Iターン_001
Iターンとは、都会で生まれ育った人が、地方に移住する事を指します。アルファベットのUやJのように故郷やその周辺に戻るといった言葉があることに対する言葉で、行ったっきりになるからIターンなのです。

例えば、『東京』で生まれ育った人が『栃木県』に移住するといったイメージです。(栃木はいいところですからね。)

「もはやターンしていないよね?」といったツッコミはしないのがお約束です。(色んなお約束を覚えながら人は大人になるんです。)

これはおそらく、地方を『戻るべきところ』と捉えて、ターンという言葉を使っているのではなく、単純にUターン等に対する言葉としてIターンと言っているのだと考えられます。

関連用語
Uターン
Jターン 

■Iターンなどを整理すると


用語 主な出身地 移住先 備考
Uターン 地方 都会→地方 生まれ故郷に戻る
Uの字のようにもとに戻る
Jターン 地方 都会→地方 生まれ故郷近くに戻る
ターンとしてはUまで至らないイメージ
Iターン 都市部 地方 出身地とは関係ない地方へ移住

■いわゆる移住的な感じです

いろいろな地域が、地域を進行するためにこれらの人材の受け入れを行っています。地方の企業にとっては、外部の視点を持ち込んでくれるIターン人材の活用はとても有用だったりします。

ただ、どうしても縁もゆかりも無い地域への移住ですからIターンをする人は心細く感じているため、しっかりとした定着支援を行っていくことがポイントとなります。

また、一般的な傾向ですが、Iターン者は文化的な同一性が希薄なだけでなく、しっかりと権利を主張しますので(義務もしっかりと果たしてくれます)、地元のナアナアな感じで労働契約にない理不尽な指揮命令や残業などを命じると非常に大きな摩擦を生んだりします。

(尤もこれは何処の出身者であっても同じですが)

■行政が補助を出したりします

そして、実務的には肝心な点ですが、Iターンを始めとして都市部から地方部へ移住する方へは行政が様々な補助を出していたりします。(補助金サイトではないので概要だけの紹介ですが)

2025年段階では以下のような補助制度があったりします。
・移住支援金制度
東京23区に在住・通勤する人が東京圏外へ移住して起業や就業する場合に100万円程度の支援金が出る制度
・各都道府県が都市部の人材採用を手助けする仕組み
移住や就職を促すためのサイト運営や取り組みを行っています。

おおよそ国などの制度は一度できた補助制度は類似の制度が作られ続けますので、本稿を2030年にお読みになられたとしても、類似の制度がないか調べると良いですよ。


初出:2013/07/18
更新:2025/06/27