まんがで気軽に経済用語

スポンサードリンク

キャンペーン

キャンペーン
2016年3月6日

財務や経理の仕事に就くために必要なのは、資格よりも経験です(とはいえ資格があれば有利です)

女の子_3

財務や経理の仕事に就きたいと考えている方から質問をいただきました。販売のお仕事や営業のお仕事、現場のお仕事と並んで、想像しやすいのが事務のお仕事だと思います。

そして、事務のお仕事というとやはり、財務や経理のお仕事を思い浮かべる方は多いと思います。そのようなお仕事をしたいと考えている方にとって、資格が役立つかどうかといった質問です。

■質問:将来、財務や経理の仕事をしたいが資格は必要?

私は大学を卒業して現在アルバイトをしています。

大学在学時に就職活動がうまくいかずに現在の状況になっているのですが、将来は財務や経理の仕事をしたいと考えています。

このような職業に就きたいと考えたのは母が経理事務の仕事をしていることも影響したことと細かい作業が好きだからです。

ただ、経理に関する知識と言えば大学の講義で簿記の勉強を少ししたぐらいです。簿記の仕組み、仕訳程度は私にも理解できますが将来実務をおこなう上で必要な資格、役立つ資格はありますでしょうか。

現在自分で受験を考えているのは、簿記検定や会計ソフトの試験、パソコン関連の試験です。このような資格試験を受けて実務に役立てていくことができるかも合わせて知りたいです。

■回答

経理や財務のお仕事ですが、私の知っている限りでは、少し規模が大きい事業者ならばどのような会社でもそのような仕事を担当している人がいます。その意味では、需要は大きいお仕事であるということができると思います。

ただし、需要は大きいのですが、必要が業務であるために、すでに席は埋まっている状態です。また、少し規模が大きな企業であればどの企業であっても行っている業務であるため、経験者を募集すると、即戦力として採用することが比較的容易な分野です。

そのため、大抵の企業では経験者募集といった求人を出すと考えられます。

■経験者になるために

とはいえ、最初から経験者は存在しません。そして、実務経験が伴っていない資格には意味がないと『親切に』教えてくれる人が多いのも知っています。

しかし、たとえ実務経験が伴っていないとしても、資格を取得する意味はあります。というのは、財務・経理の仕事に就くことができる可能性を確実に増やすことができるからです。

企業が幹部候補生と称して特に職種を決めずに採用した場合、簿記の資格を持っていれば経理関係の部署に配属される可能性は高まります。特に、簿記2級以上の資格を持っているとその可能性はかなり高くなります。

(逆に言うと、どうしても経理をやりたくないなら、簿記2級以上は取得しないことです。就職に有利だろうと簿記1級を取得したりすると、かなりの確率で経理を担当することになります。)

■ということで

ということで、将来実務をやるうえで役立つ資格といわれると簿記が筆頭に挙げられます。ただし、必須かどうかと問われると簿記の資格自体は必須ではありません。

もちろん、資格を持っていないとしてもなんだかんだ言って、3級レベルの勉強はすることになりますが、理屈を覚えたら後は実際の取引がどのような仕訳に該当するかを覚えていくことになります。

同じ取引でも、会社によって使っている勘定科目が異なることはよくありますので、仮に簿記について詳しく知っていたとしても、からなず最初は確認しながら仕事を進めていってください。

また、会計ソフトについては幾つかの会計ソフトを使ったことがありますが、操作性に大差はないというのが感想です。それに、会社によって使っている会計ソフトが違うということは割とよくありますので、どこか特定の会社の会計ソフトの使い方に習熟するのは、勤めた後で良いでしょう。

後は、パソコン関係の資格ですが、パソコン関係に習熟していると非常に仕事の効率が良くなります。そのため、とても重要なスキルであるということができますが、資格としてそのスキルを見える形にすることがそこまで重要かどうかは不明です。

余裕があれば取得すればということで、

一般的な優先順位は

  1. 簿記
  2. パソコン関係の資格
  3. 会計ソフトの資格
入社する企業がどの会計ソフトを使うかわかっている場合
  1. 簿記
  2. 会計ソフトの資格
  3. パソコン関係の資格 
となるでしょう。

■経験を積むためには

さて、働くにあたってその分野での未経験者が頭を悩ますことは、企業側の「経験者を採用する」といった採用姿勢です。

経験がないから、その分野で働きたいのに、経験がないからといって排除されてしまってはいつまでたってもその分野での経験を積むことができません。

そこで、いったんは派遣等でいったん業界で経験を積んで、その経験を基に転職するといった方法も考えられます。

例えば、経理関係の実務経験を積んで少しずつスキルを向上させる。

その後、結果として、コア人材として転職していくといったキャリアパスです。経理などのスキルはポータブルスキルといって、個人に紐づくスキルとなるので転職は比較的容易になります。

これに対して、企業の組織文化や業界の特性などを深く理解しないとできない仕事もあります。こういった仕事の場合、長年働いた経験は、その企業で働くことに最適化されているので、比較的転職には苦労するといわれています。

あと、とりあえず簿記だけは通信講座でもなんでもいいので、取得しておきましょう。(独学だと時間がかかるのでお勧めは通学か、通信講座です。)

思い描いたキャリア構築ができるよう、お祈り申し上げます。

資格ガイダンス
2016年3月2日

中小企業診断士は学生でも取得できますし、合格後はとても面白い世界が待っています

女の子_3

面白いもので、質問が来ていますよといった記事をいくつか書いたところ、さらに質問をいただきました。こちらも質問内容と回答内容を掲載する許可をいただいたので、

■質問:中小企業診断士は学生でも取得できますか?

都内の中堅大学に通う大学1年生です。就職活動に備え、資格を取ろうと考えて、どのような資格がいいのか検討中です。

検討中にビジネスマンが新たに取得したい資格の第一位に中小企業診断士という資格が選ばれたという記事が年明けの日経新聞に乗っていました。

ちょっと勉強内容を見てみたのですが、試験科目も多く、合格率も5%と大変難しい資格です。合格者も30代、40代のビジネスマンが多いようなのですが、実務経験のない自分のような大学生の自分でも合格できるでしょうか?

また、自分は将来コンサルティング会社に入って、コンサルタントになりたいのですが、中小企業診断士に合格したらコンサルティング会社への就職に有利になるでしょうか?

■回答 

■一見難しそうに見えますが

確かに、合格率を単純に見てみると、とても難しそうに見えます。5%の合格率などといわれると、ほとんどの人が受験勉強を開始することに二の足を踏むのではないでしょうか?

