アグリビジネス
アグリビジネス(agribusiness)とは、農業関連産業を示す言葉です。アグリカルチャー(agriculture:農業の意)+ビジネス(business:商売の意)を組み合わせた言葉と思っておけば覚えやすいと思います。

と、なんだか気取った言葉ですが、農業関連産業ですから、農薬や肥料。鍬や鎌、コンバインといった農機具、種や苗といった種苗。農産物の流通(八百屋さんや青果市場、直売所)や加工(落花生屋さんとかですね)などが含まれる言葉です。

数百年前までなら、いちいちアグリビジネスと総称せずとも、かなり多くの産業がこのアグリビジネスだったと捉えることができます。

社会科の事業で習った大規模なプランテーションもアグリビジネスと言えますし、近年では、バイオテクノロジーの領域も、農業関連産業といった切り口では含まれてきます。(遺伝子組み換え作物などは完全にこの領域ですね。)また、新しい分野では植物工場といったキーワードもアグリビジネスの中に含まれます。 

このように、非常に古くから存在する領域でありつつも、やはりそうはいっても農業は非常に重要な産業分野なので注目を集めつつ有る領域であるという事ができるのです。

陳腐な言葉を使うならば「アグリビジネスは、古くて新しい領域なのです。」という事ができるのですね。

■アグリビジネスと持続可能性

最近のアグリビジネスは、単に作物を沢山効率的に育てるという切り口だけでなくあ、環境負荷が小さいといった方法が重視されます。

例えば、農薬を使いすぎない、水を使いすぎない植物工場と言った切り口です。こういった自然環境を守りながら農業を続けていくという工夫は長い目で見た人類の生存にもかかってくる重要な領域です。

と、大きな話をしましたが、ビジネスとしてコストを余計に掛けてでもそれらに取り組む価値があります。それは、環境負荷が低い農法で栽培した食物は通常の農作物と比較して高く売れる可能性があるからです。

いわゆる差別化要因となるため、しっかりとPRしていくことも重要です。知られていないところで価値の高いことに取り組むのは美徳ですが、本当に知られていないならば経済的価値を生み出さないわけですから。

■アグリビジネスと六次産業

農業関連の用語でもビジネス寄りの2つの用語を簡単に比較してみます。

項目 六次産業化 アグリビジネス
定義 農業(1次)+加工(2次)+流通・販売(3次)を組み合わせる取り組み
合わせて6(1+2+3)なのですね
農業に関連する産業全般を示す広い概念
目的 農家や地域主導で付加価値を高めて収益性を向上させる 農業関連産業全体の仕組みや市場を捉える
対象 主に生産者や地域事業者の活動 農機具・肥料・流通・加工・バイオ技術など幅広い産業
スケール 地域や個別事業レベル 国内外の産業・市場全体
政策との関係 日本の農業振興策として強調される 国際的な経済用語として広く使用される