そこで、エンジニアの人を呼んで改良を施したようです。行った改良はおそらく、電池が切れても音が出ないようにするであったり、電池を切れにくくするであったりする改良だと思います。

いずれにしても保全の手間を削減するための改良であるはずです。そして、このように、保全の手間を減らすために改良を施すことを改良保全と言うのですね。


関連用語
予知保全 
予防保全

店舗管理
2012年6月3日

カットケース陳列

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カットケース陳列とは、商品の輸送に使われた梱包をそのまま什器として用いる方法です。通常、商品は段ボールなどに入れられてお店に届けられます。その段ボールをそのまま陳列用の什器にするといった発想です。

梱包用のケースをカットして陳列に使うから「カットケース陳列」というわけです。

このカットケース陳列を行えば、ワザワザ梱包された状態から什器に並べ替える手間がかかりません。そのうえ、箱をドンと置くので大量に陳列する事も可能です。

お店はこのような陳列方法を採ることによって、ボリュームある陳列を可能としますし、安さや新鮮さを訴求することが可能となるのです。

例えば、お店などでペットボトル入りのジュースが、段ボールに入れられたまま値札のPOPをつけられて大量に並んでいるのを見たことがあると思います。

このように大量に並んでいると、安いような気がしますよね?こういった陳列方法がカットケース陳列なのです。

但し、カットケース陳列もいい事ばかりではありません。簡単に陳列でき、安さを訴求できるなどのメリットの裏返しとして、安売り店のイメージがついてしまう、空箱の処理が大変である、値札がつけにくいといったデメリットもあります。

このまんがでは、大量にもらった新製品を陳列するためにカットケース陳列を行っています。どうやら、大量にありすぎて陳列が大変だったため、箱のまま並べてしまったようです。めんどくさいといった理由はあんまりよくないですよね。

もちろん実際のお店では、安さを訴求できるなどのメリットを考えてカットケース陳列は行われています。
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