しかし、表面的な合格率ほど難しくはなかったというのが実際に合格してみた感想です。

具体的な試験対策は下の記事でまとめているのでご参照ください。

働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 一次試験編

■実務経験があると有利か

さて、時間がなくても戦略次第で合格できますよといったお話が上で紹介ている記事では書いてあるのですが、実務経験がどの程度必要かについても考えていきたいと思います。

確かに、私が受験したときは実際に働いていた業務分野に関連した問題について、得意科目であったと記憶しています。

一次試験では7科目あるのですが、働いていれば、1科目ぐらいは働いている分野に合致してきます。(システム屋さんなら経営情報システムが、企業法務を担当していれば、経営法務がといった風にどこかしらの分野は仕事で使っているはずです。)

そのため、実務経験は有利に働くことは間違いありません。しかし、実務経験が必須かと問われれば、決してそんなことはないと思います。ほかの分野については特に有利も不利もありませんので、多少有利にはなるけど、必須ではないというのが答えになると思います。

■学生さんは

これに対して、学生さんならば、通常の中小企業診断士の受験対策に加えて、学校で中小企業診断士試験に関連する講義を集中的に受講するといった手が使えますので、単位を獲得しながら試験勉強もできるといった非常に時間効率の良い学習方法が使えます。

中小企業診断士試験の試験分野は特に学問的な区切りがあるわけではないと思われますので、ピッタリ合致する講義はないかもしれません。

しかし、うまく講義を組み合わせれば、必要な知識を学ぶことができると考えられます。(どの分野が該当するのかがわからなければ、学校の事務室で聞いて見ると丁寧に教えてくれると思います。)

なお、あまり専門的な講義を受ける必要はないと思われますので、○○概論といった講義があれば積極的に受講するとよいでしょう。

また、やはり学習に投入できる時間の絶対量が多いというのは極めて有利に働きます。精神論に近いですが、1000時間勉強してだめでも、1500時間勉強したら合格するといった事は普通に起こりえますから。

その点では、ビジネスパーソンが仕事の合間を縫って学習するのに比較して、学習に持っている時間的資源の大部分を投入できるわけですから有利なのです。

■就職活動としては

さて、中小企業診断士試験の合格は学生さんでも十分に可能であるし、場合によっては社会人の受験生よりも有利になり得る事をお話してきました。

では、就職活動としてはどうかという視点ですが、志望する業界もよりますが、一般的にはある程度、有利になるでしょう。

しかし、一般的に有利になるというだけであって、この資格を持っているから採用するといった、決め手にはならないと考えられます。

では、ご質問のコンサル会社ですが、コンサル会社と一口で言っても様々な会社があります。様々な会社がありますが、一般的にはある一定の極めて専門的な切り口から、顧客へのサービスを提供するといった形が想定されます。

中小企業診断士の学習範囲は企業の活動全般にわたりますが、何かの分野について、極めて高度な専門性を持つといった形の資格ではないといったところに注意が必要です。

もちろん、企業の全般的なことを知っておくことは非常に有効なことです。しかし、採用試験を受けようとしているコンサル会社の得意分野への素養があるかどうかの方が、採用の決めてとなると考えられます。

■診断士を取得すると

以上が、いただいた質問への回答ですが、あまり言われていない診断士資格を取得するメリットについて少し補足しておきます。

診断士の資格を取得すると、診断士のコミュニティーに属することができます。どのような資格でもある程度のコミュニティーがあるのですが、診断士のコミュニティーは学生さんにとっては極めて有益だと思われます。

学生さんだと色々な世代の人と話す機会はそれほど多くないと考えられますが、診断士になった後は、色々な世代の人、いろいろな背景を持った人と交流することができます。

また、合格年度が同じ人は年上であっても同期ですから(もちろん、最低限の礼節は必要ですが)、非常に打ち解けた関係を構築することができます。

また、中小企業診断士は『企業内診断士』といって、勤め人のまま診断士活動をしている人がとても多い資格です。そのため、あなたが診断士試験に合格して診断士のコミュニティーに属すると、誰もが名前を聞いたことがある企業の上級管理職の人や、そこそこの大きさの企業の役員さんなどと一緒に活動する機会も出てきます。

また、もちろん独立開業している先生や、中小企業の社長さんなどとも話す機会があります。場合によっては、あなたが研究会で講師を務めることもあるかもしれません。(若い人のほうが新しい分野に詳しいですからね。)

そのような機会を多く持つことは、特に学生さんにとっては刺激を受ける経験になると思います。もちろん、それがそのまま就職活動を有利にするというわけではありませんが、そのような経験があれば、就職活動をするにしても、相当差別化した話を面接時にすることができるはずです。

■もちろんコミュニティーは

もちろん、この種のコミュニティーは様々な資格ごとに存在します。行政書士さんであっても、社会保険労務士さんであっても、税理士さんであってもです。

そのため、学生さんのうちに何らかの士業の資格を取得するというのは非常に有効だと思います。

行政書士の学習方法はコチラ

ただ、やはり勤め人の比率がとても高いにもかかわらず活発なコミュニティーがある中小企業診断士は学生さんにお勧めです。

また、診断士は、合格して登録するまでの間に実務補修があり、実務補修の後には研究会を選択するための歓迎会があったりと、特に拒否をせずに流れに身を任せていればどこかしらのコミュニティーに属することができるといった、初心者に優しい世界が広がっています。

実務経験がない学生さんでも合格することは可能ですので、この機会にぜひ学習をスタートしてみてください。
 
中小企業診断士の合格戦略はコチラ


 
資格ガイダンス
2016年3月1日

資格で一発逆転は可能か?何をもって一発逆転とするかによりますが逆転は常に可能です

資格で
先日、資格取得で一発逆転が本当に可能か、という質問を貰いました。その人に質問と回答を掲載する許可を貰いましたので、内容について考えていきたいと思います。

■質問:資格試験で一発逆転は可能か?

よく資格スクール等の謳い文句を見るとその資格を取得すればその資格を活かした仕事ができるようになるというのを見ます。確かに資格を取得してそれを活かせる人はいるかと思います。

ですが、資格スクールが言っているようなその資格を取得すればその道でやっていけるような言葉を信じて貴重な時間を資格取得のために費やしても良いのか迷っています。

その資格が特に一般的に難関の資格と言われているものなら余計にそう思ってしいます。

合格率が10%未満のものだと勉強したからと言って合格できるとも限りません。

それだけのリスクを犯してまで資格取得をして本当にその後の人生にどれだけ変化があるのか知りたいです。どうも資格スクールの言葉はイマイチ信用できないので本当の話を知りたいです。

■私なりの回答 

■一発逆転とは?

