インフォプレナー
インフォプレナーとはいわゆる情報系の商材を販売していく起業家のことを言います。起業家であるアントレプレナーと情報のインフォメーションを組み合わせて作られた言葉です。日本語に訳すと、情報起業家といった感じとなります。

このインフォプレナーは情報系の商材を提供する起業家ですので、自らの経験をもとにした価値のあるノウハウを販売するといったビジネスを行います。動画コンテンツを提供したり、PDFに情報を記載したものを販売したりするようなイメージです。また、ビジネスツールを利用させる権利を販売するといった事も行われます。

このようなビジネスの特徴は、一般的に言って、在庫のリスクが少なく(モノとして在庫を持つ必要はほとんどありません)、粗利がきわめて大きい(仕入に追加の費用がほとんどかからないので、売れれば売れた分だけ利益になります)ので販路を確保できれば非常に大きく儲けられるといった所です。
  • 具体的には
情報商材の具体例としては、○○必勝法とか、宝くじに当たりやすい番号といったモノになります。また、その他の即物的なノウハウも情報商材として販売されます。
 
この種の商材の価格戦略としては、あえて高めの価格設定を行い信憑性を増させるといった事が行われます。
例えば100円で入手した情報と1万円で入手したものでは後者の方が信憑性があるように感じられるような心理的効果を狙っているという事です。(こういったモノを心理的価格政策の一つの方策である威光価格といいます。)

また、「限定100個のみいつもは5万円のところ1万円」といった極端な二重価格を提示したりと、消費者の消費意欲を喚起するために様々な手段を用いています。(このケースでは5万円で販売しているような実績がない場合不当な表示となります。)
  • 元手はかかりませんが
このようなインフォプレナーは、元手がかからない事から副業として勧められることが多い業種です。

しかし、このインフォプレナーでしっかりと儲けるのはハードルが高いと考えます。

というのは、確かに現金といった意味での元手はあまりかかりませんが、自らの情報商材を人に売るだけのノウハウを身につけている必要があるためです。

ぱっと思い浮かぶだけでも以下のようなノウハウを身につけている必要があります。

1.商材を構築・企画する能力
・面白い経験、経歴など人が知りたいと感じる事の経験
経験のない分野について、商材を作り上げることができる人は少ないと考えられますし、素人が書いた起業論などが役に立つとは思えません。

・誰に対して何を提供するかを判断する能力
万人向けの商材は、万人に刺さりません。誰かに刺さる商材を作る必要があるのですが、その誰かを特定する能力が必要です。

・コピーライティングの能力
キャッチーな言葉で顧客候補を引きつける能力も必要です。

・ライティング能力
しっかりと商材を書き上げる能力。これがないと始まりません。

2.商材を売る能力
・マーケティング能力
商材をほしいと思わせる能力。価格、刺さる商材、流通経路、プロモーションなどを検討する必要があります。

・具体的なセールスの能力
どうやって売るかについて具体的な方法論を構築する力が必要です。

こういったことを最低限クリアした上で、競合と戦うことになります。また、こういったビジネスは名声が確立すればするほど有利となりますので、新規参入組はそういった相手とも戦う必要が出てきます。

また、ある程度売上がたってくれば動画を使ったプロモーションや広告宣伝費を使ったりすることができるので、その意味でも新規参入組にとってはハードルがあります。

もちろん、ハードルを越えられれば十分報われますので、インフォプレナーといった起業方法はアリです。

しかし、簡単に儲けられるなどと言ったインフォプレナーになるための情報商材がたくさん売られていることから、厳しい世界である事は覚悟して参入した方が良いでしょう。