段取り替え
段取り替えとは、製造業などである製品から別の製品を製造する際に発生する段取り作業のことを言います。思い切って単純化して説明すると準備作業の事ですね。
  • 準備作業が多いと…
さて、段取り替えをしている時間は製品が製造される時間でしょうか?一般的には、準備時間中に製品は出来上がらないですよね。という事は、段取り替えの作業中にはあまり価値を生み出すことができないのです。

例えば、和菓子工場を考えてみたいと思います。この和菓子工場は一つの製造ラインでいくつかの製品を作っています。

そして、一日の中で「ようかん」「すあま」「落雁」「ようかん」「すあま」「ようかん」といった風に複数の製品を作っているとします。

どうでしょうか?なんだか無駄が多そうですよね?「ようかん」を作った後に「すあま」を作る為には、投入する原材料を切り替えたり使う道具を準備したりと大変そうです。また、「すあま」の後に「落雁」を作るのも準備が大変そうですよね?

この準備を段取り替えというのですが、段取り替えはなるべく少ない方が生産性が上がりそうですよね。このケースでは、製造する製品を切り替えるたびに準備作業が発生し、その数は5回にもなります。

それでは、段取り替え作業を減らすためには、この工場はどういった順番で製品を製造すればよいのでしょうか?

例えば「ようかん」「ようかん」「ようかん」「すあま」「すあま」「落雁」といった感じで、作業をすれば製造する製品の切り替え作業(段取り替え)が2回で済みますよね。(すごく単純化した説明ですが)

一般的には、段取り替えが少ない方が生産性は高くなりますので、製造する順番を並び替えるというのは重要な考え方です。(ECRSのRです)

また、このような準備作業ですから作業場内が散らかっていたら効率が悪くなります。「あれ、寒天の入った缶はどこだ?」とか「必要な道具をどこへ置いたんだ?」なんてやっていると非効率ですよね。それなので5Sといった基本が大切になってくるのです。
  • 具体的に何をしている時間が段取り替えなの?
さて、この段取り替えを準備作業と言ってきましたが具体的にどのような作業がこの準備作業に含まれるのでしょうか?

まず思い浮かぶのが、必要な材料の準備ですよね。また、機械の準備や治具や工具の準備、図面を用意したりするといったモノだと思います。

さらに、試しで作ることも段取り作業に含まれます。コピー機大量の資料をコピーする際に、試しコピーをするといった作業も段取り替えに該当するのですね。

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