経験的消費
経験的消費とは、消費者が商品やサービスを消費する際に、それを使用することによる感情面での効用に着目した消費行動のことを言います。

感情面といった言葉が入っているように、機械のスペックが優れているといった風な客観的な事柄が重要なのではなく、商品やサービスを消費した際に受ける感情面の主観的な事柄が重要であるという考え方です。

例えば、あなたが車を購入しようと考えているとします。この時、一つの考え方としては「エンジンが強力で300馬力で…」とか、「燃費が良くてリッター30キロは楽に走るよ…」といった風にスペックに着目する選び方があります。

一方、「この車に乗るのが非常に楽しかった」とか、「自分の美意識に合致した美しい車である」といった風に感情面を重視して選択するような選び方もあります。

このような選び方をする場合、実際に車に乗るという体験(経験)によって生まれる感情を大切にして商品を選んでいると言えますよね?

そして、このような選び方は、経験とか体験した際に生まれる感情を大切にする消費行動なので、経験的消費というのです。

■物質を消費する場合との違い

実際には物質も消費しますが、経験的消費と物質的消費の違いをちょっと整理します。

物質的消費は物自体に重要性を求めます。モノを持つために行う買い物といったイメージで、所有する喜びを追求します。その場合スペックや機能を重視していくのですね。そして、この物質的消費が一般的に考えられている消費行動になります。

これに対し、経験的消費は体験を楽しむために行う買い物といったイメージです。同じスペックや機能でも、物語性を楽しむ場合は感情的価値を持つので経験的消費になります。

趣味の世界では、スペック自体が物語性を持つケースが多く(最新型のグラフィックボードなんか、ロマン枠で多分実用性はほとんどの人は必要としないスペックですし、1960年当時世界初の〇〇を実装したカメラレンズというスペックも今となってはロマンを掻き立てる以上のものとしての価値は薄いです)その意味でスペックを見るならば経験的消費となります。

経験的価値は顧客の幸福度と巣日つきやすいとされていますので、商品を提供する際にこういった物語や感情的な価値を付け加えることが出来ないかを考えると商品の価値が上がるので望ましいです。

特に中小企業においては、生産量が少数になるといった弱点も、希少性といった物語を付与できれば強みとなるわけですから。

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