資格試験で一発逆転は可能かという質問は結構あちこちで目にします。また資格を取得すれば転職できるかといった質問もあちこちで目にします。

ただし、こういった質問をすると「実務経験がないのに資格をとっても就職できない」とかネガティブな反応が返ってくることが一般的だと思います。

今回の一発逆転という言葉の定義を質問者様がどのように捉えているかにもよりますが、経済的に豊かになることを一発逆転ととらえているのならば、一発逆転は常に可能であると考えます。あなたが資格を生かして経済的に豊かになることは可能なのです。

ただし、資格を取って直接一部上場の大企業に就職や、そういった企業にいきなりそれなりの待遇で転職するといった事を一発逆転と捉えているのならば、その可能性は極めて少ないといえます。

こういった企業に勤めることを一発逆転と称するのならば、「実務経験がないのに資格をとっても就職できない」といったネガティブなことを言わざる負えないと思います。

■一発逆転の例

例えば、行政書士を取得したのち、行政書士として開業し、経済的に豊かになるといった例ならば見聞きしたことがあるため、お話しすることができます。

また、社会保険労務士で極めて豊かに生活している人や、中小企業診断士として非常に良いところに住んでいる人も知っています。

もちろん、税理士さんとして極めて多額の報酬を得ている人も、弁護士さんとして大成功を収めている人もいます。

また、これら事務所経営などで実績を積んでいくと、その実績が買われて、上場企業の社外取締役になったりする例もあります。(その意味で、上場企業の役員というゴールも長い目では目指せます。)

その意味で、資格の取得は十分にペイする可能性がある投資であるということができます。少なくとも、資格取得にかかる時間が1,000時間だとして、その時間を今の勤務先で追加で働く(今より、毎月30時間ほど残業を増やして33か月続ける)事よりは人生を変える可能性がある時間の使い方だということができます。

■資格だけを武器に転職などは厳しいかもしれません

ただし、資格を取得したことによって大企業に勤めることができたという人はあまり聞きません。(フリーターが中小企業診断士を取得して一部上場企業に勤めた、公認会計士を取得して、上場企業の財務をやっているという例は知っていますが、こちらは例外だと思います。)

というか、それらの人は非常に魅力的な人なので資格は単なるきっかけでしかなく、資格を持っていなくても大きなところに勤めることができるんだろうなといった雰囲気を持っています。

そのため、就職や転職を狙っているのであれば、資格で一発逆転というのはあまり現実的ではないかもしれませんね。

■資格スクールの言うことは

本サイトの読者の方にはおなじみのポジショントークという言葉があります。意味は、自らの立ち位置を有利にするための情報発信といった感じです。

資格スクールを営んでいれば、当然、資格を持っていると有利(で、うちの学校で受講すれば合格しやすい)というに決まっています。

もちろん、全くのでたらめではありません。資格を取得したことをきっかけにいわゆる「経済的に一発逆転」した人もたくさんいますし、少なくとも、ずーっと勤め人でいるよりも経済的に一発逆転できる可能性は高まります。

■組織内でも活かせる

資格を取得し、そのまま組織に勤めていると、資格手当として毎月のお給料が少し増えたり、長期的に見て望むキャリアを構築できる可能性が高まるといった効果は享受できます。

こういった効果を享受することが、資格取得を志す理由だと思います。例えば、社会保険労務士を取得して、人事のスペシャリストになりたいとか、中小企業診断士を取得して経営企画の仕事をしたいといった動機です。専門知識を獲得できれば、より組織に貢献することができ、その結果組織も報いてくれるはずといった考え方ですね。

ただし、組織は資格を取っただけでどうにかなるほど、甘くないということは、読者の方はよくご存知の事と思います。

資格を取ったけど、無関係の部署に配属されるとか、資格を取ったがゆえにその資格の領域のスペシャリストと見なされ、いわゆる出世街道を外れるといったケースもよく聞くところです。

もちろん、こういったリスクは資格を取得していなくても付きまとうものですから、比較で考えれば資格の取得は組織人としてのキャリアの助けになります。

■経済的な一発逆転を狙うには

ただし、組織人として長期的には資格取得の効果は表れてきますが、一発逆転といった威勢の良い言葉にはなかなかつながりません。

そのため、経済的に一発逆転を狙うといった威勢の良いことを言うのであれば、独立開業という手段を用いる必要が出てきます。

独立開業すれば仕事さえ取れれば収入は青天井ですし、人を雇う、機器を購入するなどの手段を用いて投入するリソースを自分の判断でどんどん大きくすることができます。(組織に勤めている場合は、追加のリソースは組織の都合でしか手に入りません。)

もちろん、こういったバラ色の未来は仕事が取れればといった前提付きになりますが、一発逆転の可能性は常にあるのです。

■一発逆転を狙うためには…

もっとも、ここで言っている一発逆転はどちらかというと資格を使って開業して一発逆転といった発想になっています。

そのため、別に資格を使っての開業でなくとも同じ効果を得ることは可能です。なので、結論は、一発逆転を狙うのならばどういった業種であっても独立開業がおすすめとなってきます。

とはいえ、資格を生かした独立開業の場合、強力な参入障壁が働きますし、一般的には仕入れるものはないため、在庫リスクも負うことがありません。(税理士さんや弁理士さんは在庫を抱えませんからね)また、売り上げがほぼそのまま利益となるようなビジネスモデルですので、収益性も極めて良いということができます。

独立開業を目指す際は

姉妹サイト開業ナビ

をご参考にしてください。(こういうのをポジショントークといいます。)

■どうするかはあなた次第です

ただし、しっかりとリスクを避けて生きるという生き方も決して悪いわけではありません。安全・安定を求めるために人は社会を作ってきて、その結果今の社会があるわけですから。

安定している状態は本能に訴えるほど心地よい状態なのです。

みんなが一緒である必要はありません。ただし、「資格で一発逆転を狙えるのか?」と問われたら「一発逆転はあり得ますよ。また、独立開業をすればその可能性は高まります」と答えることはできると思います。

なお、資格試験に合格するための方法論は

行政書士を独学で取得して分かった事
中小企業診断士に一発合格して分かったこと

コチラをご参考にしてください。

キャンペーン
2016年2月14日

アルバイトで社会経験を積むために必要な目的意識と、忘れてはいけない大切なこと

neko3

■アルバイトの目的は? 

本サイトの読者には、アルバイトをしている人も多くいると考えられます。アルバイトは、本業とは別にお仕事をすることですが、お金だけではなく同時にいろいろなものを得ることもできます。

本サイトは比較的学生さんの読者が多いと想定されますが、授業に、レポートにと忙しい合間をぬってアルバイトをして大変な思いをしている方も多いのではないでしょうか?(本サイトの中の人もそんな感じの学生生活を送っていました。)

でも、どうしてわざわざアルバイトをするのでしょうか?

アルバイトの目的としては、社会経験を積むためといった人もいますが、多くの人は、生活費やおこずかいを稼ぐためといった目的となるでしょう。

成長とか経験といった面も確かにあり得るのですが、どちらかというとそのようなきれいごとではなく、収入を確保するといった切実な理由のほうが多くなると考えられます。

充実した学生生活を送るためや、そもそもの生活費としてお金が必要なのも事実。そのため、アルバイトをしてお金を稼ぐということが大切なのです。

ただ、せっかくの時間を費やして働くわけですから、ただ単にバイト代を稼ぐだけの時間にするというのももったいないといえます。

そこで、本記事では、単にアルバイトでお金を得るだけでなく、社会経験を積もうと考えている学生さんなどが働くにあたって意識するとよりためになるといった視点を提供したいと思います。

もちろん、将来開業を考えている社会人の方にも役立つ内容ですので、働くうえではこのような点を意識していくとよいと思われます。

■アルバイトよりもまずは学校に通うことを優先したほうがお得

とはいえ、どのような視点を持ったとしても、学生さんは優先順位をはっきりとさせたほうが良いと思います。

まず、優先順位として覚えておいてほしいのは、学校の授業や講義を優先するほうが、より合理的であるということです。

と、このように書くと「確かに将来を考えたらそうだけれども…」といった反応が想定されますが、将来の話を持ち出さなくとも、一般的に学業優先のほうが合理的であると考えられるのです。

