権限・責任一致の原則_001
権限・責任一致の原則とは、組織を作る際に大切な原則の一つで、組織を構築する際には、権限と責任を一致させなければならないという原則です。

簡単に言うと、「責任を負わせるならば、それ相応の権限を与えなさいよ。」という原則です。

例えば、大きな工場があったとします。その工場の業績についての責任を、製造現場のA工程をコントロールしている班長さんに負わせることは適切でしょうか?

どう考えても不適切ですよね。なぜならば、A工程の班長さんは、自分の受け持っている工程については権限を持っているのでコントロールできますが、工場全体の業績については、コントロールできるだけの権限を持っていないからです。

そして、権限を持っていない人に責任を負わせたところで、それは上長の自己満足以外の何物でもなく、なんら意味のない行為です。

(というのは、A工程の班長さんに「今期の工場の業績はいいよ!」と言っても、「今期の工場の業績は悪いよ。何とかしなきゃ!」と言っても、なんら改善を行う権限が与えられていないわけですから。)

逆に、この工場をコントロールできる権限を持っている工場長さんに、工場全体の業績の責任を負わせなかったらどうでしょうか?

今度は、無責任な権限行使につながりそうですよね?

このように、権限と責任を一致させるというのは大切なことなのです。

当たり前のように感じられると思いますが、あなたの職場はいかがでしょうか?権限と責任が一致していますか?

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