実勢価格_001
実勢価格とは、実際にあるモノが市場で取引されている価格の事を言います。

何かを取引する際には、売り手の希望する価格と買い手の希望する価格があります。

例えば、売る方は、「この商品は1ケあたり500円で売りたい」と考えて希望小売価格などを設定したとしても、買う方が「この商品はせいぜい300円だよね」と考えていたら、希望小売価格通りに売れることはなかなか難しくなります。

そして、このような場合、小売店側では、希望小売価格よりも安く販売するような事が良く行われます。

そして、実勢価格とは、実際の市場において取引が成立している価格の事を言うのです。

また、不動産取引でも、この『実勢価格』という言葉が使われることがあります。不動産においては、一つの不動産に対して様々な価格が付けられることになります。(例えば公示地価といった価格ですね。)

しかし、実際に不動産を売買するときにはこの実勢価格が大切な指標となります。

■金融市場における実勢価格

実勢価格は身近な消費財だけではなく、金融市場でも重要になってきます。金融商品、例えば株などは理論価格は配当割引モデルなどで計算することができます。

しかし、実勢価格は理論価格とは関係なく価格が形成されます。これは最終的には需給で価格が作られ、その受給は市場参加者の心理や短期的な資金需要、また投機的な発想に基づいて作られます。(大馬鹿理論などひどい名前の理論すら存在しています)

このように、あくまで理論価格は建前上の価格であり、実勢価格でしか売れないというった点二注意が必要です。どれだけ理論価格が高くてもその価格で買ってくれる人がいないならばその価格には意味がないですし、短期的には実勢価格と理論価格は大きく乖離するものなのです。

そして、実勢価格が大きく動く場合、時価評価によって評価損が生じることもあります。その場合貸借対照表が痛むことにより景気を悪化させる。その結果実勢価格が更に低下し、更に評価損を計上する企業が増えると行った負のスパイラルが発生するケースもあるのです。