ワークサンプリング
ワークサンプリングとは、対象の稼働状況を把握するための方法の一つで、観察対象がどのような作業をしているかを統計的に把握するための方法のことを言います。仕事をサンプリング(抜き取り調査)するといったイメージですね。
  • 定期的に観察します
さて、なんだか難しそうな言葉が並んでいますが、実際にやることは単純です。というのは、時間を決めて定期的に観察する対象を見るという事だからです。

そして、そのチェックを十分な数行えば、統計的にAさんの作業の全体像が見えてくるという発想なのです。(一回や二回ではタマタマ、サボっていたり、一生懸命やっている可能性もありますが、何十回と観察を繰り返せば普段の仕事ぶりが見えるという発想ですね。)

例えば、Aさんがどのような仕事をしているかを調べたいとき、1時間おきにAさんが何をやっているかチェックします。

その結果、Aさんはいつみても『段取り替え』(別の作業をするための準備、いわゆる段取り作業)作業や『手待ち』(部品や指示がないため作業ができない)時間だったとしたら、何らかの問題があると強く疑う事ができます。
  • 安くできます
さて、このような問題点を明らかにするために使える方法なのですが、じっと誰かを観察し続けたりしないため、沢山の観察対象を一度に観察することができますし、観察者が別の仕事をしていたとしても大丈夫です。

これは、一時間に一回対象者を観察するだけですから、作業の手を止めて観察するとか、沢山の人を担当して順番に見て回るといった事ができそうですよね。

そして、このような特徴のため、調査にかかるコストは比較的少なくすることができるのです。

■たくさん見れば正確になるの?

これは統計の精度の議論になります。ワークサンプリングでは調査の信頼性を確保するためにサンプル数(観察回数)の設計が重要です。

1回や2回での観察では、このまんがのように、たまたまサボっていたり、たまたま忙しかったりしますが、10回、20回と観察を重ねれば、普段の平均的な姿が見えてきます。

例えば、1問とか2問だけのテストでは山が当たれば高得点を取れますが、数十問の問題ならば普段の実力がわかるようなイメージです。

このことから、何回観察すれば十分化をあらかじめ決めて観察に入ります。逆に観察すればするほどいいというわけでもなく(精度は上がりますが、必要なコストも上がりますので)、統計的に十分な量を決めることが重要です。


関連用語
連続観測法