連鎖倒産_001
連鎖倒産とは、取引先などが倒産することによって資金の回収が滞り、資金ショートを起こして倒産することを言います。

何処かの企業が倒産することによって、ドミノ倒しのように連鎖的に倒産する事から連鎖倒産というのです。

例えばA社がB社に100万円を貸していたとします。また、A社はC社から50万円を借りていたとします。

そして、C社への返済はB社から現金を回収した後のタイミングであったため、特に資金を用意せず、「B社から回収したお金でC社へ支払えばいいや。」と考えていたとします。

この時、B社が急に倒産して100万円が回収できなくなったらどうなるでしょうか?

何もしなければA社は資金ショートを起こして、たとえ黒字であったとしても倒産してしまいます。(参考:黒字倒産

この様な事を連鎖倒産というのです。

■連鎖倒産を防ぐための工夫

中小企業診断士としてはまず第一選択肢としては経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)を満額つみたてておくことを推奨します。

いざというときに積立金の10倍まで借り入れを行うことができますし、一定期間かけてから解約すれば掛け金が全額戻ってきます。

このように、まずは経営セーフティ共済(倒産防止共済と通称されます)を満額になるまでつみたてておくことが有効な対策です。

それと同時に、与信管理を徹底することも重要です。とくに回収が危うくなってきた場合、早期の債権回収や債権の量を調整するなど機動的に動くことが重要です。

また、取引先を十分に分散し、売掛金の回収リスクを特定の事業者に集中させないことも重要です。

■明日からできる対策

とはいえ、与信管理の仕組みを作るのは大変かもしれません。そのため、すぐにできて効果的な対策を一つお伝えします。

それは、発行した請求書の支払期日をしっかりと管理し、入金が一日でも遅れたら必ず取引先へ電話連絡などをすることです。

多少うるさいと言われても「お金のことですからきっちりしておきたいのです」と言っておけばよく、ちゃんとしている事業者だと、真っ当な取引先からは却って信頼につながったりします。

なにより、借金を支払う順番は「うるさい順」にと相場が決まっていますので、あなたの事業もうるさい先にならないといけないのです。