直接部門とは、間接部門に対する言葉で、売上を直接上げる部門の事を言います。
この直接部門とは営業活動や製造活動、販売活動などを行う部門の事を言います。文字通り、直接売り上げを上げていく部門ですよね。
例えば、営業部が客先に出向いて言って直接売り上げを作っていくというイメージですね。
- 直接部門と間接部門
さて、このように直接部門と間接部門とに分かれていると、直接部門と間接部門に対抗心が生まれがちです。
例えば、直接部門の人は「直接部門が稼いできているから、君たち間接部門は食べていけるんだよ。それなのに、報告とか納期に融通効かなくって嫌になっちゃうよ。」とか言って、間接間接部門が融通が利かないと言ったりします。
これに対して間接部門の人は、「直接部門の人たちは、自分たち間接部門がしっかりと会社を運営しているから力を発揮できるのに、いつも納期とか無理を言うんだよね…」といった風に言ったりともします。
しかし、直接部門も間接部門もどちらが偉いとかそういう事ではなく、単に役割の違いなのです。
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- 対立を生まないような運営を心がける必要があります
このように直接部門と間接部門が対立するのは全く不毛なことです。
これは、どちらが偉いとかどちらの方が重要な仕事をしているとかはないからです。ただし、直接部門は売上など目に見えやすい指標が成果指標とされることが多く、ノルマなどが課せられたりするため仕事は厳しくなりがちです。
また、才覚次第で頭角を表しやすいと言った特徴もあります。そのため、直接部門で働いている人に対して、十分に報いつつ、間接部門と不公平感が生まれないような処遇が必要となります。
- 車の両輪
車を買うときに、動力を伝える車輪だけが必要で、ブレーキやハンドリングを司る車輪はいらないなどと言う人はいません。
また、野球のチームでもホームランバッターだけをそろえて、守れない人だけを並べれば試合になりません。
サッカーでもフォアードばかりのチームでは試合になりません。
間接部門は会社の守りの部分を、直接部門は会社の攻めの部分を担っているだけなので、その役割に軽重はありません。
間接部門がしっかりと労務管理を行ったり経理を行ったりしなければ、直接部門も仕事どころではありませんから。
また、売上を上げてもしっかりとお金を回収しなければ、その売上には何の意味もないばかりか、売上原価の分だけ赤字になってしまいます。
お金を回収できるような契約書の作成や、入金管理等も間接部門が行っています。
- 直接部門も外注される時代です
アウトソーシングというと、間接部門をアウトソーシングすると言ったことがよく言われます。
しかし、直接部門も外注できる時代になっています。
例えば、ファブレスのように工場を持たない製造業が存在する時代になっています。製造活動は製造業のまさに花形ですが、それを持たない製造業が存在するのです。
また、営業代行を仕事にしている企業も相当数存在しています。
このように、直接部門だからといって企業に必ず存在しなければならないと言ったわけではありません。
このような事からも、直接部門と間接部門のどちらかが偉いというのは全く不毛な議論なのです。
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