モデル賃金
モデル賃金とは、ある人が新卒で起業に入社した場合において、いわゆる標準的な昇進や昇格をしていった場合のお給料の推移をモデル化したモノを言います。

イメージとしては、いわゆるその企業で一般的な働き方・貢献をした人がどのような報酬を得るのかを将来にわたって示すようなものです。

例えば、「自分は新卒でこの会社に入るけれども、どの程度の報酬を得られるんだろう?特に優秀でもないけれども、特に劣っているとも思えないので平均的な推移をするはずだ。」といった人がどのような報酬を受けるのかがモデル化されるのです。

もっとも、このモデル賃金全体が押し上げられるようなベースアップが行われたり、定期昇給が行われず、モデル賃金上の低い年齢のままでお給料が停滞する。また、会社自体の業績が芳しくなく、モデル賃金通りにいかないといった事はあり得るので、参考値にしかならない場合があるので注意が必要です。

この数値をあまりあてにし過ぎてしまうと「そうか、30代後半になれば年収が700万になるから、それを当て込んで住宅ローンを…」などという意思決定を行ってしまう可能性が出てきてしまいます。

しかし、このモデル賃金通りに自分の賃金が推移するかどうかは別に会社と約束しているわけではないので、それ程あてにすることはできません。

そのため、上の例のようにそれを当てにして将来の支出の計画を立ててしまうと後々、苦境に立たされる可能性が出てきてしまうのです。

■モデル賃金の活用

モデル賃金は平均的な働きがどの程度報われるかといった事がわかる目安となります。そのため、人事制度設計にあたって有効に活用することができます。

また、従業員側からすれば、将来の生活の見通しができることからキャリアプランやライフプランを高い精度で考えることができるのです。

他方で、企業側にとっては採用時点での説明や人事評価制度が有効に働いているかの確認に役立ちます。

ただし、様々なイレギュラーが発生するため、必ずしもこのモデル賃金通りになるとは限らないです。実際の昇進・昇格のスピードは人それぞれになりますし、何よりも企業の業績によっては大きく乖離することもありえます。

そのため、モデル賃金はあくまで「モデル」であって、実際の賃金を約束するものではないと明確にしておく必要があります。

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賃金カーブ