というのは、学校に通うコストはとても大きいため、それをおろそかにしてアルバイトなどをするのはもったいないからなのです。端的に言うと、授業や講義はとても『高い』買い物なので、それをほっておいてアルバイトをするのは損ということです。

例えば一般的な4年制大学を考えてみます。

卒業に124単位が必要となるとして4年間通うとすれば年間32単位ほどの獲得が必要になります。そして2単位を獲得するためには22.5時間の講義を受ける必要があるとされているので、年間360時間の講義を受けることになります。

また、授業料が年間100万円かかるとした場合

一時間の講義の価値は(価格と言い換えてもいいかもしれません)

100万円÷360時間≒2,777円

となります。ということは、講義をさぼってアルバイトをするのならば2,777円以上を一時間で稼ぐことができないと経済的合理性に欠けるということになります。

言い換えれば、「2,777円のものを捨てて、1,000円ちょっとを貰うために一生懸命働くのですか?」ということになります。

時給2,777円以上のアルバイトは、ほとんど存在していませんから(専門技術を持っているのならば別ですが)一般的な学生さんは素直に講義を受けることが一番お得なのです。

■社会経験としてアルバイトするならココを見る

さて、ココからはせっかくアルバイトをするからにはココを意識したほうが良いという点を書いていきます。せっかく貴重な時間を費やして働くわけですから、バイト代だけを目的としていたらもったいないです。

せっかくの時間を貴重な経験に変えて、お金を得るだけではなくあなたの今後の飛躍に役立てていきましょう。

■誰がお客さんになっているか

あなたの働いているアルバイト先のお客さんはいったい誰でしょうか?ある程度成功している事業の場合、客層はある程度絞られています。

例えば、牛丼屋さんに来るお客さんはどのような層でしょうか?また、閑静な住宅街のイタリアンレストランに来る客層はどんな人たちでしょう?または、深夜の居酒屋さん来るお客さんはどんな人たちですか?

勤務先の客層を思い浮かべてみれば、何らかの基準(年齢、想定される収入、地域、職業、ライフスタイルなど)で括れるはずです。(こういった切り口を市場細分化変数といいます。)

このように、成功している事業は万人向けの商売ではなく、ある程度客層を絞り込んでいることに気が付くはずです。

また、絞り込んだ客層に対して、その人たちが好む商品をその人たちに届けやすい価格帯で、その人たちがアクセスしやすい流通の形態、その人たちが目にしやすい媒体での宣伝など様々な面で考え抜かれているはずです。

経済・経営系の学問を学んでいる学生さんならば、これらの概略は授業や講義で学ぶはずなので、講義で学んだことがどのように実践されているかについて確かめてみるといった視点を持つだけで、働いている時間がより有益になってきます。

また、もしあなたが将来開業を目指しているような場合にも、『誰がお客なのか』といった点をはっきりとさせて、あなたが始めるビジネスのお客さんを適切に絞り込んでみてください。

洋服屋さんを営んでいるある社長が「万人に似合う洋服は、誰が着ても格好良くない。本当に格好良いのは、その人にだけ似合う服なのだ」と言っていました。あなたのビジネスを万人受けさせようとすると、誰にとっても魅力のないビジネスになってしまうので、思い切って客層を絞り込んでいきましょう。

■関係法令を遵守しているか

あなたが法学系の学生さんではなかったとしても、労働基準法についてはちゃんと知っておいたほうが良いでしょう。

そして、その法律と照らし合わせてあなた自身のアルバイト先がそれを守っているかどうかについて、冷静にみておくとよいと思います。

と、このように書くと「あれでしょ?法律論を振りかざして勤務先と戦えって趣旨でしょ?でもそれをやると…」といった反応が返ってくることが想定されます。

本サイトでは、労基署とか労働関係専門家に助けを求めてくださいなどとは、特に言いません。(それはあなたが選択することですから。)

しかし、覚えておいてほしいのは、あなた自身の本業に支障をきたすような働き方を強制される必要はなく、罰金制度や自腹で店の商品を買い取るように強制する自爆営業にも応ずる必要はないということです。

また、あなたのアルバイト先の社員さんはちゃんと休めてそうですか?超過勤務をしているのならばちゃんと残業代を貰ってそうですか?

少なくともこの辺はしっかりと見ておいて、それら法律を守っていないような企業であることが分かったらあなたの就職活動の候補から、そっと今働いているアルバイト先の会社を外しておく事をお勧めします。

法律を守らない企業の言い訳は「法律を守ってちゃんと残業代を払っていたら赤字になってしまう。うちがつぶれるとみんなが路頭に迷ってしまう」などと相場が決まっていますが、もしその話が本当ならば、そんな収益性の薄い企業には就職しないほうが良いです。

また、単に遵法精神が欠けているだけであるとしても、そこで働くのは決して心地よい体験にはならないはずです。(法律も守らないような企業が、あなたとの雇用契約はしっかり守るという保証はないですからね。)

ただし、このようなことを判断するためにも、法律知る必要があります。そもそものルールを知らないと何が違法行為なのかわかりません。そのため、労働法の講義を受講するか、図書館で簡単な本を借りてきて読んでみるとよいと思います。

■仕事の工夫

また、どのような仕事であっても、ある程度成功している事業ではいろいろな工夫がなされています。例えば、発注作業一つをとっても効率の良い方法や道具が考案されているはずです。

また、仕事で使っている帳票類も、現場で働く人が知っているべき情報が集約されており、また、その情報を基に取るべきアクションも明確にされているはずです。

さらに、仕事で使う伝票などの書式一つとっても、事務が確実に行えるように、また手間が削減できるようにとよく考えられている様式になっています。

このように、アルバイト先は仕事の工夫の宝庫です。あなたがアルバイトで働いている時には惜しげもなくノウハウを教えてくれますが、あなたが就職した後では基本的にそのノウハウを丁寧に教えてもらうことは不可能であるといった種類のものになります。

この種のノウハウを、しっかりと吸収しておけば、就職した後にも参考にすることができますので日々の仕事の書類一つ一つがどのような意味を持っているのかについて考えていくとよいと考えられます。

■アルバイトを探すなら

このようにアルバイトそれ自体は得るものが大きい行為です。働くということの大変さを実際に体験してみるのも大切ですし、仕事を通じて同僚と何かを成し遂げるといった経験は非常に良いものです。

そのようなアルバイトですがいざ探すとなると、なかなか大変なものです。アルバイト求人誌を貰ってきて仕事を探そうとしても探そうとしている情報が見つけにくいですし、せっかく見つけたと思っても通うのが大変なところだったりとして紙媒体だと意外と面倒なのです。

その点、現在ではネット媒体で求人情報を検索することができるから便利です。

こちらのジョブセンスなどでは、本サイトを経由して採用されるとお祝い金も出るのでお得ですよ。

採用祝い金がもらえる求人サイトは"ジョブセンス"

このジョブセンスというサイトを運営しているのは株式会社リブセンスという会社なのですが、求人情報提供サービスとしては後発組だったにもかかわらず急成長を遂げて一部上場企業となっています。

お祝い金という仕組みを使うことで、求人サイトの効果検証を可能とするといった画期的なサービスで急成長を遂げた事業となっています。

このジョブセンスを利用しながら、そういったビジネスモデルにも思いをはせてみてはいかがでしょうか?

