デルフォイ法
デルフォイ法とは、何かを予測する際に用いられる方法で、ある程度の人数の専門家に対して質問とフィードバックを繰り返す事によって知見を得る方法です。

デルフォイは古代ギリシアの神託が下される場所にちなんだ言葉で、古代ギリシアの哲学者ソクラテスの『無知の知』(自分は無知であることを知っているから、それすら知らない人と比べれば賢者である)といったエピソードで有名です。

と、そのような神託に近い知見を手に入れることができる手法という意味合いでデルフォイ法といった名前が付けられたようです。
  • 議論ではありません
さて、「意見を出してフィードバック」などと書いてありますが行うのは議論ではありません。あくまで、専門家から出された回答を集約し、それを元に各専門家が再検討するといったプロセスを繰り返すわけです。

そのため、誰かを説き伏せるとか、自分の意見を通すための議論上のテクニックを用いるといった事は行わないのです。
  • 意見の内容を検討します
そのため誰が発言したことであるとか、少数派になってしまったので議論をまぜっかえすのをやめておこうといった様々な配慮から、意見の構築が自由になります。

その結果、このようなデルフォイ法を用いて収束した意見は、将来を予測するために有益な知見を与えてくれると言われます。

■デルフォイ法はどんな場面で使うの?

例で作ったまんがが怪しい感じで書いてしまったため、怪しげな雰囲気を感じたかも知れませんが、専門家の意見を集めて整理する方法です。そのため決して怪しい方法ではありません。

例えば、天気の予報や病気の広がり方などみなさんも見聞きしたことがあると思います。

この他には、有識者を集めて技術予測を行ったりまだ正解がないことに対して実施するイメージです。いろいろな有識者の意見を匿名性を保ったまま集め、何度も何度も繰り返して実施することで、参加者の権威性に左右されず(参加者に〇〇大学の教授が混じっていて、その肩書も明示されたら違う意見は言いにくくなりますからね)知見を集約することが可能となります。

そして、収束した知見を元にシナリオプランニングの基礎資料に活用してくことができるのです。

ただし、このマンガで書いているように、専門家の選定が歪めば結論も当然歪みます。再生エネルギーについて考えるときに、石油業界の専門家を集めたり、逆に、再エネの専門家を集めれば結論ももちろん歪みます。また、テーマに合わない専門家(まんがでは業界予測をしたいのにカブトムシの専門家などを集めています)を集めればこれも当然結論は微妙になります。

使い方に気をつけて使っていきたいですね。

関連要素
ブレインストーミング