クリンリネスとは、店舗などを清掃することを表す言葉です。
どんなに素敵なお店であっても、清掃が行き届いていなくて薄汚れていたらなんとなく魅力がありませんよね。(清掃が行き届いていないお店は、そもそも素敵なんかじゃないと言われそうですが。)
逆に、清掃が行き届いて、清潔な印象のあるお店はなんとなく好印象になると思います。
■クリンリネスには経営上の効果があります
■1.お客様を呼べます
例えば、不潔な感じのするパン屋さんと、清掃の行き届いたパン屋さんどっちで買い物をしたいでしょうか。
不潔なお店の方が利便性があるとか、安いとか、おいしいといったそのほかの魅力がないと選びませんよね?
逆にいえば清潔にしておくと言うことはそれ自体が一つの魅力となります。
このように考えていただければクリンリネスの大切さが理解いただけると思います。
■2.仕事がはかどります
クリンリネスは対お客様の業務だけでしょうか。「クリンリネスはお客様向けに大切な業務だよね。逆に言えば、お客様のための業務だよね。」と思われている方もいるかもしれません。
しかし、クリンリネスの大切さはそれだけにとどまりません。
例えば、常にお店を綺麗にしておけば、作業の邪魔になったり、お客様にとって危険なモノは表に出ていない状態となります。
また、「あの道具どこに仕舞った?」みたいなロスも少なくなると考えられます。
■3.販売ロスや廃棄ロスを防げます
また、商品が整然と並んでいれば、補充業務も早くなって機会ロスを防止できると考えられます。
売り場が空いていたら目立ちますし、目立てば補充作業をもれなくする事ができます。
また逆に、商品が多すぎて廃棄ロスが発生しそうな場合も早め早めの対応を行う事ができます。
閉店時間が近くなってきているのに、大量に在庫がある事が目で見てわかれば、値引きをするなどの方法をとるはずですから。
お店をきれいにしておきなさいって昔教わったのよね。
なので、いつもお店の掃除をしているんですね。
そうよ。クリンリネスはお店の運営の基本よ。これは別に精神論じゃなくって、お客様も来店しやすくなるし仕事もしやすくなるし、商品のロスが減るしでいいことばっかりなの。
■クリンリネスの要素
しっかりと掃除することは大切ですが、クリンリネスの要素を考えて対応すると効果的に実施することができます。
乾かして、輝かして、整理する、整頓するといった感じです。
■1.乾かす
まず、しっかりと乾燥させておくことが大切です。机でも何でも、湿っていたら気分が良くないですし、雑菌が繁殖したりして不潔です。また、床が滑ってお客様が転んだりしたら本当に大変なことになります。
そのため、しっかりと乾燥させておくことが重要です。
■2.輝かす
光り輝くぐらい磨き込むイメージです。もちろん、これは心構えですが埃が積もっているようなことのないようにしましょう。
■3.整理する
いらないモノは捨てしまいましょう。いらないモノを管理する手間は目に見えませんが、莫大な手間がかかっています。
例えば、掃除用具入れに使わないホウキが入っていて、それを毎日よけて掃除道具を取り出しているとします。
うっかりすると倒れかかってくるので、片手で押さえて掃除用具を取って、掃除後にしまうため清掃のたびに1分余計にかかっているとします。
毎日3回清掃しているので1日3分、1ヶ月で90分、1年で1,080分の無駄が発生しているとして、時給1000円の人が働いていたら、邪魔なホウキ1本が18,000円の無駄を生んでいます。
粗利が30%の小売業の場合、これだけで年間6万円分の売上を失っていることになっています。
■4.整頓する
モノを捨ててからしっかりと整頓していきます。捨てる前に並べても効果は薄いので、この順番はとても大事ですよ。
このように、単なる清掃ではありますが、徹底して行う事には非常に大きな意味があるのです。
事業を営むのに必要な情報姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。