と、利用する人にとってはお祝い金の分だけ純粋にお得ですから、アルバイト探しはジョブセンスがおすすめですよ。



キャンペーン
2015年5月5日

ビックカツという強者 | 駄菓子と侮るなかれ。経営的にみると、とっても強い商品です

ビックカツ
ビックカツ。ある世代の人たちには特別な響きを持つお菓子ではないでしょか?『酢だこさん太郎』などとともに、学校帰りや遊びに行ったときに、お小遣いで買った事がある人も多いと思います。どうも『菓道』という会社が製造販売しているみたいですね。

さて、この『ビックカツ』 という懐かしい言葉を聞いて気になった事があったので、経営用語的に考えてみたいと思います。(フランスで人気No1の駄菓子との情報をぼんやりとテレビを見ていたら小耳にはさんだので書いて見たくなりました。)
  • 定番
さて、この『ビックカツ』というのは『酢だこさん太郎』などとともに、定番中の定番に当たります。つまり、「駄菓子屋を営むならこれを置かないと始まらないでしょ?」位の位置づけになるのですね。

そして、このような定番品を陳列する棚を定番棚と呼びます。

このような商品は、別に「ビックカツ入荷しました!」などと大きなPOPを出して訴求しなくとも地味ながら着実に売れていくようなものです。その為、定番品としてお店の中でしっかりとした位置を確保することができるのですね。

さらに、もともとの単価が安いといった事も影響するかもしれませんが、筆者はこの『ビックカツ』が値引き販売されているのを見たことがありません。

しっかりと定価販売できる商品であるというのもこのビックカツの強みになっているのだと思います。
  • ついで買いが促される
更に、レジの横などに置いてあれば(駄菓子屋ならお会計する場所の下の棚とかに置いてあれば)ついつい、買ってしまうといった商品でもあります。こういう、計画をせずに衝動的に購入するような事を非計画購買というのですが、このビックカツといったお菓子は非計画購買で購入されるケースが多いと考えられます。

というのは、「あービックカツが欲しい!」といった風に考えてお店に行く人はあまり考えられないからです。(とはいえ筆者は明日ビックカツを購入すると思います。ビックカツというキーワードへの接触回数が増えてザイオンス効果が生じているのでしょう。)

ビックカツ。明日買って食べようと思います。
キャンペーン
2015年2月28日

ストーリーで経営用語を解説しちゃいます♪

pan
初めまして。僕たちが経営用語を解説しちゃうプロジェクトを立ち上げます。

neko2
唐突だね…

kuma
でも、僕たちがデビューできるから良いと思うよ。

kitu1
そうはいっても、まだキャラも固まっていないし、名前もないし、いろいろ決まっていない状態なんだよね。これじゃ、経営マンガの中の人も困っちゃうと思うんだよね。そもそも…

hiyo
設定とかそういうのはあんまり言わない方が…

girl

こんな感じでバタバタしながらお話を進めていきますね。

kai1
解説は私がやりますね。

girl
とはいえ、何を解説しようかしら…

kitu2
えっ、何も決まっていないの?

neko2
仕方ないよ。経営マンガの中の人は色々な事に手を出し過ぎて、消化不良気味だし…

kuma
まあ、書いていく中でだんだんキャラも固まっていくと思うよ。

kai2
というわけで、お付き合いの程よろしくお願いいたします。ストーリー化希望の用語についても受け付けていますので、お気軽に言ってくださいね。

記事一覧はこちらです↓
ストーリーで解説経営用語
キャンペーン
2014年5月13日

TOP絵をいただきました

いつもお世話になっております。まんがで気軽に経営用語管理人のkeieimangaです。

あきひろ様よりTOP絵をいただきました。
moto-manngadekigaruni
「勉強、経済、クラスのみんな」といったイメージで描いて下さっています。早速TOP絵を差し替えてみましたので、新しくなった弊サイトの雰囲気をお楽しみください。


引き続き、イラスト・トップ絵につきましては募集しておりますので、心優しい絵師様がいらっしゃいましたら是非お願いいたします。
キャンペーン
2013年9月8日

【半沢直樹】なぜ120億の運用失敗で多額の引当金を積む必要が出てくるのか【ドラマ】

いきなりですが、半沢直樹面白いですよね。ちょっとエキセントリック過ぎな感じもしますが、組織の中で政治力を駆使しての戦い。ゾクゾクしますね。

さて、ここで劇中で疑問となるようなお話ってなかったですか?

「あれ、200億借りて、120億の損を出したんだよね?それなのになんであんなに沢山の引当金を積む必要があるの?120億とか200億とかじゃ足りないの?」って思いませんか?

まあ、いちいち解説するなんて野暮ってもんですが、「まんがで気軽に経営用語」ですから一応解説を試みたいと思います。
  • まずは…
まずは劇中では詳しく語られていませんが、東京中央銀行は伊勢島ホテルに対して今回の200億以外にも多額の融資を行っている事が想定されます。

そして、今回の120億の損失が致命的な事態を引き起こしたと想定されるのです。

下の図を見てください。200億の融資をした時点では以下のような貸借対照表(一定時点の財政状態ですね)を想定していたはずです。(正確かどうかは別として、致命的な状況には陥っていないという段階です。)
スライド1
あ、別に200億の融資自体で純資産が減ったりするわけではないのでそこは心配しなくても大丈夫です。(自己資本比率といった指標は悪化しますが)

しかし、120億の損失があったとするとこの図は次のようになります。
スライド2
債務超過になったか否か語られていないので、ここまで極端ではないかもしれません。しかし、この120億の損失は伊勢島ホテルに対して致命的であったと考えられるのです。
  • 実質破綻先
さて、話は少し飛びますが、企業は将来の損失に備えて一定の引当金を積みます。そして、この引当金は積むときに費用として扱われます。(貸し倒れに備える場合は貸倒引当金となります。)

そして、貸し倒れに備えるという事ですから、当然、貸倒れが発生する可能性によって引当金の額は変わってきます。

例えば、つぶれそうにないような企業に対しては、(もちろん事故も発生しますが、大半は大丈夫でしょうから)貸付額の数%ぐらいでOKですよね?

でも、実質的に破たんしているような企業にお金を貸していたらどうでしょうか?融資額のかなりの割合を引当金にする必要がありそうですよね。というか、実質破綻先の場合引当金は100%、つまり融資総額と同額となっています!

