ミニマックス戦略
ミニマックス戦略とは、ゲーム理論の考え方の一つで、最悪の場合の損失が一番少なくなるモノを選択するという考え方です。英語ではmini-max starategyと表記されます。

さて、この考え方は最悪の場合に被るダメージが最小になるという考え方ですから、非常に手堅い方法になります。

例えば、相手の出方次第で投資の成否が決まるような案件があったとします。この案件はゼロサムゲーム(つまり相手が損した分を自分が獲得できる)というものだとします。

この時、A案を選んだ時、相手もA案を選べば3単位の損失、相手がB案を選んだ場合1単位の利得、B案を選んだ場合、相手がA案を選んだ場合2単位の利得、相手もB案を選んだ場合1単位の損失という投資案件があったとします。

まとめると以下の図になります。
ミニマックス

この場合、ミニマックス戦略に従うと「最悪の場合(失敗した時)に被るダメージが一番少なく(損失が少ない)という事」ですから、B案の1単位の損失の可能性の方がマシと考えるのです。

また、十分に相手が賢いという前提があるのならば、相手はB案を選びます。相手の立場に立つと、一番損失が少なくなるのはB案の-1ですからね。

すると、この投資案件は双方ともB案を採用するという所に落ち着くはずなのです。

似た言葉の『マクシミン戦略』は最悪の場合の利得を最大にするという発想なので、こちらは利得に目を向けていると考えることができますね。 

なお、このまんがのメガネ君はミニマックス戦略に従った場合、謝罪することを選択するはずです。冤罪だと言っているので理不尽ですが被害が一番少なくなる合理的な選択なのかもしれませんね。
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