ココは、町はずれのファンシーショップ。80年代の香りが今なお残るちょっと時代に取り残されたお店です。
ファンシーショップという業態。結構昔の業態かなぁと思いきや、最近でも割とあるみたいです。
とはいえ、このお店は、新しい感じではなく、それなりに年季の入ったお店になります。
はあ、今日もイマイチ暇だわ…
お客さんも、来るにはくるけれども、そんなに買ってもらえないし…
客単価×客数が売上というけれども、客単価がゼロだったらどんなにお客さんが来ても意味ないのよね…
そんな事言ったって仕方ないじゃない。
あんまり暇すぎて、いつの間にか、お人形が話しかけてくるようになっちゃったし…
私は、丸の内で働くのが夢だったんだけど、キラキラ光るオフィスビルで、仕事の出来る私は
世界的な企業のCEOに。そして、素敵な執事に囲まれて(はぁと)それなのに、いつになったら上京できるのかしら…
いや、無視しないでよ…
…お客さんがいる時にキミに話しかけたら痛い子って思われるでしょ(ボソっ)
…丸の内云々は痛くないんだ…
いいのよ、夢見るお年頃なんだから。
ソウデスネ
なによ、その言い方は。
ちょっと、楽しくお話しているところ申し訳ないんだけど。
あら、どうしたの?
多分、僕、売上を上げるアイディアを思いついたんだけど。
あら、そう?それならどんどん提案してね。私はミンナの意見を取り入れてより良い職場作りに取り組む社長だからね。
それなら僕の居場所を、いつもの下の方から、お客さんの胸の高さにしたいんだ。
ちょっと待って、場所を選べるんだったら僕は上の方が良いな。
僕らは高いところが好きだからね。
じゃあ、僕はね…
私はね…
いいわ、それなら、昼休憩の時間にミンナ好きな場所に動けば。
私はお昼寝しているから、静かに動いてね。
小売業なのに昼休憩があるの?といった心の声が聞こえた気がしましたが無視して進めます。
さーて、お昼の休憩も終わったので営業再開するね。
―ナレーション―
色々無理が出てきているお店ですが、地域の住民に愛されてやまないファンシーショップ。オーナーさんは丸の内で働きたいとの野望を持っているらしいのですが、お店の中にいる子はこのお店が無くなってしまうと大変です。
何とかお店を再建するためにお店の子も知恵を出し合って頑張ろうというお話です。
色々無理が出てきているお店ですが、地域の住民に愛されてやまないファンシーショップ。オーナーさんは丸の内で働きたいとの野望を持っているらしいのですが、お店の中にいる子はこのお店が無くなってしまうと大変です。
何とかお店を再建するためにお店の子も知恵を出し合って頑張ろうというお話です。
でも大丈夫、このサイトの中の人は中小企業診断士だから何とかなるのよ(キリッ)
…とりあえず、中の人とかそういうメタ発言は止めようね…
―ナレーション―
そろそろ本編に戻りますね。
そろそろ本編に戻りますね。
お客さん1 あ、この「クマ」君をください。
お客さん2 私は本当はネコが好きなんだけど、どうしても目に入る「クマ」君をください。
あれれ、僕たちの方を全然お客さんが見てくれないよ…
見てもらえないんじゃ、どんなに僕たちに魅力があっても売れないよね…
(…営業時間中は絶対に動いたりしゃべったりしちゃだめだよ…)
だって…
(…だってじゃないよ。…ぬいぐるみが生きてしゃべるなんてのがお客さんにばれたらマズイでしょ?)
(…そうよ、なんだか呪いの人形みたいで、呪いの人形が売っているお店みたいで、呪われているお店みたいで…)
…君、『呪い』って言いたいだけでしょ?
最近ホラーに凝ってるんだよね♪
その日の営業時間後
ただいまー、いやぁ、今日は良く売れたよ。
(…売れたのにどうしてかえってくるのかな?)
売れるたびにキャラが変わったら、キャラアイコンがいくつあっても足りないじゃない
(だから、キャラアイコンとかそういうメタ発言は止めようよ…)
ねえねえ、どうして今日はそんなに売れたんだい?
そうよだよ、教えてよ
それは、「クマ」君がゴールデンゾーンに立っていたからなんだよね…
ゴールデンゾーンって、なーに?
別に棚は金色じゃないよ?
そうじゃなくって、お客さんの目につきやすい高さがあるんだよ。そして、その高さにおいてあるモノは売れやすいから、ゴールデンゾーンって呼ばれるんだよ。
えー知ってたの?
いいえ、知らなかったわ。さっき、『まんがで気軽に経営用語』で調べたのよ。
一応社長なんだから知っておいて欲しいよ。
と、目につきやすいところにあると売れやすいというお話でした。
詳しくはこちらで解説しています。
今回のお話はゴールデンゾーンというお話です。
お店でお買い物をしているとよく目に付く商品と、なかなか身に付かない商品があることに気がつくと思います。
例えばコンビニエンスストアなどでは商品が棚に陳列されています。
(この棚をゴンドラと言います)
一番低いところはかがまないと見えませんし一番高いところもちょっと見えにくくなっています。
では売りたい商品があればどこに置くのがいいでしょうか。
やっぱり目につきやすい高さのところに置くのが一番良いと考えられます。
そしてその高さをいわゆるゴールデンゾーンというのです。
今回のストーリーではたまたまゴールデンゾーンに当たる高さに陳列されているぬいぐるみが一番よく売れたとされています。
今回は偶然でしたが、お店としてしっかりと売り込んでいきたい商品があるのであればこのゴールデン雑煮陳列していくことが合理的です。
具体的には粗利益率の高い商品であるとか、お客様に買っていただきたいメインの商品などを陳列していくこととなります。
この選びやすい陳列というのもお店の品質のひとつですので、しっかりと考えて陳列をしていきたいものですね。
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ストーリーで解説経営用語
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