ここで、大切なことはこの120億の損失が伊勢島ホテルに対して『致命的』であるという事です。

つまり、この120億が決め手となって実質的に破たんしてしまうという状況なのですね。

その為、融資総額と同額を引当金にする必要が出てくるという事なんですね。これが、120億の損失で数千億の引当金が必要となるカラクリです。

(まあ、この辺の理屈は説明していたらスピード感が無くなってしまうので省いたんだと思いますけどね。)

いずれにしても、本記事がドラマ鑑賞をさらに楽しいものにできたら幸いです。
キャンペーン
2013年7月24日

学生さん必見!経営マンガがヤマを張る、経営学テストにでる10の用語

第14話_2_001
忙しい学生さんの為に、「まんがで気軽に経営用語」の中の人がテストのヤマを張ります!本当にテストに出たらツイッターやらフェースブックやらで、「経営マンガ最高とURLつきで!」、『経営マンガ最高とURLつきで!』(大切なことなので2回言いますよ)つぶやいちゃってくださいね。
 
まずは経営学について行ってみましょう!(みなさんが経営学とか、経営学原論とかそんな感じの科目名を取っていたら該当すると思います。)
62bc2951
「企業は誰のものか」っていうお話です。こんなお話、授業でやりました?やったんだったら、たぶん出るからチェックしてみてください。
ceb6b628

企業が継続し続けるという意味の言葉です。経営学やってるなら、この辺は押さえておかないとモグリですぜ、旦那!
e6bf21be
意思決定には階層構造があって偉い人ほど、より戦略に近い意思決定ができるといった話です。
355c4e1f
コチラの記事には経営計画に関する言葉が一式まとまっています。
763f1c65
競争地位別戦略といったお話も押さえておくと良いかもしれませんね。これは、自分の競争地位によって最適な戦略が違うよといったお話です。
a1bd6219
事業ドメインについてです。一言で言うと、戦う土俵を選びましょうってお話です。
39c45b8c
これは、あれです。負け犬とか花形とかインパクトのある名前が載っている用語です。インパクトがあるから、なんとなく覚えているかもしれませんが、この機会にイメージだけでも内容を掴んでおきましょう。
177faf26

企業が成長する時に、どのように考えるべきかのフレームワークです。この辺も授業でやりましたよね?
e484097c
BCPです。事業を継続するために備えあれば憂いなしの計画を立てましょうってお話です。
34615c51
デファクトスタンダードです。事実上の標準というお話です。これも講義で、『ビデオデッキ』の話とか『ブルーレイDVD』の話などで紹介されているかもしれませんね。


どうでしょうか。一応ヤマを張って10用語を紹介してみました。ココにあげた用語を押さえてテストを乗り切ってくださいね。
キャンペーン
2012年10月5日

経営マンガマラソンを開催します!

経営マンガマラソン_001
「スポーツの秋」というわけで本ブログ「まんがで気軽に経営用語」もスポーツに関するイベントをしようかなと思っています。

スポーツと言えばマラソンというキーワードが浮かんだのですが、経営マンガの中の人が走りながら更新しても全く伝わらないし、走ったりするのが嫌、読者の為にならないため、走りながら更新は止めておきます。

そのかわりに、連休中にマラソンの距離42.195キロにちなんで「42.195記事」の更新に挑戦してみたいと考えています。

完走を目指して記事を書いていきますのでよろしくお願いいたします。

→10月8日午後23時30分に完走しました。
42記事の更新は非常にハードでしたが、通常の一日一更新では記事のボリュームが少なすぎて(書くことが少なすぎて)解説できなかったような用語も記事にできたので経営マンガ的に満足です。

経営マンガマラソン 記事一覧
1. ブレインストーミング
2. 計画的陳腐化
3. 過剰設計
4. リベート
5. 委託販売 
6. 一時帰休制度 
7. 棚割
8. エンド陳列
9. ディスカウントストア 
10.コンバージョンレート
11.layoff(レイオフ) 
12.交通広告
13.フリンジベネフィット
14.広告アローワンス
15.耐久財
16.非耐久財
17.商流
18.物流
19.共同物流
20.需要の交差弾力性
21.多能工
22.単能工
23.集中仕入れ
24.消化仕入
25.クリック保証型広告
26.自己成就予言
27.アフィリエイト
28.フック陳列
29.ローコストオペレーション
30.コンセプトイン
31.グループシンク
32.サービスの非貯蔵性
33.需要の平準化
34.サービスの不可逆性
35.サービスの無形性
36.サービスの異質性
37.期限の利益の喪失
38.インプレッション保証型広告
39.成果報酬型広告 
40.代替財
41.補完財
42.収穫戦略
キャンペーン
2012年6月24日

信州という地域ブランド(塩尻市を訪問して考えたこと)

信州に行ってきました_001
先日、ライブドアブログ奨学生コラボ企画信州に行ってブログを書こう!に参加するため、長野県塩尻市に行ってきました。

他のブロガーの記事はこちらから見ることができます。
838593cd

この塩尻市は個人的に非常に縁のある土地で、長野県と言われれば2番目に思いつく土地でもあります。(私の中の一番目は松本市です)

さて、「長野」「信州」と聞いてどのような言葉が思い浮かびますか?私は、素晴らしい自然。夏涼しい高原。美味しいリンゴや野菜たち。エプソンに代表される近代的な大企業。といった肯定的な言葉が次から次へと思い浮かびます。

この肯定的なイメージをブランドと言い、特定の地域がブランド化していることを地域ブランドと言います。リンク先で挙げているように地域ブランドを確立できればいろいろな好い影響があります。

簡単に言うと、

1.そのブランドがあるからこそ、通常よりも高値で取引される。

2.高い認知度を誇り、売れ行きが良くなる。

といったプラスの効果があるという事です。

例えば、信州の蕎麦ってブランドですよね?あなたが蕎麦屋さんに行ったときに、信州の名前を冠した蕎麦とそうでない蕎麦。どちらを選ぶかを考えてみてください。

やはり、信州の名前を冠したおそばの方が選ばれやすいという傾向ありそうですよね。

このような、しっかりとした地域ブランドを確立している信州。ほかの地域も見習っていきたいですよね。


さて、せっかくですので塩尻市で食べて美味しかった物を個人的に発表してみたいと思います。
  • 山賊焼き
海賊焼きでも、烏賊焼きではなく、山賊焼きです。これは鶏のモモ肉を、ニンニクの効いたタレで漬け込み、片栗粉をまぶして油で揚げるという、書いているだけでも美味しそうな代物です。

実際に、居酒屋などで食べると、とてもおいしく、お酒も進むといった逸品です。ぜひ関東圏の居酒屋さんでも取り入れていただきたいメニューです。客単価向上に一役買うかもしれないですよ。
  • からしいなり
ただの稲荷ずしと思いきや、アゲが裏返しになっています。裏返しのアゲの中にからしが入っており、少し大人の味となっています。

なぜ裏返しなのかは誰も教えてくれませんでしたが、子供が間違って食べないような配慮なのかなと勝手に納得しています。

こちらも、ぜひ関東圏のスーパーで取り扱ってほしいと思うメニューです。スーパーでお惣菜を作ってらっしゃる方が読者にいましたら、ぜひお願いします。
  • 洗馬のレタス
長野県塩尻市の洗馬地区で採れるレタスは洗馬のレタスといったブランドになっています。

どうやら地元ではなかなか出回らない品らしく(県外のお客さんがとても多いため)、食べられたことはラッキーでした。
  • くるみの木
長野県塩尻市広丘にお店を構える洋菓子店シャルムさんのお菓子です。個人的な用事で初めて塩尻市に伺った際、ココの「くるみの木」というお菓子を出していただきました。

濃厚な味はとても美味しい逸品です。塩尻にお立ち寄りの際はぜひ食べてみてください。
信州で作っているワインです。個人的にあまりワインは呑まないのですが、とても飲みやすくおいしいワインです。
キャンペーン
2012年4月12日

逃避としての「頑張り」ではなく、目標を持って「頑張ろう」!

