ソブリンリスク_001
ソブリンリスクとは、国に対する信用リスクの事を言います。sovereign

国は「自分のところでお金を発行できるんだから破たんするわけないよね。」また、「破たんしないんだから、国に対する信用リスクなんて言われても意味分からないよね?」と思われている人もいるかもしれません。

しかし、自分のところで発行できるお金は当然自分の国のお金だけとなります。(例えば、日銀はドルとかユーロは発行できませんよね?)そのため、よその国からお金を借りていると、その国のお金を調達して来て返さなければならないのでちょっと大変な感じになります。

また、破たんにまで至らなくとも、「Aという国は今後大変になりそうだから、お金を貸すのを止めようっか(国債の購入を止めようか)」といった風に投資家が考えるならば、国債の利率を上げて発行する必要が出てきてしまいます。

例えば、今までは「1%の利回りの国債であっても、A国だから安心だよね。」といった風に買っていた投資家が、「A国の国債なら2%の利回りが欲しいよね。」と考えるようになってしまうという事です。

そして、このように国債の利回りが上がるという事は、すでに発行されている国債の価格が下がるという事です。

(A国の国債は2%の金利で発行されるときに、すでに発行されている1%の金利の債券は、2%の利回りになるように価格を下げないと売れそうにないですよね?)

このようなリスクをソブリンリスクというのです。(国のリスクとしてはカントリーリスクといった言葉もありますが、ちょっとニュアンスは違います。)

■ソブリンリスクの実例

ソブリンリスクは国家にお金を貸したのにかえってこないかもしれないというリスクになります。

基本的には考える余地の少ないリスクですが、実際にこのソブリンリスクが顕在化した例もあります。

例えば、2010年のギリシア危機では、ギリシアがデフォルトするという懸念から国債利回りが急上昇しました。

この場合、ギリシアの既存債券の価格は急落し、ギリシア国債を持っている投資家は大幅な減損を余儀なくされました。

この種のリスクは国が破綻までいかなくても、急激な利上げに追い込まれるだけで(激しいインフレの抑制や通貨安の抑制のため)顕在化しますので注意が必要です。

先進諸国の財政が破綻するとはちょっと考えにくいですが、急激な利上げに追い込まれるリスクというのは常に存在しているのです。