インナーキャンペーン_001
インナーキャンペーンとは、自社内向けとか、自社の製品を置いてくれている流通チャネル向けに実施する販売促進キャンペーンの事を言います。

イメージとしては、自社の商品を売ってくれている販売員さんやお店、営業の人、セールスパーソンに対して、売り上げを競ってもらう『販売コンテスト』や『表彰』を実施するといったモノです。

■インナーキャンペーンの目的と狙う効果

このインナーキャンペーンの主な目的は、社内の関係者や取引先の営業担当者など直接エンドユーザと接していない人たちのやる気を引き出すことにあります。

例えば、自社のセールスパーソンに対して、「8月については、販売コンテストを開催します。売上上位5名については、表彰して記念品を進呈するよ。」みたいなアナウンスを行い、販売意欲を喚起するといった方法です。

または、販売を実際に行ってくれている小売店を対象に販売コンテストを行い、売り上げの良い店舗には報奨金を進呈するといった感じです。

簡単に言うと、自社商品の流通チャネルに対して、インセンティブを与えてやる気を出してもらうという、アメの施策ですね。

「ただ単に、頑張って売ってくださいね」と言われるより、「たくさん売ってくれたら表彰しますし、報奨金も差し上げます」って言われた方がやる気が出ますよね。

このような効果を狙いますので、次のような場合に活用されます。
  • 新商品の投入直後の販売強化
  • シーズンごとのキャンペーン時(年末商戦とか夏のセールとか)
  • 営業所別や個人別の目標達成競争を促す場合
いずれにしても、会社側の目的はある意味ミエミエなわけです。

■よく行われるインナーキャンペーン

以下、どんな名目で誰を対象にしてどんなインセンティブを用意する場合が多いのかについて整理してみます。

名称 対象者 インセンティブ内容
営業コンテスト 自社の営業社員 表彰状、商品券、旅行など
店舗表彰 販売代理店・店舗 販売促進金、装飾品
チーム型施策 部署・任意チーム 食事券、グループ表彰

個人向けにしたり、店舗やグループ向けにして一定程度の連帯責任感を訴求したりと様々なやり方が考えられます。

ただ、インナーキャンペーンを年中行っている印象を従業員に持たれると、キャンペーン疲れが発生しますので、頻度の調整は必要になってきます。

みなさんも、恵方巻き、クリスマスケーキ位なら意欲も保てると思いますが、毎月とか24節気ごとにインナーキャンペーンを実施されると疲弊してしまうと思います。

そして、重要な観点になりますが、従業員を無意味にに疲弊させると、2025年時点においては、従業員確保の阻害要因になりかねないといった点に注意が必要です。

インナーキャンペーンは、一歩間違えれば疲弊を生む諸刃の剣です。適切な頻度と目的設定、そして丁寧な設計でこそ、その効果が発揮されます。御社の施策に取り入れる際は、「誰のやる気を、どのように引き出すのか」をぜひ明確にして設計してください。


関連用語
アウターキャンペーン

<おまけ>
Q アウターキャンとはどう違うの?
A アウターキャンペーンは主にエンドユーザー(消費者)を対象にした販促施策です。インナーキャンペーンはそれに対して、流通チャネルや社内関係者向けの動機づけを目的とした施策です。