意思決定支援システム_001
意思決定支援システム(DSS)とは、ディシジョンサポートシステムと呼ばれ、文字通り意思決定を支援するシステムのことを言います。英語ではdecision support systemと表記され、頭文字を取ってDSSなどと略されるのです。

さて、実際に経営を行っていく場合、様々な意思決定を行っていかなければなりません。それも、大量の情報を参照した上で自社にとってより望ましいと考えられる方向へ企業を導いていく必要があるのです。

このような時に、コンピュータが(ITが)自分の意思決定をサポートしてくれたらうれしいですよね?具体的には、自分の考えている仮説に基づいて、コンピュータ上でシミュレーションできたりするようなイメージです。

最終判断は、結局のところ人間がしなくてはなりませんが、最終判断を支援するための情報を、日々蓄積した経営上のデータから作り出すことができるといったイメージです。

■DSSの活用方法

このアルファベット3文字の略称を使うとなんだか難しそうに思われますが、結構日常的な意思決定にも入り込んでいます。

たとえば、在庫量や売上データを見れば自動的に次の仕入れ数量を提案してくれるようなシステムです。また、ネットショップの利用でレコメンドエンジンとして「あなたへのおすすめ」と出るのも小さなDSSの例です。

また医療現場でも、このような症状にはこんな薬が推奨されますとかの提案も行われてきます。

最終的には人間が自らの責任において決めるのですが、選択肢を絞ってくれる情報整理機能があり、その結果意思決定のスピード向上に役立っているのですね。

なお余談ですが、AIも意思決定支援の機能があります。そのため、最終的に人間のお仕事は判断の責任を取ることだけになるような気もしますね。

関連用語
BI