ココは、町はずれのファンシーショップ。80年代の香りが今なお残るちょっと時代に取り残されたお店です。
ファンシーショップという業態。結構昔の業態かなぁと思いきや、最近でも割とあるみたいです。
とはいえ、このお店は、新しい感じではなく、それなりに年季の入ったお店になります。
今日はそんなお店に、ちょっとした騒動が持ち上がりました。
はあ…
あれ、どうしたのちょっとアンニュイな感じねぇ。
はぁ…
なんだか重症みたいね…
そうだ、『先生』お願いします。
分かったよ。
がしっ!
!?
!?
ちょっと何するの!
ちょっとぼんやりしていたから、キミの小判で…
イヤイヤ、そんなの自分のシャケでやればいいじゃない!
あ、これシャケじゃなくてニジマスだから。
そんな事聞いていないから!
ワイワイガヤガヤ
で、「ぼんやり」は治ったかい+?
うん、一応ね…
あらあら本当に重症ね。
まあいいわ、話してみてよ。
実は…
いつも来る常連さんなんだけど、
あの人に買われたいと思っていてね…
ああ、あのいつも来る人ね。
そうなんだよね。
いつも来るから、気になってみていたら、なんとなくね…
それは、恋よ!
なになに、どうしたの?
あ、オーナーさん
じつは、『かくかくしかじか』なんですよ。
何度も何度も見ているうちに、なんですよ…
思い出しますね。
わたしも、岐阜の縫製工場にいた頃
同僚の『ひよこ二号』の事が…
岐阜に居たんだ。
そうよ、そのあと上海に行って、まわりまわって、このお店にたどり着いたのよ。
へーすごいね。
でね、何度も見ていると…
そうそう、上海の後にはね、
カラチに居たんだけど、あの時はね…
ぺらぺらぺら
いや、僕に話させてよ…
ふぅ、まあいいや…
でも、そういう経験ってあるよね。
分かってくれるのかい?
僕の場合は逆に、毎日来るお客さんの中で、どうにも我慢のならない人がいてね…
なにが気に食わないのか分からないんだけど、あの人にだけは買われたくないなぁと思うんだよね。
でも、買われてもすぐ戻ってくるからいいじゃない。
売れるたびにキャラが変わったら、アイコンがいくつあっても…
あら、そういったメタ発言はダメよ。
すみません…
でも、みんなのお話を聴いていてわかったわ。
それは恋なんかじゃなくて単なるザイオンス効果よ!
な、なんだってー(棒)
って、それ却下です。
全然ロマンティックじゃないですから。
そうですよ。ウチはファンシーショップなんですから、そんなザイオンスなんて固い響きの言葉は使ったらダメです。
なんにしても、そんな心理学用語みたいな一言で方付けられるのは心外ですね。
あれ、どうして、こんな批判が集中しちゃうんだろう…
まあ、いいわ。
ザイオンス効果っていうのは、単純接触効果とも呼ばれていて、
何度も何度もあっていると好感を持ちやすくなるという心理的効果なのよ。
そうなんですか。物知りですね。
丸の内で働いて、キラキラ光るオフィスビルで、仕事の出来る私は世界的な企業のCEOに。そして、素敵な執事に囲まれて(はぁと)
ってなるために、まいにち本とか、『まんがで気軽に経営用語』を読んでいるからね。
と、ザイオンス効果についてのお話でした。
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