先入れ先出し陳列_001
先入れ先出し陳列とは、その名の通り、先に仕入れた商品(古い商品)から先に売れるように陳列を行う事です。

会計でいう所の先入先出法はこの陳列方法が意図しているように、先に仕入れた商品から先に売れていくと仮定した考え方なのです。

さて、「先に仕入れた商品から売れていくように陳列するってどうするの?」といった疑問が出てくるかと思います。

これは具体的に、以下の図のように行います。
先入れ先出し陳列
どうでしょう?簡単に言うと、顧客の手に取りやすいところに先に仕入れた商品を置くといった方法です。(新しい商品を後ろから補充することによって実現します。)

そうすると、売り場全体で、古いものから売れていきますので、廃棄ロスが削減できるのです。

■先入れ先出し陳列のメリットと課題

先入れ先出し陳列は古い商品から先に売るように促すことができるというのがメリットです。特に、品質を保持できる期間が短いような商品の場合、廃棄ロスの削減に直結します。

生鮮品や日配品などでは売り場においている在庫をほぼ当日に売り切る必要があるため、ドンドン前に出していき売っていく必要があるのです。

なお、このような先入れ先出し陳列はとても良さそうですが、作業の手間はかなりかかります。売り場を従業員が見回っておく必要がありますし、実際の作業の手間もかかります。

また、顧客が商品陳列の後ろの方から取るといった行動をするケースも有り、そのような場合は古い在庫がなかなか減らないといった問題も存在します。

そのため、結局は需要予測の精緻化を図り、余計な商品を仕入れすぎないことが重要だったりします。