ランチェスターの法則
ランチェスターの法則とは、戦争における理論で「第一法則」と「第二法則」の2つの法則からなっています。そして、現在では戦争における理論のみならず経営についての理論としても活用されています。

第一法則はいわゆる『一騎打ち』のような状況を念頭に置いた法則で、例えばAチームの8人とBチームの5人が戦ったら、Aチームは勝つけれども、相手であるBチームの人数5人分ぐらいの損害が出る(つまり3人残る)といった法則のことを言います。

8人と5人が戦ったら8人の方が勝つけど、5人ほど犠牲が出ると言われると直感的に納得できるイメージですよね。

これに対し第二法則は『集団戦』を念頭に置いた法則となります。この場合も上記と同じ例で、例えばAチームの8人とBチームの5人が戦ったとします。

この場合においてもAチームが勝という事は変わらないのですが、結果は大きく異なってきます。第二法則に従うと、戦力の差は投入する戦略の2乗の差になると言われているので、Aチームは6人以上残るといった結果になります。

■ランチェスター法則の経営への応用

ランチェスターの法則は、もともと争いに勝つための理論です。しかし、経営学を学ぶと気が付かれるかもしれませんが、多くの戦略用語が経営の用語として転用されているうちの一つです。

では、このランチェスターの法則は何を示唆しているのでしょうか?それは、小さな会社と大きな会社がどうやって戦うかといった内容です。

大きな会社は対競合との関係性を考えるならば、究極的には経営資源の優位を活かして広域で、総合的に広告・販路・技術面の優位で相手を圧倒することにつきます。場合によっては、競合の戦略を真似して量で圧倒することまで行います。これはリーダーの戦略定石と呼ばれ整理されています。

他方で、この「大きな会社」は相対的なものになります。そのため自社が大きな会社となる小さな市場(ニッチ)において、圧倒的な優位を築くといった作戦が基本となります。

この集団戦の論理が、自社より大きな会社と真っ向から渡り合う不利を示唆しているんですね。

言ってみれば当たり前のことを言っていますが、中小企業においても、意外なほど大手企業と同じ市場で渡り合おうとするケースが多いです。ランチェスターの法則が示唆する「局地戦」「一点集中」は戦略を考える際のポイントになりますのでぜひ意識していただくと良いと考えます。

このサイトではよく書いていますが、街のパン屋さんはヤマザキパンや第一パンには同じ土俵で戦ったら絶対に勝てません。ですから、彼らと違った切り口を考える必要があるのです。

関連用語
ランチェスター戦略