74287123
この記事は、livedoorブログ奨学金の奨学生ブロガー7人による共同企画「正力・原発、日本の漂流」の一環として書いています。ブロガーのテーマは様々ですが、一つの企画で書くことで、何か見えてくることがあるのではないか?そんな思いで始まりました。
今回はいよいよラスト2巡目です!ブロガーによってテーマの掘り下げ方が全く違うところが非常に面白いと思います。

明日4月13日は、「ボーイズラブを読む!」さんです。

 ======【記事本文ここから】===== 
「頑張れば何とかなる」、「頑張ることが正義だ」、「今は頑張るだけです」、「組織の成果が低いのは(みんなの)頑張りが足りないせいだ!」

いきなり質の悪い自己啓発本みたいな出だしでごめんなさい。でも、どこかで聞いた言葉だと思います。

「頑張る事」我々が持っているとされる美徳の一つです。というか今や美徳どころか信仰の対象にすらなっているような気がします。

でも、「まんがで気軽に経営用語」は「単なる頑張り」を安易に肯定しません。経営用語を解説している以上、目指すのは頑張るというプロセスではなく、結果である成果だと考えているからです。

もちろん筆者も頑張れば報われる社会であってほしいと心から思います。でも、頑張れば報われるって言葉をことさら強調する社会って息苦しいんですよね。この言葉を逆に解釈すると「頑張れば報われる」→「報われないのは頑張っていないせいだ!」みたいに簡単に言われかねませんので。 


さて、今の日本人は頑張っているでしょうか?個人的には頑張りすぎると言えるほど頑張っていると感じています。読者の皆様の中にも、朝から必死に仕事をして、帰るのは深夜みたいな生活を送られている方も多いと思います。

では、頑張った結果みんなが幸せになっているでしょうか?前回の記事で書いたような、サービス残業も蔓延していますし、仕事優先で家族で夕食の食卓を囲みたいといった事でさえ贅沢になってしまっているような気がします。

この「頑張り」にたいする過剰な信仰こそが、いまいち社会全体が幸せになれない原因の一つではないのかな?と感じています。厳しい言い方をすると、考える事を放棄して安易に頑張っているだけのような気がするのです。

それでは考えるのを放棄した「頑張り」ってどんなことかを例によってまんがで示してみたいと思います。 
穴掘り大会_001

例えば、穴を掘るという大会があったとします。ルールは平原に一番大きくて深い穴を掘ったチームの勝ち。それだけだとします。

ここにAチームとBチームの二つのチームが毎年参加しているとします。そして、Aチームは気力も体力も充実しており、使う道具であるスコップの改良にも余念がなく、スコップの扱い方も申し分のないチームです。

ひたすらに頑張ってスコップで穴を掘る能力を鍛えてきたAチームは素晴らしい競争力を誇っています。

しかし、競争相手であるBチームはあることに気が付きました。「道具については何にも決まってなくね?」そこでBチームは大型のショベルカーを持ってきました!

この時Aチームはどうするべきでしょうか?蓄積したスコップで穴を掘る能力を放棄してでも機械化すべきですよね。でも、頑張るという姿勢は時として、努力で差を埋める(つまりスコップで掘る時間を増やす)といった行動を招いてしまいます。

この現象は技術革新の非連続性として紹介されている事例に近いと思います。技術革新の非連続性とは、革新的な新技術は既存の改良の延長線上には存在していないという事です。それと同じように、今まで通用した事で頑張るという事ではなく、何か革新的なやり方を目指す必要があるのではないのでしょうか?

ちょっと、極端でひどい例ですね(笑)   

【耕し過ぎた畑】
また、収穫逓減の法則という言葉で紹介されている事例もあります。これは追加で投入した努力が生み出す結果は、次第に少なくなるという言葉です。

これは農業の例(開墾するなら肥沃な土地から開墾するので、追加で開墾した土地は最初の農地ほどの収穫は見込めない→追加で努力しても、得られる追加の収穫量はどんどん減っていく)が分かりやすいと思います。

考えることを放棄して頑張るという姿勢は、時には開墾されつくされた土地を、さらに耕すような事につながる場合があります。


このように、今の延長で頑張ってもなんだかさらに苦しくなるだけのような気がしているのです。では頑張らなくてもいいのか?それも違うような気がします。

問題は「何を目指すのか?」という視点が欠けている事だと思います。最初の穴を掘る例は大きな穴を掘ることが目標です。なので、重機でもなんでも持ってくれば良いのです。

また、次の耕しすぎた畑の例では、大きな収穫を得ることが目標です。そのため、これ以上やってもあまり成果を得られないのであれば、ほかの事(農業の理論を学ぶとか、作物の品種改良を行う等)をするとよいと思うのです。

しかし、本来の目的を忘れ、頑張るという事それ自体が目的になってしまうと、この例のように、ひたすら頑張るといったようなことが起こるのです。


経営用語を解説していく中で、いろいろな用語に触れるのですが、努力それ自体を無条件で肯定しているような議論はあまり見ないです。むしろ、どの方向に向かうかが重要であるといった事を強調しています。

つまり、どうやるかではなく何をするかが重要である。といった趣旨の事が繰り返し強調されているのです。「頑張る」という事はどうやるかに属する事だと思います。

われわれはもう十分すぎるほど頑張っています。そのため、もっと頑張るのではなく、日々頑張る時間のうちほんの少しだけでも、どの方向に向かうべきかを考える時間にすることを試してみてもよいのではないでしょうか?


かつて、われわれには明確な目標がありました。明治時代までさかのぼれば欧米列強に追いつけという、戦後には復興を成し遂げるという分かりやすくて誰もが追い求めるような目標です。

そして、そのような明確な目標を達成するためには、われわれの頑張るという美徳が非常に強力に作用したように思われます。目的地が決まっていれば、あとは一生懸命進むだけですから。

それでは、今われわれにそのような明確な目標があるでしょうか?明確な目標を持たぬまま「頑張って」どんどん疲弊してしまっているのが現状ではないでしょうか?

