ミッシー
ミッシーとはmissyと表記され、いわゆるヤングミセスという客層を指し示す言葉で、20台後半から30代くらいの女性を指す言葉です。
なお、カタカナ用語として同音となるMECE、ミッシーとなる言葉があるのですが、こちらはロジカルシンキングで使う言葉で「もれなくダブりなく」を示す言葉です。


さて、一昔前には百貨店や地方の量販店で見かけたこの言葉ですが、最近ではあまり聞かなくなりました。ヤングミセスと言われてもどんな人たちなのかがイメージしにくくなっているからかもしれませんね。最近では、既婚や未婚という区分にそれほどの意味合いを感じませんからね。

■ミッシーという言葉は今も使うの?

百貨店などの洋服売り場では「ミッシー」という言葉をよく使っていました。しかし、今ではそんなに耳にしない言葉だったりします。

なぜかというと、既婚かどうかでお客様をセグメント分けするという考え方が陳腐化しているからです。

20代後半から30代の女性というセグメントは有効かもしれませんが、既婚かどうかはあんまり意味を持たない属性になります。働く女性とか子育て世代とか(大抵は重複していますけど)といったライフスタイルの変数で分けるほうがわかりやすい感じですね。

その意味で、ミッシーは歴史的な用語に近い感じです。ただ、昔の資料を読んだり、市場調査の文脈では出てきたりしますので、知らなければ経営マンガでその都度みていただければと思います。

■ミッシーと他の世代区分との違い

上で書きました通り、「ミッシー」は20代後半から30代ぐらいの既婚女性を指す百貨店などの用語でした。

ではこの年代を示す言葉はあったりするのでしょうか?実は年齢での区切りは残っています。ただしそれは世代区分と結びついてZ世代とかミレニアム世代などの区分となっています。

ミッシーという用語はずーっと使える用語(30年前のミッシーと10年前のミッシーの属性は一緒)でしたが、それだとマーケティング的にとても粗いため、世代という切り口(どう育ったか、どういう経験をしてきたか)という軸も合わせて考えていくのです。

言い換えれば単なる属性から、価値観などに分析する軸がシフトしているのですね。