
バランスシート調整とは、資産価格の変動などによって資産が目減りしてしまった際に、負債を圧縮するためや利益率の改善を図るために投資などを抑制する事を言います。
イメージとしては、バブルが崩壊して土地などで莫大な含み損を抱えた際に、新規投資を押さえて負債の圧縮に励むといった感じです。
バランスシート(貸借対照表)上に出てくる問題(資産の目減り)→調整のために新規投資の抑制といった流れになります。
図で示すと次のような感じです。

資産価格の変動などによって、資産が目減りしたとします。しかし、負債の額は従来通り変わらないので(「土地の値段が下がったから借金を減らしてください」なんて言っても通用しませんよね?)結果として純資産が少なくなります。
このようになってしまった場合、自己資本比率等も悪化しているので負債の圧縮を図る必要が出てきます。
図で示すと次のような感じです。

資産価格の変動などによって、資産が目減りしたとします。しかし、負債の額は従来通り変わらないので(「土地の値段が下がったから借金を減らしてください」なんて言っても通用しませんよね?)結果として純資産が少なくなります。
このようになってしまった場合、自己資本比率等も悪化しているので負債の圧縮を図る必要が出てきます。
なんだか後ろ向きな感じの言葉ですね。
そして、この種の調整は社会全体でみると悪循環を引き起こす可能性があります。
例えば、「景気が悪くて、土地の値段が目減りしたよ」→「当面は成長よりも損失の穴埋めのために利益率の改善が必要だ」→「投資を抑制して今ある資産で事業を行おう」→「社会全体で一斉に投資の抑制を行う」→「さらに景気が悪くなって、土地の値段の目減りが加速」→「最初に戻る」
といった事が起こるのです。