
負ののれんとは、企業を買収した場合に、買収先の企業を安く買い取った際に発生する差額の事を言います。
と、なんだか難しく書いていますが、端的に言うと買収をしたときに発生する利益ですね。
だって、100万円のモノを50万円で買っているわけですから、差額の50万円が利益になりますもんね。
- その利益をどうするの?
さて、『負ののれん』は買収時に発生する利益であるため、買収を実施した期に全額計上してしまいます。
というと「あれ?通常の、『のれん』は均等に償却をしたよね?」との声が聞こえてきそうですね。
確かに、以前は『負ののれん』も通常の『のれん』と同様に均等に償却していました。
しかし、国際的に会計のルールを統一しましょうよという流れの中で、負ののれんが発生した場合には、発生した期に計上する事となったのです。
「数字はウソをつかない」と言う人もいますが、「ウソはついていないけど、解釈によって数字は変わるんです」といった所ですね。(参考:真実性の原則)