外需関連株_001
外需関連株とは、内需関連株に対する言葉で、企業業績に占める輸出の割合(外需の割合)が相対的に大きな企業の株式の事を言います。しばしば株式を公開して市場で取引可能な企業に限定してこの外需関連株と言われます。

内需の業績に占める割合が大きい企業が内需関連株と言われています。この外需関連株も同様に、
 
輸出の割合が大きな企業→業績に対する外需の影響が大きい→外需関連株

といった連想で外需関連株と呼ばれているのです。

■外需関連株はどんな株?

と、輸出の割合が大きな企業と言われても抽象的でイメージが付きにくいですよね。この外需関連株とは具体的には、自動車や電機、機械といった銘柄となります。

また、外需関連株は、輸出での儲けが業績を左右しますので、為替レートの上下に比較的大きな影響を受けてしまいます。

そのため、通貨当局が為替介入を行うといった行為も外需関連株の材料(相場を上下させる要因)となったりするわけです。

■外需関連株と世界経済の影響

外需関連株はその定義上、国内よりも海外需要の影響に大きく業績が左右されます。世界経済の景気循環と強く相関する傾向がありますし、主にその企業が進出している国の景気動向に大きく業績が左右される傾向があります。

そのため、例えば米国が主な販売先ならば米国の景気動向などに強く影響を受けます。

またカントリーリスクにも左右されます。急に関税率が上がったり、排外主義が台頭したり、主力商品が販売しにくくなる規制が導入されたり始まったりと様々なリスクが想定されるのです。

マクロ的に見れば、IMFやOECDなどが世界経済の見通しを定期的に発表していますが、この見通し次第で多国籍に展開している自動車・機械・半導体といった輸出依存度の高い株価が上下しやすい傾向があります。

リーマンショック(2008年)のような世界的な景気後退局面が発生すると、外需関連株は大きな下落となるリスクもあります。

身近な例では、為替相場が大きく変動しただけでも外需関連株の株価は上下します。このように投資家は、世界経済全体の動向をよく診ていく必要があるのです。

■外需関連株のメリットとデメリット

外需関連株の魅力は、国内市場とは異なる成長エンジンが働くことです。国内市場の成長が鈍化したとしても、外需を取り込めれば成長を続けることができます。

とくに、人口ボーナス期の諸外国の市場は成長余地が大きく、その成長を取り込めれば大きく企業が成長する余地があったりするのです。

他方で、為替変動のリスクだけでなく、地政学リスクなどが内需関連株よりも強くマイナスに働くことがあります。


よく言われる言葉を使うならば、いわゆるハイリスクハイリターンなわけです。ただし、様々なリスクは相互に打ち消し合うことも多いため、意外と一方に直線的に動くことは少なかったりします。

■内需関連株との組み合わせ

リスクが打ち消し合うと述べましたが、内需関連株と外需関連株を両方保有することで投資全体のリスクを下げることができる傾向があります。

例えば、円高局面においては内需関連株は輸入する財が安くなるため業績には有利に働きがちです。他方で、外需関連株は輸出時に不利になるため逆向きに株価が動く傾向があります。
  • なぜ円高局面で輸出が不利になるの?
1ドルが150円から120円に円高になったとした場合を考えます。

150円販売している財は最初は1ドルで売ることになります。

円高後は150円で販売している財を1.25ドル払わないと入手できなくなります。

つまり、同じものが何もしていないのに1ドルから1.25ドルに値上がりしたのと同じことになるのです。

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