ソブリンリスクとは、国に対する信用リスクの事を言います。sovereign
国は「自分のところでお金を発行できるんだから破たんするわけないよね。」また、「破たんしないんだから、国に対する信用リスクなんて言われても意味分からないよね?」と思われている人もいるかもしれません。
しかし、自分のところで発行できるお金は当然自分の国のお金だけとなります。(例えば、日銀はドルとかユーロは発行できませんよね?)そのため、よその国からお金を借りていると、その国のお金を調達して来て返さなければならないのでちょっと大変な感じになります。
また、破たんにまで至らなくとも、「Aという国は今後大変になりそうだから、お金を貸すのを止めようっか(国債の購入を止めようか)」といった風に投資家が考えるならば、国債の利率を上げて発行する必要が出てきてしまいます。
例えば、今までは「1%の利回りの国債であっても、A国だから安心だよね。」といった風に買っていた投資家が、「A国の国債なら2%の利回りが欲しいよね。」と考えるようになってしまうという事です。
そして、このように国債の利回りが上がるという事は、すでに発行されている国債の価格が下がるという事です。
(A国の国債は2%の金利で発行されるときに、すでに発行されている1%の金利の債券は、2%の利回りになるように価格を下げないと売れそうにないですよね?)
このようなリスクをソブリンリスクというのです。(国のリスクとしてはカントリーリスクといった言葉もありますが、ちょっとニュアンスは違います。)
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