
困ったなぁ…

困ったなぁ…(ちらっ)

あのお店美味しいよね。

そうだね、雰囲気が良いよね。

困ったな!!!!(ちらっ)

でもさー、むしろ駅前のお店の方が…

シクシク、無視しないでよ…

ごめんごめん、でも、面倒なおはなしなんでしょう?

確かに大変なお話なんだけど、無視することはないよね?

まあいいや、話してごらんよ。

実は、実家から手紙が来て、衝撃的なことが書かれていたんだよ…

実家ってどこだ?

決まってるじゃない、岐阜の縫製工場よ。

ああ、彼は日本製なんだね…

僕の実家がどことか、そんな事はいいから。

で、話を戻すけど、実家から手紙が届いたんだよ。

なんて手紙が届いたの?

なんだか、実家で相続が発生しそうってことらしいんだよね。

相続!?それはつまり、財産が沢山あるってことよね?

うまく引き継げれば、上京して丸の内のオフィスビルで…

事業をやっているらしいから、確かにいろいろ引き継がなきゃならなくなりそうらしいんだけど、

でも、かりに財産が沢山あったとしても、オーナーさんには関係ない話だよね?

イヤイヤ、大家と言えば親も同然…

(大家って位置づけなんだ…)

ふふふ、まあいいわ。でも、素直に相続するっていうのでいいのよね?

それが、どうもイマイチ違うみたいでして…

どういう事?

確かに財産は多いみたいなんですが、事業をやっているので負債も多いらしいんです。

そんなの簡単よ。財産だけ引き継げばそれでいいじゃない!

それができれば苦労はしませんよね…

まあ、今のは冗談だけど、財産がプラスだったら相続して、マイナスだったら相続しないって考えればいいんじゃないの?

相続しないってこともできるの?

そうよ!マイナスの財産があまりに多いなら、相続を放棄することも可能なのよ!

だから、子孫に迷惑をかけるからと遠慮するのではなく、

思い切った勝負に打って出る人生もありじゃないかなと思うのよね。

そういった考え方もありますね。

で、話を戻すけど、今の言葉を伝えればいいんじゃないの?

そうだよう、財産を調べて、プラスなら相続、マイナスなら相続放棄。とっても簡単なお話だよね。

ただ、お話はそう単純じゃないんだよね。

どうやら、相続するにしても、財産と負債がはっきりしないらしいんですよ。

え?ちゃんと把握していないって?

だったら、一か八かで相続してみればいいじゃない。

そうだね、一か八かだね。

割とみんなは他人事です。

でもさ…

だって、分からないんだったら仕方ないじゃない。

一か八かに賭けるしかないよ。

そういえばうまい方法があったわよ。

プラスの財産の範囲内で借金を引き受ければいいんじゃないのかな?

えっと、そんな都合の良い話があるわけないじゃないですか?

そうだよう。やっぱり一か八かで相続するしかないと思うよお。

ちょっと待ってください。その方法について教えてもらえますか?


はい。さっき話していた内容ですよね。

それに加えて限定承認といった相続方法があるのよ!

おお、それは知らなかったです。

だから、その方法をご実家に伝えるといいと思うのよ。

ありがとうございます。

その日の夜…

いやぁ、キツネ君のご実家は…なのね

しっかりメモっておきゃなきゃね。

でも、お客さんが来なくて暇だったから毎日テレビを見ていた知識が役に立ったわね。

あとで、アドバイス料として請求書を送ろうかしら。

と、そんな事を日誌に書きながら夜は更けていきます。
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