ZD運動
ZD運動とは欠陥(ディフェクト)をゼロにするという運動の事でZero Defects Movememtと表記されるものです。日本では無欠陥運動などと訳されて実施されています。

このZD運動は仕事上の欠陥(連絡ミスとか、納期遅れ、不良品の発生、不誠実なサービスの提供)をゼロにする事によって、製品やサービスの品質向上を図り、企業全体の生産性を向上させ、その事によって顧客満足の向上をめざしていくといた運動です。
運動なので、そういった計数的な管理手法があるというよりはむしろ、従業員一人一人が自発的に製品やサービスの品質向上に努めていく。そのためにできることを皆が考えるといった形のモノになります。

もちろんこういった運動は、単なる精神論ではなく、ミスなどによって生じる仕事上の問題は管理の問題であり、そのミスをなくすような仕組みを作り上げることを目的としているのです。

無欠陥運動などと言うと、「ミスをした人間が悪い。ミスなど無いように集中力を持って仕事をしろ」などと言った精神論に走る組織がありそうですが、ミスの原因を残したまま、組織の構成員の資質に頼るような仕事をしていると、組織全体としての品質向上は望めません。

そうではなく、仕組みとして欠陥をゼロにするといったアプローチをとる必要があるのです。

なお、このZD運動が日本に伝えられた同時期、QCサークルという品質向上の運動が実施されていたため、あまりこのZD運動自体は盛んではなかったといった歴史的な背景があります。

■今でも使われる考え方です

ZD運動はなんとなく昔の活用のような気がするかも知れません。しかし、今の会社においてもミスを無くす仕組みを整えるのは相変わらずとても重要です。

現在は不適合品を未然に防止することや継続的なPDCAなどによる改善が重視されていますが、この考え方はZD運動の血管ゼロを目指す仕組みづくりの考えと合致します。

ポイントは、ミスしないようにしましょうというのではなく、ミスをしない仕組みを標準化して誰がやってもミスしないようにすると言ったところです。この意味せ精神論ではなく仕組み論、システム論としてこのZD運動の精神は継承されているのです。