内段取り
内段取りとは、機械設備を停止する事が必要となる段取り替えのことを言います。

機械設備を止めずに実施できる外段取りに対する言葉で、「外側で作業する→機械を止めなくてもよい」、「内側で作業する→機械を止める必要がある」といったイメージの言葉です。
  • 内段取りは機械が止まります。
さて、機械を止めないとできない段取り作業ですので、内段取りをしている間は、製造がストップします。その結果、従業員さんには手待ち時間が発生しますし、いろいろな無駄が発生するのです。

そこで、工場を改善する発想の一つとして、内段取りをなるべく外段取りにしていくといった考え方があります。

例えば、次の作業に使う材料や部品を事前に倉庫から出しておくとか、必要な金型をあらかじめ温めておくといった事が大切になるのです。

言い換えると事前に準備できることは事前にやっておくという事が大切なのですね。

■内段取りの短縮

このように、内段取りは機械を止めないとできない準備作業となります。そのため、できるだけ時間を短くしたいと考えられます。

そのため、内段取りが必要な場合、あらかじめ必要な工具や道具を近くにおいておくとか、使い終わった道具を次に使いやすいように整頓しておく等で無駄な待ち時間を減らす事が行われます。

さらに、工具を標準化しておいたり治具を工夫しておく、段取り作業自体を標準の手順化しておいて、その場で考えたり判断したりせず、作業としてできるようにしておくことも重要になります。

段取り替え時間が短縮できれば、より柔軟な生産体制が可能となりますし小ロット多品種生産(多品種少量生産)などの取り組みも捗るのです。

■中小・小規模事業者ではどうするか

大掛かりな改善作業が難しい中小・小規模事業者においてもこの知恵は使えます。例えば5Sの徹底をしつつ、工具や治具の置き場を固定し、探し回る時間を短縮する事が目指せます。地味なカイゼンですが、この探す時間は完全な無駄ですから整理整頓はとても大切なのです。

さらに、段取り替えの際のチェックリストを作っておくと良いでしょう。必要な部品や工具、治具などをリスト化しておけば、担当者が変わっても漏れや抜けを防ぐことが可能になります。

また、治具や工具を改良しておき、ボルトを工具を使って回すのではなくワンタッチで対応できるようにしたり、段取り替え作業をスマホで撮影してどこで作業が止まりがちになるかを見えるようにしてもいいでしょう。

いずれにしても、大規模なカイゼンができないからヤッテもやらなくても一緒と考えるのではなく、ちょっとしたカイゼンはできるはずですから、取り組んでみることが重要です。

「探さない、迷わない、やり直さない」といった事を意識してできるような工場になれば年間数百時間の短縮につながることも十分にあり得るのです。