シェアードサービス_001
シェアードサービスとは、企業グループ内で共通的に発生する間接業務(総務や人事、経理、システムなどですね)を別組織に集約して管理を任せることによって効率化を図る方法のことを言います。

英語ではshared serviceと表記されます。

さて、大きな企業では子会社や孫会社といった形で沢山のグループ会社を持っているケースがあります。

その場合でも、一つ一つが独立した会社となりますので、それぞれの会社に総務部があり、経理部ありという風に間接部門であっても部署は置かれることになります。

例えば、A社で経理部門を持ち、グループ会社であるB社でも、C社でも経理部門を持っているといった感じです。どうでしょうか?なんだか重複が発生して無駄がありそうですよね?

そういった場合、「グループ内の人事や経理業務をどこかの会社が一手に引き受けたほうが規模の経済も働くし、効率的かも?」といった発想からこのシェアードサービスが生まれたのです。
  • お金を取って業務を行う
さて、シェアードサービスを実施する場合、間接部門を一手に引き受ける別会社を設立して、その会社に業務をお願いするといった事となります。

そして、別会社の設立ですから、多くの場合間接部門業務をお願いする側の会社はその対価を支払います。

すると、通常は売り上げが発生しないといった理由で、生産性といった考え方があいまいになるケースが多い間接部門の業務に、『売上と費用』という見えやすい管理指標が生まれます。

その結果、「無駄をなくして生産性を高めていこうよ!」といったインセンティブが生まれてくるとされているのです。

また、ノウハウが蓄積されてきて競争力を持ってくれば、グループ外企業の間接部門業務をBPOとして受注する事も可能となります。
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