どのような目標でもよいので目標を持つ必要があると思います。そして、それはトップマネジメントに課せられた仕事だけではなく、一人一人が自分なりの目標を持つべきだと思うのです。

がむしゃらに頑張る前にまずは目標を決めてみてはどうでしょうか?試してみる価値はあると思います。そして、一人一人が目標を持って進めれば、この国はもっとよくなると思うのです。だって、みんなすごく頑張れるんですから。

明日4月13日は、「ボーイズラブを読む!」さんです。
キャンペーン
2012年4月4日

日本漂流―ルールの軽視が生産性の低下をもたらす―

74287123
【読者各位】
この記事は、livedoorブログ奨学金の奨学生ブロガー7人による共同企画「正力・原発、日本の漂流」の一環として書いています。ブロガーのテーマは様々ですが、一つの企画で書くことで、新たな展開があるのではないか、そんな思いで始めました。
詳細は上のバナーを押してください。
 
明日4月5日は「ボーイズラブを読む!」さんです。

======【記事本文ここから】=====

「まんがで気軽に経営用語」では4月3日の「CAZANA」さんの記事にある「日本人の劣化すなわちサラリーマンの劣化」という言葉から、日本の経営の劣化という切り口で記事を書いてみたいと考えました。

日本の経営の劣化(以前より劣ってくること)と言うからには、少なくとも昔の日本の経営は今よりは良くないとこの言葉はつかえません。かつて100の実力を持った人が現在200の実力を持っているのに、劣化しているなどという事は出来ないですからね。

では昔は今よりも良かったのか?実は、日本の経営は今よりは良かったどころではありません。日本の経営には、かつて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと言わていた時代があったのです。

その時代の日本の経営は「日本的経営」などと言われていました。「終身雇用」「年功序列賃金」「企業別労働組合」の3種の神器を武器に、日本企業は素晴らしい競争力で世界を席巻していたのです。

では、その時代と比較して、何が劣化しているのか?それは少し難しい問題です。確かに劣化の具体例として国際競争力が低下しているとか収益性の指標が海外の企業に比べて劣っている。ホワイトカラーの生産性が先進国の中で一番低い。などという事を取り上げることはできます。

しかし、そのようなありきたりで高度な議論は偉い先生に任せておこうと思います。今回はそんな高度な議論ではなく、ルールを軽視する風潮が日本の経営の劣化を示しているのではないかと素朴に感じた事、を書いてみたいと思います。

そして、ルールを守らない経営の身近な例として、サービス残業という問題を取り上げたいと考えています。


さて、サービス残業はルールに則しているでしょうか?ルール違反ですよね。もちろん、個人の心構えとして「たとえ賃金をいただけなくとも良い仕事をするために超過労働をいとわない」という気持ちはすごく良い事であるとは思います。
 
しかし、社会全体を考えた議論で、ルールを守らない事を良しとしてはダメです。

個人いう視点では努力が大切ですが、社会全体の視点では努力が報われる環境の整備が大切だと感じています。個別と全体という風に視点を切り替えると、必要な対策は反対になる場合があるという事です。

社会の制度を設計する側は「個人が成功できないのは自己責任」と言って環境の整備を怠り、個人の側は「環境が整っていないせいで報われない」と言って努力を怠っている。そのため誰もあまり幸せになれない。筆者は少し前にこんな風に感じていました。 

話題がそれましたね。サービス残業の記事に戻ります。

さて、このサービス残業の本質はなんでしょうか?筆者はサービス残業の本質は泥棒(窃盗・強盗と言い換えてもいいです)であると考えています。これから二つまんがを書きます。8コマでこのことを表現してみようと思います。
サービス残業―競合店の視点―_001

一つ目のまんがではまじめに商売をしている店主のお店の隣に、すごく安く料理を提供するお店ができてしましました。そのようなお店が出来たら、既存のお店も当然対抗措置を取る必要があります。そうしないとお客さんを取られてしまいますからね。

しかし対抗措置をとっても、同じような商品をさらに安い価格で販売されてしまいます。 こんなお店が隣にできたら、商売あがったりですよね。

結局、このお店が、安く料理を提供できる理由は食材を盗んできているからだったようでした。最終的には不正を働いていたお店は摘発されて、めでたしめでたしです。

では、サービス残業を従業員に強いて、このまんがと同じように安く製品を提供するお店が隣にあったらどうでしょうか?本来かかるべき人件費を支払っていないわけですから、このまんがと同じように安い商品を提供することが可能となるわけです。

この場合、自分のお店にとって、盗んだ食材で安く商品を提供するお店と、従業員へ支払うべきお金を支払わずに、安く商品を提供するお店は、本質的に何が違うのでしょうか?

そして、このような不正を行うお店が同じ市場に存在していると適正な利益を得ることが難しくなり、まじめにやっているお店が立ちいかなくなりますよね。

それって社会全体にとって幸せなことなのでしょうか?
サービス残業―従業員の視点―_001

二つ目のまんがでは最初から残業代が支払われないケースと、残業代が支払われたにもかかわらず後にお金を出すように強要されるケースを取り上げています。

2コマ目では最初から残業代が出ないと上司が言っています。それに対して、従業員は仕方ないとして受け入れました。これは最初から残業代が支払われないケースです。

4コマ目では一旦払った残業代を返せと上司が迫っています。これに対しては従業員は受け入れられないと反発しています。こちらは残業代支払われたにもかかわらず、後にお金を出すように強要されるケースです。 

さて、この2コマ目と4コマ目は本質的に何か違うのでしょうか?

一生懸命働いてお給料をいただきました。すると上司がやってきて財布からお金を出すように強要して結局お金を抜き取ってしまいました。これは泥棒ですよね。では最初からお金を払わないのは許容されるのでしょうか?許容されるとしたら何がどのように異なるのでしょうか?

そして、このような環境で正当な報酬を得られない従業員が、誠実に生産性の向上を図るでしょうか?


盗んだ食材で商売をする隣の店。財布から金を出せと強要する上司。

今、行われているサービス残業とはこのようなことではないのでしょうか?

さて、本ブログでは解決策は何も提案しません。窃盗に準じて処罰せよとか、サラリーマンはサービス残業をさせる企業など辞めてしまうべきであるとか、われわれ消費者もそのような企業の商品をボイコットせよなどと主張するつもりは全くありません。

ただ、サービス残業という現象を切り取って、まんがをつかって表現してみただけです。

明日4月5日は「ボーイズラブを読む!」さんです。  
スポンサードリンク
サイト紹介
まんがで気軽に経営用語を学んじゃおう。難しい・なじみのない経営用語でも、まんがなら簡単に親しめます。
まんがで気軽に経営用語について
協力者募集について
弊サイトキャラクターおよびイラスト募集について
TOP絵一覧
  • RSS
  • Twitter
索引
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
英字 A B C D E
F G H I J
K L M N O
P Q R S T
U V W X Y
Z
数字 1 2 3 4 5
6 7 8 9 0
ライブドアさんから
badge
リンクについて
本サイトはリンクフリーです。リンクいただきましても特にご連絡は不要です。
もしバナーが必要でしたらこちらをご利用いただければ幸いでございます。

header
電子書籍を出してみました
  • ライブドアブログ
project
◆経営マンガのポッドキャスト
ポッドキャストで気軽に経営用語 ◆経営マンガのツイッター小説
経営マンガのツイッター小説
Facebook