ジョブローテーション_001
ジョブローテーションとは、定期的に人事異動(特に職務の変更)を行い、様々な業務を経験させるような事を言います。英語ではjob rotationと表記されます。

さて、定期的に様々な部署へ異動させると「せっかく仕事を覚えたと思ったら別の部署に異動なんて無駄が多いよ」とか、「自分は営業のプロを目指しているのに経理部に異動だなんて…」といった思いを持つ人も出てくると思います。

でも、これは従業員の能力を開発するための手法の一つなのです。

異動するたびにoff-jtOJTを行い、様々な業務に触れていくことにより、多彩な視点を獲得することができ、総合力の高い人材に成長する事が期待されているのです。

しかし、習熟に非常に時間のかかる専門能力の獲得は難しくなりますし、異動を実施することによって、非効率が発生することもあります。(営業能力が非常に高い人材が経理部へ異動して来ても、しばらくの間は以前のようなパフォーマンスの発揮は期待できないですよね?)
  • 短期的には非効率
さて、このように短期的にみると非効率な行動を会社が採ることができたのは、訓練した従業員が長期的に雇用され続けると期待されるためです。(終身雇用に代表されるような雇用慣行があるからなんですね。)

せっかく自社の様々な業務を知っている人材を育てても、スグに退職してしまったら本当に大きな損失になってしまいます。(部署異動の度に教育訓練を繰り返しているわけですから非常に大きなコストがかかっています。)

逆に、訓練される方の従業員も、長期的に雇用されることが前提条件でないなら、「自社のローカルルールをひたすら覚えるような、ジョブローテーションを行われると、将来的に市場価値がなくなるよ…」みたいな考えも生まれてきます。

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