社内FA制度
社内FA制度とは、プロ野球のFA(フリーエージェント)のように、自らの希望するポジションに自らアプローチしていき、異動を実現するといった制度です。

そして、社内FA制度の場合、「社内で公募されている○○プロジェクトに参加したいから応募するよ」といった風に募集する側の論理ではなく、どちらかというと、「自分が今後○△といった仕事をやりたいから売り込みをかけるよ」といった応募する側の論理になっています。

発想としては、誰かが外部から見た適材適所を用意する従来の人事制度や、いつ自分のやりたい仕事が公募されるか分からないという運任せな面がある社内公募制より、働く人側が主体的に自分のやりたい仕事をやってもらうという感じです。

究極的には、「本人がやりたい仕事をしてもらった方が効率が上がるでしょう」といった発想の制度なのですね。

また、こういった制度は個人のキャリア開発にも資しますし、組織全体のモチベーションの向上といった効果や組織の構成員のレベルアップといった効果も期待できます。

タイトルに出てきたFA(ファクトリーオートメーション)はこちらです。

■社内FA制度のデメリット

社内FA制度はやりたい仕事にやりたい人がアクセスできるとても良さそうな制度ですが、メリットだけではありません。

個人にとってはキャリア開発もできますし、組織全体の活性化も果たせるのですが、このキャリア開発が曲者なのです。

例えば、誰もが羨む花形部門があったとします。すると、異動希望が花形部門に偏在しがちと言った問題が生じます。小売業で、みんながバイヤーを目指したら会社が成り立たないですよね。

また、異動時に一定の適正を見るのですが、異動してみてからやっぱり会っていなかったとなるリスクももちろんあります。その場合、本人のモチベーションはかなり落ちますし、受け入れた側の部署もこんなはずじゃなかった感が出ます。

また何より、社内FAの申請自体が、現部署への不満、ひいては人事制度に対する不満と捉えられ、今の部署の同僚の関係性に影響をする可能性もあります。あなたも、自分の部署から社内FAを申請し続けていて、別の花形部署に移りたがっている同僚がいたらなんとなく穏やかな気持にはならないと思います。

また、異動が公平でないと感じられたら日々の働くモチベーションも下がってしまうと思います。

このようにしっかりと制度設計がされていないと、悪影響も大きいといったデメリットもあるのです。

このように、制度の